妊娠中に薬って飲んで良いの?知っておきたい薬のはなし
2016年9月29日 公開
妊娠すると色んなことの赤ちゃんへの影響が気になりますよね。その1つに薬があります。今まで何気なく飲んでいた風邪薬、頭痛薬、これは飲んで良いのかな。赤ちゃんに影響するのかな。どんな影響があるのかな。そんなママの不安を解決するために、妊娠中に気をつけたい薬の知識をまとめました。
薬はすべて赤ちゃんに影響するわけではない
妊娠中は不安になることが本当に多いですよね。食べ物、飲み物、薬に関しても、あとから後悔して不安になることは本当に多いです。
しかし抗がん剤などの特別な薬は別として、市販薬などでは薬の赤ちゃんへの影響も必ずしも起こるわけではなく、影響する確率も本当に低いと言われています。
赤ちゃんに何らかの障害がみられたとき、ママは真っ先に自分自身を責めてしまうことが多いのではないでしょうか。しかし、赤ちゃんの障害は原因不明で起こることが一番多いのです。
ママの行動と関係なく起こることの方が多いです。本記事では一般的な妊娠と薬の知識を紹介していきます。薬については知識が奥深く、そして難しくなるため、薬について悩んだときは、ママ1人で悩まず医師や薬剤師に相談して不安を解消していけるといいですね。
しかし抗がん剤などの特別な薬は別として、市販薬などでは薬の赤ちゃんへの影響も必ずしも起こるわけではなく、影響する確率も本当に低いと言われています。
赤ちゃんに何らかの障害がみられたとき、ママは真っ先に自分自身を責めてしまうことが多いのではないでしょうか。しかし、赤ちゃんの障害は原因不明で起こることが一番多いのです。
ママの行動と関係なく起こることの方が多いです。本記事では一般的な妊娠と薬の知識を紹介していきます。薬については知識が奥深く、そして難しくなるため、薬について悩んだときは、ママ1人で悩まず医師や薬剤師に相談して不安を解消していけるといいですね。
妊娠週数によって薬の影響しやすさが変わる
via column.asken.jp
妊娠中に赤ちゃんに対する薬の影響は妊娠時期によって異なります。日本産婦人科医師会によると
妊娠4週まで
妊娠4~7週まで
妊娠8~15週まで
妊娠16週から出産まで
授乳期
の5つに分けて考えることができます。その妊娠週数によって赤ちゃんが形成される時期、成長する時期など赤ちゃんの発達が異なるため、それに伴い薬の影響しやすい時期も異なってきます。
妊娠4週まで
妊娠4~7週まで
妊娠8~15週まで
妊娠16週から出産まで
授乳期
の5つに分けて考えることができます。その妊娠週数によって赤ちゃんが形成される時期、成長する時期など赤ちゃんの発達が異なるため、それに伴い薬の影響しやすい時期も異なってきます。
妊娠4週までは特に影響はない
妊娠週数の数え方を知っていますか?妊娠週数は最終月経の開始日を0週0日として考えます。
つまり、最後の生理の1日目が妊娠開始日となるのです。排卵日は生理開始日から14日目と言われています。そのため、妊娠2週目まではお腹の中に赤ちゃんはいない状態です。
この時期に薬を内服しても赤ちゃんの体はまだ作られていません。ママの薬の影響を受けた受精卵は着床しなかったり、流産してしまったりすることもあります。
その一方で薬の影響を完全に修復して着床することもあります。これをAll or Noneの法則、つまり全か無かの法則と言います。
しかし薬剤の中には体内に残留するものもあり、これらの薬は後に影響することがあるので注意が必要です。妊娠を希望するようになった時点から薬には気をつけていけていけるといいですね。
つまり、最後の生理の1日目が妊娠開始日となるのです。排卵日は生理開始日から14日目と言われています。そのため、妊娠2週目まではお腹の中に赤ちゃんはいない状態です。
この時期に薬を内服しても赤ちゃんの体はまだ作られていません。ママの薬の影響を受けた受精卵は着床しなかったり、流産してしまったりすることもあります。
その一方で薬の影響を完全に修復して着床することもあります。これをAll or Noneの法則、つまり全か無かの法則と言います。
しかし薬剤の中には体内に残留するものもあり、これらの薬は後に影響することがあるので注意が必要です。妊娠を希望するようになった時点から薬には気をつけていけていけるといいですね。
妊娠4週以降は「絶対過敏期」でとても重要な時期
via ing.pink
この頃は赤ちゃんの重要な器官が作られる時期で、薬の影響を一番受けやすい時期であり、絶対過敏期と呼ばれています。
薬の影響を受けると赤ちゃんに奇形が起こる確率が高くなる時期と言われています。ちょうど妊娠に気付き始める時期になるため、ママは妊娠しているとは知らずに薬を飲んでしまった。
どうしよう。など思い詰めたり気にしてしまうことがありますが、必ずしも飲んでいる薬が赤ちゃんに影響するわけではないので安心してください。不安なときは産婦人科の先生に飲んだ薬の名前を伝え、相談してみると良いでしょう。
薬の影響を受けると赤ちゃんに奇形が起こる確率が高くなる時期と言われています。ちょうど妊娠に気付き始める時期になるため、ママは妊娠しているとは知らずに薬を飲んでしまった。
どうしよう。など思い詰めたり気にしてしまうことがありますが、必ずしも飲んでいる薬が赤ちゃんに影響するわけではないので安心してください。不安なときは産婦人科の先生に飲んだ薬の名前を伝え、相談してみると良いでしょう。
妊娠8週以降は「相対過敏期」で影響は少なくなる
via mamari.jp
赤ちゃんにとって重要な器官の形成が終わり、奇形を起こしやすい絶対過敏期が過ぎて、薬の感受性が低下し奇形が起こる確率が少なくなる時期です。
しかし、まだお腹の中では赤ちゃんは成長途中であり、お腹の中では赤ちゃんの様々な器官が作られているため、引き続き注意が必要です。また、妊娠週数は赤ちゃんの大きさなどによって産婦人科で修正されていきますが、ずれが生じていることも十分にあり得るので注意していけるといいですね。
しかし、まだお腹の中では赤ちゃんは成長途中であり、お腹の中では赤ちゃんの様々な器官が作られているため、引き続き注意が必要です。また、妊娠週数は赤ちゃんの大きさなどによって産婦人科で修正されていきますが、ずれが生じていることも十分にあり得るので注意していけるといいですね。
妊娠16週以降は奇形より発育に影響する
薬の影響で赤ちゃんに奇形が起きる時期は過ぎているので安心しましょう。しかし、赤ちゃんの成長に影響がある時期です。ママと赤ちゃんは胎盤でつながっているため、ママの薬の影響を赤ちゃんも受けてしまいます。
赤ちゃんはまだ薬に対する抵抗力が弱いため、薬の作用が強く出てしまうことがあります。薬の種類によっては発育を抑制したり、病気の原因となってしまったり、亡くなってしまうこともあるので注意していきましょう。
また授乳期にも同様に注意が必要です。母乳は血液からできているため、多くの薬の成分が母乳中に移行してしまうと言われています。
実際に赤ちゃんに移行する量は少ないと言われていますが、赤ちゃんは薬に対する抵抗力がママより弱いということを意識していけるといいですね。
赤ちゃんはまだ薬に対する抵抗力が弱いため、薬の作用が強く出てしまうことがあります。薬の種類によっては発育を抑制したり、病気の原因となってしまったり、亡くなってしまうこともあるので注意していきましょう。
また授乳期にも同様に注意が必要です。母乳は血液からできているため、多くの薬の成分が母乳中に移行してしまうと言われています。
実際に赤ちゃんに移行する量は少ないと言われていますが、赤ちゃんは薬に対する抵抗力がママより弱いということを意識していけるといいですね。
赤ちゃんへの薬の影響は大きく分けて2つ
via toyokeizai.net
妊娠中に内服した薬の赤ちゃんへの影響は大きく分けて2種類あります。1つ目が催奇形性と呼ばれるものです。
これは赤ちゃんに何らかの奇形がみられることを指します。前述した絶対過敏期に特に起こりやすく、赤ちゃんの器官や体が作られるときに注意が必要です。
実際に人に使われている薬で、人に催奇形性が確認されているものは数少ない特殊な薬だけと言われています。そのため妊娠に気付かず内服してしまっていても、奇形が起こる確率はとても低いので心配しすぎる必要はありません。
2つ目は胎児毒性と呼ばれるものです。これはお腹の赤ちゃんの発育に影響するもので、特に妊娠後期に影響すると言われています。赤ちゃんは薬を代謝する力が弱いため、薬の作用や副作用が赤ちゃんに強く出てしまうことを指します。
それぞれ影響する時期が異なるので、全妊娠期間中、薬には気を配っていけるといいですね。
これは赤ちゃんに何らかの奇形がみられることを指します。前述した絶対過敏期に特に起こりやすく、赤ちゃんの器官や体が作られるときに注意が必要です。
実際に人に使われている薬で、人に催奇形性が確認されているものは数少ない特殊な薬だけと言われています。そのため妊娠に気付かず内服してしまっていても、奇形が起こる確率はとても低いので心配しすぎる必要はありません。
2つ目は胎児毒性と呼ばれるものです。これはお腹の赤ちゃんの発育に影響するもので、特に妊娠後期に影響すると言われています。赤ちゃんは薬を代謝する力が弱いため、薬の作用や副作用が赤ちゃんに強く出てしまうことを指します。
それぞれ影響する時期が異なるので、全妊娠期間中、薬には気を配っていけるといいですね。
薬の使用量は少なく、使用期間は短い方が良い
via kanshoku.org
薬は飲み過ぎると体の中の薬の濃度が高くなってしまい、赤ちゃんに影響を及ぼす危険性がより高くなります。そのため用法用量をきちんと守って内服することが大切です。
また薬は使用期間が長いほど影響が大きく、短いほど影響は少ないと言われています。持病や治療中の薬でない限り、必要以上に薬を常用するのは避けましょう。困っている症状に合わせて医師や薬剤師と相談しながら、必要な薬を飲んでいきましょう。
また薬は使用期間が長いほど影響が大きく、短いほど影響は少ないと言われています。持病や治療中の薬でない限り、必要以上に薬を常用するのは避けましょう。困っている症状に合わせて医師や薬剤師と相談しながら、必要な薬を飲んでいきましょう。
全身に効く薬より部分的に効く薬を選ぼう
via medicalnote.jp
薬は使用経路によって作用する部位が異なります。注射薬、内服薬、座薬は全身に作用するため、赤ちゃんにも影響を及ぼしやすいと言われています。
一方で外用薬、目薬、吸入薬、点鼻薬などの局所的に作用するものは赤ちゃんに影響しにくいと言われています。そのため、妊娠中は局所的に作用する薬を選んでいけるといいですね。
しかし、外用薬の中にも全身に作用する薬もあるので、使用する前に医師や薬剤師に確認してみるといいでしょう。
一方で外用薬、目薬、吸入薬、点鼻薬などの局所的に作用するものは赤ちゃんに影響しにくいと言われています。そのため、妊娠中は局所的に作用する薬を選んでいけるといいですね。
しかし、外用薬の中にも全身に作用する薬もあるので、使用する前に医師や薬剤師に確認してみるといいでしょう。
妊娠中に具合が悪くなったらどうしたらいいの?
via cuta.jp
風邪などであれば、まず市販薬を探す前に妊婦健診を受けている産婦人科に相談すると良いでしょう。産婦人科で漢方薬や妊娠中でも内服できる薬を処方してくれます。
眼科、歯医者など特別な診療科にかかる際には必ず問診票に妊娠や授乳の有無を書く欄があるため、妊娠が確定していなくても、妊娠の可能性がある時点で記載しておくと安心ですよ。
医師の診察の際にも妊娠中であることを伝えることができると、確実です。市販薬を使いたい場合には必ず裏の禁忌事項に妊娠中の記載があるかチェックすることをおすすめします。
医師や薬剤師に相談してくださいという記載があることもあります。現在はドラッグストアでも薬剤師が常駐しているところは多いので一度薬剤師に相談してみるのもいいですね。
眼科、歯医者など特別な診療科にかかる際には必ず問診票に妊娠や授乳の有無を書く欄があるため、妊娠が確定していなくても、妊娠の可能性がある時点で記載しておくと安心ですよ。
医師の診察の際にも妊娠中であることを伝えることができると、確実です。市販薬を使いたい場合には必ず裏の禁忌事項に妊娠中の記載があるかチェックすることをおすすめします。
医師や薬剤師に相談してくださいという記載があることもあります。現在はドラッグストアでも薬剤師が常駐しているところは多いので一度薬剤師に相談してみるのもいいですね。
妊娠中でも薬を飲み続けた方がいいときもある
もともと持病があり、その治療のために薬を飲み続けているときは自己判断で内服をやめてはいけません。これは時に命に関わることがあります。
医師に妊娠した旨を伝えて、今後どのようにしていくことが赤ちゃんとママにとって良いことなのか聞いてみましょう。可能であれば妊娠を希望した時点で医師と相談し、計画的に妊娠を考えていけるといいですね。
薬の赤ちゃんへの影響は100%起こることではなく、その確率も低いと言われています。そのため、ママと赤ちゃんのための最善策としてママの体の治療が優先されることもあります。
医師に妊娠した旨を伝えて、今後どのようにしていくことが赤ちゃんとママにとって良いことなのか聞いてみましょう。可能であれば妊娠を希望した時点で医師と相談し、計画的に妊娠を考えていけるといいですね。
薬の赤ちゃんへの影響は100%起こることではなく、その確率も低いと言われています。そのため、ママと赤ちゃんのための最善策としてママの体の治療が優先されることもあります。
薬の影響は実はそんなに多くない
妊娠中に100%安全に使用できる薬は実はありません。どの薬剤にも必ず何例か影響があると報告されています。妊娠の自然奇形発生率を知っていますか?
実は全妊娠の3~5%に奇形が発生すると言われています。実は、この薬は大丈夫と言われる薬は、薬の影響による異常発生率が自然奇形発生率を超えていないものを指すことが多いのです。
本当に低い異常発生率であるため、薬との関係性もしっかりと分かっていないものも多くあります。
妊娠中は使用してはいけないという薬でも私たちの身近にある薬では高くても10%程度を指すことが多いので、知らず知らずに飲んでしまったとしても必ず影響を及ぼすわけではないので安心してください。
実は全妊娠の3~5%に奇形が発生すると言われています。実は、この薬は大丈夫と言われる薬は、薬の影響による異常発生率が自然奇形発生率を超えていないものを指すことが多いのです。
本当に低い異常発生率であるため、薬との関係性もしっかりと分かっていないものも多くあります。
妊娠中は使用してはいけないという薬でも私たちの身近にある薬では高くても10%程度を指すことが多いので、知らず知らずに飲んでしまったとしても必ず影響を及ぼすわけではないので安心してください。
どんな薬が赤ちゃんに影響するのか
妊娠中に気をつけなければいけないとされている薬は多くあります。市販薬に限らず、医師の処方が必要なものも多いです。そのため見慣れない名前の薬も多くあると思います。
ここでは薬の効果別に妊娠中に気をつけたい薬がまとめて掲載されているサイトを紹介します。
ここでは薬の効果別に妊娠中に気をつけたい薬がまとめて掲載されているサイトを紹介します。
ここに載っている薬であっても病気によっては医師の判断のもと使用しなければならないこともあります。インターネット情報は薬を選ぶ際の参考にして、使用するときには医師や薬剤師と相談しましょう。
薬は専門家に聞くのが一番!
via ixil.info
先ほど紹介した妊娠中の禁忌薬が載っているサイトを見てもらうと、妊娠中に良くないとされる薬は本当にたくさんあります。またこれらの薬の知識は一般名という薬物名で載っていることが多く、市販薬の商品名で載っていることは少ないです。
そのため薬学の知識を詳しく知らないママにとっては見慣れない名前が多く、よく分からずに悩むことも多いと思います。可能であれば市販薬に頼る前に医師に相談してみるのがおすすめします。
薬はママ1人で選ぼうとするとしっかり見て選んでも不安になってしまうことがあると思います。不安になる前にぜひ専門家に相談してみてくださいね。
また医師に処方された薬であっても、本当に飲んで良いのか悩んだときには「妊娠と薬情報センター」に相談してみるといいでしょう。このサイトは厚生労働省の事業の一環で妊婦と胎児に対する薬の影響に関する相談、情報収集を行っているところです。悩んだらぜひ活用してみてください。
そのため薬学の知識を詳しく知らないママにとっては見慣れない名前が多く、よく分からずに悩むことも多いと思います。可能であれば市販薬に頼る前に医師に相談してみるのがおすすめします。
薬はママ1人で選ぼうとするとしっかり見て選んでも不安になってしまうことがあると思います。不安になる前にぜひ専門家に相談してみてくださいね。
また医師に処方された薬であっても、本当に飲んで良いのか悩んだときには「妊娠と薬情報センター」に相談してみるといいでしょう。このサイトは厚生労働省の事業の一環で妊婦と胎児に対する薬の影響に関する相談、情報収集を行っているところです。悩んだらぜひ活用してみてください。
まとめ
いかかでしたか。
妊娠中は必ずしも薬がすべてダメだと言うことではありませんが、慎重に使っていきたい時期になります。薬はむやみに乱用しないこと。
そして、辛い症状は我慢せず、医師や薬剤師と相談しながら必要な薬を選んでいきましょう。
妊娠中は不安になることも多いと思いますが、ママの幸せはお腹の赤ちゃんにも伝わります。
不安を少しずつ解消ながら、ぜひ素敵な妊娠ライフを満喫してくださいね。
妊娠中は必ずしも薬がすべてダメだと言うことではありませんが、慎重に使っていきたい時期になります。薬はむやみに乱用しないこと。
そして、辛い症状は我慢せず、医師や薬剤師と相談しながら必要な薬を選んでいきましょう。
妊娠中は不安になることも多いと思いますが、ママの幸せはお腹の赤ちゃんにも伝わります。
不安を少しずつ解消ながら、ぜひ素敵な妊娠ライフを満喫してくださいね。