妊活を徹底解説!成功に導くために今すべきこと。その1

『妊活』。妊娠を望む人たちの間のみならず、この言葉は世間に広く認知されるようになってきました。一昔前なら結婚して1,2年もすれば自然と妊娠、という流れも当たり前のように思われていましたが、晩婚化が進み出産年齢が上がるにつれて自然に任せるだけでは妊娠が難しいカップルも増えてきました。ここでは妊活そのものについて、そして今からすぐできることについて解説します。

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2016/11/03 公開 | 194 view

妊活を徹底解説!成功に導くために今すべきこと。その1

妊活って何?

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妊活という言葉も定着してきた感のあるこの頃。『そろそろ赤ちゃんがほしいな』また『一人目はスムーズに妊娠したのに、二人目がなかなかできない』『どうしたら妊娠できるのだろう』と妊娠を意識する時が妊活を意識する時でしょうか。妊娠したいと思っているのになかなかその時が訪れない、その時が妊活を開始する時です。

妊活とは“妊娠にむけた活動全般のこと”を指します。妊娠についての知識を身に付けたり、妊娠にあたって自身の身体の現状を把握するなどといった活動や、自然に妊娠しやすくするための体作りや生活スタイルを整えることも含みます。
昔は自然に任せて妊娠を待つものでした。現代では子どもを作らないための方法はいろいろと知っていても、妊娠するための情報は知らない。そして望んでいてもなかなか妊娠しない女性が少なからずいるのです。これは結婚年齢が上がったこと、そして女性の社会進出が進み、ライフスタイルが多様化していることと無関係ではありません。以前は10組に1組が不妊に悩むカップルと言われていましたが、現在はおよそ7~8組に1組が不妊に悩んでいると言われています。

妊娠の仕組みをきちんと知っていますか?間違えて覚えたままでは、妊活がうまくいかないことも。妊娠の仕組みに自信のない方におすすめなのが、こちらの記事。しっかり再確認しておきましょう。

卵子も年をとる!

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卵子についてショッキングなことが二つあります。それは”卵子も年を取る(エイジング)”ということ、”卵子は年々減り続ける”ということです。

女性は卵巣の中に原始卵胞を抱えて生まれてくるのですが、卵子の数が最も多いのが胎児の時です。妊娠6か月目ぐらいの時が最高で約500~700万程度(卵祖細胞)持っていると言われており、産まれてくるときにはすでに200万ぐらい(原始卵胞)に減っています。
卵子は生理が始まって「毎月一つずつなくなる」のではありません。生まれた時から毎日30~40個なくなっているのです。毎日少しずつ減少して初潮を迎えるころには約20~30万個になり、妊娠に最も適した時期と言われる20代ではだいたい10~15万個になると言われています。30代後半では産まれた時にもっていた約200万個の卵子はわずか1~2%になっています。

その卵子は減少していくのみならず、筋肉や骨・皮膚や内臓といった組織と同じようにエイジングしていきます。20歳の女性と40歳の女性では卵巣の中に残されている卵子の数が全く違ううえ、その卵の年齢も違うのです。今の女性はとても若々しく見えますが、卵子だけは「アンチエイジング」できないのです。

生理があれば妊娠できる、というふうに考えている女性も多いと思いますが、これは残念ながら違います。閉経のおよそ10年前から妊娠することは難しくなってきます。排卵がなくなっていても卵の周囲の細胞がホルモンを出して「子宮を厚くしなさい」と指示をだすので生理はきます。つまり排卵がないのに生理だけくる期間が約10年あるということです。閉経はおよそ50歳前後ですから、40歳前後から自然に妊娠することが難しくなります。ただ閉経の時期には個人差があり、50代半ばで閉経する人もいれば30代後半で閉経する人もいます。そして言えることはこれが最後の排卵だとは誰にもわからないことです。ですから妊娠を望んでいるのではあれば、できるだけ早く対策を取ることが必要です。

卵子は老化するだけではなくその数も毎日減っています。なので35歳を過ぎてからの自然妊娠は難しいのです。
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自然妊娠率は35歳で18%、40歳では5%、45歳では1%となり、流産率は35歳では25%、40歳では40%となり、45歳では50%になります。つまり年齢が上昇するほど妊娠率は下がり、流産率は上がるのです。がっかりするような結果ですが、これは事実です。

不妊治療ってどんなことをするの?

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では、実際に不妊治療とは何をするのでしょう?またどのような検査があるのでしょう?
まず検査ですが、大きく分けて3つです。女性の検査が2つ、男性の検査が1つです。不妊治療に訪れるのは女性が多いため男性の検査が行われていないケースもあるようですが、実際不妊の原因は女性4割・男性4割・原因不明が2割と言われています。従って、男性因子の検査も大切なものとなります。
 男性の検査は精液検査のみです。これは精液の量・精液のph・精子の数・精子の運動率・奇形率などを調べます。この検査を行って問題がなければ男性には問題がないということになります。次に女性の検査ですが、主にホルモン検査と子宮卵管造影検査です。ホルモン検査は排卵を起こすホルモンバランスなのかどうか、そして排卵後の黄体機能はどうなっているのか調べます。そして子宮卵管造影検査は女性の卵子の通り道が開いているかどうかを調べる大切な検査です。子宮卵管造影は子宮の内部の異常と卵管の通過性を調べるものです。もし左右とも卵管が閉塞していれば通常の夫婦生活を送っていても、そして人工授精を行ったとしても妊娠することはできません。
 多くのレディースクリニックや婦人科にはこの子宮卵管造影検査ができる設備がありません。この検査は不妊に関する必須の検査ですから、子宮卵管造影検査が行える施設かどうか事前にチェックすることはとても大切です。

不妊治療は「卵子と精子の出会いを助けること」と言い換えられます。その治療には一般不妊治療と高度生殖医療があります。一つの治療を半年程度続けてみて次のステップに進むというのが治療のオーソドックスな流れとなっているようです。検査で異常がなかった場合はタイミング法(これにトライしてなかなか妊娠に至らなかったため医療機関を訪れる人が多いと思われます)、排卵誘発剤を使用してのタイミング法、それでも結果が出なかったら人工授精へと進みます。ここまでが一般不妊治療です。健康保険が効くのはタイミング法までで、人工授精以降は保険適用外となります。
次のステップは体外受精となります。シャーレの上で授精させる体外受精、それでもだめなら顕微授精ということになります。

タイミング法は卵胞という卵子を包んでいる袋の大きさを計測して排卵日を予測し、セックスのタイミングをアドバイスするというものです(排卵検査薬が市販されているので、ここまでは医療機関にかからずとも自分たちでトライできる方法でもありますが、より確実に排卵させるために誘発剤を使う方法がとられます)。この方法で半年ほど試して妊娠しなければ人工授精へと進みます。人工授精とは、精液を洗浄・調整し、いきのいい精子を子宮に注入するというものです。この人工授精を5,6回行っても妊娠しない場合は高度生殖医療へとステップアップします。
 体外受精では卵巣から卵子を採取し、シャーレの中で精子と授精させ、それを子宮に戻します。精子の数が極端に少ない場合や通常の体外受精で授精しない場合は顕微授精という方法がとられます。これは顕微鏡で観察しながら運動性の高い一つの精子を卵子の中に注入するというものです。

私に残っている時間はどれぐらい?

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卵子は毎日減り続け、しかもエイジングは進んでいる。果たして私に残っている時間はどれぐらいなんだろう?30代後半になって妊娠を望むなら、貴重な妊娠できる時間を積極的に治療に使うことが望ましいと考えます。
 ただしこの卵巣に残っている卵子の数は個人差が非常に大きいのです。残っている卵子がどれぐらいなのか、その目安になるのがAMH(アンチミューラリアンホルモン)の数値です。AMHは抗ミュラーホルモンと言われ、原始卵胞が成熟していくときに分泌されるホルモンです。このホルモンの数値は卵巣の中の実際の卵子の数を表しているのではなく、卵子の数を推測しているにすぎません。年齢と卵巣予備能は相関しないので、若いからまだ大丈夫ということでもないのです。
 この数値が低いから不妊症で妊娠できないのかといえばそうではありません。これは不妊治療ができる期間の目安になるものと考えるのが適当です。その目安がわかれば、今後の人生設計を改めて考えるきっかけになると思います。
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