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習い事

高学年から天才に導く方法

成長段階

小学校高学年に差し掛かると、子どもたちは物事をより抽象的に捉える能力が高まり、自らの立場や役割を社会の中で意識するようになります。
この時期の子どもたちは、「9歳の壁」とも言われる成長の節目を迎えます。
自己肯定感を持ち始める一方で、発達の個人差からくる劣等感も感じやすくなるのです。

集団活動や遊びの中で、社会的ルールや協調性を学び、自らルールを作り上げる能力も身につけます。
しかし、この時期はギャングエイジとも称され、閉鎖的な子どもの仲間集団が形成されることも。
このような集団内での経験は、子どもたちの社会性や自立性の発達において重要な役割を果たします。

また小学校高学年は低学年と比べると、求められる学習内容においても異なります。
物事を把握する力や言語能力が高まるなかで、応用して考えられるような学習が必要になってくるのです。

とくに、学習の面では親の世代と比較しても違いが生まれてきています。
例えば小学校での勉強は近年、大きな変革が進行中です。
まず2020年度からの新学習指導要領の実施により、小学校での英語教育が必修化されました。
小3・小4では「英語に親しむ」を目的とした外国語活動が、小5・小6では教科としての英語学習が行われるようになりました。
特に、4技能5領域のバランスよく習得することが目標とされ、実践的な英語を中心に学びます。
また、プログラミング教育も導入され、従来の教科の中でプログラミングを学ぶカリキュラムが組まれています。
これにより、子どもたちは日常生活と関連付けたプログラミング教育を通じて、論理的思考や問題解決能力を養います。

このような教育の変革は、子どもたちが情報社会で生き抜くための「力」を身につけるためのもの。
しかし、それだけでなく、子どもたち一人ひとりの個性や能力を伸ばし、多様な価値観を尊重する姿勢も求められます。
親や教育者は、子どもたちが自分らしさを大切にしながら、社会の中での役割や責任を理解し、他者と協力して生きていく力を身につけるサポートをしていく必要があります。

子どもたちの成長は、学びの場だけでなく、家庭や地域社会での経験を通じても形成されます。
親や地域の大人たちとの関わり、友人や仲間との交流、自然との触れ合いなど、多様な経験を通じて、子どもたちは自分を知り、他者との関わり方を学びます。
これからの時代、子どもたちが真の意味での「学びの主体」となり、自らの未来を切り拓いていくためには、多様な経験と学びの機会を提供し、その成長を全力で応援することが求められます。

習い事の重要性

小学校高学年の子どもたちは、幼児や低学年のころよりも視野が広くなり、複雑な考え方やコミュニケーションができるようになります。
小学校の中でもお兄さん、お姉さんの立場になり、自分ができることが増えていることに気づき始めるでしょう。
このような成長の中で、習い事は子どもたちにとって非常に価値のある経験となります。

習い事を通じて、子どもたちは新しい技能を習得するだけでなく、自分の興味や才能を発見する機会を得ることができます。
例えば、音楽やスポーツ、芸術などの習い事は、子どもたちの感性や表現力を豊かにし、彼らの心の成長を促します。

また、習い事の中での成功体験や失敗体験は、子どもたちの自己肯定感を高めるとともに、困難に立ち向かうためのレジリエンスを育むことにも繋がります。

さらに、習い事の場での人間関係の形成は、子どもたちの社会性を高める上で非常に有益です。
彼らは、異なる背景や価値観を持つ仲間とのコミュニケーションを通じて、相手を理解し、尊重することの大切さを学びます。
このような経験は、将来社会に出たときに役立つだけでなく、子どもたちの人間としての成長を促します。

また、現代の子どもたちは、インターネットやスマートフォンなどのデジタル技術に囲まれて育っていますが、習い事を通じて、実際の体験や五感を使った学びの重要性を再認識することができます。

このように、小学校高学年の子どもが習い事をすることは、彼らの総合的な成長と発達において、非常に重要な役割を果たします。
親や教育者としては、子どもたちの興味や才能を尊重し、習い事を通じて子どもの学びをサポートしていくことが求められます。

習い事の現状

習い事に通わせるにあたって、気になるのはやっぱりお月謝
子育ての行く先はまだまだ長いからこそ、今の時期にはどれくらいお金をかければいいのか迷います。
子どもが成長していくと塾代や学費のことも考えなければいけないですよね。

習い事に通う0〜6歳の子どもの親が、1ヶ月の習い事にかける平均の金額は約11,523円です。
この結果は、前回の2017年の調査と同じ結果でした。
半分以上の親が習い事1か月分で1万円以上支払っていることになりますが、家庭ごとに支払う習い事の月謝の金額はバラバラなようです。

今習い事に通わせている親が、子どもの習い事にはいくら「支払ってもいい」と考えているかみてみましょう。
「今実際にかけている月謝」の割合と「支払ってもいい月謝」を比べてみると、5000円未満の人の割合が11.6ポイントも減っているようです。
また、「1万円以上支払ってもいい」と考えている人の割合が「実際に1万円以上支払っている」人の割合よりも13.6%も増えています。
1万円以上払ってもいい人が実際の数よりも増えるという驚きの結果に。

「今よりももっと子どもの習い事の月謝にお金をつかってもいい!」と思っているお母さん、お父さんが多いのですね。
子どもの将来のことを考えると、小さいうちから色んなことを勉強させたり、経験させたりしたいと思う親が多いのかもしれません。

高学年のおすすめの習い事

小学校高学年の子どもたちの間では、実際にどのような習い事が人気なのか見てみましょう。

学習塾

学習塾は、低学年とは違い、高学年になると多くの子どもが通うようになります。
とくに小学校5、6年生になると、なんと4人にひとりは学習塾に行っているようです。
中学校受験のために通い始めるようになったり、難しくなってきた小学校の授業の予習復習のために行き始めたりと、目的は子どもによって様々です。

音楽教室

歌や楽器などの音楽教室も人気の習い事のひとつです。
音楽は子どもの感性を豊かにしてくれます。
さらに、楽譜が読めたり、音感を身につけたりすると、学校の音楽の授業に役立ちます。
音楽教室の中でもとくに人気なのはピアノ教室です。
また音楽教室は、男の子よりも女の子が通う割合がかなり高くなっています。

スイミングスクール

スイミングスクールは、幼稚園児や小学校低学年の子どもたちに一番人気の習い事です。
高学年になると通う子どもの割合が少々減りますが、それでも多くの子どもが通っています。
人気の理由のひとつに、小学校の授業で行われる水泳の授業の準備になることがあります。
スイミングスクールである程度泳げるようになっていたら、子どもが自信を持って夏の体育の授業に臨めますよね。
またスイミングスクールに通う魅力として、体力をつけたり、万が一の水害に備えられることもあげられます。

通信教育

高学年になると学習塾に行く子どもが増えるのと同じように、通信教育を習う子どもの割合も高くなります。
コロナ禍で学校で勉強できなくなった中、家でも学習できるように始めた家庭が多いようです。
通信教育は、いつでもどこでも子どもが勉強できるのが良いところですよね。
多くの習い事をして忙しい子どもや、家の近くに学習塾が少ない地域に住む子どもによく活用されています。

英会話・英語教室

英語を話せるようになるのは、どの世代にとっても一度は目指したことがあるものです。
しかし最近の子どもたちにとっては少し話が違います。
小学校でも通知表に英語の授業の評価が載るようになり、小学生のうちからしっかり勉強をする必要が出てきました。
英語は家で教えようにも、なかなか難しいですよね。
英語教室でネイティブの先生から教わることで、小学生のうちから英語の耳を鍛えられます。
また、急に難易度が高くなる中学校の英語の授業対策にもなります。

親の応援方法

​​高学年の子どもが安心して習い事を続けるには、ママやパパのサポートが重要です。
子どもたちの成長と習い事へのやる気を助けるために、陰からそっとお手伝いをしてあげてください。

小学校高学年の子どもは、少しずつ自分の意思や主張をし始めます。
そんな時には、意見が違っても否定から始めずに、子どもの話に耳を傾けてあげましょう。
「自分の意思を伝えてもいいんだ」という安心感は、子どもたちが自分で考えて動くようになるきっかけになります。

習い事を始めるときにも、子どもの興味や関心を尊重しましょう。
子どもが自分から選ぶことで、モチベーションに繋がりますよ。
そうはいっても、習い事に何があるか、また問題が起きたときにどうすればよいのか、よく知ってるのはもちろんママやパパです。
まず選択肢を教えてあげて、子どもに考える機会を作ってあげてください。

習い事を子どもが始めたら、教室で何を覚えたのか、先生や友達とどんなことを話したのか、習い事の後に毎回聞いてあげるのがおすすめです。
習い事の振り返りを一緒にする機会を作ってあげると、子どもにとって習ったことの復習や、習い事へのモチベーションの維持に繋がります。

そして、できるようになったことがあればたくさん褒めましょう
褒められるのは、子どもにとって思った以上に嬉しいことなのです。
習い事でできるようになった小さな成長や、良いところをいっぱい見つけてあげてくださいね。
習い事で上手くいかなかったり、やる気がでなくなったりするときには、励ましやポジティブなフィードバックをしてあげましょう。

ママやパパにとってはできるだけ、子どもに習い事を長く続けてほしいのがよくある本音ですよね。
でも、途中で子どもの興味が変わることもあります。
子どもが他のものに強い興味を持ったときには、柔軟に対応してあげることも選択肢として持っておきましょう。

習い事は、教室の先生に教わったり、家とは違う場所で行うことが一般的です。
でも、子どもが習い事を一生懸命頑張るためには、実はママやパパのサポートが要になってくるのです。
家で練習する場所や必要な材料を揃えたり、寄り添ったりして、習い事を続ける環境作りをしてあげましょう。
子どもの習い事を親が一緒になって楽しむ気持ちを忘れないでください。

勉強や遊びとの区別の付け方

小学校高学年の子どもたちは、物事を学ぶ意欲が高まり、好奇心がいっぱいです。
この成長段階をしっかり理解しながら、子どもの「遊び」「勉強」「習い事」の3つをうまく区別し、子どもの生活にバランスよく取り入れましょう。

まず遊びは、子どもたちの自由な時間を意味します。
心から楽しんで、友達や家族との関わりを深めながら、社会性やコミュニケーション能力を育んでいます。
この遊びの時間は、ストレスを解放し、自分自身を表現する大切な時間。
子どもたちの健全な成長を見守るためには、親や大人が遊びの時間を十分に確保してあげる必要があります。

一方、勉強は学校での学びや、家での課題をこなす時間を指します。
特に小学校高学年では、読み書きや計算の基礎を固める時期です。
高学年のうちに勉強する基本的なことをしっかり身につけておかないと、その後の学業に大きく影響します。
しかしあくまで強制的に勉強するのではなく、興味や好奇心を大切に、楽しみながら学べる環境が理想です。

そして、習い事は、子どもたちが興味を持った分野や技能をさらに深めて学ぶ場です。
音楽やアート、スポーツなど、幅広い選択肢から、子ども自身の興味や適性に合わせて選びます。
習い事の中で子どもたちは、専門的な知識や技能を身につけるだけでなく、努力の価値や失敗を乗り越える経験も得られます。

これらの遊び、勉強、習い事の3つをバランスよく取り入れるには、子どもの成長や興味関心、成長を日常の生活からしっかりと理解してあげることが大切です。
習い事を始める際には、子どもの日常のライフスタイルや体力、興味をしっかりと聞いたり、話し合ったりしましょう。
習い事が増えて、遊びの時間や休息の時間が十分に取れないと、子どものストレスに繋がります。
また、習い事と勉強の時間が重なって、どちらも中途半端になってしまうと、子どものモチベーションが下がってしまいます。

特に、習い事を選ぶ際には、子どもの興味や好奇心を重視することが大切です。
自分から「やってみたい」と興味を持って始めた習い事なら、より熱心に楽しみながらモチベーションができるでしょう。責任感も生まれます。

また、親が過去の経験や自分の価値観で習い事を選ぶのではなく、子どもの意向を尊重しながら、一緒に選ぶプロセスを楽しむことが大切です。
その中で、遊びと習い事、勉強の時間をどう分けていくかも、一緒に話し合い、子どもの意見や気持ちを尊重してあげてください。
まだまだわからないと思う年齢ですが、丁寧に話すことで伝わります。

小学校高学年の子どもたちが遊び、勉強、習い事の3つをバランスよく取り入れられると、子どもたちの成長や自己表現の機会が増えます。
また、計画を立ててメリハリつけて動く勉強にもなるでしょう。
子どもの成長を見守りながら、応援と手助けをして、子どもたちの可能性を最大限に引き出すための環境を作ってあげてください。

まとめ

子どもが小学校高学年に差しかかると、毎日が新しい発見と成長の連続です。
まだまだ小さい子どもに見えるのに、高学年の子どもたちは「どこで覚えたの!?」という大人びた言葉遣いをしたり、ちょっと深くて壮大な話をしていたり。
子どもたちがこれまで以上に自立心を身につけ、自分だけの世界を広げていく姿を見ると、親としては胸がいっぱいになりますよね。

子どもたちが各々「自分」を見つけ始めているときだからこそ、習い事で新しい興味関心を発見できる経験を与えてあげてください。
学校の勉強だけでなく、習い事を通じて得られる体験は、子どもたちの未来を豊かに彩る一歩になりますよ。

ikumamaのコラムを読んで、小学校高学年の子どもたちが習い事を通じて得られる色んなメリットを深掘りしてください。