冬こそ気をつけたい!赤ちゃんの「脱水症」見分け方と予防法を徹底チェック!
2018年11月12日 公開
赤ちゃんの体温は、大人と比べて高い上に新陳代謝も良いのでとても汗っかき。知らず知らずのうちに、脱水症になっているかもしれません。しかも、夏場だけではなく冬にも起こりうるのが脱水症。今回は、赤ちゃんの脱水症のレベル別の見分け方や予防法についてご紹介します。 まだ言葉が上手に話せない赤ちゃんだからこそ、早めにSOSのサインを察知することが大切ですよね。特に体調の悪い時は、こまめに赤ちゃんの様子に気を配るようにしましょう。また、万が一脱水症であることが分かった際の自宅で出来る対処法もご紹介しますので併せて確認してくださいね。
赤ちゃんの脱水症とは?
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赤ちゃんの脱水症状に気をつけろとよく言いますが、そもそもどのような症状のことを言うのでしょうか。脱水症状とは、単に体の水分が不足している状態のことではありません。汗や尿などで、水分だけでなく、「電解質(イオン)」までもが体内から排出されてしまう状態のことです。
大人の場合は、体重に対して約60%、子供の場合は体重に対して約80%以下に減ってしまった時に、脱水症と診断されます。イオンが不足すると、細胞の働きが弱まり、様々な器官に影響を及ぼします。神経細胞や筋肉細胞に影響が出ると、痙攣を起こしてしまったり、脳の血流に異常があると、集中力がダウンし、ボーっとしてしまったりと色々な弊害が起こります。
大人の場合は、体重に対して約60%、子供の場合は体重に対して約80%以下に減ってしまった時に、脱水症と診断されます。イオンが不足すると、細胞の働きが弱まり、様々な器官に影響を及ぼします。神経細胞や筋肉細胞に影響が出ると、痙攣を起こしてしまったり、脳の血流に異常があると、集中力がダウンし、ボーっとしてしまったりと色々な弊害が起こります。
赤ちゃんの1日に必要な水分量の目安は?
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赤ちゃんが1日に必要な水分量は、なんと大人の3倍ほどあると言われています。新生児の場合は500mlのペットボトル1本分程、生後6ヶ月では1000ml程度です。小さな身体なのに、意外とたくさんの水分を必要とするんですね。
何故赤ちゃんは、これほどまでに水分が必要なのでしょうか。それは、大人と比べて新陳代謝も活発で、発汗量も多く、発熱や下痢で水分がたくさん失われることがあるからです。暑い時期などは、「1日の水分量の目安」以上に飲ませてあげる方が安心かもしれません。
何故赤ちゃんは、これほどまでに水分が必要なのでしょうか。それは、大人と比べて新陳代謝も活発で、発汗量も多く、発熱や下痢で水分がたくさん失われることがあるからです。暑い時期などは、「1日の水分量の目安」以上に飲ませてあげる方が安心かもしれません。
赤ちゃんの脱水症の見分け方とは?
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言葉の発達が未熟な赤ちゃんの場合、自分の意志で「つらい」「痛い」などと訴えることが出来ませんので、ママやパパが子供の状態をきちんと把握することが大切です。脱水症は、初期段階で食い止めることが出来れば、重症化を防ぐことが出来ますので、早期発見が大切です。
ここでは、赤ちゃんの脱水症を見分けるポイントをご紹介します。重度の脱水症の可能性があるのであれば、早急にかかりつけ医に相談するようにしましょう。
ここでは、赤ちゃんの脱水症を見分けるポイントをご紹介します。重度の脱水症の可能性があるのであれば、早急にかかりつけ医に相談するようにしましょう。
◆軽度の脱水症の見分け方
初期の脱水症の見分け方は、以下のとおりです。このくらいの症状であれば、水分補給をまめにすることで回復する可能性があります。まずは、こまめに水分補給をして様子を見ましょう。
・おしっこの回数がいつもより少ない
・便秘気味である
・うんちが固い
・顔が赤くて熱っぽい
・いつもより不機嫌でよく泣く
・唇や肌が乾燥している
・おしっこの回数がいつもより少ない
・便秘気味である
・うんちが固い
・顔が赤くて熱っぽい
・いつもより不機嫌でよく泣く
・唇や肌が乾燥している
◆重度の脱水症の見分け方
重度の脱水症の見分け方は以下のとおりです。重度の場合は、かなり危険な状態なので早急にかかりつけ医に診てもらいましょう。
・汗が出ない
・うんちやおしっこが出ない
・肌の乾燥が進み、ガサガサしている
・高熱が出る
・ぼーっとし、ぐったりしている
・顔が青白い
・痙攣が起きている
他にも、乳幼児の場合は、頭蓋骨のつなぎ目である大泉門(だいせんもん)という場所が、脱水症になるとへこむといわれています。もし、そのような状況を見つけたら、脱水症が中度~重度に進行している可能性が高いので、急いで病院へ行きましょう。ただし、小さな赤ちゃんの頭部は、非常にデリケートなので、確認する際は、強く押さないように気を付けて下さいね。
・汗が出ない
・うんちやおしっこが出ない
・肌の乾燥が進み、ガサガサしている
・高熱が出る
・ぼーっとし、ぐったりしている
・顔が青白い
・痙攣が起きている
他にも、乳幼児の場合は、頭蓋骨のつなぎ目である大泉門(だいせんもん)という場所が、脱水症になるとへこむといわれています。もし、そのような状況を見つけたら、脱水症が中度~重度に進行している可能性が高いので、急いで病院へ行きましょう。ただし、小さな赤ちゃんの頭部は、非常にデリケートなので、確認する際は、強く押さないように気を付けて下さいね。
赤ちゃんの脱水症対策は?発見したら家庭でできるケア方法
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赤ちゃんの脱水症は、注意していたつもりでも気が付かないうちに症状が進行していることがあります。普段と様子がおかしいなと思ったら、出来るだけ早く処置してあげることが肝心です。ここでは、家庭で出来る応急処置の方法をご紹介します。脱水症が中度~重度の場合は、必ずかかりつけ医に診てもらって下さいね。
1、とにかく水分補給をこまめにする
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脱水症かな?と思ったら、とにかくこまめに水分補給をしましょう。離乳食が始まっている赤ちゃんは、麦茶を薄めたものや白湯を飲ませてください。ポカリスエットや経口補水液なども効果的ですので、少し薄めたものを飲ませてあげましょう。冷たいものは、消化器官に負担をかけますので、常温の飲み物の方が良いと思います。1度にたくさん与えると、むせてしまい、吐き出す場合もありますので焦らずに少量ずつ飲ませてあげてくださいね。
まだ母乳やミルクしか与えたことのない乳児の場合は、時間に限らず母乳やミルクを飲ませてください。もし、飲まないようであれば、薄めたポカリスエットや経口補水液を少量与えてみてもよいでしょう。脱水症の際は、水分補給が必須です。もし、水分が摂れないようであれば、スプーンで少量づつ飲ませてください。それでも飲んでもらえない場合は、早急に病院へ行き、点滴をしてもらいましょう。
まだ母乳やミルクしか与えたことのない乳児の場合は、時間に限らず母乳やミルクを飲ませてください。もし、飲まないようであれば、薄めたポカリスエットや経口補水液を少量与えてみてもよいでしょう。脱水症の際は、水分補給が必須です。もし、水分が摂れないようであれば、スプーンで少量づつ飲ませてください。それでも飲んでもらえない場合は、早急に病院へ行き、点滴をしてもらいましょう。
2、暑そうなら薄着をさせる
特に冬場は、「風邪をひかないように」と赤ちゃんに厚着をさせてしまいますよね。しかし、体温調節がうまくできない赤ちゃんは、外の気温と室内の気温の寒暖差についていけません。特に暖房の利いた室内は、厚着をしているとすぐに熱がこもってしまい、知らず知らずのうちに脱水症になってしまうのです。
赤ちゃんは、大人と比べて体温も高いので、基本的に大人よりも薄着でいるくらいがちょうどよいでしょう。着ている服を脱ぎ着させて体温調整した方が良いので、赤ちゃんは『重ね着』させるのがおすすめです。暑そうにほっぺを赤らめていたら1枚ずつ脱がせて行き、様子をみると良いですよ!
赤ちゃんは、大人と比べて体温も高いので、基本的に大人よりも薄着でいるくらいがちょうどよいでしょう。着ている服を脱ぎ着させて体温調整した方が良いので、赤ちゃんは『重ね着』させるのがおすすめです。暑そうにほっぺを赤らめていたら1枚ずつ脱がせて行き、様子をみると良いですよ!
3、脇の下や首の後ろを冷やす
首の後ろや脇の下は、太い血管が通っているので、ここを重点的に冷やしてあげると効果的です。保冷剤などをハンカチやタオルで巻いて、軽く当ててあげると良いでしょう。しばらくすると、こもっていた熱が下がってくるはずです。
冷えピタなどを小さな赤ちゃんに貼る時は充分気をつけてください。誤って口に入れて窒息してしまう恐れがあるので、貼る場合は、ママがそばについている方が安心です。
冷えピタなどを小さな赤ちゃんに貼る時は充分気をつけてください。誤って口に入れて窒息してしまう恐れがあるので、貼る場合は、ママがそばについている方が安心です。
4、自宅で安静にする
軽度の脱水症の場合は、こまめに水分補給をし、しばらく安静にして自宅で様子を見ましょう。とはいえ、小さな子供がじっとしているのは難しいものですよね。なるべく、お絵かきや絵本を読むなど静かな遊びをして、走り回らないようにしましょう。
赤ちゃんの脱水症!予防法は?
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夏だけでなく、冬も気をつけなければならない赤ちゃんの脱水症。重症化するケースもあるので、未然に防げたら良いですよね。ここでは、赤ちゃんの脱水症の予防法についてご紹介します。普段から注意することが大切です。
①風邪で熱がある時こそこまめな水分補給を!
風邪で熱がある時は、汗をかいたり熱がこもりやすい時です。また、体調が悪いと、食欲がない場合もあるので、いつもより水分不足になりがちです。
風邪の時こそ、こまめな水分補給を心がけてください。たとえ食欲がなく、離乳食を食べてくれないときでも、水分さえ飲めていれば大丈夫です。少量を何度かに分けて、飲ませてあげましょう。
風邪の時こそ、こまめな水分補給を心がけてください。たとえ食欲がなく、離乳食を食べてくれないときでも、水分さえ飲めていれば大丈夫です。少量を何度かに分けて、飲ませてあげましょう。
② 室温を快適に保つ
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赤ちゃんにとって快適な部屋の温度は、冬は18〜22℃、夏は26〜28℃と言われています。冷房や暖房を上手に活用し、暑過ぎず寒すぎない快適な室温にしてあげましょう。
汗をかきやすい夏場だけでなく、冬場に脱水症を起こすのは、暖房が強すぎて室温が暑いせいかもしれません。温度計などを設置して、しっかりと管理してあげましょう。
汗をかきやすい夏場だけでなく、冬場に脱水症を起こすのは、暖房が強すぎて室温が暑いせいかもしれません。温度計などを設置して、しっかりと管理してあげましょう。
③ 布団をかけすぎない
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冬の夜はとても冷えるので、寝冷えをしないか心配で厚手の布団をかけたりしていませんか?赤ちゃんが冬に寝るときの布団は、綿毛布かタオルケットに、掛け布団1枚位で充分。あまり重たい布団をかけてしまうと、赤ちゃんが寝苦しくなったり、熱がこもり過ぎてしまい、睡眠中の脱水症を引き起こしてしまいます。寒さが厳しいときは、掛け布団の追加ではなく、タオルケットや綿毛布の枚数で調整してくださいね。
また、赤ちゃんが夜中に布団を蹴っているのは「暑い」というアピールでもありますので、布団の厚さや枚数を調整したり、スリーパーなどを着せてお腹が冷えないように配慮してあげましょう。腹巻き付きのパジャマなんかもおすすめです。
また、赤ちゃんが夜中に布団を蹴っているのは「暑い」というアピールでもありますので、布団の厚さや枚数を調整したり、スリーパーなどを着せてお腹が冷えないように配慮してあげましょう。腹巻き付きのパジャマなんかもおすすめです。
④日射しの強い場所に長時間いない
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夏場の暑い日は、日射しが強く、直射日光は熱中症の原因にもなります。熱中症の多くは、脱水症を引き起こしていますので、公園で遊ぶ際は注意が必要です。
炎天下の中、長時間外にいるのは大変危険ですので、日陰で休んで、こまめに水分補給をさせてください。遊びに夢中になっているうちに、脱水症に陥るケースはよくあります。ママやパパが、きちんとコントロールしてあげましょう。
炎天下の中、長時間外にいるのは大変危険ですので、日陰で休んで、こまめに水分補給をさせてください。遊びに夢中になっているうちに、脱水症に陥るケースはよくあります。ママやパパが、きちんとコントロールしてあげましょう。
赤ちゃんの水分補給に!経口補水液の作り方
経口補水液を作ろう!熱中症対策におすすめ!
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飲む点滴と言われている「経口補水液」。数年前から熱中症や脱水症対策として推進されている飲み物です。市販されていますので、ドラッグストアやスーパーで手軽に手に入るのですが、緊急時に買いに行くことが出来ない場合は、自宅でも手軽に作ることが出来ます。
ポカリスエットなどのスポーツ飲料に比べて糖分も少ないので、赤ちゃんにも安心して飲んでもらえますよ。
ポカリスエットなどのスポーツ飲料に比べて糖分も少ないので、赤ちゃんにも安心して飲んでもらえますよ。
まとめ
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いかがでしたか?脱水症は、冬にも多く起こります。特に外出先のショッピングモールなどは暖房がかなりきいているので、厚着をしていると、気づかないうちに汗をかいていることもありますよね。
元気に走り回ることも多いので、こまめに水分をとらせてあげて下さい。なかなか小さな赤ちゃんは、自発的に「喉が渇いた」と意思表示が出来ませんので、パパやママが注意をしてあげましょう。
おしっこの回数が多い・少ないが最もわかりやすい初期段階の「脱水症のサイン」です。普段から子供のおしっこの回数を把握することで、早期に脱水症の兆候を察知することができます。赤ちゃんのお世話の際は、意識してみると良いかもしれませんね。
元気に走り回ることも多いので、こまめに水分をとらせてあげて下さい。なかなか小さな赤ちゃんは、自発的に「喉が渇いた」と意思表示が出来ませんので、パパやママが注意をしてあげましょう。
おしっこの回数が多い・少ないが最もわかりやすい初期段階の「脱水症のサイン」です。普段から子供のおしっこの回数を把握することで、早期に脱水症の兆候を察知することができます。赤ちゃんのお世話の際は、意識してみると良いかもしれませんね。
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