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小学生は泳げないとダメ!?子どもが泳げるようになるためにできること

小学生は泳げないとダメ!?子どもが泳げるようになるためにできること

2024年2月21日 公開

体育で水泳の授業を実施する小学校は多数あります。そのため、泳げないお子さんを持つ親御さんは、「小学校までに泳げるようにしなければ」と焦ってしまうのではないでしょうか。
一般的に、低学年は水泳の授業でいきなり泳がせるようなことはしないと言われています。低学年では約半数の子が泳げないという統計もあり、絶対に泳げるようにしなければという心配はありません。
それでも、学年が上がるにつれその比率は下がる傾向にあり、泳げないと本人が辛い思いをする可能性があるため注意が必要です。
この記事では、泳げるようになるためにできることや、スイミングスクールでインストラクターの経験がある筆者の体験談を紹介しますので参考にしてください。 

泳げない子は意外といる!?

日本トイザらス株式会社が2018年に20~50代を対象に実施した「夏の水遊びに関する意識調査」では、小学校に入る前に泳げるようになった子どもは56.1%で、5~6歳で泳げるようになった子が多い結果となりました。
裏を返すと、小学校入学前に泳げない子は約半数いるということになります。半分の子どもたちが泳げないのならば、自分の子が泳げなくてもそれほど気にならないのではないでしょうか。
ただ、学年が上がるにつれ泳力に差が出始めます。泳げないことに劣等感を感じたり、水泳の授業に苦手意識を持ったりすることは避けたいですよね。では、泳げない子にはどのような特徴があるのでしょうか。

泳げない子の特徴

泳げない子には共通する特徴があります。ここからは泳げない子の特徴について解説します。

水に対する恐怖心

水が怖いと感じる子は、泳げないことが多いでしょう。普段のお風呂でも、顔にシャワーがかかるだけでも大泣きする子もいます。お風呂は平気でも、大きなプールだと、足がつかなくて不安だったり、おぼれかけた経験があり恐怖を感じたりする傾向があります。

浮かない

浮かないから泳げないという子もいます。泳げる人は「力を抜けば自然と浮く」と言いますが、力を抜くというのがどうしてもできず沈んでしまうのも泳げない子の特徴です。

息継ぎ、バタ足ができない

水に対する恐怖心もなく、浮くこともできるけれど、息継ぎやバタ足ができないから泳げないという子もいます。この場合は、正しい方法を教わり練習することで、泳げるようになる可能性があります。

環境

育った環境によって泳げないという人もいます。次男が通った小学校にはプールがなく、水泳の授業として市民プールに泳ぎに行く日が1年に1回だけありました。その授業だけではとても泳げるようになるとは思えません。環境も泳げない特徴の1つです。 

水泳の授業ってどんなことするの?

小学校の学習指導要領では、学年ごとにどんなことをするのかが示されています。ここからは低学年、中学年、高学年にわけて解説します。

小学校低学年

小学校低学年では、「水遊び」が基本となっています。水を怖がることなくプールに入ることから始め、徐々に水に浮く、もぐることを遊びながら体験します。
プールサイドに座ってバシャバシャと水を蹴ったり、水に入って電車ごっこをしたり、保育園や幼稚園で体験したようなことを、学校の大きなプールで体験するイメージではないでしょうか。
水に慣れてきたら、水の中に沈んだカードやおもちゃを拾ったり、水中で友達とじゃんけんしたりといったゲームで、もぐったり浮いたりができるようにします。

小学校中学年

小学校中学年からは「水泳運動」とされ、徐々に泳法を習得できるよう指導していきます。中学年の内容としては、浮いて進むことや、もぐる、浮く運動が主になります。
いろいろな浮き方を知り、力を抜いて浮くことを覚えたり、け伸び(プールの壁を蹴って全身を伸ばし進む)などの練習をします。体のバランスを取りながら呼吸の方法を練習したり、バタ足やカエル足など初歩的な泳ぐ要素が加わり、クロールや平泳ぎの習得に繋げます。

小学校高学年

小学校高学年になると、クロールや平泳ぎで25~50m泳げることを目指します。泳力テストを実施する学校もありますが、個人の泳力に合わせた目標を設定し、評価する学校がほとんどでしょう。
泳ぐことが苦手な娘は、小学校6年生の時、クロールで25メートルを泳ぐのが目標でした。途中で何度か足をついてはいたものの、ギブアップすることなく泳ぎ切ったと話してくれたことがあります。 

泳げるようになるにはどんなことをしたらいい?

お子さんが泳げないことに劣等感を持っていたり、水泳の授業を休みたがったりすると「泳げるようにしてあげたい」と思う親御さんは多いでしょう。お子さんが泳げるようになるにはどんなことをしたら良いのでしょうか。
ここからは、泳げるようになるためにできることを紹介します。

親が教える

泳げるようになるために、親が泳ぎ方を教えてあげるのは最も簡単で費用がかからない方法です。市民プールなら料金も低価格で、時間制限もなく練習ができるでしょう。
親が泳げるなら自分の経験をもとに教えてあげられますし、泳げない場合でも、ネットやYouTubeで泳ぎ方を調べれば、クロールや平泳ぎの練習方法が学べます
また、泳ぐ経験を積むことも泳げるようになるコツの1つです。休日や放課後を利用し、水に触れ合う時間を増やしてあげることをおすすめします。

スイミングスクールに通う

親に教えてもらうと時にはケンカになることも。そこでおすすめなのがスイミングスクールです。泳げない子でもスイミングスクールに通うと効率よく泳げるようになるでしょう。
スイミングスクールは、その子がどれくらいできるのかを事前にヒアリングし、クラス分けをしているので、同じレベルの友達と一緒に楽しく学べるといったメリットがあります。
水泳の授業は早いと6月に始まる学校もあるので、時期を事前に把握しておき、水泳の授業に間に合うよう体験レッスンに参加することをおすすめします。
 

どうしてもだめなら無理強いしない

「スイミングスクールに入ったけど全く上達しない」「とにかく水を怖がる」という子もいます。そういった場合無理強いは禁物です。今は泳げないけれど、子ども自身が泳げるようになりたいと思えば一生懸命練習する日がくる可能性があります。
また、どうしても水が苦手という子どももいるため、無理に練習して苦手意識を植えつけることがないよう注意しましょう。泳げないことも個性の1つと考え、「泳げなくても大丈夫だよ」と教えてあげましょう

実はスイミングスクールのインストラクター経験あり!筆者の体験談

私自身は泳ぐのが得意で、スイミングスクールのインストラクターをしていた経験があります。主に水慣れからクロール習得を目標とする初級クラスを担当していました。
顔に水がかかるだけで大さわぎしていても、遊びを通して少しずつ水に慣れ、あっと言う間に初級クラスを卒業していく子を何人も見てきました。そこで感じたことは「水は怖くない」と感じてもらうことです。
「顔に水がかかっても拭えば大丈夫。」「鼻に水が入ると痛くて苦しいから、潜る時は鼻から息を出すといいよ。」と何度も教え、できたら褒めるを繰り返すことで水は怖くないと指導していました。
また、正しい泳ぎ方を習得すると「今までよりも速く泳げる!」「息継ぎが苦しくない!」といった成功体験が生まれ、練習が楽しくなり、泳げるようになるという結果につながるのではないかと思っています。
泳げないことで悩んでいるなら、スイミングスクールなどでプロの指導を受けることも選択肢の1つとして覚えていてほしいと思います。

子どもの泳げない悩みを解消しよう

子どもが泳げなくても、入学前に泳げるようにしなければならないということはありません。低学年のうちは水泳の授業で水に慣れることから始めます
それでも学年が上がるにつれて泳ぐ要素が増えてくるため、泳げないままだと不安という場合は、親子で泳ぐ練習をしたり、スイミングスクールに通うこともおすすめです。
この記事を参考にお子さんの泳げないという悩みが解消できたら嬉しいです。