妊娠したら仕事はどうする!?働く妊婦さんが知っておきたい「気持ちよく働くための秘訣」とは

働く女性が妊娠すると、喜びと同時に浮かんでくるのが「仕事はどうしよう・・・」ということではないでしょうか。 妊娠を期に仕事を辞めるという選択肢をとる人もいますが、産休・育休を取る、時短勤務にするなど、さまざまな選択肢がある近年。 それゆえ、働く妊婦さんの前には体調管理や周囲への報告、仕事量の調整、引継ぎのことなど悩ましい問題が山積みです。 今回は妊婦さんも周囲の人も気持ちよく働けるためにはどうすれば良いのか、仕事への問題をいつ、どのように解決すればよいのか。 色々な角度から、働く妊婦さんについて考えてみたいと思います。

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2018/12/26 公開 | 1812 view

妊娠したら仕事はどうする!?働く妊婦さんが知っておきたい「気持ちよく働くための秘訣」とは

妊娠が判明!仕事はいつまで続ける?

Hands Pregnant Woman · Free photo on Pixabay (136795)

妊娠後、退職した人が過半数超

働く女性が妊娠したらいつまで仕事を続けるのかは、今や社会の関心事でもあります。
昔は仕事を辞めて家庭を支えるというのが多数派でしたが、現代は選択肢がたくさんあるだけに迷ってしまいますよね。

とあるWebアンケートでは、20~40歳の女性500名に「妊娠後、仕事をどうしたか(現在妊娠中の人はどうする予定か)」について尋ねています。
その結果は、

退職した・・・52%
産休・育休を利用した・・・39%
同じ会社で勤務形態を変えた・・・4%
転職した・・・2%
その他・・・3%


半数以上が退職を選び、約4割の人が産休・育休を経て仕事復帰を選んでいます。
出産後も働く女性が増えているとはいえ、まだまだ退職する人の方が多数派のようです。

働く妊婦さんは妊娠8か月or産休まで仕事をつづけた人が多数

また、同アンケートでは「妊娠何ヶ月まで仕事をしたか」についても尋ねており、以下のような結果になっています。

妊娠3ヶ月まで・・・10%
妊娠4ヶ月・・・7%
妊娠5か月・・・7%
妊娠6ヶ月・・・7%
妊娠7ヶ月・・・6%
妊娠8ヶ月・・・22%

妊娠9か月・・・17%
産休まで・・・23%

「産休まで」「妊娠8ヶ月」が圧倒的に多く、「妊娠9ヶ月」が続きます。
多くの人がお腹が大きくなる出産近くまで仕事を続けているんですね。

つわりなどに悩まされる妊娠初期からお腹が大きくなる妊娠後期まで働き続けるのは簡単なことではありません。
不安もトラブルも次々出てくるのに、考えなくていけないこともたくさん。

以下からは、そんな状況の妊婦さんが職場で最後まで気持ちよく仕事をするために何が必要かを見ていきましょう。

職場への報告はいつ?どんなふうにする?

Office Business Colleagues · Free photo on Pixabay (136799)

妊娠すると、職場への報告の仕方やタイミングについて悩む人も多いのではないでしょうか。ここでは妊娠報告にふさわしい時期とやり方について考えてみましょう。

報告のタイミングは?

日本労働組合総連合会では、「働く女性の妊娠に関する調査」(2015年1月〜2月実施・回答者1000名)で妊娠報告をした時期について尋ねています。
その結果は上位から、

1位:「妊娠8週」14.2%
2位:「妊娠12週」10.8%
3位:「妊娠13〜16週」10.5%
4位:「妊娠10週」9.9%
5位:「妊娠6週」9.6%
6位:「妊娠4週」8.7%
7位:「妊娠5週」7.8%
8位:「最後まで報告しなかった」6.8% 
 

となっています。

心拍がしっかり確認できる妊娠6週目以降が上位5位までを占め、流産の可能性が低くなる妊娠12週目に報告する人は2番目に多くなっていますね。

また、いつが報告のベストタイミングかは職場によって異なります。

≪早く伝えたほうがいい場合≫
・力仕事や残業・夜勤が多い職場
・引継ぎや後任探しに時間がかかる場合

これらの場合は、体調に配慮をいただかなければいけない場合もありますし、何かあったときに会社に迷惑をかけない体制を取っておかなければいけないことを考え、早めに報告したほうがいいでしょう。
とは言え、妊娠初期は流産の可能性も高く、皆に報告した後に流産してしまうという状況はとても辛いものです。
初期のうちに報告する場合はごく限られた上司だけに伝え、他の人への報告は安定期を待ってからの方が良いでしょう。
上司にもその旨を伝えて協力してもらうとスムーズです。

報告の仕方は?

Job Interview · Free photo on Pixabay (136798)

職場での妊娠報告は、嬉しい気持ちは隠して「過不足なく、簡潔に伝える」が鉄則です。
直接でもメールなどでも、下記の項目についてもれなく伝えましょう。

●妊娠したこと
●出産予定日と現在の妊娠週数
●現在の体調
●仕事を続けるor辞めることについての現在の考え
●(仕事を辞める場合)〇月〇頃を最終出勤にしたい
●(仕事を続ける場合)〇月〇日頃から産休・育休を取得したい
●(仕事復帰時期のめどが立っている場合)〇年〇月頃に仕事復帰したい


「赤ちゃんを授かりました」「家族が増えます」などの言い方は仕事の場にふさわしくないと捉える人もいます。
報告の際は「妊娠しました」とストレートに伝えましょう。

また仕事の継続有無について話すときは、「ご迷惑をおかけしますが・・・」などのクッション言葉を適度に挟みつつ、あくまでも「相談したい」という姿勢で臨みましょう。
妊娠は喜ばしいことですが、「仕事に差し支えることを申し訳なく思っている」ことが相手に十分に伝わるとその後の話し合いがスムーズです。

報告はまずは上司にすることが大切です。
正式な報告の前に同僚などに話してしまうと、噂が広まって上司の耳に入り気分を害してしまうかもしれません。
その後気持ちよく働き続けるためにも、報告の順番を守りましょう。
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