ikumama

Top
ピアノかリトミックかは年齢で選ぶ。年中以上はピアノがおすすめ

ピアノかリトミックかは年齢で選ぶ。年中以上はピアノがおすすめ

2023年12月26日 公開

子どもに音楽の習い事をさせたいけど、習い事の定番ピアノと、最近よく聞くようになったリトミックではどっちがいいのか迷っているという保護者の方向けにこの記事を書いています。

ピアノかリトミックで悩んでいるならお子さんの年齢を参考に考えましょう。筆者の考えでは、赤ちゃん~年少のお子さんならリトミック、年中以上のお子さんで今後継続して音楽系の習い事をさせたいならピアノをおすすめします。

この記事では、ピアノかリトミックかの選択に年齢が関係する理由や、それぞれの教室で行われているレッスンの内容、期待できる効果などの比較を紹介します。実際に3人の子を音楽教室に通わせている筆者の経験もご紹介しますので、習い事選びの際の参考にしていただければ幸いです。

ピアノかリトミックかに、年齢が目安となる理由

お子さんにピアノかリトミックのどっちを習わせるか迷っているなら、お子さんの年齢を指標にしてみるとよいでしょう。
筆者は、
  • 赤ちゃん~年少のお子さんにはリトミック
  • 年中以降のお子さんで、今後音楽系の習い事を継続させたいならピアノ
をお勧めします。
その理由は以下の通りです。
  • ピアノは指の力と器用さが必要
  • ピアノは音階や記号など、専門用語を理解することが必要
それぞれ、下で解説します。

ピアノは指の力と器用さが必要

ピアノの鍵盤は重いので、あまり指に力のない低年齢のお子さんが弾くのは大変です。またピアノを弾くためには自分の思いどおりにそれぞれの指をバラバラに動かせるという、手先の器用さも必要になります。

音階や記号など、専門用語を理解することが必要

筆者の子どもの通っている音楽教室では、最初は「ド」を弾くことから始まり、年中でも簡単な両手奏を練習します。音階やいろんな種類の音符、簡単な記号も習います。先生が「ド」と言ったら「ド」の音符を書く練習をします。覚えることが多いので、ある程度の知能の発達が必要です。

ピアノ教室のレッスン形態と内容

個人経営のピアノ教室では、部屋にグランドピアノかアップライトピアノがおいてあり、先生は生徒の斜め後ろに座るか立って生徒を指導します。親は少し離れて待機していることが多いです。幼児は30分のレッスンが一般的です。
私の3人の子どもたちが通う音楽教室では、グループレッスンをしています。子どもは1人1台のエレクトーンの前に座り、子どもの横のパイプ椅子に親が座ります。幼児のグループレッスンは1時間です。
レッスンでは個人経営のピアノ教室でも大手の音楽教室でも
  • テキストの歌を歌う
  • 五線ノートで音符の練習
  • テキストの曲の練習を弾く
  • 和音や音の聞き取り
をといった内容を行います。

リトミック教室のレッスン形態と内容

リトミック教室も、グループレッスンを行うことが多いです。リトミックは0歳の赤ちゃんから参加できます。
自分ではまだ動けない赤ちゃんは親御さんの膝の上で音楽を聴きながら一緒に揺れたり、教具に触ったりします。2、3歳では折り紙やはさみの練習などで手指の発育を促します。5歳ごろになるとひらがなや数字あそびといった勉強の分野を取り入れたカリキュラムが始まります。リズム遊びや音あてのような、音楽教室でならう内容を取り入れている所もあります。

ピアノとリトミックの違いを比較検討

ピアノとリトミックの違いを以下の観点から比較検討し、習う上でのメリットとデメリットを紹介していきます。
  • 目標
  • 効果を感じるとき
  • 対象年齢
  • 費用
  • おうちでの取り組み
  • 親子のコミュニケーション
  • 学校生活でのメリット

目標

ピアノを習う目標は、当然ながらピアノを弾けるようになること。年齢や達成度に応じて、演奏に必要な知識や技術を習います。中には、コンクールの上位入賞やピアニストを目指す子どももいます。
リトミックは先生と一緒に音楽を聴きながら体を動かして音楽を自由に表現していくことを通じ、リズム感や音感、身体能力の発育を促していくことを目標としています。何かの技術を学ぶというよりは、人間形成の過程で必要な手段を身につけるという習い事です。

成果を感じるとき

ピアノでは、難しい曲が弾けるようになったときや発表会で人前で弾き切ったときなどに達成感や成功体験を得ることができます。保育園や幼稚園の合奏でも中心となるパートを任されやすいです。
リトミックは何らかの形で効果を感じにくいことがデメリットといわれています。しかし、子どもと一緒にリトミックで楽しい時間を過ごすことが親として楽しい時間になると思います。

対象年齢

ピアノは3~4歳から弾き始めることができ、趣味や習い事として一生涯続けることができます。コロナ禍ではおうちでピアノを習い始める人が増えました。
リトミックは幼児期までの子どもを対象としています。しかし、リトミックは何かに特化した習い事ではないため、年齢が上がって子どもに得意分野ができるとレッスンに物足りなさを感じる子どももいます。リトミック教室に参加しているうちにこの子は音楽に興味があるのかそれとも体を動かすのが好きなのかという子どもの適性も分かってきます。それから子どもの適性に合わせた習い事を探すという方法もあります。

費用

ピアノ教室に通うと月謝、教材費、発表会の参加費や衣装代がかかります。月謝は、個人のピアノ教室では6,000円前後、大手の音楽教室では8,000円前後が相場です。さらにピアノをずっと習い続けていくなら小学校入学の頃には本物のピアノを購入しなければなりません。アップライトピアノを購入する場合、国産のピアノメーカーのものなら70万円が最もよく売れている価格帯です。
リトミック教室では月謝や教材費はかかりますが、ピアノのような大きな出費はありません。月謝は赤ちゃんのクラスでは4,000円程度、大きい子どものクラスでは8,000円程度が相場になります。

おうちでの取り組み

ピアノの上達には、おうちでの練習が必要不可欠です。子どもをうまくやる気にさせ、ピアノの前に誘導して練習させるのはなかなか手がかかることでもあります。親御さんが必ずしもピアノ経験者でないと無理ということではありませんが、小さいうちは練習にも親御さんの力が必要です。小学校中学年頃になれば1人で練習できるようになります。
リトミック教室ではおうちでの宿題がない所がほとんどです。

親子のコミュニケーション

ピアノ教室での親同伴は、コミュニケーションをとる、というよりは付き添いや子どものサポートとしての意味合いが強いです。
リトミックは、小さいうちは親子プログラムも多く、親子の時間を楽しめます。大きくなると1人で取り組むプログラムが増え段々と見守りに移行していきます。

学校生活でのメリット

ピアノを習っている子どもは、記号の知識や演奏の技術があるため音楽の授業では全く困りません。高学年以降になると合唱や卒業式での伴奏を頼まれることもあります。
リトミックのメリットに音感やリズム感覚、運動神経が発達することが挙げられています。音楽や体育で目立つ存在になるかもしれませんし、グループレッスンで培った協調性を生かし、クラスでまとめ役となるかもしれません。

まとめ

ピアノかリトミックか、どちらを習わせるべきかというお悩みには、年齢を目安に
  • 赤ちゃん~年少のお子さんにはリトミック
  • 年中以上のお子さんで、継続して音楽系の習い事をさせたい場合にはピアノ
を習わせることをおすすめします。どちらのレッスンも、未就学児のレッスンは親も同伴であることが多いので、親子の時間を楽しんでください。