子どものピアノの月謝相場は?レッスン時間や形態の違いで選ぶ
2023年12月26日 公開
そろそろ子どもにピアノを習わせたいとお考えの方は、ピアノ教室の月謝や月謝以外にどのような費用がかかるのか気になりますよね。
習い事全般にいえることですが、月謝は教室によって異なり、レッスン時間や形態によってさまざまです。
ピアノ教室に通う場合、月謝以外に必要な費用としてピアノ本体の購入費用や発表会にかかわる費用がイメージされるのではないでしょうか。
実際のピアノ教室の月謝や具体的な費用がわかり、相場と比べて高いかどうか判断できると、安心してピアノの習い事が始められますよね。
この記事では、ピアノ教室の月謝相場と、月謝以外の費用が平均どのくらいなのかについて紹介します。
子どものピアノ教室の月謝はどのくらいが相場なの?
ピアノ教室の月謝は、教室の種類によって異なります。教室の種類には、次のようなものがあります。
- 大手音楽教室(ヤマハやカワイ、島村楽器など)
- 中規模音楽教室(講師が複数在籍し、教室は2~100店舗)
- 個人ピアノ教室(基本講師1人で、自宅などでレッスンを受ける)
それぞれ運営規模やレッスンの内容が違うため、当然月謝にも影響します。
では、具体的にそれぞれのピアノ教室の月謝相場はどのくらいなのか見ていきましょう。
大手音楽教室のピアノの月謝相場
大手音楽教室のピアノの月謝相場は、5,000〜11,000円ほどが大半です。
大手音楽教室では、運営規模が大きく全国共通のカリキュラムがあるため、どの地域でも同じ内容のピアノレッスンを受けられるメリットがあります。
一方、大手音楽教室は月謝の他に、入会金・教材費用・施設運営費用がかかる場合がほとんどで、結果として毎月必要になる習い事費用は8,000〜14,000円ほどです。
大手音楽教室は、グループレッスンと個人レッスンから選べて、月謝の差は500~1,000円であるため、子どもの好みや性格によって選びやすいのではないでしょうか。
中規模音楽教室のピアノの月謝相場
中規模音楽教室のピアノの月謝相場は、8,000〜15,000円ほどと、大手音楽教室に比べると高めの月謝相場であることがほとんどです。
大手音楽教室との差別化として、レッスンの回数や時間を選べる場合が多く、振替がききやすいメリットがあります。
中規模音楽教室についても、月謝の他に入会金・教材費用・施設運営費用がかかる場合が大半であり、結果として毎月必要になる習い事費用は10,000~18,000円ほどです。
カリキュラムが組まれていることがほとんどですが、受講生の希望によって演奏したい曲があれば対応してもらえる柔軟さが魅力といえます。
個人ピアノ教室の月謝相場
個人ピアノ教室の月謝相場は教室によってさまざまですが、平均すると6,000円ほどで、地域や年齢による差があります。
レッスン形態はマンツーマンで、レッスン時間は30分ほどの教室が大半です。
入会金はない場合が大半ですが、楽譜の購入や施設の光熱費などが必要となる場合があります。
ただし、月謝以外の費用がほとんどかからない教室も多数あるため、体験教室や電話問い合わせで確認すると安心ですね。
個人ピアノ教室で毎月必要になる習い事費用は、5,000〜8,000円ほどです。
ピアノの月謝はレッスンの時間・回数・形態で違う|こどもにあったレッスン
ピアノの月謝と一言にいっても、どのような教室に通うかによって金額差があるのはもちろん、レッスンの時間や回数、形態によって月謝はさらに細かく分かれています。
子どもにとって、どのようなレッスンの受け方が合っているのか、見極めることが大切です。
- マンツーマンの個人レッスンなのか、少人数のグループレッスンなのか
- 個人レッスン時間は30分が大半で、40分・45分・60分の教室も
- グループレッスン時間は60分がほとんど、なかには45分・50分の教室も
- レッスン回数は月に2~4回とさまざま、選べることも
それぞれ、月謝相場がどのように違うのか見てみましょう。
ピアノのレッスン時間は30分~60分で教室によって異なる
ピアノのレッスン時間は、個人レッスンでは30分、グループレッスンでは60分という時間設定がほとんどです。
大手音楽教室の個人レッスンは1回30分のコースのみで、平均8,000円ほどの月謝です。
個人ピアノ教室では、基本は30分であるものの、希望によって45分や60分に延ばしてレッスンを受けることが可能な場合があります。
もちろん追加分の月謝は必要ですが、30分のレッスンを60分にしたから料金も倍になることはありません。
年齢を重ねると、発表会前や演奏曲によっては30分のレッスン時間では足らなくなるため、個人ピアノ教室を選ぶ場合にはレッスン時間の変更が可能か確認しましょう。
ピアノのレッスン回数は月に2回~4回までさまざま
大手音楽教室も個人ピアノ教室も、レッスン回数は月3〜4回としている場合がほとんどです。それぞれのレッスン回数と相場を確認してみましょう。
- 大手音楽教室 月3~4回 月謝5,000~11,000円
- 中規模音楽教室 月2~4回 月謝8,000~15,000円
- 個人ピアノ教室 月2~4回 月謝5,000~8,000円
レッスン回数を月2回とすることで、月々の月謝を抑えたコースを用意している教室も多数あります。
月2回のレッスンは、他の習い事との兼ね合いからゆっくりペースでピアノを習いたい場合や、スキルアップで複数の講師のレッスンを受けたい場合におすすめです。
ピアノの習得度合いは、練習時間やレッスン時間と比例するといわれるため、基本的には月3~4回のレッスンを選ぶとよいでしょう。
マンツーマンの個人レッスンとグループレッスン
マンツーマンの個人レッスンとグループレッスンの月謝相場はどうでしょうか。
- 個人レッスン 平均30分 5,000~8,000円
- グループレッスン 平均60分 5,000~7,000円
月々の月謝だけでみると大きな差は感じられませんが、内容やレッスン時間が大きく異なります。
個人レッスンでみると、大手音楽教室よりも個人ピアノ教室の方が月謝は安い傾向にあります。
また、個人レッスンとグループレッスンを提供する大手音楽教室でみると、個人レッスンよりもグループレッスンの方が月謝が抑えられます。
とにかく月謝を抑えてピアノを習いたい場合には、個人ピアノ教室の個人レッスンと大手音楽教室のグループレッスンのどちらか、子どもに合う方を選ぶとよいでしょう。
ピアノの月謝以外に必要な費用3つ!ピアノや楽譜、発表会にかかるもの
習い事のなかでも、ピアノは自宅での練習が不可欠のため、自宅に練習用ピアノを用意する必要があります。
すでにピアノや電子ピアノを持っている場合には心配ありませんが、持っていない場合には、練習用ピアノの購入費がいくら必要なのか気になりますよね。
また、レッスンに使うテキストや楽譜、発表会の衣装や参加費など月謝以外にも多くの費用がかかります。
いざ、習い始めてからこうした費用の多さに驚かれる方も。
こんなはずではなかったとならないためにも、具体的なピアノの購入費用や教材費用、発表会の費用などについて見ていきましょう。
ピアノ本体の購入費用|アップライトピアノや電子ピアノ
練習用のピアノとして購入を検討される場合、アップライトピアノか電子ピアノが思い浮かぶのではないでしょうか。
アップライトピアノは、新品で約50万円前後から、中古で約40万円前後から購入できます。
また、アップライトピアノは買って終わりではなく、年1回などの調律が必要です。
一方、電子ピアノでは、シンプルなものであれば新品で7~10万円前後からあります。
ピアノの習い始めは続けられるか心配だと思いますので、キーボードなどを練習用に用意して様子をみるのも良いでしょう。
ピアノを本格的に習い続ける場合には、アップライトピアノか、電子ピアノでも鍵盤が木製のものを選ばれることをおすすめします。
入会金や施設利用料、楽譜などの教材費用
月謝以外にピアノ教室へ支払う費用として、入会金や施設利用料、教材費用などが挙げられます。
教室によって、費用の金額差が多いため注意が必要ですが、相場は以下の通りです。
- 入会金 5,000~10,000円前後
- 施設利用料 0~2,000円前後
- 教材費用 1冊1,000~3,000円
入会金は、体験教室に参加したり紹介されたりすることで免除や減額になる場合があるため、ホームページやキャンペーンなどを確認すると良いでしょう。
また、施設利用料や教材費は毎月もしくは都度支払う必要があるため、申し込みをする前に確認しておくと、安心して習い事ができます。
ピアノの発表会にかかわる費用|衣装や参加費
ピアノを習っていると、同じ教室でレッスンを受ける子どもたちと合同で定期的に発表会が行われます。
頑張って習ってきたピアノを演奏する姿には、子どもの成長を感じるとともに、親としては感動と心配が入り交じった想いでいっぱいになりそうですよね。
この定期的に行われる発表会には衣装代や参加費、先生への謝礼などの費用がかかります。
- 衣装代 5,000~15,000円
- 参加費 8,000~15,000円
- 謝礼 花束など500~3,000円
- 写真・DVD代 希望者のみ1,000~7,000円
教室を選ぶ際には、過去の発表会の様子を聞いてみてはいかがでしょうか。
ピアノの月謝はレッスン時間や形態で異なる|月謝以外にかかる費用も
ピアノの月謝は、教室の種類やレッスン時間、形態によってさまざまです。
子どもが小さいうちは月謝の相場に大きな差はないため、子どもの性格に合ったレッスン形態を選ぶことをおすすめします。
そして、本格的に学びたいかどうかによって、レッスン時間や形態を見直したりピアノを購入したりすれば遅くはありません。
まずは、体験教室などを通じて子どもに合ったピアノ教室の形態を見つけ、それ以外の費用について確認することをおすすめします。
ぜひ、ピアノ教室にかかる具体的な費用を把握し、レッスンへの一歩を踏み出しませんか?