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基礎体温の変化で分かることは?グラフをつけて妊娠しやすい体を知ろう!正しい測り方も♡

基礎体温の変化で分かることは?グラフをつけて妊娠しやすい体を知ろう!正しい測り方も♡

2018年11月22日 公開

妊活する人にとっては「基礎体温」はとても大切なもの。グラフをつけると、生理周期や排卵日の予測、現在の健康状態まで読み取ることが出来るので、自分のカラダを知るのにとても役立つんです! 基礎体温から排卵日がある程度予測出来れば妊娠率もグッと上がってきます。妊活をスタートする第一段階として、まずは正しく基礎体温を測ることから始めましょう。今回は、基礎体温から分かる様々な情報や妊娠とどう関りがあるのかについて詳しくご紹介していきます。 意外と知らない基礎体温の「正しい測り方」についてもまとめましたので、最後まで是非ご覧ください。

基礎体温の変化でわかること

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基礎体温とは、最も安静な状態の体温のことを言います。この基礎体温を毎朝測ってグラフにすると、女性の身体の色々な情報を読み取ることが出来るのです。たとえば、生理周期の予測、排卵日の予測、妊娠の有無、現在の健康状態(婦人病などの有無)などが分かります。

だからこそ、女性にとって(特に妊活を考えている人にとって)は基礎体温を測ることが非常に重要なのです。本格的な妊活を始めるか迷っているという方は、まずは基礎体温をつけ、自分の身体を知ることからスタートすると良いと思いますよ!

基礎体温をつけるメリット

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基礎体温は、妊活をする女性がつけるものだというイメージが強いのですが、女性のカラダを知るうえで重要な情報が隠されていますので、妊娠希望の有無にかかわらず、普段から基礎体温をつけることは良いことです。以下に主なメリットをまとめてみましたので参考までにご覧ください。

【基礎体温をつけるメリット】

①体のリズムを知ることが出来る
②生理周期が分かれば旅行の予定をずらすことが出来る
③ホルモンの変化を知ることでダイエットを効率よく行うことが出来る
④生理不順、不正出血などの不調の原因を解明する材料になる
⑤排卵日が分かれば、妊娠・避妊に役立てられる
⑥ホルモンの変化を知り、スキンケアに役立てることが出来る


女性にとっては、ホルモン分泌の変化は非常に重要。生理前にニキビが多く出来るのもホルモンの分泌が関係しています。また、生理中はダイエットしても体重が落ちにくいのも同様にホルモンの変化が影響しているからです。これらの情報を上手に活用することで、美容やダイエットの効果を高めることが出来るんです。女性にとってはメリットばかりですね。

平常時の基礎体温の変化

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通常基礎体温を測ると、大きく分けて「高温期」と「低温期」の2相に分かれます。
一般的には月経開始から2週間前後が低温期。排卵時にガクンと体温が下がり、その後高温期へと移行します。高温期の体温は、36.7~37.0度くらいで、低温期は36.5度前後なので、高温期と低温期の体温の差は0.5度前後となります。

低温期にはエストロゲンと言われる卵胞ホルモンの分泌が活発になり、高温期はプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が活発になります。この2つのホルモンの分泌がある程度正常なサイクルで行われていれば、2相曲線のグラフが完成するはずです。但し、個人差がありますので、きれいに2相に分かれていない場合ももちろんあります。

たとえきれいに2相曲線のグラフが描けなくても、慌てないようにしましょう。正しく測れていない可能性もあります。気になるようでしたら、基礎体温表を持って婦人科などを受診すると良いでしょう。

妊娠時の基礎体温の変化

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妊娠すると、基礎体温にも変化が見られます。特徴としては、高温期が14日以上続いたり、いつもの基礎体温よりも1.0度くらい高くなることです。

前述したとおり、高温期には妊娠に欠かせない黄体ホルモンの分泌が盛んになります。黄体ホルモンとは、受精卵が着床しやすいように子宮内膜を柔らかくしてくれる作用のあるホルモンで、高温期はこの分泌が盛んになるため、体温が上昇するのです。

通常はこのホルモンが減少することで、生理を起こし、また次の低温期へと移行していくのですが、受精卵が着床した場合、卵の発育のためにこのホルモンの分泌が続きますので、高温期が続きます。

個人差もありますが、普段よりも高温期が続いているなと感じたら、妊娠している可能性があるかもしれません。検査薬で調べたり、病院などで診てもらうと良いと思います。

◆妊娠してても一時的に下がる時期がある

高温期に受精卵の着床によって、一時的にホルモンバランスが崩れ、体温が下がる事があります。これを、「インプランテーションディップ」と呼びます。

このインプランテーションディップは、受精卵が着床するときに起きるため、高温期の7日〜10日頃に起こります。人によって様々ですが、大体0.2度ほど下がるようです。
インプランテーションディップは、2日間くらい下がるだけなので、それ以上低温期が続くようなら、着床はしていない可能性が高いです。

因みにこのインプランテーションディップは、妊娠するすべての人に起こるわけでは無いので、起きなかったからと言って、妊娠してないと自己判断しないようにしましょう。

想像妊娠や子宮外妊娠の基礎体温の変化は?

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子宮外妊娠とは、妊娠したにも関わらず適切な場所に着床しなかった状態のことです。
子宮外妊娠は、着床した場所が適切でないというだけで、妊娠はしています。そのため、基礎体温でも、正常妊娠と同じような反応が現れ、高温期が続くことになります。

まずは、基礎体温を見て、高温期が長く続くようであれば1度病院で診てもらうようにしましょう。万が一、子宮外妊娠を している場合は、早めの処置が必要となります。

一方、想像妊娠だった場合は、妊娠している事実はないため、基礎体温のグラフでも、高温期が続くことはありません。勿論、妊娠検査薬も反応することはありません。ただ、妊娠したいという強い願望や不安によって、生理が遅れたり、出血したり、つわりが起こることはあります。

実際に、お腹が大きくなり、母乳が出る人もいるんだそうです。強い気持ちがストレスとなり、脳が誤った認識をするからだと言われていますが、いまだ詳しい原因は解明されていません。普段から基礎体温表をつけていれば、想像妊娠であるかどうかは判断が出来そうですね。

妊娠したら測定をやめてもいい?

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妊娠前は、体のリズムを知る為に基礎体温を測る人が多いのですが、妊娠後はどうすればよいのでしょうか。
不妊治療などをして授かった場合などは、医療機関から指導され、そのまま継続で測り続ける人もいますよね。

また、もともと測定している人は習慣になっているので、継続して測る人もいます。妊娠初期は、胎盤が完成するまでは高温期が続き、大体妊娠20週前後で低温期まで下がっていくのです。つまり、妊娠の状態が正常であるかどうかを見る目安ともなるため、妊娠後も引き続き基礎体温を測ることは悪いことではないんです。

特に、胎盤が未完成の妊娠初期段階で、基礎体温が下がり続けてしまった場合は、流産の可能性も否定できません。安定するまでは何かと不安がつきものの妊娠。赤ちゃんやママの体調によっても、多少のばらつきはありますが、もしも低温期が長く続くようであれば、病院を受診すると良いでしょう。

なかなか妊娠しない!それって「無排卵月経」かも?

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生理は毎月来るのに、なかなか妊娠しないと思っていた方は、もしかしたら「無排卵月経」かもしれません。
正常な生理は、排卵が起こることが前提です。排卵があると、子宮では受精卵の着床に備えて子宮内膜を厚くし、フカフカのベッドを作り出します。着床しなければ、そのベッドが要らなくなりますので、剝がれ落ちて血液と共に体外に排出されます。これが「生理」です。

しかし、排卵がなくても生理は起きますので、自分の知らないうちに無排卵月経になっている場合もあるんです。それを唯一自分で知る方法は「基礎体温をつけること」。低温期から高温期への移行の際に、ガクンと体温が落ちる日が排卵日となります。

無排卵月経の場合は、グラフが2相になりませんからはっきりとわかるはずです。無排卵月経の場合は、生理不順だったり出血量が多いなど何らかの不調が伴うことが多いので、それらの症状がある人は、基礎体温を付けて確認してみると良いかもしれません。妊娠を望む場合は、不妊の原因となりますので、放っておかないようにしましょう!

基礎体温の正しい測り方と記録の付け方

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基礎体温を付けるのならば、正しく測らなければ正しい情報を知ることができません。基礎体温を測るポイントは、大きく分けて3つ!

1. 朝目覚めたときに寝たままの状態で計測する
2. 毎日同じ時間に測る
3. 口の中で、舌の下に挟み込んで測る


測る前にうっかりトイレなどに行ってしまったり、測定時間がいつもより違う、体調が悪いなどと言った場合は、正しい体温を測ることができませんのでグラフにメモしておきましょう。

◆無理なく測定を続けるためには?

私もそうでしたが、実は基礎体温を正しく測ろうとすると、そのこと自体がとてもストレスになってしまいますよね。「うまく測れなかった」という日が続くと、段々と面倒になってしまい、結局続かないこともあるでしょう。

基礎体温をつけるにあたっては、まずは継続することが大切!たとえきれいなグラフが出来なくても構いませんので、まずは正しい測定の仕方を意識しながら毎日続けていきましょう。
もし、測り忘れてしまっても大丈夫!気にせず、まずは1周期完成させるようにしましょう。

朝は忙しく、グラフをつけるのが面倒な場合は、測定結果を記録しておける婦人体温計もありますし、アプリなどと連動することで、スマホで簡単にグラフを作成することも出来ます。自分が使い易い・続け易い方法を見つけ、基礎体温をつけることを習慣づけるようにしたいですね。

排卵日を知って「タイミング法」を実践しよう!

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基礎体温を測っていると、おのずと妊娠しやすい日=排卵日が見えてきます。

赤ちゃんを授かるには、月にたった1度しかない排卵日が重要となるのです。この排卵日付近に性交を行うことで、精子が卵子と受精し、その受精卵が卵管を通り、子宮内膜に着床することで妊娠をします。

この貴重な「排卵日」を逃してしまうのはもったいないですよね。そこで役に立つのが基礎体温表。排卵日付近に性交を行う「タイミング法」を実践することで、より妊娠率が高まります。
ちなみに、「タイミング法」を行ったとしても、20代前半の夫婦で30%、30代で20%、35歳を過ぎると10%の確率でしか妊娠しません。
こう考えると、赤ちゃんを授かるということは、とても喜ばしい、奇跡に近い出来事だということがわかります。

限りある可能性を、より高めるためにも、早いうちから自分が妊娠しやすい体であるかを確認することが大切なのかもしれませんね。

妊娠しやすい体をつくるためには?

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妊娠しやすい理想的な基礎体温の波形とは、高温期が12~14日続き、高温期と低温期の差が0.3~0.5度のタイプです。
逆に妊娠しにくい基礎体温の人はどんなタイプでしょうか。

【妊娠しにくい基礎体温の例】

・基礎体温の高温期が10日以上続かない
・波形がガタガタ
・排卵がない


上記のような不調の原因の多くは体の冷えから来るもの。冷えにより、血液循環が悪くなり、黄体ホルモンの分泌が悪くなってしまうことが原因で着床しづらい体になっている可能性があります。
手足が冷たかったり、夏でもお尻を触ると冷たいという人はいませんか?

また、波形がガタガタの場合も、冷えによる生殖機能の低下やストレスによるホルモンの乱れが原因となっていることがほとんどです。心当たりのある方は特に意識して改善していきましょう。

①体を温める

妊娠しやすい体作りの第1歩ともいえるのが「冷えの改善」です。夏であってもストッキングや靴下などを履き、下半身を冷えから守りましょう。また、冷たい飲み物ばかり飲むのではなく、ハーブティーなど体を温める飲み物を飲むなど、食生活から改善していくことも大切です。

②適度なストレス解消

ストレスもホルモンの乱れを引き起こす原因になります。現代社会においてストレスを感じずに生きることは難しいですが、ストレスを溜めにくくすることはできるはずですよね。適度に運動したり、好きな趣味に没頭するなど、定期的にストレス発散をし、溜め込まないよう気を付けましょう。
お風呂にゆっくり浸かるというのも、体を温める・疲れを取るといったリラックス効果が期待出来ますのでおすすめです。

③十分な睡眠をとる

寝不足は女性にとって大敵!お肌に悪いだけでなく、ホルモンバランスの乱れの原因となります。規則正しい生活を送り、十分な睡眠をとるようにしましょう。

まとめ

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いかがでしたか?
たかが基礎体温と思っていた方も、基礎体温の重要性について理解出来ましたでしょうか?これまで測っていなかったという方も、これを機に是非始めてみて下さいね。
あまり難しく考えず、まずは、自分の体のリズムを知る意味でも、気軽な気持ちで始めてみてはいかがでしょうか。

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