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情操教育とは?いつからどんなことを始める?おすすめの習い事も紹介

情操教育とは?いつからどんなことを始める?おすすめの習い事も紹介

2024年2月7日 公開

「子どもにはこんなふうに育って欲しい」といった、親の願いは誰しもがあるかと思います。 例えば、相手を思いやり、命を大切にできるような優しい子に育って欲しいと考える方もいることでしょう。

また、感受性が豊かで、知的好奇心を大いに抱く子に育って欲しいと考える方もいるかもしれませんね。 このように子どもの心や人間力を育てる教育「情操教育」と言います。

私は以前、保育士として働いていましたが、その時にも様々な体験を通して子どもの心はどう育ててあげたらいいのか、カリキュラムを考えたりしていました。

情操教育とは、具体的にどんなことを行っていけばよいのでしょうか。 幼稚園や保育園、小学校でも情操教育はカリキュラムとして組まれていることでしょう。

一方で、家庭で親が手助けしてあげなければ学べないこともたくさんあります。 子どもの健やかな成長のためにも、情操教育について、しっかり考えていきましょう。

情操教育とは

人間が生きていく上で、自分で疑問を抱いて答えを導き出す力を付けることや、出来事に触れて心を激しく動かすこと、相手の気持ちを考えて行動を起こすことは、重要なことだと考えます。
感受性を豊かにし、人間の生きていく力を育てる教育のことを「情操教育」と言います。
情操教育は、4つの領域に分けられます。

科学的情操教育

自分の身の回りのことに興味や関心を抱き、「なぜ」「どうして」という知的好奇心を刺激し、育てていきます。
疑問を良く観察し、様々なことを積極的に学ぶ姿勢を身に付けていきます。

道徳的情操教育

善悪の判断に基づいて行動ができ、自分で考えながら善行ができる人間に育てます。
相手を思いやる気持ちを持ち、社会性や協調性を身に付けていきます。

情緒的情操教育

家族、友人、身の回りの人、そして自分の命を大切に思い、命の尊さを知る教育です。
人だけではなく、動物や植物など、様々な命を大切にする心を学びます。

美的情操教育

美しいものに触れた時に、感動する心を育てます。
芸術や音楽、他にも心を動かすような現象にたくさん触れて、感性や個性を磨きます。

情操教育はいつから始める?

人の成長や性格には、大きな個人差があります。
また、どんなことに取り組むかにもよって、「いつから始める」といった明確な期間は示しにくいものです。
もし、親が情操教育について考え、意識して様々な体験をさせていきたいと考えるのでしたら、3歳頃を目途に考えてみてはいかがでしょうか。
理由としては、幼少期の子どもの学習スピードの著しさが挙げられます。
3歳前後の子どもは、感じたものや触れたものの情報を、どんどん吸収して急激に成長する時期です。
この時期に、情操教育の4つの領域を意識した教育を行っていくことで、子どもが感性を磨いていけることでしょう。
また、3歳といえば、言葉が理解できて自分で考えることもできる時期です。
教育として、子どもの脳や五感に刺激を与えていくことで、自分なりに考えて答えを導き出していくことができる力も備わってくる時期といえるでしょう。
3歳からとは言いましたが、情操教育を始めるのに遅すぎる時期というのはありません。
情操教育は、10歳までに行えば、それだけ子どもも学習できると言われています。
これは、子どもの人格形成が主に3~10歳の時期に行われると言われていることも関係しています。
気が付いた時から、情操教育をスタートしてみましょう。

情操教育は具体的にどんなことを行うの?

情操教育とはどんなものか知って頂けたかと思いますが、実際にどんなことに取り組んでいけば効果があるのでしょうか。

自然に触れよう

自然の中には、子どもの好奇心を刺激するような不思議がたくさん存在します。
「どうしてこうなるの?」という知的好奇心を刺激してくれることでしょう。
また、生き物の命の尊さを学ぶ機会もたくさんやってきます。
公園へ出かけるなど、自然がたくさんある所に足を運んでみましょう。
自宅で花を育ててみるのもいいですね。

動物に触れてみよう

家庭で生き物を飼ってみましょう。
お世話を通し、生き物を慈しむ心を育てていきます。
もしかしたら、生き物の生死に直面する機会もあるかもしれませんが、それを乗り越え強い心を育てるのも大切です。
もし動物が飼えなくても、動物園や水族館に足を運び、生き物の生態に触れてみるのもいいですね。

スポーツをしてみよう

スポーツは、できなかったことができるようになる達成感や、成功体験ができる場です。
自己肯定感を育てるためにも、チャレンジしてみたいですね。
友達と一緒に切磋琢磨したり、チームプレイを通して思いやりの心を持ったりすることで、社会性も身に付けていきます。
他にも、挨拶の大切さや礼儀を学ぶ良い機会となることでしょう。

本を読んでみよう

本を通して物語を楽しむことは、想像力や感受性、相手の気持ちを想像する力を育てるのにとてもおすすめです。
特に幼少期は、年齢にあった絵本をたくさん読んであげてください。
様々な物語を通し、物事の善悪を学んだり、自分なりに登場人物の気持ちを考えたりと、吸収できることはたくさんあります。

音楽や芸術に触れてみよう

コンサートや美術館と言えば、大人が楽しむものと思われがちですが、子ども向けのものも多く存在します。
例えば、子ども向けのファミリーコンサートやヒーローアクションショーなどで、生の音楽や演出に触れ、わくわくした気持ちを経験させてあげましょう。
子どもの好きなものは、大いに興味を持ってくれることかと思います。
もちろん、両親が好きな音楽や芸術を、子どもと一緒に共有して楽しんでみるのもいいでしょう。
音楽や芸術は想像力や感性、思考力を大いに刺激してくれます。

園や学校で行う情操教育

実際に、幼稚園や保育園では子どもに社会性を学んでもらう機会や、感性を磨く機会を多く取り入れ、カリキュラムが組まれています。
小学校でも道徳や生活、図工、体育、学外活動などを通して、情操教育を受けられる機会が多くあります。

情操教育におすすめの習い事

教育機関でも多くのことを学べますが、情操教育では習い事を取り入れることでできる体験がたくさんあります。
しかし、子どものこんなところをもっと伸ばしたいということがあれば、習い事にチャレンジしてみるのもいいでしょう。

情操教育におすすめの習い事①:スポーツ

水泳

個人競技である水泳は、泳げるようになる、タイムが縮む、試合に勝つといった達成感や勝敗の経験を多く積むことができます。

バレエ

身体の柔軟性や表現力を養いつつ、芸術的なセンスを磨くのにおすすめの習い事です。

サッカー・ミニバス・野球

チームプレイが重要となる団体競技では、社会性やチームワークを身に付けることができます。

情操教育におすすめの習い事②:芸術・音楽

ピアノ・リトミック

音楽的な感性や表現力を磨くのに適しています。
多くの音楽に触れる機会があり、感動体験もできることでしょう。
曲が弾けるようになったり、発表会に出たりすることによって、自己肯定感や達成感も得られます。

絵画・お絵描き教室

自分が思うものを、楽しく形にしていける習い事です。
豊かな表現力や想像力が身に付くことでしょう。
褒めてもらうことで、自己肯定感も上がります。

情操教育におすすめの習い事③:幼児教育

勉強に楽しく取り組めるので、苦手意識が減るばかりでなく、自分で疑問を抱いたら答えを導き出せる力が身に付きます。
できた!という成功体験は、自信に繋がるので、たくさん体験させてあげたいですね。

まとめ

情操教育は、人間が生きていくために必要な力を育てていく教育です。
親が意識して様々な体験をさせてあげることで、きっと情緒が豊かな子に育ってくれることでしょう。
困難があっても、自分で解決に導きだせるような、強い子どもに育って欲しいと考えます。
園や学校でも指導はしてくれますが、やはり親が積極的に力を入れて取り組んでくれることが、子どもにとっては心強いものとなるのではないでしょうか。
情操教育について、意識して取り組んでみてくださいね。