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プログラミング「scratch」とは? やり方やゲーム制作なども紹介!

プログラミング「scratch」とは? やり方やゲーム制作なども紹介!

2024年2月5日 公開

みなさんは、プログラミング教材の「scratch(スクラッチ)」をご存知ですか? scratchは世界多くの国で使われており、小学生でも簡単にプログラミングができる学習ソフトです。実際に小学校の授業でも使われています。

とはいえ、詳しいやり方や内容についてよく分からない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、プログラミング scratchについて紹介します

プログラミング「scratch」とは?

プログラミング「scratch(スクラッチ)」とは、世界200国以上で利用されている子ども向けの学習ソフトです。シンプルなプログラミング言語「ビジュアルプログラミング言語」によって、小学生でも簡単にプログラミングができます。操作は、簡単な入力とマウスのみです。言語では、70以上の言語が利用できます。
scratchを使って、ドローンやゲームなども作ることも可能です。ドローンは、scratchと連携させてプログラムできる専用のキットがあります。
scratchはブロックをつなぎ合わせながらプログラムを組み立て、ゲームやアニメーション制作が可能です。 作品は公開できるため、他のユーザーのさまざまな作品を見たり遊んだりできます
対象年齢は8〜16歳ですが、もしプログラミングを始めたいならすべての年代の方におすすめですよ。

scratchでプログラミングを学ぶメリット

scratchは、アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボのライフロング・キンダーガーデングループが開発しました。現在は、学校や図書館などの幅広い場所で使われています。 scratchでプログラミングを学ぶことで、このような効果とメリットがあります。
  • 論理的思考力の向上
  • 問題解決スキルが身につ
  • 創造力を養える
  • 他の教科にも応用可能
scratchは子どもにとって理解しやすいため、実現したいことやイメージを簡単に実現できる点が大きなメリットです。誰でも簡単に、集中してプログラムを組めるようになっています。
イメージしているものを現実にする楽しさがあるので、プログラミング学習の効果も発揮しやすいでしょう。また、他の場面でも応用がきくため活動の幅が広がります

論理的思考力の向上

scratchで作りたいものを実際に形にするには、ひとつひとつ正しい手順を踏む必要があります。「こうしたら〜こうなる」と、ステップを順番に考える機会になるので、物事にする論理的なみかたや、考え方が身につきます。

問題解決スキルが身につく

scratchはプログラミング教育のなかでは比較的簡単にできるツールとはいえ、プログラミングを間違えるとエラーで動かなくなったり、思わぬ動きをしたりします。
そんなときに、「どうして動かないんだろう」と解決策を考えることで、問題を分析・発見する力や、問題解決する力を育てることができます。

創造力を養える

自分の手を使って自分が想像したものを形にできるscratchは、逆にいえばイメージしないと何も作れません。scratchでのプログラミング学習を通して、想像する力や、それを創造するスキルまで鍛えることができます。
さらに、自分が実際に使ってみたり、他の人からフィードバックをもらったりすることで、元あるものをより良くしようと考える力も身につけられます。

他の教科にも応用可能

scratchでプログラミングを学んで得られる論理的思考力や、創造力は他の教科でも活かせます。また、プログラミングは主に英語で説明されていたり、数式を使用したりするので、英語や算数の苦手意識を減らせます。

scratchの始め方

scratchはどのようにダウンロードするのか、気になる方も多いでしょう。ここからはscratchを始めるのに必要なやり方を紹介します。scratchの始め方は誰でも簡単にできるため、こうした機会にお子さんと一緒にやってみましょう。
まずは scratch公式サイト「 https://scratch.mit.edu/」にアクセスします。アクセス後の手順は、以下のように進めます。
1.「scratchに参加しよう」よりアカウントを登録
2.「ユーザー名」「パスワード」「メールアドレス 」などを入力
3.登録メールアドレスに確認メール届いた後、メールに記載されたURLをクリック
4.サインイン完了
以上のやり方で、scratchの登録は完了。 サインイン完了後は、プロジェクト作成に進みます。プロジェクト作成の手順は、以下の通りです。
1.画面左上の「作る」をクリック
2.背景画像パソコンからアップロード
3.画面上のキャラクタを設定(初期設定はネコ)
4.ブロック組み合わせてスタート
一般的なプログラミング言語は難しいですが、 scratchはビジュアルプログラミング言語によって簡単にプログラムを組めます。初心者向けに「難しさ」を排除した構造が特徴的です。

小学校のプログラミング教育は? scratch の活用法

小学校のプログラミング教育は、本格的なプログラミングを学ぶ目的ではありません。総合的な学びを通して「プログラミング的思考」を身につけるのが目的です。
プログラミング的思考とは、問題解決能力や論理的思考などのプログラミング体験を通して得られるスキルのこと。 scratchは、プログラミング的思考を身につける目的の一環として小学校の授業で実際に活用されています。
scratchは国際的なプログラミング教材のため、文部科学省が推奨しています。算数の授業では正多角形をプログラムを使って描いたり、音楽の授業ではリズムを作ったりするのに使われています。scratchは活用方法の幅が広く、手軽に利用できるのが魅力です。
scratchの対象年齢は8歳からですが、幼児も使うことができます。とはいえ、難易度が高いため幼児を対象とした「scratch Jr.(スクラッチジュニア)」の学習アプリがおすすめです。スクラッチジュニアは、scratchをより簡単にしたプログラミングで、対象年齢が5〜7歳。ブロックの種類が少なく、分かりやすいコマンドブロックで構成されています。

scratch の欠点やデメリット

scratchはプログラム表現を簡素化し、より簡単なプログラムを実現したソフトです。プログラミング初心者には大変おすすめですが、社会で役立つスキルをすべて獲得できるものではありません。scratchは簡素化されたことで、扱えるデータ構造が浅かったり、不具合対応のためのデバッグ処理の不足などがあるのです。
scratchは小さいうちからでもプログラミング学習ができて、プログラミング的思考を身につけられるツールと捉えましょう。

scratch で作るドローン・ゲームを紹介

scratchでは、ゲーム制作やドローンを操作ができるプログラミングが可能です。ここからは、scratchで作るドローンとゲームを紹介します。

専用ドローン「tello」

scratch 3.0を使ったドローン「tello」のプログラミングが可能です。telloとは「scratch-Tello」のことで、scratchと連携したドローンです。ソフトの使い方や学習は不要で、ドローンのプログラミングに集中できる仕組みが魅力。また、ドローンにカメラを搭載しているため、コンピュータ上でドローンの映像を見ることができます
本来ドローンは使用許可や著作権表示などが必要ですが、telloの場合は不要。無料で利用できる上に、教育現場やプログラミング教室でも利用可能です。

大人気ゲーム「マイクラ」

マイクラは大人気の「マインクラフト」のゲームソフトで、scratchで2Dのマイクラを使ってゲームを作れます。人気が高いだけに、scratchの中でも作品数がとても多いです。 scratchのマイクラは、0から作るよりもリミックスの方が作りやすいと言われています。
リミックスは、誰かが作った作品をコピーして自分の作品を作ること。ただし、共有された作品に限ります。どのような作品がリミックスとして人気があるのか、見てみるだけでも楽しいでしょう。

scratchで学べるおすすめのプログラミング教室

プログラミングは、初心者でもscratchで簡単に勉強を始められます。
しかし、親子だけで取り組むには難しさを感じる場合も多いでしょう。そのため、プログラミング教室を検討してみるのもおすすめですよ。
プログラミング教室では、正しいプログラミングのスキルを、教えるプロから分かりやすく教えてもらえます。ここからは、scratchでプログラミング学習ができるおすすめのプログラミング教室を紹介します。

幼児からOK「リタリコワンダー」

リタリコワンダーは、テクノロジーを活用した「IT×ものづくり教室」を目指しています。プログラミングの技術よりも、子どもたちの思考力や経験を重視する教室です。出来事への関心やイメージしたものを形にする力、失敗を恐れずにチャレンジしようとする姿勢などを大切にしています。
スタッフは子ども4人に1人つき、個々のペースに合わせて進めていくのが特徴です。ゲーム&アプリプログラミングコースでは、 scratchを扱ったコースになります。
教室名 LITALICOワンダー
対象学年 年長〜高校生
コース ゲーム&アプリプログラミングコース、ロボットクリエイト
コース、ロボットテクニカルコース、など
※全5コース
受講料 教室/税込7,425円〜(1回90分につき)、
オンライン/税込5,500円(1回60分につき)

全国大規模展開の「QUREO(キュレオ)プログラミング教室」

全国教室数No. 1のQUREO(キュレオ)は、ゲーム感覚でプログラミングを学べる教室です。教材はマイクラやオリジナル教材が中心で、IT企業のサイバーエージェントが開発した教材を扱っています。scratchそのものを扱うというよりは、scratchをもとに開発した教材を導入しています。
1人ひとりに寄り添った個別指導によって、正しいタイピングスキルの獲得やプログラミング検定の合格を目指します。
教室名 QUREOプログラミング教室
対象学年 小学生〜高校生
コース 初級コース、中級コース
受講料 要問い合わせ

IT企業が運営する本格派「テックキッズスクール」

テックキッズスクールは、小学生のためのプログラミングスクールとして2013年に創立されました。IT企業サイバーエージェントが運営するテックキッズスクールでは「テクノロジーを武器として自らのアイデアを実現し、社会に能動的に働きかけられる人材」を目指しています。
小学生が分かりやすく、かつレベルの高い学習を実現スマートフォンアプリの開発や、キッズプログラマーの育成などにも力を入れています。入会して1年ほどは scratchに触れて、基礎力を養います。
教室名 Tech Kids School
対象学年 小学生〜中学生
コース 渋谷校、オンライン校 ※短期コースもあり
受講料 税込20,900円(月)※その他別途費用あり

プログラミングを始めるならscratchを使ってみよう!

scratchは、パソコン1つで始められる無料のプログラミング教材です。始め方も進め方もシンプルで分かりやすいため、まずは始めてみることをおすすめします。
とはいえ、親子だけで取り組むにはつまずく場合もあるでしょう。プログラミング教室でプロに学ぶのもおすすめですよ。