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保育園と幼稚園の違いって?認定こども園との違いは?今更聞けない5つの違いを徹底解説!

保育園と幼稚園の違いって?認定こども園との違いは?今更聞けない5つの違いを徹底解説!

2017年6月6日 公開

保育園、幼稚園、認定こども園と実際のところどう違うのかって聞かれたらちゃんと答えられたないかもしれません。大切なわが子が通うことになる場所を選ぶとき保育園と幼稚園の違い、認定こども園との違いしっかり把握しておいた方がいいですよね。そんな保育園と幼稚園の違いと認定こども園との違いをご紹介します。

保育園と幼稚園の違いって?

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保育園と幼稚園、違うものだっていうのはなんとなくはわかるけど、実際のところどう違うかわからないという方も多いかもしれません。
違いを説明できるかといったら「ん?」となって説明できないという場合もあるでしょう。まずは保育園と幼稚園のそれぞれの特徴をみていきましょう。

保育園ってこんなところ

【仕事や病気、介護などの理由で家庭で保育することが難しいと認定された場合、家庭に変わって保育をする場所】というのが原則で、児童福祉法で定められた児童福祉施設が保育園です。正式な名称は【保育所】で通称が【保育園】なのだそうです。

認可と認可外(無認可)とあり、認可保育園は児童福祉法に基づいて、国の基準をクリアした施設で、都道府県知事が認可した保育園のことです。公立、私立とあり申し込みをするのも利用料を納めるのも自治体にすることになります。

逆に認可外(無認可)保育園は、国の定める基準をクリアできなかったか、クリアしていたけど自治体の都合で認可されなかったなどの理由で、都道府県知事の認可のない保育園のことをいいます。
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幼稚園ってこんなところ

幼稚園は学校教育法に定められた、学校の一種です。昼間、親に変わって教育をする場という位置づけでしょうか。
公立(自治体運営)、私立、国立とあり、公立の幼稚園では小学校や大学に併設されてる幼稚園と独立した幼稚園とがあります。

就学前(小学校に入学前)の幼児が対象なので、共働き世帯でもシングル世帯でも、専業主婦(主夫)世帯でも制限はありません。

認定こども園ってなに?

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保育園と幼稚園の特徴をご紹介したのですが「じゃあ認定こども園って?」と思いますよね。認定こども園は、保育園と幼稚園を一体にしたような施設をいいます。教育と保育を一体的に行うことができる保育園と幼稚園のいいとこどりをしたような施設といえます。

色々なタイプが存在して、【保育園と幼稚園が連携している認定こども園】【幼稚園が保育園的な役割を果たす認定こども園】【保育園が幼稚園的な役割を果たす認定こども園】【認可保育園や認可幼稚園がない地域の教育・保育施設が認定こども園の役割を果たす】この4タイプが存在しているようです。

保育園と幼稚園・認定こども園に違い①管轄

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ややこしいことこの上ないのが行政のやること・・・というのは口が悪いかもしれませんが保育園と幼稚園、認定こども園の管轄は違う省庁なのです。

保育園は児童福祉法に基づいて運営される保育施設ですから厚生労働省。
幼稚園は学校教育法に基づいて運営されている教育施設ですがから文部科学省。

どちらもこどもを育てる施設なのだから一体にすればいいのにというのは短絡的なのでしょうかね。難しいところです。
では、認定こども園はどうでしょうか。保育園と幼稚園のいいとこどりな施設とされていますが管轄は?と調べてみると、どうやら厚生労働省と文部科学省が連携しているということのようです。

認定こども園を認定するときの基準も、【総理大臣・厚生労働大臣・文部科学大臣が定める基準に従って都道府県が条例で定める】というなんともややこしい。

保育園と幼稚園・認定こども園の違い②年齢

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預かりの年齢も大きな違いのひとつです。

保育園の対象年齢:0歳(1歳)から小学校入学前まで
幼稚園の対象年齢:3歳(4歳)から小学校入学前まで
認定こども園の対象年齢:保育園・幼稚園に体調となる年齢

保育園は共働き世帯やシングル世帯、介護や病気のために保育できない場合が対象なので0歳(1歳)からの預かりになります。幼稚園は、3歳(4歳)からの教育施設なので全世帯のお子さんが対象ですよね。
認定こども園は保育園と幼稚園の両方の機能がある施設ですから、保育園の対象年齢のお子さんからの預かりになります。

保育園と幼稚園・認定こども園の違い③預かり時間

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預かり時間も大きな違いがあるところです。

保育園の預かり時間:7時30分くらいから17時(18時)延長保育あり 
※標準預かり時間は11時間
幼稚園の預かり時間:9時から14時くらい 延長保育が可能な場合もある
※標準預かり時間は4時間程度
認定こども園の預かり時間:保育が必要なお子さんは保育園と同様、幼稚園と同じお子さんもいる。

保育園と幼稚園では機能が違うので預かり時間には差があります。共働き世帯やシングル世帯は幼稚園では預かり時間が少ないということになりますよね。
認定こども園も、3タイプに区分されていて【1号認定:3歳以上で保育が必要ない子】は普通に幼稚園の預かり時間となり延長保育には別途料金がかかります。【2号認定:3歳以上で必要な子】【3号認定:3歳未満で保育が必要な子】は保育園と同じということになります。

保育園でも、親の保育ができない時間の長さによって預かり時間は違います。標準(フルタイム)は11時間ですが、短時間(パート)の場合は8時間となります。

保育園と幼稚園・認定こども園の違い④料金(費用)

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料金についても少し違いがあるようです。世帯収入で保育料が決定されため、ご家庭ごとに料金は違います。ご紹介するのは月額のお話です。

保育園は預かり時間も長く、一般的なご家庭で30,000円前後のようです。保育園の保育料の上限は国に定められていて、100,000円とされています。所得が低いとされるご家庭でも6,000円から9,000円くらいでしょうか。生活保護世帯はまた変わってきます。

変わって幼稚園はどうでしょうか。世帯収入で決まるのは変わりませんが、保育園よりも預かり時間も短く保育園よりは安いという印象です。公立の幼稚園だと10,000円から20,000円というのが一般的でしょうか。私立だとプラス10,000円くらいと考えるといいかもしれません。

認定こども園はどうでしょうか。これは、預かり時間でもご紹介した1号認定など認定によって変わってきます。
1号認定(3歳以上の保育が必要ない子)は幼稚園の料金を、2号認定(3歳以上で保育が必要な子)3号認定(3歳未満で保育が必要な子)は保育園の料金が参考になるでしょう。

保育園と幼稚園・認定こども園の違い⑤先生

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保育園、幼稚園、認定こども園の違いのひとつ、先生についてです。保育園と幼稚園では、先生の持つ資格が違います。

保育園:保育士資格
幼稚園:幼稚園教諭免許

これも管轄が違うから起こることなのでしょうね。保育士はその名の通り保育の専門知識を持った先生です。幼稚園教諭は幼児教育の専門家といえるでしょう。
となると、認定こども園はどうでしょうか。実は、片方ずつの資格を持った先生と両方の資格を持った先生がいることになるんです。

保育が必要なお子さんを主に見てくれるのは保育士の資格を持った先生、保育が必要のない子を見てくれるのが幼稚園教諭の資格をもった先生というのが実際のところだそうです。
国は、認定こども園の先生は両方の資格を所持できるように特例制度を設けていて、両方の資格をもっている先生もいるようです。

保育園と幼稚園と認定こども園、どっちがいいの?

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「どっちがいいの?」という問いには「一概にはいえない」という答えになってしまうところですね。
共働き世帯、シングル世帯、病気や介護をしているとなると、実質選べるのは保育園が認定こども園になります。
認定こども園は、保育園や幼稚園よりも割高になることもあるのでそのあたりも考慮しなくてはなりません。

就学前(小学校入学前)の学力に差が出るのではという話も聞きますが、保育園でも教育的カリキュラムを取り入れているところもあるし、幼稚園でものびのびした生活を重視しているところもあるのであまり差はないのではないでしょうか。
保育園か幼稚園か認定こども園かで違いが出るのではなく、各施設でどんなカリキュラムなのかを重視する必要があるでしょう。

親が預け先として望む条件を満たしているところを冷静に選ぶ必要がありそうです。

保育園と幼稚園・認定こども園を選ぶタイミング

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保育園の入園を申請する時期は、入園希望の月の前月中旬くらまでに申請することになります。4月入園を希望する場合は、入園希望が重なる時期なので前年の10月(11月)ごろから受付がはじめる自治体が多いようです。前年の秋ごろにはしっかりアンテナをはって、早めの準備をしておきましょう。
認可外の場合は、施設ごとに直接問い合わせし、申し込みをしましょう。

幼稚園はの入園は、入園の前年の9月から11月ごろ(こちらも秋ごろ)から願書の配布など入園の案内が自治体の広報やホームページに掲載されるところが多いです。
幼稚園の場合も、願書の配布などがはじめる前に希望の幼稚園を選ぶリサーチをしておく必要があるでしょう。

認定こども園の場合、施設で直接という場合もあれば、自治体で申請という場合もあるので通わせたい認定こども園がどのタイプなのか事前にリサーチしておく必要があります。
1号認定なのか、2,3号認定なのかでもまた違いもあるでしょう。入園の前に十分な準備をしておくことをおすすめします。

まとめ

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保育園、幼稚園、認定こども園の違いについてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。

しっかりとその特徴を把握して違いを理解していれば、お子さんを通わせる場所を選ぶ助けになることでしょう。

保育園、認定こども園は待機児童の問題もあります。幼稚園についても人気の園では抽選になったり、面談があったりと希望のところに入れないということもあると聞きます。

とにかく早めのリサーチがカギになるでしょう。大切なお子さんが通うことになるところですからしっかり準備をしてあげたいですね。