ikumama

Top
稽留流産・化学的流産・切迫流産での確率は違う?週数の違いに注目!

稽留流産・化学的流産・切迫流産での確率は違う?週数の違いに注目!

2017年1月6日 公開

妊娠初期には誰でも不安になってしまう流産がありますよね。流産には稽留流産・化学的流産・切迫流産など種類があります。種類や週数によっても引き起こされる確率は変わってきます。自分を責めすぎないで流産について知る所から始めましょう。

流産は週数によって確率が違う?

フリー素材の検索結果 | ぱくたそ-フリー写真素材・無料ダウンロード (17334)

妊娠が分かると嬉しいですが、体調変化やつわり、流産の不安など気になってしまいますよね。
その中でも一番の心配とされているのが流産です。健康な状態の妊婦さんの人の場合でも15%は流産を経験するされています。
慌てないようにするためにもしっかりと知識をつけておきましょう。

流産とはなんらかの原因で妊娠22週未満で妊娠が終わってしまう事です。
流産は週数によって変わってきます。

1割以上の人は初期流産を経験している

フリー素材の検索結果 | ぱくたそ-フリー写真素材・無料ダウンロード (17337)

妊娠22週まで正常な妊娠が維持できないケースを流産というのはお伝えしました。
この中の12週未満の流産を早期流産とされています。
流産の90%以上はこの早期流産とされています。
現在の日本では自然流産の確率は約15%程度とされています。妊娠しても1割以上の人が流産してしまう結果となるのです。特に高齢出産の場合には約20%の人が流産を経験するとされています。

流産は身近にあるものなので、どうしても意識してしまうものなのです。

妊娠初期に流産が引き起こされる確率

フリー素材の検索結果 | ぱくたそ-フリー写真素材・無料ダウンロード (17341)

妊娠初期の流産確率は年齢によっても変わってきます。
一般的に1割程度の人が流産になってしまうという話がありますが、年齢で分けると確率が変わってきます。

35~39歳の場合には約20%
40以上になってしまうと約40%

となってしまいます。加齢とともに流産の確率が高まってしまう理由として知られているのが
◆染色体異常
です。この染色体異常は流産の原因の約60%を占めていると言われており、加齢によって確率が上がるとされています。35歳以上での妊娠では産婦人科との連携が重要となってきます。

染色体異常は年齢と大きく関わりがある

フリー素材の検索結果 | ぱくたそ-フリー写真素材・無料ダウンロード (17343)

流産の基本的原因となっているのが染色体異常とお伝えしました。
この染色体異常は異常のない健康的な人の場合でも引き起こされます。
初期流産の原因のほとんどが胎児側になるため、年齢を重ねて染色体異常の確率が上がればあがるほど流産の可能性が大きくなってしまうのです。

妊娠週数によって変化する確率

フリー素材の検索結果 | ぱくたそ-フリー写真素材・無料ダウンロード (17344)

妊娠週数によっても流産の確率が変わってしまいます。
これは胎児が育っていくにつれて染色体異常での流産の可能性が下がっていくからとされています。

流産全体の確率は8~15%
妊娠5~7週の確率は22~44%
妊娠8~12週の確率は34~48%

時期としては8~12週が一番流産が多いように見えますが、胎児の死亡が確認されやすいのが8~12週あたりという事で、全体での流産の確率には大きく影響しません。

妊娠13~16週目になると、胎児もある程度育って心拍が確認されるようになります。心拍の確認が取れるこの時期での流産の確率は6~9%程度とぐっと下がってきます。
ここまで成長した胎児の場合は染色体異常での流産はほぼないと考えても良いかもしれませんね。
妊娠5週目未満の場合だと、妊娠を確認する前に生理の遅れとして流産してしまっている可能性もあります。
この際には気づく事も出来ずにそのまま、何事もなかったように生活が出来てしまいます。
流産はもしかしたら自分が気づかないうちに経験しているのかもしれないという事を覚えておきましょう。

科学的流産について知っておこう

フリー素材の検索結果 | ぱくたそ-フリー写真素材・無料ダウンロード (17345)

先ほど少し触れた気付かないうちに流産しているというものは化学的流産と呼ばれるものです。
厳密には着床が維持できないもので妊娠となる前に出血として排出されてしまうものなので流産にも当たらないケースが多いです。この化学的流産は昔からあったものとされています。

この化学的流産の発生はかなり多いとされています。
化学的流産の多くの原因は受精卵に異常があるためと考えられています。
受精卵の約45%には何らかの染色体異常が引き起こされているとかんがえられており、受精していても着床出来ない受精卵は多いのです。

妊娠検査薬の使用で妊娠が早くわかるようになっているので、昔は分からなかった化学的流産に気付けるようになりました。
しかし、この化学的流産に気付けるようになったからこそショックを受けてしまう人が増えたのも事実です。妊娠検査薬を早く使いすぎると化学的流産で喜びとショックを一緒にうけてしまう事になるので注意してほしい部分ですね。

流産は自然に引き起こされるものなのでほとんどの場合は予防も治療も出来ないものです。あの時に安静にしていれば、などの自分を責めるような事は必要ないものです。

繰り返し引き起こされる流産について

 (17348)

一度でも引き起こされると辛い経験になる流産を繰り返してしまう場合があります。
不快感だけではなく、心も身体もつらい状態になってしまいます。
初期の流産のほとんどは胎児側の問題なのはお分かりいただけたとおもいます。
しかし、流産が繰り返し引き起こされる場合に少し考えなければいけません。ただの偶然がかさなったのか、妊娠が維持できない原因が母体にあるのかというものを探らなければいけません。
この場合は不育症の検査を受けてみることをおすすめしたいと思います。

流産が2回続いた場合は反復流産、3回続いてしまう場合には習慣流産と呼ばれる状態になります。
流産や死産、早期新生児死亡を繰り返してしまう場合を不育症が考えられます。

流産が2~3回続いても必ずしも異常とは限りません。習慣流産でさえ、約3分の1程度はたまたま引き起こされたものと考える事が出来るのです。

母体側に存在する流産の原因

フリー素材の検索結果 | ぱくたそ-フリー写真素材・無料ダウンロード (17349)

まず、考えられる事は夫婦側に染色体異常がある場合です。
反復流産を経験しているカップルの約4%、習慣流産のカップルの約7%に染色体異常が見つかると考えられています。この染色体異常が見つかったとしても、治療をする事はできません。
しかし、子供が完全に出来ないというわけではありません。検査でどちらかに染色体異常が見つかった場合でも妊娠が可能なケースがあります。
治療を開始するのではなく、遺伝カウンセリングを受ける事になります。どのような場合でも妊娠の確率が半分以下になる事はありません。
他にも注意しておきたいのが子宮奇形です。不育症全体の約15%がこの子宮奇形と考えられています。子宮の形は人それぞれ違っているそうで、必ずしも流産するとは限りませんが程度によっても流産の原因になります。

他にも、自己免疫異常の可能性もあります。これは身体の一部を間違って異物として認識して抗体をつくってしまうものです。血液が固まりやすくなってしまうので、胎盤に血栓が出来てしまうため胎児に血液の供給が十分にならなくなります。抗リン脂質抗体が代表的な例とされています。

切迫流産は必ずしも流産とは限らない

フリー素材の検索結果 | ぱくたそ-フリー写真素材・無料ダウンロード (17352)

切迫流産と呼ばれるものは、妊娠22週目までに腹痛や出血が見られるものです。
しかし、赤ちゃんが流れてしまったというわけではありません。胎児の心拍が確認できるまでは流産との区別が非常に難しいとされています。
切迫流産は進行流産と違って子宮口はひらいていないため、妊娠の継続が可能なケースが多いものです。

切迫流産となった場合には、胎児の成長を待つ事になります。
切迫流産と診断されたからといって胎児がいなくなるわけではないのです。流産という名前がついていますが、可能性があるからついているだけなので無事に出産できるケースが多いのでゆったりとしましょう。

まとめ

フリー素材の検索結果 | ぱくたそ-フリー写真素材・無料ダウンロード (17353)

いかがでしたでしょうか。
初期の流産には妊娠継続可能なものもあるのでしっかりと今の自分の状態を知っておく必要があります。
流産となると不安な気持ちが大きいかもしれませんが、しっかりと医師との連携をとって過ごすようにしましょう。また、自分を責めすぎてしまうのも注意が必要です。
流産してしまったとしても、初期の場合は自分が原因ではない事が多いので次の妊娠に向けてしっかりと準備をして暖かく迎え入れてあげましょう。