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こどもでも口臭が?気になる原因と対策◇隠れている病気に気づけるチャンスかも!?

こどもでも口臭が?気になる原因と対策◇隠れている病気に気づけるチャンスかも!?

2018年8月1日 公開

口臭といえば大人という印象ですが、こどもでも口臭が気になるという場合もあるんです。こどもの口臭の気になる原因と対策をまとめてみました。病気が隠れているサインの場合もありますので、こどもの口臭に気づいたときはチェックしてみてください!

こどもなのに口臭が気になる?

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くっついたり抱っこしたり、こどもとの距離が近いと、ふとした瞬間に「あれ?臭い?」と思ったことないですか?
「口臭を気にしている」というと大人の話と思いがちですが、実はこどもにも口臭があったりします。
こどものお口の臭いに悩んでいるママも多くいるようです。

子供の口臭について。


3歳の子供の口臭がここ一週間ぐらいあります。今まで、と変わらない食事、晩のみの歯ブラシ。
朝、うがいをさせても、一週間ぐらい口臭があります。原因と、改善す

る方法があれば教えて下さい。可哀想です。
子供の口臭について、原因がわかりません。

子供の口臭について質問です。
臭いのは、何か病気だったりするのでしょうか?
また、それを改善する方法はありますか?

魚の腐ったようなにおいがすることがあり、親の私でも顔を背けたくなるときがあります。
いつもではないのですが、どんなときに臭うのかのも関連性もわかりません。
たまに学校でも友達に言われるらしく、思春期になればコンプレックスにならないか心配です。
ママだけでなく、お友達に指摘されてしまうとなると、こどもの心の傷になってしまう可能性も考えられますよね。

こどもの口臭の原因や対策などまとめてみたいと思います。

こどもの口臭には2種類の原因がある!?

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こどもの口臭には、大きく分けて2種類の原因が考えられます。

・生理的な理由からくる口臭
・病気が原因で発生する口臭

こどもの口臭の主な原因は、この2種類の原因に分類できます。
生活習慣や食事、ストレスなどが原因となる生理的原因と、体の不調や病気が原因となる病的原因です。

では、それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

その日や前日など、食べたもの(にんにくなど)によって起こる口臭は一時的なものとして、今回この記事には含みません。

こどもの口臭◇生理的原因①歯磨き不足

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こどもの口臭で真っ先に考えられるのが【歯磨き不足】です。

小さいこどもの場合、ママやパパの仕上げ磨きが常ですから、磨き残しは少ないかもしれません。しかし、ママやパパの仕上げ磨きを卒業したこどもはについては、しっかり磨けていないこともあります。

しっかり磨いていいるように見えて、歯ブラシの当たり方、角度によっても磨き残しは起こります。
磨き残しがある場合は、雑菌も繁殖しやすくなり口臭の原因になります。虫歯や歯周病の原因にもなります。

こどもの口臭◇生理的原因②舌の汚れ

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こどものお口が臭うときは、舌を確認してみてください。舌の表面が白くなっていませんか?この白いものは【舌苔(ぜったい)】といって舌に付着する苔状の汚れです。
食べかすや剥がれ落ちた粘膜などが付着し、雑菌が繁殖して臭いの原因になります。

唾液の分泌がしっかりある場合には、唾液で洗い流されるとされていますが、唾液の分泌が少ない状態であったり、消化器などの病気のときには舌苔が洗い流されずたまってしまいます。
それが原因で口臭となってしまいます。

こどもの口臭◇生理的原因③口呼吸

Girl Street Glasses · Free photo on Pixabay (123913)

こどもをよく観察すると、お口がポカンと開いていることはありませんか?口が開いているということは、鼻ではなく口で呼吸していると思われます。
口で呼吸することを【口呼吸】といいますが、口で呼吸すると口の中に常に吸気が出入りしていることになり、口の中のの乾燥を招きます。
口の中が乾燥すると、唾液の分泌が少なくなり雑菌が繁殖しやすくなります。そのことが口臭につながる原因となります。

唾液は、口の中の環境を正常に保つ役割や、口の中の雑菌や汚れを洗い流す役割があります。
口臭だけでなく、虫歯や歯周病の原因ともなりかねません。
口臭が気になるときは、こどもが口呼吸になっていないかもチェックする必要がありますね。

こどもの口臭◇生理的原因④ストレスや食生活

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現代のこどもたちは多くのストレスを抱えていくいるといわれています。このストレスも口内環境を悪化させる原因となるのです。
ストレスフルな状態は、唾液の分泌を低下させます。唾液が十分に分泌されていなければ口の中の乾燥を招き、雑菌を繁殖させ口臭の原因となります。

また、食生活の乱れは体調を悪くしてしまうことがありますよね。そのことも口臭の原因となります。
こどもが置かれている状況や食生活など、心と体の不調に気付いてあげることも重要なことになるかもしれません。

では続いて、病的な原因について触れてみます。

こどもの口臭◇病的原因①虫歯・歯周病

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虫歯や歯周病があることも口臭の原因となります。虫歯によってできた歯の穴や隙間には食べかすがたまりやすい状態です。
歯ブラシでは中々取れにくい状態の場合が多く、取れずに残ってしまった食べかすなどの汚れが腐敗して口臭となります。

歯肉炎や歯周病のように歯茎の病気の場合、歯と歯茎の隙間に食べかすなどの汚れがたまりやすくなります。歯周ポケットにたまったプラーク(食べかすなどの汚れ)は臭いの原因になります。

こどもの口臭◇病的原因②鼻炎・蓄のう症など鼻づまり

Smile Mouth Teeth · Free photo on Pixabay (123917)

鼻炎や蓄のう症など、鼻づまりも原因のひとつです。鼻が詰まっていると必然的に口呼吸となってしまい、口の中が乾いてしまいます。この状態は口臭の原因になることは先にもご紹介した通りです。

『いつもと違って口で呼吸しているな』と思うときは、鼻が詰まっていないか確認してみてください。
蓄のう症など、膿がたまっている場合には本人の方が先に臭いに気づくかもしれませんが、言い出せないという場合も往々にしてあります。
いつもと違う呼吸方法をしていないかチェックしてみてください。

鼻が詰まっていない状態で口呼吸している場合は、癖になってしまっていることも多いので改善が必要でしょう。

こどもの口臭◇病的原因③風邪など体調不良

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風邪など体調不良のときは、免疫力が低下しています。免疫力が低下しているときには口の中の雑菌も繁殖しやすくなります。
また、発熱があるときは唾液の分泌が抑えられてしまうので、口の中の環境が悪化してしまい口臭の原因となります。

風邪や体調不良が原因の口臭は一時的なものなので、心配する必要はないかもしれません。
風邪などの体調不良が治っても口臭が治らないときは別の原因を疑ってみる方がいいでしょう。

こどもの口臭◇病的原因④下痢・便秘

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下痢や便秘など腸内環境の悪化は口臭の原因になります。

下痢の場合は、腸内に善玉菌の餌となるものがなくなるほど排出されている状態です。善玉菌が減ってしまうと、悪玉菌がま優勢となり悪臭を伴うガスが発生します。
そのガスは、呼気(息)として口から排出される場合があるため、口臭の原因とされるのです。

便秘の場合は、腸内に便がとどまっている状態です。体の中でいらなくなったもの(タンパク質やアミノ酸など)が腐敗することによってガスが発生します。
ガスは、血液に吸収され全身に回ることで体臭や口臭となってしまうのです。

こどもの口臭◇病的原因⑤膿栓(臭い玉)

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膿栓(のうせん)とは、扁桃の表面にある小さな穴に食べかすなどがたまることによってできる丸い小さな塊のことをいいます。臭い玉ともいわれていますが、この丸い塊を潰すと悪臭がします。

くしゃみをしたときやタンと一緒に排出されることもありますが、喉の扁桃腺近くにあるわけですから、そこを通る呼気(息)は口臭の原因となります。

のどの奥に膿栓があるのが分かったときは、耳鼻咽喉科を受診して取ってもらうといいでしょう。

こどもの口臭◇対策&予防

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こどもの口臭の原因が分かったところで、対策と予防を考えてみましょう。

・口内環境を整える
・ストレスなど原因を取り除く
・体調を整える
・適切に歯科や耳鼻咽喉科を受診する

この4つが対策と予防のポイントになります。

まずは口内環境を整えることですが、磨き残しがないように歯磨きをして、虫歯や歯周病を予防することで口臭の原因を取り除くことができます。

虫歯や歯周病は歯科にて適切な治療を受けることも重要です。
口内チェックを定期的に受けることで、虫歯や歯周病の予防にもなります。

口呼吸が癖になっている場合もあるので、鼻呼吸ができるように訓練することで、口内環境を整えることができるでしょう。

体調管理や消化器系の病気なども適切に治療を受けることで解消できますよね。

ストレスなど、こどもの心の状態も注意深くみてあげる必要があるでしょうし、こどもの心のケアをすることで、口臭を予防することにもなります。

口の中が乾かないように、水分をとることも大切なことになるでしょう。

こどもの口臭で注意したいこと

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こどもの口臭は、早めに気づいて対処してあげることが大切です。
どんなタイミングで、どんな状態のときに臭いがしたのかなど、こどもの口臭について細かくチェックして、どんな対応をするのがいいのか確認しましょう。

その上で、こどもを傷つけないように注意しながら口臭の原因を取り除かなくてはなりません。
あまり、過剰に『臭い』というようにいってしまうと、当然傷ついてコンプレックスとなってしまう可能性もあります。

口臭について、敏感になりすぎず体調や心の状態、歯磨きの状況など一緒に考えたいところですね。

まとめ

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こどもの口臭についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

大人と同様に、こどもにも口臭があることがあります。
神経質になりすぎて、ママの方が敏感に気にしすぎるのも困りものですが、口臭には病気のサインも含まれていますので『あれ?臭う?』と感じたときは、どんな原因が当てはまりそうかチェックしてみて、適切に対処してあげられるといいですね。

今回の原因や対策などは大人にも当てはまります。
大人で口臭が気になるという場合も、チェックしてみてください!