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子どもの個性に合わせたピアノ教室選び。探し方のポイントを紹介

子どもの個性に合わせたピアノ教室選び。探し方のポイントを紹介

2024年3月31日 公開

ピアノはいくつになっても楽しむことのできる楽器です。子どもに生涯を通じてピアノの演奏を楽しんでもらうためには、最初のピアノ教室選びはとても大切です。ピアノに「楽しい」「好き」といいイメージを持ってもらうためには、どんな基準でピアノ教室を選べばよいのか迷ってしまいますね。

筆者は子どもの頃ピアノ教室に通っており、現在は子ども3人を大手のヤマハ音楽教室に通わせています。様々な先生や指導法に触れる中で、子どものピアノ教室選びは子どもの性格や個性に合わせた教室を選ぶことが一番重要だと考えます。

この記事では、子どもの個性に合わせたピアノ教室選びで重要なポイントを5つ紹介します。また、その他にもピアノを長く続けるうえで親御さんがチェックするべきポイントも3つ解説します。皆さんのピアノ教室選びの参考になれば幸いです。

子どもの個性に合わせたピアノ教室選びのポイント5選

子どもの性格や向き不向きは十人十色です。評判の良い教室に通わせてみたけど、自分の子には合わなかったということがあっても全然不思議ではありません。
子どもの個性に合わせたピアノ教室選びで特に大切なポイントは以下の5つです。
  • 先生選び
  • レッスンスタイル
  • レッスンの時間
  • 口コミ
  • 発表会やコンクールへの出場
それぞれ解説します。

先生選び

子どものピアノ教室を探すときは、先生選びが一番重要です。親御さんにチェックしてもらいたいのは、先生と子どもとの相性や、先生の指導方針です。

先生と子どもとの相性

筆者もたくさんの先生にピアノを習ってきましたが、相性が合う・合わないはレッスンへのモチベーションに大きく影響します。子どもと先生との相性を見るときには、子どもがレッスン中楽しそうかどうかを観察してください。楽しそうであれば、先生との相性もいいと判断できます。レッスンが好きになれば、おうちでの練習にも積極的に取り組むようになり、ピアノの腕が上達してピアノがもっと楽しくなります。

指導方針や指導力

先生の指導方針を知りたい時は、ピアノ教室のホームページのコラムやブログに載っている先生自身が書かれた文章をチェックしてみましょう。どのような考えをもって指導に当たっているかを知ることができます。

レッスンスタイル(対面の場合)

子どものピアノ教室のレッスンスタイルには、主にヤマハ音楽教室で実施されている4~6人程度でのグループレッスンと、先生の自宅の一室やスタジオでの個人レッスンの2つのスタイルがあります。
グループレッスンと個人レッスンのメリット・デメリットや、筆者が考えるそれぞれのレッスンスタイルに向いているお子さん像を挙げますので、お子さんの性格と照らし合わせて参考にしてください。

グループレッスンのメリット

  • お友だちと一緒なので、切磋琢磨できる
  • アンサンブルや合唱といった、大人数ならではの音楽の楽しみ方が学べる
グループレッスンは、ちょっとやる気が出ないときもお友だちの頑張る姿を見て奮起したり、一緒に演奏を楽しんだりと、大人数ならではのメリットがあります。

グループレッスンのデメリット

  • 1人1人の進度に合わせたレッスンができない
  • グループ内で上手な子、下手な子の差ができてしまう
グループ内に、おうちでよく練習してくる子とあまりおうちでは練習していない子が混ざっていると、曲が完成していない子がいても先にレッスンが進んでしまうことがあります。
また、お友だちの前で上手に弾けないのが恥ずかしくて泣けてきてしまう子もいます。プライドが高い子は、他の子を気にしないでいられる個人レッスンが向いているかもしれません。

個人レッスンのメリット

  • 人見知りの子ども、大人数では気後れしてしまう性格の子に向いている
  • 本人の実力に合わせた指導が可能で、コンクール出場への指導も手厚い
どんどん自分を主張していくタイプの子ならグループレッスンでも全く問題ありませんが、おとなしいタイプの子には、自分のペースでレッスンをできる個人レッスンが向いています。
また、周りの子どもと比べてレベルが極端に高い子も、グループレッスンだと物足りなく感じてしまうことがあるので、進度を自由に設定できる個人レッスンの方が向いています。

個人レッスンのデメリット

  • 先生の腕がまちまちである
  • 練習をサボった週は少し気まずい
個人経営のピアノ教室を開業するには、先生自身のピアノの技術は問われないため、先生の演奏レベルはまちまちです。ヤマハやカワイの指導グレードや演奏グレードは、先生自身の演奏レベルの証明になるので先生の経歴をチェックしてみましょう。ヤマハ音楽教室の場合、5級以上は指導者を目指す人のための級になります。

レッスンの時間

レッスンの時間は個人レッスンでは30分程度、グループレッスンでは60分と設定されているところが多いです。低年齢のうちは30分ピアノの前に座っていることも難しいかもしれませんし、レッスンに行くこと自体を嫌がることもあるでしょう。子どもの集中力は大人が思うほど長くは続きません。子どもの集中できる時間は「年齢+1分」という報告もあります。

口コミ

実際にその教室に通っている生徒や親御さんがいたら、先生の人柄やレッスンの様子を聞いてみましょう。Google mapに口コミが載っている教室もあります。参考にしてみてください。

発表会やコンクールへの出場

ピアノ教室の発表会が年に何回で、どのような規模で行われているものかを確認しましょう。筆者が子どもの頃は、問答無用で全員が発表会にも参加していましたが、今は親御さんや子どもの意向で発表会へは参加したくないという子も多いです。人前に出て演奏するということは、度胸がいりますが、成功や失敗の経験を積んで子どもたちが大きく成長する場でもあります。ぜひ、チャレンジしてみてください。
コンクール出場を目指したい生徒は、個人レッスンで徹底的に指導してくれる教室を選ぶことをおすすめします。先生自身やそのピアノ教室に通っている生徒にコンクール出場歴があるピアノ教室を探しましょう。

そのほか、ピアノ教室選びでチェックしたいポイント

  • 費用
  • レッスンの曜日と時間
  • 自宅からの距離

費用

ピアノを習うことでかかる費用を紹介します。
最も大きい出費はピアノの購入代金です。一般の家庭では、ヤマハやカワイのピアノがシェアの大半を占めており、新品で60~70万円台の物が最も多く売れています
続いて月謝です。筆者の子どもが通うヤマハ音楽教室の月謝は施設費も含めて約8,000円です。個人のピアノ教室は5,000円程度が相場です。
イレギュラーな出費としては、発表会の参加費や衣装代、教材費があります。ヤマハ音楽教室の発表会の参加費は、1万円弱です。教材費は小学校1年生のクラスで、半年で約6,000円です。

レッスンの曜日と時間帯

最近は、平日両親が共働きで送り迎えができないという家庭も増えたため、土日のレッスンを希望する家庭が増えてきています。ヤマハ音楽教室ではグループレッスンの曜日や時間は募集の段階ですでに決まっていることが多いです。個人のピアノ教室では、空き時間の中から相談して決めることになります。
未就学のお子さんの場合、あまり遅い時間のレッスンでは疲れて眠くなってしまうので、18時にはレッスンが終わる時間を選びましょう。筆者は保育園から直行できる時間帯のレッスンに参加しています。

自宅から教室までの距離と、駐車場、駐輪場の有無

小さいうちは教室への送迎が必要です。車で行く場合は、無料駐車場の有無も確認しましょう。送り迎えの負担を考えると、車で片道15分以内の教室を選ぶことをおすすめします。大きくなってきて子どもが自分で行ける距離を選ぶなら、自転車で行ける距離や公共交通機関の駅やバス停から近いピアノ教室を探しましょう。

子どものピアノレッスンでオンラインレッスンはなし

コロナ禍で一気に普及したのが習い事のオンラインレッスンです。では、子どもの初めてのピアノ教室にオンラインレッスンはありでしょうか?

初心者のうちは対面でレッスンを受けよう

筆者は、子どものピアノ教室でオンラインレッスンはなしという考えです。ピアノは最初のうちに指の形や指の動かし方をしっかりマスターする必要があります。正しく弾くためには指番号も重要です。子どものうちは対面で先生に指の動きを確認してもらいながらレッスンを受けましょう。

体験レッスンには必ず参加しよう

ピアノ教室を探すときは、入会前に体験レッスンに参加しましょう。いくつか迷っているところがあるなら、複数参加してみても全然問題ありません。妥協せずに子どもに合いそうな先生を探してください。
先生の話し方、身なり、レッスンに対する姿勢、子どもへの関わり方から、安心して子どもを任せられるかどうかを確認しましょう。

子どもに合ったピアノ教室を探そう

子どもの個性に合わせたピアノ教室選びのポイントをまとめます。
  • ピアノを楽しく長く続けていけるかは、先生の影響が大きい。
  • レッスンスタイルは子どもの性格に合わせて選ぶ。オンラインレッスンは子どものうちはなし。
  • 体験レッスンには複数参加してもよいので、妥協せずに合う先生を探す。
  • 費用、レッスンの日時、自宅との距離も長く続けるためには必ずチェック。
お子さんに合ったピアノ教室選びの参考にしてみてください。