子どものためのアンガーマネジメント
『うちの子は大丈夫』なんて思っていませんか?
もし、今、大丈夫だとしても、いつ大丈夫じゃなくなる・・・かは、わからないのです。
イラッとしてもキレずに対処できる子どもに育てないなら、小さいうちから『アンガーマネジメント』のスキルを教えておくことをお勧めします。
なぜなら、アンガーマネジメントは怒りの感情と上手に付き合っていくための心理トレーニングだからです。
アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで開発された感情理解教育プログラムです。
当初は、ドメスティックバイオレンスや虐待などの犯罪を犯した人が社会復帰するための矯正プログラムとして実施されていましたが、その後、大きな成果を得られたことから現在では、教育機関や企業、スポーツ選手、政治家など幅広く導入されるようになってきました。
このアンガーマネジメントの考え方や、テクニックを幼児期から学んでおくことで怒りの感情コントロールが上手になってきます。
やがて思春期に入り、感情コントロールが難しい時期に入ったとしてもアンガーマネジメントを身に付けておけば、その子は自己否定することなく自分の感情とうまく付き合うことができます。
そして、建設的な思春期を送ることができるのです。
怒りたい時は怒ってもイイ
「怒りと上手に付き合える子ども」に育てていきたいのです。
そのために、「怒り」を抑え込みがちな子どもも「怒り」を爆発させてしまう子どもも、自分の「怒り」を相手に伝わるように伝える力が身に付けることが大切になってきます。
つまり、上手に怒りさえすれば、怒りたい時に怒ってイイのです。
上手に怒るための3つの約束
この約束が守れれば、上手に怒ることができるのです。
では、3つの約束についてお伝えしましょう。
1、人を傷つけない
2、自分を責めない
3、物を壊さない
この約束は、子どもだけのものではありません。
大人も同じです。
母親であるあなた自身が、まず、実践してみましょうね。
では、この3つの約束とはどういうことなのか、順番にお話ししましょう。
1、人を傷つけない
言葉で「傷つける」こともNGです。
今では小学生でも携帯電話やスマートフォンを持っている子も多いですね。
SNSでの中傷も人を「傷つける」ことになるのです。
人の心につけが傷は一生消えないこともあります。
どんなに怒っていたとしても、相手を傷つけず自分が怒っていることを伝えることはできるのです。
親子でアンガーマネジメントを学び、自分の怒りを上手に表現できる方法を見つけていきましょう。
2、自分を責めない
自分を責めてばかりいると、自己肯定感や自尊心が失われてしまいます。
間違ったり、失敗したいすることはあるでしょう。
そんな時、子どもに伝えてほしいことは、「間違っていたり、悪いところがあれば直せばいい」ってこと。
大事なのは、「これからどうするか」です。
あなたがいつも味方でいることが、子どもを勇気づけ、さらに自分を信じ、大切にする気持ちが育っていくのです。
自分を責めるより、今後について考えられる前向きな力をつけていきましょう。