ピアノは4歳(年中)でレッスンをスタートしよう!レッスン内容や体験談も紹介
2024年3月31日 公開
ピアノを習い始めるのは、何歳ごろが適当なのでしょうか?手指を動かすのは脳の発達にもいいといわれているため、早ければ早いほどいいと思われている親御さんも多いかもしれません。
ピアノを習い始めるのは、子供の発育を考えると4歳(年中)をおすすめします。
筆者の子どもたちは、全員4歳からヤマハ音楽教室に通い始め、たくさんの親子とレッスンを共にしてきました。
その経験から、
- 4歳からのピアノレッスンを勧める理由
- 4歳ではどんな内容のレッスンを受けるのか
- 1年でどれくらいのレベルの曲が弾けるようになるのか
- レッスン中やおうちでの保護者の役割
- 4歳のピアノ教室選びで特に大事なこと
といった点をお話します。
たくさんの体験談を含めて説明しますので、参考にしてください。
ピアノは何歳から習うといい?始めるのにベストな年齢とは
子どもにピアノを習わせたいと思うものの、「何歳から始めるのがいいの?」と悩むママやパパも少なくないようです。さまざまなピアノを習う目的や目標、また年齢による親のサポートの必要具合などから、始めるのにベストのタイミングをまとめました。
4歳からのピアノレッスンを勧める理由
ピアノレッスンの開始は4歳がいいと考える理由を3つ説明します。
- 4発育的に指の力が付き、指を器用に動かせるようになる
- 先生の指示にしっかり従えるようになる
- 4歳から本格的なレッスンが始まる教室が多い
それぞれ下で解説します。
発育的に指の力が付き、指を自由に動かせるようになる
ピアノの鍵盤は木製で固く重いため、弾くには手首や指の力が必要です。
おもちゃのピアノの鍵盤は多くがプラスチック製のため、必要な力が全然違います。
低年齢の子どもでは指の力が足りず、ピアノを弾くのは大変です。
おもちゃのピアノの鍵盤は多くがプラスチック製のため、必要な力が全然違います。
低年齢の子どもでは指の力が足りず、ピアノを弾くのは大変です。
また、ピアノを弾くには10本の指を別々に動かすことが必要です。
4歳児はハサミや箸を使えるようになって手先の器用さが向上してくる年齢です。
ピアノで指を動かすことでさらなる手指の発達を促すことができます。
4歳児はハサミや箸を使えるようになって手先の器用さが向上してくる年齢です。
ピアノで指を動かすことでさらなる手指の発達を促すことができます。
先生の指示にしっかり従えるようになる
ピアノのレッスンでは、先生の話をちゃんと聞いて、その指示に従えるようになっていなければいけません。
運動会のお遊戯を思い出してください。
3歳児(年少)クラスでは、お母さんを見つけて泣いている子がいたり、ただ立っているだけの子や地面でお絵描きをしている子もいたりして、しっかり踊っている子どもの方が少ない印象です。
4歳児(年中)クラスになるとほぼ全員がお遊戯をこなし、簡単な隊形移動も行うようになります。
3歳児(年少)クラスでは、お母さんを見つけて泣いている子がいたり、ただ立っているだけの子や地面でお絵描きをしている子もいたりして、しっかり踊っている子どもの方が少ない印象です。
4歳児(年中)クラスになるとほぼ全員がお遊戯をこなし、簡単な隊形移動も行うようになります。
ピアノレッスンを始めるのは、人の話がしっかり聞けるようになる4歳以降が適切と考えます。
4歳から本格的なレッスンが始まる教室が多い
ヤマハ、カワイといった大手音楽教室でも、本格的にピアノやエレクトーンを弾き始めるレッスンは4歳からスタートします。
それより低年齢でのレッスンも設定されていますが、リズム遊びやリトミックのような内容で、本格的に音楽の知識を身に付けていくというものではありません。
それより低年齢でのレッスンも設定されていますが、リズム遊びやリトミックのような内容で、本格的に音楽の知識を身に付けていくというものではありません。
筆者も長子は3歳からリズム遊びのレッスンに参加していましたが、2人目以降は4歳になるのを待ってから通い始めました。
ピアノを弾けるようになりたいなら、鍵盤を弾くレッスンになってから参加すれば十分です。
ピアノを弾けるようになりたいなら、鍵盤を弾くレッスンになってから参加すれば十分です。
【体験談】ヤマハ音楽教室、4歳児のレッスン内容
現在、筆者の子供はヤマハ音楽教室幼児科1年目に通っています。
4歳のクラスではどのようなレッスンをするのかを説明します。
4歳のクラスではどのようなレッスンをするのかを説明します。
まず、ト音記号、ヘ音記号の音階を習う
最初は、ト音記号のドから順番に音符や鍵盤の位置を覚え、右手だけの4小節程度の曲を弾きます。
次にヘ音記号でも同様に音階を習い、左手だけの4小節くらいの曲を弾きます。
次にヘ音記号でも同様に音階を習い、左手だけの4小節くらいの曲を弾きます。
同時に、五線ノートを使って音符を書く練習をします。
半年くらいたつと、両手での演奏が始まります。
半年くらいたつと、両手での演奏が始まります。
現在はレッスンがスタートして10か月がたちますが、両手で8小節程度の曲を弾いています。
音符の種類、記号の意味を習う
半年を過ぎてくると、四分音符や全音符といった音符の種類や、シャープ、フラット、スラーといった記号の意味を習い、1つだけシャープやフラットの入った曲を弾けるようになります。
和音は、簡単な聞き取りからスタート
CMで見たことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、先生が「ドミソ」の和音をピアノを弾いて全員で「ドーミーソー」と歌います。
1年の終わりころには、簡単な和音を使った演奏が始まります。
4歳児ではまだ手も小さいので、ドミソをいっぺんに弾くのも少し大変そうです。
4歳児ではまだ手も小さいので、ドミソをいっぺんに弾くのも少し大変そうです。
年長児には物足りないケースも
ヤマハ音楽教室の幼児科は、年中児と年長児の入会が可能です。
とはいっても、ほとんどが年中のお子さんで、年によっては年長児が1人か2人いることもあるというくらいの割合です。
今まで、1名だけ年長のお子さんとレッスンをご一緒しましたが、先生の話を聞く姿勢や理解度、指の器用さが年中の子どもとは全然違いました。
ヤマハ音楽教室のグループレッスンの教材は年長児には物足りないと感じることもあるかもしれません。
レッスン中の保護者の役割
未就学児までは、親御さんも子供と一緒にレッスンに参加するスタイルのピアノ教室が多いです。
隣でレッスンを受けるのか、後ろで見守っているだけなのかは教室によって違います。
レッスン中に親御さんができることをまとめました。
レッスンに一緒に参加するケース
ヤマハ音楽教室のグループレッスンでは、子どもの横に保護者も座ります。
親御さんは、子どもをたくさんほめて、レッスンに楽しく取り組めるように雰囲気づくりをしましょう。
子どもの気が散っているときは、さりげなく注意してください。
親御さんは、子どもをたくさんほめて、レッスンに楽しく取り組めるように雰囲気づくりをしましょう。
子どもの気が散っているときは、さりげなく注意してください。
グループレッスンでは、先生は1人1人に付きっきりになることはできないので、五線ノートにト音記号を書くとか、エレクトーンのふたを閉める手伝いをするといったレッスンのサポートもします。
後ろで見守るケース
子どもはとにかく「見て、見て」が多く、親御さんが大好きですよね。
親御さんが自分の方を見てくれているだけでうれしくて、かっこいいところを見せようとがんばれるものです。
親御さんが自分の方を見てくれているだけでうれしくて、かっこいいところを見せようとがんばれるものです。
レッスン中は先生と子どもの方に意識を向け、見守ってあげてください。
スマホをいじったり、本を読んだりと、レッスンとは別のことをするのは先生にも失礼なのでやめましょう。
子どもにおうちでの練習をさせる方法
ピアノの上達には、おうちでの練習が欠かせません。
できれば毎日短時間でもピアノの前に座るのが理想ですが、毎日ピアノの練習をさせるのはなかなか大変です。
そこで、我が家で実践している子どもと一緒に楽しく練習する方法をご紹介します。
できれば毎日短時間でもピアノの前に座るのが理想ですが、毎日ピアノの練習をさせるのはなかなか大変です。
そこで、我が家で実践している子どもと一緒に楽しく練習する方法をご紹介します。
親が先に弾いて練習に誘う
親御さんがピアノを弾けるなら、知っているピアノ曲やアニメソングを弾いたり一緒に歌ったりして、ピアノに誘ってみるのも効果的です。
兄弟の中で「誰から練習する?」と競争心をあおる
「お姉ちゃんと僕、どっちが先に練習する?」と聞くと、競争が好きな子は「自分が先にやる!」と椅子に自ら座ることもあります。
兄弟で能力の差を比べない
3人同じ教材で習っていても、失敗してもできるまで取り組む子もいれば、逆に1度失敗すると「もう練習辞める!」と言い出す子もいます。
記憶力、指の大きさや器用さは子どもによって様々です。
兄弟で能力の差を比べないように気を付けましょう。
記憶力、指の大きさや器用さは子どもによって様々です。
兄弟で能力の差を比べないように気を付けましょう。
特に重要な教室選びのポイント2つ
4歳でピアノ教室に通い始めるとき、教室選びで特に重要な2つのポイントをお話します。
- グループレッスンか個人レッスンか
- レッスン時間
グループレッスンか個人レッスンか
筆者は、4歳の子どもの教室選びは、グループレッスンをおすすめします。
ピアノを始めたばかりの段階では、技術面よりもお友だちと一緒に音楽を楽しいと思える時間をたくさん持つことが重要だと考えるためです。
少し弾けるようになってくると、お友だちが頑張っているから自分も弾けるようになりたいという競争心も芽生えてくるようになります。
ピアノを始めたばかりの段階では、技術面よりもお友だちと一緒に音楽を楽しいと思える時間をたくさん持つことが重要だと考えるためです。
少し弾けるようになってくると、お友だちが頑張っているから自分も弾けるようになりたいという競争心も芽生えてくるようになります。
恥ずかしがり屋さんで大勢の前では気後れしてしまう子、また、友だちがいるとふざけていうことをきかなくなってしまうというタイプの子は先生と生徒がマンツーマンでのピアノ教室をおすすめします。
レッスン時間
グループレッスンでは60分、個人レッスンでは30分程度をおすすめします。
4歳の子どもは、大人が思うほど集中時間が続きません。
ヤマハ音楽教室のグループレッスンは60分ですが、合唱をしたり音符の練習をしたりと、色々やることを変えながらレッスンが進み、実際鍵盤を弾いているのは約30分です。
4歳の子どもは、大人が思うほど集中時間が続きません。
ヤマハ音楽教室のグループレッスンは60分ですが、合唱をしたり音符の練習をしたりと、色々やることを変えながらレッスンが進み、実際鍵盤を弾いているのは約30分です。
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ピアノのレッスンは4歳からスタートしよう!
ピアノを習い始めるのは4歳がおすすめである理由は、以下のとおりです。
- 4歳は指の筋力がつき、器用になってくるため、ピアノの鍵盤を正確に捉えられるようになる
- 先生の指示や話をしっかりきいて、行動できるようになる
- 4歳から本格的なレッスンを始める教室が多い
レッスン中、保護者の方はお子さんをさりげなくフォローしたり、ほめたりして気分を乗せてあげましょう。
おうちでは、たくさん練習に付き添ってあげましょう。
おうちでは、たくさん練習に付き添ってあげましょう。