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子どもを日本でバイリンガルに育てたい!家庭でできる学習法とおすすめ英会話教室を紹介

子どもを日本でバイリンガルに育てたい!家庭でできる学習法とおすすめ英会話教室を紹介

2024年5月13日 公開

2か国語を自由に操るバイリンガル。
翻訳技術が発達してきた現代でも、複数の言語を自由に話せることは、子供の可能性を広げてくれる強い武器となります。
筆者も英語とインドネシア語を習得してから、多様な情報に触れることができるようになり、人脈も大幅に広がりました。
今回の記事では、子供をバイリンガルに育てる方法と学習方法、おすすめの英会話教室をご紹介します。

バイリンガルってどんな人?バイリンガルとして生きるメリット・デメリット

バイリンガルってどんな人?バイリンガルとして生きるメリット・デメリット
バイリンガルとは一般的には母国語と外国語を日常生活と仕事で使いこなす人のことを指します。
ただ、バイリンガルの中でも、第二言語の習得度合いにより様々な呼び方があり、定義は研究者の間でも1つではありません。
この記事では言葉を流暢に話せることに加えて、読み書きに支障がなく、例えば日本語ではことわざの理解のような、文化的背景も理解している人をバイリンガルと定義します。

バイリンガルのメリット

母国語以外に自由に操れる言語があることで、たくさんのメリットがあるバイリンガル。
バイリンガルとなるメリットには主に以下の3つが挙げられます。

集中力や記憶力がアップする

バイリンガル脳」と呼ばれる言葉が存在するほど、バイリンガルの人は1つの言語を話す人よりも脳の色々な神経回路を使っています。
バイリンガルの人が2つの言語を操れるのは、脳のスイッチを切り替えているからと表現されます。
母国語をベースとした翻訳作業ではなく、外国語で考えたことを外国語で発信することができるのです。
日常的に思考や意識に関連する前頭前野や、言語の認知・発信に関連する脳の部位を活発に使う機会が多いバイリンガルは、集中力や記憶力が高い傾向にあることがわかっています。

視野が広がる

複数の言語を理解できる場合、情報のアンテナを母国語以外にも張ることになります。
日本人の視点だけでなく、外国の視点からも多角的に物事を見ることができるようになるため、思考力が高まります。
将来日本を飛び出して国際的に活躍することが向いている、自由な発想が多い子供にはバイリンガルであることは大きなメリットとなることでしょう。

その他の外国語の習得も簡単になる

バイリンガルの人たちは、マルチリンガル(3か国語以上を操れる人)であることも珍しくありません。
言葉の相対的なルールの違いや文法の違いに敏感で、言語には文化が宿ることを知っているため、他言語の習得の速度が早くなります。

バイリンガルのデメリット

バイリンガルであること自体はメリットが大きいですが、子供をバイリンガルに育てる際には、以下の3つに気をつける必要があります。
特に気をつけたいのは、1つ目のセミリンガルとなることです。

セミリンガルのリスク

バイリンガルが2つの言語を完璧に習得していることを指すのに対し、セミリンガルは「2つの言語を習得してはいるが、どちらの言語でも完全な能力を持っていない」状態を指します。
母国語・第一言語が未修得の段階で急激に第二言語に接してしまうことで起こることが多いと言われています。
バイリンガルの教育方法は後ほど詳しく説明しますが、家で急に英語しか話さなくなる、などの急激な言語環境の変化は避けるようにしましょう。

アイデンティティクライシスのリスク

バイリンガルのレベルで2言語を話せるようになると、言語と文化はほぼ等しい意味合いを持つようになります。
特にティーンエイジャーと呼ばれる12〜18才頃は、自分と社会を擦り合わせながらアイデンティティを確立してゆく時期です。
2つの文化の狭間で「自分は何者なのだろう?」と悩む時期が他の人よりも長くなるかもしれません。

語学力をキープするのが困難

バイリンガルは脳のスイッチを切り替え、1つの言語を話している時にはもう一方の言語を話す・理解する回路の使用を最小限に抑えます。
そのため、2つの言語にバランスよく定期的に触れていないと、せっかく身につけた言語が話せなくなることもあります。
日本にいながらバイリンガルレベルの言語力をキープするには、親が努力して環境を整えてあげる必要があります。

バイリンガルを育てる教育方法

バイリンガルを育てる教育方法
バイリンガルになる臨界期は、脳の発達が特に盛んな10才頃までと言われています。
0〜6才は脳にどんな言語も聞き取る回路があり、その言語を話す・聞く環境にいればバイリンガルになることは簡単です。
6〜10才は上にあげたように母国語も第二言語も中途半端な状態にならないよう、ベースの母語をしっかりとする必要があります。
海外に住んでいる際には特に、母国語の安定した環境が必要です。
ただ、完璧に2言語を操るバイリンガルは、バイリンガルの中でも数%と言われており、他言語を使用して仕事ができるレベルであればどの年齢からでも努力次第でなることは可能です。

プリスクール、インターナショナルスクールに通いバイリンガルとなる

日本で暮らしながら子供をバイリンガルに育てるには、親の努力と子供のやる気が鍵となります。
親の努力とは、日本語以外の言語に触れさせる機会をしっかりと確保することです。
プリスクールやインターナショナルスクールは、日中様々な体験を通して、生きた英語に触れながら自然と英語を身につけることができます。
プリスクールもインターナショナルスクールも、児童福祉法や学校教育法の外にある教育機関であり、学費も高額のため、子供の進路の希望を考慮しながら学校を選びましょう。

1親1言語で育てる

国際結婚をした両親の元でバイリンガルになった子供に見られるのが、1親1言語で育てられたケースです。
例えばお母さんとは日本語で話し、お父さんとは英語で話す、という方法を指します。
2つの言語に触れる機会や時間などがほぼ等しく調節できるのであれば、幼児期からバイリンガルになることが期待できます。
ただ、両親ともに日本語が母国語、通っている学校なども日本語、といった日常生活で中心となる言語が決まっている場合はあまり有効ではありません。

親の努力で家庭環境に第二言語を増やす

言語は1日で身につくものではなく、言語特有のリズムに慣れ、話してみたい・話せそうと思うことで徐々に上達していきます。
  • 子供の好きそうなアニメや映画を英語で鑑賞する
  • 英語で英語を教わるオンライン教室に通う
  • 家族で英語で話す時間を作る
など、親が一緒になって第二言語で話す時間を作れるのであれば、子供をバイリンガルに育てられる可能性は十分にあります。

バイリンガルを育てたい人向け!教材・教室の選び方

バイリンガルを育てたい人向け!教材・教室の選び方
子供がバイリンガルになる上で、子供の興味関心に沿った教材を選び、楽しいと思える外国語教室に通うことはとても大切です。
「この言葉は自分に関連の深いものだ・必要なものだ」と子供の脳が判断した場合に、バイリンガルになるほど脳が活性化されるためです。

バイリンガルを育てたい人向けの教材

バイリンガルを育てたい場合には、修得したい言語に触れる時間を増やすことが大切です。
ここからはバイリンガルの代名詞と言える英語の習得を目指した教材をご紹介していきます。

7+BILINGUAL(セブンプラス・バイリンガル)

セブンプラスバイリンガルは、「たったの35日間で英語を身に付けることができる実践的な英会話教材です。
世界一周のストーリーでキャラクターたちと一緒に「楽しく」「自然と」学習が進められます。
」と公式ホームページで歌っており、特にリスニングと発音、自然なフレーズの学習に特化した教材です。
対象年齢 幼稚園〜小学6年生
値段 27,280円
(音声タッチペン(電池付き)+テキスト4冊+CD1枚+オリジナル世界旅行シール)
内容 ストーリー仕立てのCDを聴きながら、音読や自習を通して英語のフレーズを覚える。
ホームページ https://7plus-bilingual.jp/

ディズニーの英語システム(DWE)

ディズニーキャラクターと一緒に楽しく英語を学べると人気の、ディズニーの英語システム。
言語学や発達心理学も教材開発に役立てられており、値段が高いという声がありながらも楽しく続ける工夫が満載の教材です。
対象年齢 胎児〜12才頃まで
値段 要相談、月5,600円〜(40通り以上のコース・支払い方法の組み合わせがあり、アドバイザーが希望に合わせて教材プランを提案してくれる)
内容 おもちゃやCD、DVDなどを組み合わせて英語力をつける
ホームページ https://world-family.co.jp/

井原さんちの英語で子育て―超使いやすい! 表現集の決定版

子供がバイリンガルに育つには、親が日常的に英語を使うことが効果的です。
この教材は親向けの教材で、子育て中に使えるフレーズがたくさん入っています。
子供と英語でコミュニケーションをとる場面が増えること間違いなしの1冊です。
対象年齢 親向け
値段 2,295円
内容 子育て中に親が子供に使えるフレーズを場面ごとに学べる。
ホームページ amazonで購入可能

バイリンガルを育てたい人向けの英会話教室3選

家庭内だけでなく、専門家の指導のもと、深く子供に英語を学ばせたい場合におすすめの英会話教室は以下の3つです。

MLS

モデル・ランゲージ・スタジオ(MLS)は、劇を取り入れた独自の「ドラマメゾット」で、自然な英語で自然と気持ちを表現できるようになるのが特徴です。
劇の中で役になりきって自分でセリフを考えながら英語を学ぶため、英語が知識ではなく生きた言語として子供に浸透します。
また、アルファベット1文字ごとの発音から学ぶフォニックス学習を取り入れており、ネイティブな発音を身につけることができます。
対象年齢 4才〜中学3年生
値段 月12,840円〜29,580円、入会金16,500円、登録教材費13,200円
ホームページ https://www.mls-etd.co.jp/

NOVAバイリンガルキッズ

講師全員がネイティブ講師で、駅近のロケーションや授業の振替が可能なフレキシブルさが特徴のNOVAバイリンガルキッズ。
とにかく通いやすく、英会話教室として有名なNOVAという安心感が特徴です。
授業の復習・予習も用意してくれるため、教室を離れていても英語と触れる機会が多くなるのが嬉しい特典です。
対象年齢 0才〜高校3年生まで
値段 地域・コースによって異なる。
月7,000円〜19,000円程度
ホームページ https://www.nova.co.jp/junior/

子供英語 バイリンガル育成校

公式ホームページに「20年の早期英語教育の研究と実績を元に作り上げた9年カリキュラムを有します。
」とある様に、独自の英語教育メソッドで子供をバイリンガルに育てるのをサポートしてくれます。
英語を英語で学ぶ、五感を使って学ぶ、など子供の記憶に強く残るプログラムを実施しています。
対象年齢 年少〜小学校6年生まで
値段 年569,000円
ホームページ https://freely.eigojizai.jp/welcome/

まとめ

まとめ
子供の世界と可能性を広げてくれるバイリンガル教育。
子供の日常生活が日本語のみになることの多い日本では、子供が楽しめる範囲で英語に触れる機会・環境を作ることが大切です。
親も一緒に英語力を高めながら、じっくりと着実にバイリンガルを目指しましょう!