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習い事

幼児から天才に導く方法

成長段階

幼児とは、生まれてからおよそ6歳までの子どものことをいいます。
この時期の子どもたちは様々な面で、日々目まぐるしい速さで成長していきます。
大人が気づかないところでも、子どもたちは課題を乗り越えて発達しているのです。

最初の一歩として、1歳半ごろ、子どもたちは自己主張をし始めます。
例えば「これは私のもの!」とおもちゃを取り合う姿は、子どもたちが「物には持ち主がいること」を理解し始めた証。
単なる自分勝手な行動ではなく、子どもが自分の意志を他の人に伝える第一歩なのです。
そうした経験を重ねることで、子どもの中で自尊心や、自己効力感が育っていきます。
さらに、善悪の区別がつくようになったり、良心の芽生えを感じたりするようになります。

同時に、認知や知覚の面で驚くほど成長します。
例えば個人差はあるものの、1歳5ヶ月ごろから自分と他者の名前を区別し始めます。
その後2歳頃には、「痛い」「熱い」といった感覚を、言葉で表現できるようになります。
また、鏡に映っているのが自分であることを認識したり、ビデオや映像に映った自分も自分自身として認識したりできるようになります。
このように、子どもたちは自分と周りの人たち、また自分と自分以外の物の関係性を理解していくのです。
3〜5歳で脳の発達が進むにつれて、「なんでだろう」と周囲のものに対する好奇心も持ち始めます。

感情の発達も忘れてはいけません。
3歳頃になると、子どもたちは自分のことを自分でやりたがり始めます。
また、この年齢の子どもは保育者や親の期待や要求に非常に敏感になります。
子どもたちは親から褒められたり、喜んでもらえたりしたことを基準にして行動します。
親への愛着を持ち始める時期に、親が子どもにしっかりと愛情表現をしてあげましょう。
子どもが将来自己肯定感を持てるかどうかは、この時期に関わってきますよ。

言語能力の成長も活発です。
まず、1歳後半になると子どもたちの語彙は爆発的に増えていき、言葉を組み合わせてオリジナルの意味を作り出します。
そして子どもたちは友達とおしゃべりしたり遊んだりするなかで、役割を作るようなごっこ遊びをします。
その後6歳頃には、友達や大人との会話のなかで、より複雑で豊かなやり取りが自然と増えていきます。
コミュニケーションをとることでルールの理解ができるようになり、社会性を知る最初の段階といえるでしょう。

このように、幼児期の子どもたちは、短いわずかな期間で色んなことを経験しながら成長します。
それはまるで、小さな芽が大きな木へと成長していく過程を目の当たりにしているかのよう。
親ができることは、子どもたちの成長を優しく見守り、必要な時には手を差し伸べて、安心して成長できる環境を整えることです。

子どもの持つ可能性を伸ばすには大人のサポートが必須です。
幼児の成長段階に合わせて、しっかり考えてあげましょう。

習い事の重要性

幼児期は人生の中でも特に成長が速いといわれています。
子どもたちは、経験する出来事から様々な学びをスポンジのように吸収して、その後の人生の基盤を形成することに。
こうした成長段階を考えると、習い事で新しい経験を積むメリットは大きいでしょう。

まず、身体的な発達をみると、幼児期の子どもたちは日々、新しいことができるようになっています。
例えば歩き始めること、自ら食事をとること、そして日常のさまざまな動作などが、次第にスムーズになってきます。
そんな身体の成長が著しいときに体操やダンスなどの習い事を始めると、身体のバランス感覚や柔軟性、筋力の発達に繋がります。
さらに子どもたちは、自分の身体を使って表現する楽しさや、方法を学ぶこともできるのです。

続いて認知的な発達においても、習い事は大きな役割を果たします。
幼児期は些細なことに興味関心をもって、「どうして?」「なんで?」と好奇心を示します。
音楽や運動などの習い事から新しいことを学ぶ機会が増えると、子どもたちの認知的な発達は大きく刺激されるのです。
例えば音楽を学ぶと、リズムや音の高低、メロディーを理解する能力に加えて、語彙力や言語表現の能力も向上するといわれています。

さらに社会的な側面からも習い事の必要性は無視できません。
多くの習い事はグループ活動が多いため、子どもたちは他の子どもたちとの関わりを持つ機会が増えます。
友だちや先生と関係を築く中で、協力することの楽しさや大切さ、そして時には競争や失敗と向き合うことの価値を学べるのです。

最後に、感情的な発達にも習い事は欠かせない要素として位置づけられます。
習い事を通じて、子どもたちは自らの感情をより深く理解できるようになります。
成功や失敢、楽しさや挑戦、これらの経験を通じて、子どもたちは自尊心や、失敗を乗り越えるバネを育てることができるのです。

幼児期に習い事を始めると、身体的、認知的、社会的、感情的な発達など多くの面で大きなメリットがあります。
子どもたちのこれからの才能を効果的に伸ばすためには、幼児期からの多くの経験と学びが大切だといえるでしょう。

習い事の現状

習い事に通わせるにあたって、気になるのはやっぱりお月謝
子育ての行く先はまだまだ長いからこそ、今の時期にどれくらいお金をかければいいのか迷います。
子どもが成長していくと塾代や学費のことも考えなければいけないですよね。

習い事に通う0〜6歳の子どもの親が、1ヶ月の習い事にかける平均の金額は約11,523円です。
この結果は、前回の2017年の調査と同じ結果でした。
半分以上の親が習い事1か月分で1万円以上支払っていることになりますが、家庭ごとに支払う習い事の月謝の金額はバラバラなようです。

今習い事に通わせている親が、子どもの習い事にはいくら「支払ってもいい」と考えているかみてみましょう。
「今実際にかけている月謝」の割合と「支払ってもいい月謝」を比べてみると、5000円未満の人の割合が11.6ポイントも減っているようです。

また、「1万円以上支払ってもいい」と考えている人の割合が「実際に1万円以上支払っている」人の割合よりも13.6%も増えています。
1万円以上払ってもいい人が実際の数よりも増えるという驚きの結果に。

「今よりももっと子どもの習い事の月謝にお金をつかってもいい!」と思っているお母さん、お父さんが多いのですね。
子どもの将来のことを考えると、小さいうちから色んなことを勉強させたり、経験させたりしたいと思う親が多いのかもしれません。

幼稚園のおすすめの習い事

幼児の子どもたちの間での人気の習い事をもとに、おすすめの習い事をご紹介します。

スイミングスクール

水泳は、小学校の子どもの間でも一番習っている子どもの数が多く、人気の高さがわかります。
泳ぐことが苦手な人は、水に抵抗感がある場合が多いです。一方、赤ちゃんは水に対する抵抗感が弱いといわれています。
そのため、小さい頃から泳ぐ時間を作ってあげると水嫌いになるのを避けられるのです。

また小学校では体育で水泳の授業があります。
小学校の体育の授業で子どもが苦労しないために、事前に準備をする目的で始める家庭も多いようです。
入学前にはバタ足、クロール、平泳ぎまでできるようになっていればバッチリですよ。
小学校に入った後の子どもが「明日は水泳の日だ〜!」とワクワクできるよう、水泳を習って自信をつけてあげましょう。

英会話・英語塾

言語学習は頭が柔らかく吸収が早い、小さい頃から始めるのがベストです。
人間は1歳から音を聞き分ける力を養い始め、6歳までには音を聞く能力が完成します。
ということは、英語を学び始めるのはちょうど0〜6歳頃が良いのです。
自分の子どもがネイティブのような発音で英語を話せたら嬉しいですよね。

難しい文法を理解できなかったり、書くことはまだまだ難しかったりしますが、英語を聞き取る能力は大きくなっても生かせるでしょう。
幼児期から英会話や英語に触れる機会を作って英語耳を鍛えましょう。 

体操教室

体操教室では、柔軟性や体幹を鍛えることができます。
柔軟性や体幹は、他のスポーツや生活のなかでも活かせることが多く、とくに小さいころから始めると効果が出やすいです。
例えば、大人になったら体が硬くてマッサージやストレッチがつらいもの……。
軽い体の子どもたちが、体操教室でぴょんぴょん飛び跳ねている姿をみると、「そんなこともできるの!?」と素直に驚きますよね。

また、体操で難しい技に一生懸命挑戦することで、「できるようになった!」という自信と粘り強さも学べます。

通信教育

幼児が通信教育をする場合には、教材を使ってママやパパの手伝いのもとで勉強します。
大手の通信教育プログラムを使用する人が多いようです。
親が自ら教えることで、どれくらい理解できているかをみながら勉強を進められますよ。

専用のタブレットがついていたり、オンラインで学習できる教材が揃っていたりするものが多いので、教えるのがちょっと心配なママとパパでも安心して始められます。
コロナ禍で勉強する場所がなくなったことに不安を感じて通信教育を始めた家庭が多いようです。

音楽教室

自然の愛おしさを感じたり、豊かな感情を表現したりするために注目されている、子どもの情操教育。
情操教育とは、心や人間性を育てるための教育のことです。
情操を育てるのに最も適した年齢は、就学前から小学校低学年とされています。
音楽は、そんな情操教育の筆頭にあげられる習い事です。

音楽関連の中で最も人気の習い事はピアノ教室
ピアノは小さい子でも音を出しやすく、出せる音域が広いので、他の楽器を始める際の音感の良さにもつながります。
子どもに音楽を始めさせたいけど、何にしようか迷ったら、ピアノ教室を選ぶ親が多いようです。

親の応援方法

幼児は、好奇心旺盛で色々なことに挑戦したい年頃です。
親として子どもの習い事を応援したいと思う一方で、あまり知られていないおすすめの応援方法をご紹介します。

幼児は自分で習い事を選ぶことができないので、親が代わりに選んであげる必要があります。
実際に0〜6歳の子どもが習い事を始めるきっかけは、親が「子どもの将来のために」始めさせたという理由が最も多いです。

そして習い事を選ぶ時には、子どもの興味や適性を見極めることが大切です。
子どもが何に興味を持っているか、どんなことが得意か、どんなことに挑戦したいかなど、日頃から見守ったり話を聞いたりしましょう。
また体験教室や無料体験などを利用して、実際に習い事を試してみることも良いでしょう。
子どもが習い事に興味や適性を持っていれば続けやすくなります。

また幼児にとっては、習い事をする目的やメリットを理解することが難しいかもしれません。
そんなときには、習い事で叶えられる目標を教えてあげましょう
例えば、「ピアノを習うと音楽が好きになるよ」「水泳を習うと体が丈夫になるよ」「英語を習うと世界中の人と話せるよ」など、子どもがわかるように説明してあげてください。

そしてせっかく始めるなら、長く習い事を続けてほしいですよね。
しかし、どんなことでも楽しくなければ続きません。
親のちょっとした工夫次第で子どもは楽しく通えますよ。
例えば、習い事の道具や服装を子どもの好きなものにしたり、ご褒美を用意したりするのがおすすめです。

最後に、幼児は親から褒められることや反応に敏感です。
習い事の成果を認めて褒めてあげて、自信とモチベーションを育ててあげてください。
習い事の発表会や試験などの特別な機会には、応援したり記念撮影したりすることで、子どもの努力や成長を祝ってあげましょう。
写真は後から振り返られる、貴重な成長の証にもなります。

遊びとの区別の付け方

幼児のうちは、いっぱい遊んで、いっぱい食べて、いっぱい寝るのがお仕事。
子どもがふざけたり、騒いだりする様子を見ると、「習い事をしても、ちゃんと身につくかな」「先生のいうことを聞いたり、友達とのチームワークしたりできるかな」と不安になりますよね。
習い事で学んだことをしっかり身につけてもらうためには、遊びとの区別をつけることが大切です。
子どもが習い事と遊びの違いを理解するには、どうすればよいかご説明します。

まず、遊びとは何でしょうか。
遊びとは、子どもたちが思い思いに行動して、目的を持たずに過ごすことができる自由な時間です。
守るべきルールもなく、やることも決められていません。
一方、習い事とは、特定のスキルや知識を身につけるための学びの時間です。
専門的な知識や経験を持つ先生から教えてもらうことで、子どもたちは新しいことを学び、それを習得していくことを目的とします。

遊びと、そのほかの違いは厳密に決まっているわけではありません。
もちろん幼児の習い事には、遊びの要素を取り入れることも多くあり、主体性を育てる遊びは子どもにとって大切な時間です。
習い事との大きな違いは、守らないといけないルールがあって行動の目的がはっきりしていること。

習い事をするときには、まず子どもに習い事の目的を伝えましょう。
目的を伝えるには、幼児にわかりやすいよう簡単で、イメージしやすくするのが大切です。
習い事を続けた先にいるプロや選手を見る機会を定期的に作ってあげて、子どもが憧れの人や具体的な夢を持てるとモチベーションが続きやすいです。

教室やレッスンの前後に、声かけや振り返りの時間を作ることも効果的です。
今日の習い事で新しく覚えたことを振り返ったり、うまくいかなかったことを反省したりすることで、習い事の目的を思い出せます。
また、習い事とその他の時間を区別して生活のメリハリにもなるでしょう。

教室やスクールごとに違う習い事のルールは、子どもが習い事の中だけで守ればいいわけではありません。
幼児のうちの習い事は、スキルや技術の習得はもちろんですが、挨拶や友達や先生など他の人の尊重など、基本的な生活習慣や礼儀を作る目的もあるからです。
先生ともコミュニケーションをとって、子どもが学んだことややったことなど、習い事で何をしたか積極的に聞きましょう。
また、「習い事で学んだルールを家でも守ろうね」と約束して、できたら褒めてあげてください。

子どもにとって楽しいのは、遊びだけではありません。
楽しく習い事で学べることができるように、習い事と遊びの違いを親がしっかり理解してあげることが重要です。

まとめ

習い事で新しい世界を知ると、幼児期の子どもは大人が思っているよりも多くのことを吸収してくれます。
すぐに役立っているように見えなかったり、他の子に比べて上手くできていないように感じたりすることもあります。
しかし、そんなときでも子どもが大きくなった後からじわじわと効果が現れてくるのです。

また子どもが習い事に楽しく通って、習ったことをしっかり身に付けるためには、ママやパパのサポートが大切なことをお忘れなく。
紹介した応援の方法や、声かけ、習い事の復習の時間をとってあげるなど、習い事の後の時間を大切にしましょう。

子どもが好きなことや得意なことを見つけるには、まず色んな経験を経て世の中に様々なスキルがあるのを知ることから。
子どもを天才へと導くには、幼児からの習い事で広い世界を見せてあげることが効果的なのです。

一瞬一瞬の成長が目まぐるしい子どもの子育てを楽しんでくださいね!