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ADHDの我が子にピッタリの習い事5選!選び方や長く続けるコツも紹介

ADHDの我が子にピッタリの習い事5選!選び方や長く続けるコツも紹介

2024年2月6日 公開

ADHDと診断されたり、ADHDグレー診断を受けたお子さんを持つ親御さんの中には、習い事に関して「特性を活かす習い事がわからない」「習い事が続かない」などの悩みを抱えている人もいるでしょう。

私の息子は診断されていませんが、小さなころからじっとしていることが苦手だったので、小学校低学年の時に陸上クラブに入会しました。「全力で決まったコースを走る」という分かり易いところが息子にピッタリで、市の大会での入賞経験もあります。

私自身、子どもの特性に合った習い事があると思っており、その子が夢中になれるものを選んであげたいと考えるようになりました。

この記事では、ADHDのお子さんにピッタリの習い事を紹介します。特性に合わせた選び方や、長く続けるコツも解説しますので参考にしてください。  

ADHDの特性

ADHDについて既にご存知の方もいると思いますので、特性について簡単に解説します。
ADHDの特性には以下の2つがあります。
  • 不注意症状
  • 多動性・衝動性症状
ひとつずつ解説します。

不注意症状

ひとつのことに集中し続けることができなかったり、気が散ってしまったりといった症状です。他にもミスやなくしものが多い、会話していても上の空になりやすいといった特性があります。

多動性・衝動性症状

じっとしていられない、授業中席から離れる、動きが多い、突然話し出したり、動いたりするなどの症状があります。よく「落ち着きがない」と言われるのは、注意が欠如していたり、多動性によるものとされています。
このような性質は生まれ持った特性のため、治そうとしても治るものではありません。ただ、気が散るということは色々なことに興味を持っているとも言えることから、その特性を活かした習い事を見つけることが大切です。        

ピッタリの習い事5選

ADHDのお子さんやADHDグレーと診断されたお子さんの特性は、1人ひとり違います。「ADHDの子に向いているスポーツを知りたい」「ADHDの子におすすめの習い事は?」と迷っている親御さんもいるでしょう。
ここからはピッタリの習い事5選を紹介します。    

スイミング

スイミングは、「心肺機能が強くなる」「安全意識が身につく」などの理由から人気がある習い事の1つです。
ADHDやADHDグレーのお子さんにおすすめのポイントは、「個人競技」「コースが決まっているので集中が途切れにくい」などがあります。また、泳法を身に着けたり、タイムが伸びると級が上がるといった分かり易い目標があることも向いているといわれている理由の1つです。
人数が多いと、順番が待てずにプールに飛び込んでしまうといった心配もあることから、少人数制のクラスがおすすめです。    

ダンス

「じっとしていられない」というのは「体を動かすのがすき」という強みに変わります。先生のまねをして同じ動きをしたり、音楽に合わせて踊るため、集中しやすいといわれており、ADHDやADHDグレーのお子さんにおすすめの習い事です。
動きをそろえて踊るグループのダンスよりも、自分のすきな振り付けで踊れる個人のダンスの方が相性が良いでしょう。踊ることで体幹が強くなったり、体力がつくこともおすすめポイントです。

ピアノ

特性の中には、絶対音感を持つお子さんもいます。音楽センスを伸ばしたいと考えているならピアノがおすすめです。集中できるよう、個人レッスンの教室を選ぶと良いでしょう。
ADHDに理解がある指導者なら、特性に合わせてカリキュラムを組んでくれることがあります。ただ、個人練習が必要な場合もあるので、楽しく取り組めるよう自宅での工夫が大切です。                    

公文

公文は、1人ひとりの能力を伸ばしていく学習法のため、ADHDやADHDグレーのお子さんにおすすめの習い事です。集団塾と違い、周りに合わせることなく自分のペースで学習を進められるでしょう。
たくさんのお子さんを見てきた指導者の中には、特性を理解してくれる先生も多いことから、教室や先生の雰囲気がお子さんに合えば「長く続かないのでは」という心配も少ない傾向があります。                    

体操

体操は難しいルールがなく、個人で技を身に着けるためADHDやADHDグレーのお子さんに向いているスポーツのひとつです。「ストレス発散になる」「1つひとつの技を身に着けることで自信がつく」などのメリットがあります。
集団に入ると指示通りに動けなかったり、指導者の目が行き届かなかったりといった心配がある場合は、少人数の教室をおすすめします。      

選ぶときのポイント

前述でもお伝えしたとおり、習い事を選ぶときは「個人または少人数制」の教室を選ぶことがポイントです。その他にも「強みを活かせるもの」「理解がある指導者がいるところ」「自由度があるもの」が挙げられます。
ここからは選ぶときのポイントを解説します。              

個人または少人数制

ADHDやADHDグレーのお子さんは、ひとつのことに注意を向けるのが苦手な特性があるため、人数が多いと指示を聞き逃してしまったり、順番が待てずトラブルになったりする可能性もあります。
そのため、指導者の目が十分に行き届き、指示が通りやすい個人レッスンや少人数制の教室を選ぶと良いでしょう。                    

強みを活かせるもの

気が散ってしまうのは、色々な事に興味があるということにもなりますし、じっとしていられないのは体を動かすことが得意という考え方になります。まずはお子さんが興味を持ったものを体験してみると良いでしょう。
「好きなことや得意なことに関しては集中して取り組める」ということはありませんか?強みを活かせる習い事を選ぶのもポイントのひとつです。      

指導者の理解がある教室選び

ADHDやADHDグレーのお子さんに限らず、障がいを持ったお子さんはたくさんいます。
そのため、「障がい児クラス」を設けている習い事もありますし、たくさんのお子さんを指導している中でお子さんそれぞれの特性を理解し指導してくれる先生も存在します。
体験レッスンに参加したり、普段の様子を見学したりすることで先生や教室の雰囲気を見ておくのもおすすめです。必要ならばお子さんの特性を話しておくと良いでしょう。                               

自由度があるもの

ルールが複雑だったり、指導者が厳しかったりするとパニックになってしまう可能性があります。そのため、お子さんの特性に合わせて自由度がある習い事を選ぶこともポイントです。
技術を身に着けることに目が行きがちですが、お子さんが楽しく取り組めるものを選ぶと良いでしょう。                       

習い事を長く続けるコツ

「習い事が長く続かない」という悩みを持っている親御さんもいるでしょう。習い事を長く続けるためにはどんなことをしてあげれば良いのでしょうか。ここからは、長く続けるためのコツを紹介します。               

褒め続けること

ADHDやADHDグレーのお子さんは、園や学校などでは自由に行動できず注意される場面が多い傾向があります。そのため、習い事ではたくさん褒めてあげましょう。
技術に関しては指導者任せ、親御さんは「今日も頑張っていたね」と習い事に取り組めたことを褒めることがポイントです。褒め続けることで自己肯定感が上がり「もっとやりたい」という気持ちが生まれます。            

スモールステップを大切に

ADHDやADHDグレーのお子さんは、普段から勉強や集団生活の中で困難に直面する場面が多いため、習い事ではスモールステップを大切にしてあげるのが長続きするコツのひとつです。
小さな成功を積み重ねることで自信がつき、新しいことにチャレンジしたり、目標を達成するためのモチベーション維持に繋がるでしょう。        

無理はさせない

気分が乗らないときは無理をせずに休むことも長続きするコツといわれています。ここで無理強いすると習い事が嫌いになってしまう可能性があるため、お子さんのペースに合わせ、楽しく取り組めるようサポートしてあげましょう。
失敗や苦手意識を感じている場合は、失敗から学ぶことも成長のひとつと捉え、気持ちに寄りそってあげる事も大切です。                

まとめ

ADHDやADHDグレーのお子さんには、個人で取り組める習い事が向いています。お子さんが夢中になって取り組めるよう、個人レッスンや少人数制の教室を選ぶことがおすすめです。
また、習い事を続けるには親御さんのサポートが重要です。スモールステップを大切に、たくさん褒めて笑顔で取り組めるようサポートしてあげてください。