小学校高学年の子どもたち（9〜12歳頃）は複雑なことを少しずつ理解し、大人の話していることにも関わりたがります。

そして少しずつ抽象的に考えられるようになって、知識を体系的に覚えることを求められます。

また、友達や社会のルールを理解して、世界の複雑さを少しずつ感じ始めます。
自分の興味や関心から自発的に行動し始めるのもこの時期です。

そんななかでピアノを習うことは、子どもにとってどんな意味をもつのでしょうか。
小学校高学年の成長段階と照らし合わせながら、英語を習うことについてご説明します。

まず、英語教室では、国際的な視野を身につけて、他の人とのコミュニケーション能力を伸ばすことができます。
社会のルールや、人間関係の複雑さを感じ始める高学年の時期に、自分がいる場所が全てでないことを自然と理解できる場所があるとよいでしょう。
そこで英語教室に通うと、異文化を学べて、異なる背景を持つ人々と実際に交流するためのスキルを磨くことができます。

また、英語教室で英語を勉強すると、論理的思考や記憶力を鍛えられます。

小学校高学年の時期の子どもたちは、低学年で覚えた読み書きや計算などの基本的な学習内容をもとに、新しい知識を関連付けながら習得できるようになります。
英語の学習は、英語の文法や語彙や簡単な文法から、文章や会話として組み合わせる必要があるので、体系的な学び方を鍛えるにはぴったりでしょう。

また、新しい言語の習得は記憶が最も重要です。
英語教室で英語を覚えるためのトレーニングを積むことで、自分に合った記憶方法を見つけられます。
記憶力は他の勉強にも活かせます。

さらに、英語教室に通うことで、子どもたちの自己肯定感や自己表現の能力も高まります。

新しい言語を使って自分の意見や感情を伝えるのは緊張しますよね。

しかし、積極的に人前で発表したり新しい表現方法を身につけたりすると度胸がつき、人前で緊張しない子どもに育てられます。

一方で、小学校高学年は、クラブ活動や中学受験、他の習い事などで忙しくなる時期でもあります。
英語教室に通う際は、子どものスケジュールや体力を考えて、実現可能な学習方法を探してあげてください。

英語教室に通うことは、小学校高学年の子どもたちが様々な面で成長したり、自分を表現したりする機会を増やす手段です。
異文化理解や国際的な視野は、これからの将来を生きていく子どもにとって、間違いなく欠かせません。

教室で習うこと

小学校高学年向けの英会話教室や英語塾は、幼児や小学校低学年向けの教室とは難易度が上がります。

英語の語彙を身につけたり、文法を理解したりすることで、英語を社会の中で活用できるスキル習得を目指すのです。

英会話教室では、英語で話しかけられたり、話すことに慣れて、英語で積極的なコミュニケーションができることを目指します。

英語塾では、会話よりも文法や語彙など、ライティングやリーディングに重きを置いた学習をするところが多いです。
暗記が中心になるため、学んだことを繰り返し反復する機会を積極的に設けないと習う効果が半減します。

また、英検対策や英語の文法をしっかり教えるような英語塾もあります。
小学校高学年で初めて英検に挑戦するなら、まずは5級の合格を目指しましょう。

最も低い級ですが、中学1年生レベルの問題がでるので、中学校の英語対策にもなりますよ。
英語を頑張りたいなら、小学校卒業までに3級を持っておくのがおすすめです。

メリット

小学校高学年の英会話教室は、将来に向けて多くのメリットがあります。

とくに重要なものをご紹介します。

小学校の授業準備になる

英語が国語や算数と同じように、通知表で評価される必修科目として扱われるのは小学校高学年からです。

小学校高学年の英語教育では、低学年で習った「話す」「聞く」に加えて、「読む」「書く」など語彙や英語の基本的な文法を理解することが目的に含まれます。

覚える量が多くなり内容も複雑になるため、つまづいてしまう子どもも多いようです。

英語を習っておくことで、小学校で始めて勉強するよりも子どもが余裕をもって授業を受けられますよ。

中学校の授業の予習になる

中学生が学校で学ぶ英語の内容は、高校、大学とその後の英語教育の基本となります。

しかし、3年間で覚える英単語数は1200単語で、作文、発表、リスニング問題、長文読解問題など、様々なことを学習する必要があります。

他の勉強も忙しくなることを見越して小学校のうちから英語を先取りすることで、英語の負担を減らすことができます。

異文化に対する興味をもち、視野を広げられる

多くの英会話教室では、英語がネイティブの先生が多いです。

そのため、先生と話したり、出身の国や文化の話を聞いたりすることは、子どもが異文化の存在を知る入り口となります。

また、英語圏だけではなく、世界地図や国旗を使って世界の国や文化を学ばせる機会もあるため、国際的な視野を持つきっかけにもなるでしょう。

豊かな感情表現が身につく

日本語ではない言葉で会話をしたり、考えを説明したりすることで、子どもは新しい自己表現の方法を身につけられます。

また、英会話教室では堂々と自信を持って話す方法を教えたり、英語のスピーチコンテストが開催されたりします。

繰り返して慣れると、人前に立つことも鍛えられます。

そうした機会は意外と少ないため、成功体験にもなる貴重な体験ができます。

スクールで習うこと

小学校高学年向けの英会話教室や英語塾は、幼児や小学校低学年向けの教室とは難易度が上がります。

英語の語彙を身につけたり、文法を理解したりすることで、英語を社会の中で活用できるスキル習得を目指すのです。

英語で話しかけられたり、話すことに慣れて、英語で積極的なコミュニケーションができることを目指します。

また、英検対策や英語の文法をしっかり教えるような英語塾もあります。

小学校高学年で初めて英検に挑戦するなら、まずは5級の合格を目指しましょう。

最も低い級ですが、中学1年生レベルの問題がでるので、中学校の英語対策にもなりますよ。

英語塾では、英検を目指す子どものレベルに合わせた指導をしてくれます。

極めていった後の姿

一生懸命英語を勉強するとどんな夢が叶うのでしょうか？
極めた後の姿をご紹介します。

英語を学び続けることは、単に言語能力を高めるだけでなく、世界中の文化や価値観に触れて、広い視野を持てることにも繋がります。
英語を極めて成功した人たちは、次のような道を辿っています。

まず、どんな仕事であっても、国内を越えた場所で働くには英語を話せなければいけません。
業績やアイデアを世界中に発信するには、英語での発信が最も効果的なのです。

英語を話せると、国際会議やビジネスの場で、流暢な英語を駆使して自らの意見や提案を自信を持って発信できます。
また多国籍のチームのリーダーとして、グローバルなプロジェクトを回せます。
さらに世界中の英語の情報を直接収集し、最新の知識やトレンドをキャッチアップすることができるので、最先端のビジネスパーソン、文化人になれます。

また、英語はひとつの言語なので、英語の学習は文化の理解につながります。
言語は文化と密接に関連しています。
とくに様々な国で公用語となっている英語を極めることで、英語圏の国々の文化や歴史、価値観を学べます。
例えば翻訳家や通訳として働くことで、異文化間の橋渡しの役割を果たすことができるでしょう。
高度な英語能力が必要とされますが、様々な機会で活躍します。

英語を極めた先には、単に言語能力の高さだけでなく、それを活かした様々な活動や成果に繋がります。
そして、学習していくなかで得られる経験や人間関係、自分の成長は、計り知れない価値があります。

費用・準備するもの

小学校高学年の子ども向けの英会話教室に通う際には、月謝や入会金、そして教材費などが必要です。

また、教材にはテキストやCDなどを使います。

支払う費用は教室やコースによって異なります。
小学校高学年の英語教室の月謝の相場は7000〜10000円程度で、オンライン形式だと比較的安く、マンツーマンレッスンや少人数レッスンだと高くなります。

主な費用や準備するものは以下のとおりです。

費用
入会金
月謝
教材費（テキストや音源など）
発表会・イベント参加費（教室によって異なる）

準備するもの
筆記用具
教材（教室が準備する場合が多い）

教室を選ぶポイント

子どもの英語教室を選ぶときには、目的や子どもの生活を考えましょう。
英会話教室や英語塾の選び方のポイントをまとめました。

教室の強みや目的

英語教室や英語塾、英会話教室は、目的に合わせてどこに通うか考えましょう。
「英語は楽しいものだと思って欲しいから」「英語で会話できるようにさせたいから」「資格を取得させたい」「学校の復習・予習のため」「受験対策」など、考えられる目的は様々あります。

教室によって、何が得意で、どのように教えるかは異なります。
とくに受験や資格取得などを目的にしている場合には、教室に通っている子どもが実際にどのような結果を残しているかを確認してみるのがよいでしょう。

月謝

習い事を選ぶ際に必ず気にすべきなのは、習うために必要な費用です。
教室によって月謝は異なるので、体験レッスンや口コミで確認してください。
教室や塾によってはイベントや発表会があり、参加費がかかることがあります。
月謝に加えて何に、いくらくらい費用がかかりそうか、あらかじめ計算しておきましょう。

教室のアクセス・通いやすさ

長く通うためには、通うときの負担を考えることが大切です。
良い先生を見つけられたとしても、親の送り迎えが難しかったり、教室が遠すぎて子どもが疲れてしまったりすると、習っている意味がなくなってしまいます。
実際に通った場合の行き帰りの方法をイメージして教室を決めてくださいね。

教室のサイズと雰囲気

教室によって、個人塾、小規模なクラス、15人以上の多めの人数で行うクラスがあります。
子どもが一番成長できそうなクラスや雰囲気、通う目的に合わせて通う教室を考えましょう。

特別カリキュラム

サマーキャンプや留学プログラムなど、教室独自のサービスやプログラムがある教室もあります。
もし留学や、幅広い体験ができる場所を探しているなら、教室に特別なカリキュラムがあるかも調べてみましょう。
また、通常クラスに通っていなくても、特定のカリキュラムだけ参加できる教室もあります。

いくつかポイントをご紹介しましたが、最も大切なのは子どもが楽しみながら英語を学べる環境を選ぶことです。

ぜひご紹介したポイントを参考に、子どもの興味やニーズに合わせた英会話教室や英語塾を探してみてください。

習うときに注意すること

復習と暗記を大切にする

言語のインプットは、他の科目のように即座に行えるものではありません。

頭で考えなくても、自分の中から自然に出るようになるまで、繰り返し、時間をかける必要があります。

また、全く知らない単語や言葉を学ぶため、覚える量は膨大です。

英語塾や英会話教室で学んだことを忘れないため、自宅での復習を大切にしてください。

週に1回の英会話レッスンだけでは「ネイティブレベル」になるのは難しい

英会話教室は、英語耳を作ったり英語脳を目指したりするためには、確かに有益です。

ただし、小学校高学年の子どもが生活のなかで一番触れる時間が長いのは日本語だということを忘れないでください。

英会話教室に通うだけでは、ネイティブのように日常会話をすることは不可能です。

少しでも効果的に学ばせたいなら、家庭で英語に触れる時間を作ってあげるとよいでしょう。

英語の動画や音声を使ったり、教室で習ったフレーズや会話を一緒に復習してあげてください。

もし本格的に英会話の習得をさせたいなら、インターナショナルスクールがおすすめです。

まとめ

小学校高学年の子どものうちに英会話教室に通うことは、将来のグローバル人材を目指すための魅力的なメリットがたくさんあります。

子どもの成長に合わせた習い事に通わせて、子どもの未来の選択肢を広げてあげませんか？

豊かな表現力や多様性が身についた子どもは、どこに行っても活躍できるようになります。

「楽しく英会話教室に通わせたいな」と思ったママやパパは、ぜひikumamaのコラムを参考にしてください。