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「まさか流産…」その原因と次の妊娠までにしておきたい大切なこと

「まさか流産…」その原因と次の妊娠までにしておきたい大切なこと

2017年2月16日 公開

待望の妊娠!でも、まさかの流産・・・そんな時、ママは自分を責めてしまいがち。しかし、流産の原因はママにはないことが大半なんです。流産とはどのようなことなのか。その原因をちゃんと知って、次の妊娠に備えましょう。

まさかの流産…その原因ちゃんと知っていますか?

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待望の妊娠から一転、不幸にも流産・・・。気持ちが落ち着いた頃、原因は一体なんだったんだろう。また妊娠して同じ思いをしたくない。そんなモヤモヤしたまま、次妊娠に向けて動き出せますか?つらい流産のことを考えたくないかもしれませんが、ちゃんと知っておけば、次の妊娠にも役立てるかもしれません。

流産の原因と確率はどのくらい?

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流産は、まれに起こる現象ではありません。発生率は全体の8~15%。妊婦さんが10人いたら、その中の1人か2人は流産してしまう計算になります。誰にでも起こってしまう可能性があることなのですね。

では妊婦さんの年齢別でも見てみましょう。
20代・・・8~20%
30代・・・20~25%
40代・・・30%程度
やはり、年齢が上がると流産の確率も高くなってしまうようです。それでも、20代で1割から2割の確率ですので、どの夫婦にも起こりうることなんです。

では、妊娠中のどのあたりで流産は起きやすいのでしょうか。
まず流産とは、妊娠22週未満に妊娠が何らかの原因により中断してしまうことです。つまり、妊娠の継続が中断すると、胎児の成長が止まり、その後心臓が止まってしまうことです。
妊娠12週未満を早期、12週から22週未満を後期流産といいます。
流産のほとんどが妊娠12週未満の早期に起こります。

この早期の流産の50~60%の原因が、染色体の異常です。これは、ママが防ごうと思って防げるものではありません。受精の段階で赤ちゃんが育たないことが決まっているそうです。
その他の原因は、妊娠を維持するための黄体ホルモンの異常や、精子の異常などがあります。

流産にも種類がある

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進行流産

子宮頸管が開いて、胎児を排出してしまう流産です。かなりの腹痛と出血があります。
完全流産と不完全流産のどちらかの状態になりますが、完全流産は子宮内のすべてのものが流れ出てしまうので、特に手術は必要ありません。不完全流産の場合は、子宮内にまだ一部がとどまっている状態ですので、出血や腹痛が続区場合がほとんどです。そのため子宮内容除去手術が必要になる場合があります。

稽留流産

稽留流産は、自覚症状がほとんどありません。検診に行き、胎児の心臓が止まっていると知らされ、初めて気が付く方がほとんどでしょう。妊娠6週から7週にかけて起こることが多いようです。

最近では、この稽留流産が増えてきているようです。主な要因はストレス。過剰なストレスにより、子宮内の血流が悪くなり、健康な卵子を生み出すことができなくなり、染色体の異常により稽留流産に至るケースがあるようです。ストレスの多い環境では妊娠しづらいというデータもあるようですので、環境を変えるのもよいかもしれません。

感染流産

妊娠中に母体が感染症に感染し、子宮内感染が起こった状態です。症状が進むと発熱と膿を排出します。病原体の種類にかかわらず、39度から40度の高熱により胎児が死亡すると考えられます。また、病原体が母体の血液から子宮内に侵入し、胎児に感染し死亡することもあるそうです。
妊娠中は抵抗力が弱くなりますので、妊娠中は不特定多数との接触を避けて過ごしたいものですね。

習慣的流産

連続して3回以上の流産を繰り返す場合、習慣的流産または不育症といわれます。原因はまだ解明されておらず、治療法が確立されていないのが現状ですが、不育症になる要因は、内分泌異常や染色体異常、凝固因子異常など解明されつつあり、それにより、妊娠継続できるケースも増えてきているようです。
いづれにしても、治療しながらの妊娠になりますので、専門の先生にかかることをお勧めします。

流産から学ぶこともある

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流産は、本当につらい出来事で、思い出したくもないかもしれません。しかし、赤ちゃんが一瞬でもお腹にいたことに、きっと意味はあるはずです。私も妊娠出来たら、誰もが出産までたどり着けると思っていました。でも、実はそうではないこと。産まれてくる命は、「産まれて当然ではないこと」を教えてくれたのではないでしょうか。そして、そのことに気付くのはママだけではありません。パパはもちろん、支えてくれる家族もきっと気づくはずです。

そして、再び新たな命が宿った時、強くなった家族の絆で支えてくれるはずです。

次の妊娠に備えて気持ちを切り替えよう

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流産の原因は、染色体の異常がほとんど。ママにはどうしようもできないことなのですから、自分を責めるのはやめましょう。誰のせいでもありません。

そして、いつまでも落ち込まないためにも、まずは思いきり悲しむことも大切です。たくさん涙を流したら、少しはすっきりしませんか?そして、気持ちが落ち着いたら心の中にしまって、新たに宿るであろう命について考えましょう。

からだの準備も大切

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気持ちが前を向いてきたら、からだの準備を始めましょう。基礎体温を付け始めたり、葉酸を取り始めましょう。
先生にもよりますが、流産後、1回から3回生理がきたら子作りOKの許可が出ます。また流産後は、手術により子宮内がきれいになっているので、妊娠しやすいと言われています。

心も体も切り替えて、新しい命を迎える準備をしましょう♡

まとめ

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流産は、自然の摂理とはいえとても悲しい出来事です。私も経験しましたが、今でもあの時のことを忘れることはできません。しかし、悲しんでばかりでは赤ちゃんは来てくれません。しっかりを原因を知り、準備をしましょう!悲しみを乗り越えた先にかわいい赤ちゃんが待っていますよ♡
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