赤ちゃんの急な発熱!酷い咳!それってヒトメタニューモウイルスかも?症状と対処法とは?

皆さんは「ヒトメタニューモウイルス」という感染症をご存知でしょうか。特に赤ちゃんや幼児がかかりやすいと言われる、近年注目され始めた感染症の1つです。発熱や咳が長引き、酷い場合は肺炎や気管支炎、呼吸不全など重症化することもあるそうです。赤ちゃんの発熱や咳がなかなか治らない!という時は、単なる風邪ではないかもしれません。今回は、気になるヒトメタニューモウイルスの症状とその対処法について詳しくご紹介します。

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2017/06/09 公開 | 1147 view

赤ちゃんの急な発熱!酷い咳!それってヒトメタニューモウイルスかも?症状と対処法とは?

赤ちゃんの発熱&長引く咳は単なる風邪ではないかも?

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赤ちゃんの突然の発熱、更には酷い咳でお困りのママさん。心配ですよね。特に咳は、あまり酷いと、上手にミルクを飲んだり離乳食を食べたりできないうえに、夜中も咳き込んで吐いてしまうこともあるので、どんどん体力も奪われてしまいます。その気になる熱と咳、本当にただの風邪でしょうか?

それって、「ヒトメタニューモウイルス」という感染症ではありませんか?あまり聞きなれない病気なので「何それ?」というママさんも多いかもしれません。今回は、実際に私の子供が感染した、風邪によく似た症状「ヒトメタニューモウイルス」について、体験談も交えながら、その危険性や対処法についてご紹介します。

とても身近な病気で、誰にでもかかる可能性のある感染症です。長引く熱や咳の症状が気になるときは、単なる風邪だと軽んじることなく、かかりつけの小児科で診てもらいましょう。

赤ちゃんに多い!ヒトメタニューモウイルスとは?

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「ヒトメタニューモウイルス」とは、別hMPV感染症とも言い、最近新たに注目され始めた感染症です。ママやパパが子供の頃には知られていなかった病気なので、知識のない方も多いと思います。しかし、重症化することも多く、免疫力の弱い乳幼児がかかりやすい病気なので、とても注意が必要なんですよ。

馴染みのない感染症のわりに、実はとても身近な病気で、気づかぬうちに多くの人が感染したことがあるんだそうです。風邪に症状が似ているため、気が付かないことが多いのも特徴。10歳までには、ほとんどの人が感染すると言われているくらい、感染率の高いものです。勿論、大人も感染します。主に、呼吸器感染を引き起こすウイルスで、重症化しやすい3歳くらいの赤ちゃんまたは喘息などの持病がある人には注意して欲しい病気なんです。

ヒトメタニューモウイルスの流行る時期とは?

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ヒトメタニューモウイルスは、基本的には1年通して感染するリスクがあるものです。しかし特に気を付けたいのが、3月~6月。インフルエンザがやっと終わったなという頃に流行りだすので、こちらも併せて注意が必要です。特に、集団生活をしているお子さんは、うがい・手洗いを忘れないようにしたいですよね。ただ、このヒトメタニューモウイルスがかかりやすい3歳未満の子供は、上手にうがいや手洗いが出来ないので、パパやママがしっかりサポートしてあげてください。

ヒトメタニューモウイルスの主な症状とは?

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ヒトメタニューモウイルスの症状は、風邪とよく似ていますので、最初はなかなか発見されにくいでしょう。このウイルスの大きな特徴としては、咳、発熱、鼻水です。RSウイルスにも症状がよく似ています。主な症状は以下の通りです。

・熱が4~5日続く
・咳がいつもより長い(1週間くらい)
・鼻水が酷い
・風邪のように思えるが、症状が長引く・重い

私の娘も、2歳になったばかりの頃に感染し、最初は病院でも単なる風邪と言った診断でしたが、5日経ってもまだ症状が改善されず、むしろどんどん咳も悪化し、毎晩吐いて眠れないほどだったので、大学病院で精密検査をしたところ、ヒトメタニューモウイルスということが発覚しました。最初は「何それ?」といった感じで、どんな病気かも知らなかったので、かなり心配しましたが、意外と身近な病気であることが分かり、少しほっとしたのを覚えています。

重症化するとこんな病気を引き起こす!

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ヒトメタニューモウイルスを「風邪が長引いているな」くらいに思っていると、大間違い!体力のない高齢者や乳幼児が感染すると、時には重症化するケースもあります。他にも、喘息などの持病を持っている人も、症状が悪化しやすいため、早め早めの治療が必要となってきます。

重症化した場合、肺炎や気管支炎、喘息、呼吸困難などの症状を引き起こしてしまいます。咳が、いつもよりも酷い・激しいと感じたら、早めに病院へ連れて行きましょう。
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