経口避妊薬「ピル」の仕組みと効果~副作用やアフターピルについて~
2017年1月20日 公開
「ピル」という言葉を聞いたことはあるけど、よく知らないという方も多いのではないでしょうか?ピルは避妊率が高いだけではなく、女性にうれしいメリットもあります。ピルについての仕組みや種類、服用方法、費用など丁寧に解説します。妊娠を望んでいない方だけでなく、生理痛がひどい方も必見です!上手にピルを生活に取り入れて、楽しい生活を送ってくださいね。
ピルとは経口避妊薬のこと
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「ピル」という存在は知っていても、どういうものか詳しくは知らないという人が多いのではないでしょうか?ピルは経口避妊薬で、日本での避妊方法として1番妊娠する可能性が低いとされています。正しく服用していれば、妊娠する確率は0.1%ほどです。
ピルは、アメリカで作られ日本に入ってきました。日本では服用している人は少ないですが、アメリカでは避妊法の1つとして受け入れられています。日本では、産婦人科で安全性の高い低用量ピルが処方されています。
ピルは、アメリカで作られ日本に入ってきました。日本では服用している人は少ないですが、アメリカでは避妊法の1つとして受け入れられています。日本では、産婦人科で安全性の高い低用量ピルが処方されています。
低用量ピルの仕組みと効果
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日本で処方されるピルは「低用量ピル」です。ピルには、エストロゲンという卵胞ホルモンとプロゲストーゲンという黄体ホルモンが配合されています。この女性ホルモンの2つによって、排卵を止め、受精卵を着床しにくい環境を作ったり、精子を子宮に入りづらくします。
ホルモンによって副作用も出ることがありますが、低用量ピルはその副作用を大幅に軽減しているので、副作用が出にくく安全とされています。
避妊のほかにも、生理周期を定期的にしたり、生理痛を緩和する目的で処方されることもあります。
ほぼ100%に近い避妊ができるとされていますが、性感染症は防ぐことができないので、注意が必要です。
ホルモンによって副作用も出ることがありますが、低用量ピルはその副作用を大幅に軽減しているので、副作用が出にくく安全とされています。
避妊のほかにも、生理周期を定期的にしたり、生理痛を緩和する目的で処方されることもあります。
ほぼ100%に近い避妊ができるとされていますが、性感染症は防ぐことができないので、注意が必要です。
考えられる副作用
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大きい副作用は、日本では出にくいと考えられていますが、稀に出てしまうことがあるようです。大きい副作用とは、乳がん、子宮がん血栓症の3つです。大体20歳代で1万分の1の確率で起こると言われていますが、とても稀なケースになります。
小さい副作用が出る方は結構いるようです。初めてピルを飲んだ方に多いようですが、頭痛や吐き気、ニキビや乳房の張りなどマイナートラブルが多いようです。今までとホルモンバランスが変わることによって、起こることが多いため、だいたい飲み続けて3ヶ月ほどで自然に治まってくることがほとんどのようです。長期的に流血などの症状が出ることもあるようです。
いずれにしても、長期的に症状が続く場合は、処方してもらった病院に相談しましょう。
小さい副作用が出る方は結構いるようです。初めてピルを飲んだ方に多いようですが、頭痛や吐き気、ニキビや乳房の張りなどマイナートラブルが多いようです。今までとホルモンバランスが変わることによって、起こることが多いため、だいたい飲み続けて3ヶ月ほどで自然に治まってくることがほとんどのようです。長期的に流血などの症状が出ることもあるようです。
いずれにしても、長期的に症状が続く場合は、処方してもらった病院に相談しましょう。
生理痛の緩和などに使われることもある
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生理が憂鬱な理由の一つに、「生理痛」があるのではないでしょうか?きっと生理痛がなければ、そこまで憂鬱ではないという方もいるのではまいでしょうか。
私も出産前は、生理痛がひどく鎮痛剤を飲まないといけないほどでした。私と同じように鎮痛剤を飲んでいる方も多いのではないでしょうか。
私も出産前は、生理痛がひどく鎮痛剤を飲まないといけないほどでした。私と同じように鎮痛剤を飲んでいる方も多いのではないでしょうか。
プロスタグランジンが生理痛を引き起こす
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生理痛は、プロスタグランジンというホルモンによって子宮が収縮することで起こります。このホルモンは、子宮内膜に含まれています。ピルを飲むことによって、子宮内膜の増殖を抑え、プロスタグランジンの分泌を減少させます。だから、ピルを飲むと、生理痛が軽くなるのです。
低用量ピルの種類と特徴
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ピルの種類は大きく分けて2種類あります。飲む期間が21日タイプか28日タイプのものです。21日タイプは、生理がしている期間(7日間)は飲まないというもので、28日タイプは生理の期間も飲むというものです。
ピルは飲み続けることで効果が出るため、飲み忘れてはいけません。
飲み忘れを防ぐ意味で28日タイプが誕生しました。
細かく種類を分けると、様々な種類のピルがあります。卵胞ホルモンがどのピルにも含まれていますが、黄体ホルモンが3種類程あり、その組み合わせで種類が多くなっています。
ピルは飲み続けることで効果が出るため、飲み忘れてはいけません。
飲み忘れを防ぐ意味で28日タイプが誕生しました。
細かく種類を分けると、様々な種類のピルがあります。卵胞ホルモンがどのピルにも含まれていますが、黄体ホルモンが3種類程あり、その組み合わせで種類が多くなっています。
1相性 「オーソ」
1相性とは、全てのピルが同じホルモン量の配合のことを言います。1相性の中でもオーソは、子宮内膜の増殖を抑える効果が高いため、生理痛の緩和目的や、子宮内膜症の治療に用いられることが多いです。1粒に含まれるホルモンの配合が均等のため、精神的な安定もあります。そのた、め精神が不安定になりやすい生理前症候群(PMS)の症状を和らげる効果もあります。
3相性 「シンフェーズ」
3相性とは、ピルに配合されているホルモン量が3段階で変化しているものを指します。シンフェーズは、「サンデースタート」のピルになるため、生理が平日に来るように調節することができます。
自然のホルモン分泌のパターンに近いため、不正出血が減少する傾向があります。
28日タイプなので、飲み忘れる心配もないので、週末の予定が立てやすいのが特徴です。
自然のホルモン分泌のパターンに近いため、不正出血が減少する傾向があります。
28日タイプなので、飲み忘れる心配もないので、週末の予定が立てやすいのが特徴です。
3相性 「アンジュ」「トリキュラー」「ラベルフィーユ」
この3つは、日本で一番普及しているピルだそうです。黄体ホルモンによって、子宮内部が安定に保たれるため不正出血が少ないのが特徴です。シンフェーズと違うところは、平日が開始日になるということですが、生理周期が安定するので、予定を立てやすくなります。
「ラベルフィーユ」は、トリキュラーのジェネリック医薬品になります。
「ラベルフィーユ」は、トリキュラーのジェネリック医薬品になります。
1相性 「マーベロン」
このピルは、大人ニキビに効果があります。他のピルと比べると、男性ホルモンに対する作用が少ないので、ニキビの出現を抑えることができるようです。
効果も1ヶ月ほどで現れます。しかし、他のピルに比べるとむくみや流血が出やすいようなので注意が必要です。
効果も1ヶ月ほどで現れます。しかし、他のピルに比べるとむくみや流血が出やすいようなので注意が必要です。
ピルを手に入れる方法と服用の仕方
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日本では、婦人科か産婦人科で処方してもらいます。まず、婦人科か産婦人科もしくは、ピル専門院に問診を受けます。ピルのメリットやデメッリトなどの説明を受けた上で、子宮がんなどの検査を行います。血栓症を予防するためにも、血液検査などを行いピルを飲んでも大丈夫かを判断します。そのため、血栓などできやすい体質の場合、ピルを処方されないこともあります。その後定期的な血液検査やがん検診を受けることになります。
ピルですが、「毎日飲むこと」がポイントになります。そのため、飲み忘れてしまうとピルの効果が得られなくなるので、注意が必要です。基本的には、毎日同じ時間に飲みます。飲み忘れない時間帯を選んで、飲み続けましょう。
ピルですが、「毎日飲むこと」がポイントになります。そのため、飲み忘れてしまうとピルの効果が得られなくなるので、注意が必要です。基本的には、毎日同じ時間に飲みます。飲み忘れない時間帯を選んで、飲み続けましょう。
低用量ピルにかかる費用
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ピルは、一部を除き保険適用外になります。そのため、ピルを処方する際の検査にかかる費用やピルは自己負担となります。
1シート(1ヶ月分)でマーベロンが3,000円(税抜き)程度、その他のピルが2,500円(税抜き)程度が多いようです。その他検査費用や初めての場合は、初診料が必要になります。検査費としては、血液検査が5,000円(税抜き)程度かかります。がん検診については、保険適用内で行ってくれるところが多いようです。病院によって診察に関する費用は差があるので、1度問い合わせをして確認することをおすすめします。
1シート(1ヶ月分)でマーベロンが3,000円(税抜き)程度、その他のピルが2,500円(税抜き)程度が多いようです。その他検査費用や初めての場合は、初診料が必要になります。検査費としては、血液検査が5,000円(税抜き)程度かかります。がん検診については、保険適用内で行ってくれるところが多いようです。病院によって診察に関する費用は差があるので、1度問い合わせをして確認することをおすすめします。
緊急に避妊したいときに利用できるピルもある
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妊娠を望んでいないときに、避妊に失敗したり避妊をしていても心配な時がありますよね。そんな時にアフターピルという手があります。アフターピルは、緊急避妊薬で、性行為72時間以内であれば飲むことができます。
アフターピルは、望まない妊娠を回避するために作られた薬になります。72時間以内の服用で妊娠する確率を0.7%まで減らすことができるようです。
しかし、あくまで緊急のピルのため何度も飲むには適していないようです。
アフターピルは、望まない妊娠を回避するために作られた薬になります。72時間以内の服用で妊娠する確率を0.7%まで減らすことができるようです。
しかし、あくまで緊急のピルのため何度も飲むには適していないようです。
アフターピルの種類と避妊できる仕組み
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アフターピルは、排卵の抑制、受精抑制、子宮への受精卵の着床を防止する効果があり、それによって避妊ができると言われています。性行為の72時間以内の服用であれば約80%近くの避妊率ですが、20%ほどは妊娠する確率はあります。
アフターピルの種類は2種類あります。2回に分けて飲むものと、1回のものです。1回のものは、副作用が出にくい作りになっています。
アフターピルの種類は2種類あります。2回に分けて飲むものと、1回のものです。1回のものは、副作用が出にくい作りになっています。
まとめ
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パートナーだけでに、避妊をしてもらうのではなく、妊娠を望んでいない場合は自分自身も避妊対策を行っていくことが大切です。しかし、ひとりだけでピルの費用を負担することもなかなか大変です。現在服用中の人も、これから服用しようと思っている方は、パートナーに相談してみるのもよいかもしれません。
望まない妊娠をしないためにも、できることから始めていきましょう。
望まない妊娠をしないためにも、できることから始めていきましょう。