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不妊症の検査ってどんなことをするの?検査の内容や流れを詳しく解説!

不妊症の検査ってどんなことをするの?検査の内容や流れを詳しく解説!

2017年2月20日 公開

不妊症の検査ってどんなことをするんだろう…とイマイチ不妊症検査に踏み込めない人に検査内容や検査の流れをご紹介します。病院・クリニックによって変わってしまう内容でもありますが、一般的といわれている流れを理解すれば不安も多少は拭えるものです。妊娠を望むなら前に一歩踏み出してみましょう!

不妊症ってそもそもどんなもの?

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まず「不妊症」と聞くとどんな印象を持ちますか?単に子どもができにくい体質の人ですか?それとも理由の分からない病気の一つですか?

実は不妊症は私たち女性にとっても、夫となる男性にとっても身近に起きやすい症候群なのです。医学上では病気とされている不妊症ですが、実は人類の高年齢層は皆不妊症とされています(日本生殖医学会)。

よく「子どもができなくて何年も経つ…」「避妊をしていないのにどうして子どもができないの?」と悩む方々がいらっしゃいますが、実はその時点で「不妊症」となっていることが多いのです。

不妊症とは、性生活を1年以上続けているのにも関わらず、妊娠の兆しがない状態のことを指します。もう2年も、3年も…という人はまず専門クリニックで不妊症や治療について聞いてみることをおすすめします。

また不妊症とは夫婦の問題です。旦那さんに言いにくいひともいらっしゃるかと思いますが、検査内容によっては旦那さんの協力が必要な場合もあります。少しでも早く成果を、とお思いなら思い切って相談をしてみましょう。

不妊症の原因ってなに?

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不妊症は私たちにとってとても身近な存在です。1人目を無事に授かれたとしても、2人目になかなか恵まれないということは多々あります。不妊症は年齢によってもなりやすいといえますし、身体の状態によってもなりやすいといえます。

不妊症の原因として考えられることですが、まず女性と男性ではその内容に違いがあることを理解しましょう。片方に問題がある場合もあれば、両者に問題がある場合もあります。この場合は共に検査と治療をしなければ妊娠の確率は上がらないのです。

女性側の原因とは?

女性が不妊症となってしまう原因として考えられていることは主に以下の4つとされています。

①排卵についての障害
卵巣の機能低下により卵巣の中で卵子が育たない、排卵ができていないなど
②卵巣についての障害
卵管がせまい、癒着があり受精卵が通ることができないなどの移動ができない状態など
③子宮頚管の精子通過障害
子宮頚管に問題があり、精子が中を通ることができないなど
④子宮の着床についての障害
受精したのにも関わらず、子宮に着床できない場合など

男性側の原因とは?

男性が不妊症となってしまう原因として考えられていることは主に以下の4つとされています。

①性交についての障害
性交時に男性器が機能しない、射精できないなど
②精路通過障害
精子が通れないので精子を送り出すことができない状態など
③膿精液症
精液の中に白血球が増幅してしまい、精子の動きが悪くなってしまう状態など
④造精機能障害
元気な精子を作り出すことが困難、精子を多く作れない状態など

不妊症の検査ってどういったことをするの?

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不妊症の検査にはいろいろと種類があります。排卵を調べる検査だったり、ホルモン検査。はたまた基礎の基礎体温から血液検査と必要に応じて考えられるものは検査します。

①基礎体温
②超音波検査
③子宮頚管粘液検査
④ヒューナーテスト(性交後試験)
⑤各種ホルモン検査
⑥通気検査(ガスを通して卵管の通過性を検査する)
⑦クラミジア検査
⑧精液検査
⑨子宮卵管造影検査 など

病院やクリニックにより検査する内容は変わってしまうため、検査内容は上記の限りではありません。また必要に応じて検査するため、上記の全てを検査するわけでもありません。

不妊症の検査ってどのくらいお金がかかる?

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不妊検査は保険の効かないものが多いので、家計に多少の余裕がなければ難しいといえるでしょう。しかし、中には保険の効く検査もありますから、最初から諦めてしまうのではなく、病院やクリニックで費用はいくらか聞いてみると良いでしょう。

費用はどこも一律ではなく、病院やクリニックによって変わってしまうため、何円かかりますとは断言できませんが、初診の問診や軽い検査で7000円~1万円程度。その後の追加検査で数千円~1万円程といわれています。

検査内容や検査の数によっても費用が変わってきてしまうので、心配な人は受ける前に費用の確認をしておきましょう。

不妊症検査の流れを解説!これで事前に勉強しておこう!

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不妊症の検査ってどういった流れでやるの?と心配になる人もいますよね。今回紹介する流れが全ての病院・クリニックで行われているとは言えませんが、一般的な流れとしてご紹介したいと思います。病院・クリニックによっては独自の検査の流れがありますが、だいたいこんな流れ、というイメージを持っていただければと思います。

1.経膣超音波

卵胞の大きさを調べます。これを調べることにより、排卵日を予測し次の検査に備えます。また卵巣や子宮の形も分かるので、卵巣や子宮に異常がある場合はこの段階で分かることが多いです。不妊症の検査に来たのに、意外と違う病気が見つかることもあります。

2.基礎ホルモン検査

低温期、排卵期、高温期と3パターンに分かれてホルモン検査をします。それぞれの体温期により検査する内容も変わってきます。

3.感染症の検査や生化学検査

感染症の疑いが無いかを検査します。最初の頃はクラミジア検査、体外受精前には梅毒やB型C型肝炎、HIVウイルスなどの検査をします。また妊娠をしても身体に負担を掛けないかなどの各臓器の検査も行います。

4.子宮卵管造影

卵管の通りに問題がないかや子宮に問題がないかを調べる検査になります。少し痛みを感じる検査のようですが、この検査をすると卵管の通りが良くなるため妊娠の確率が上がるそうです。病院・クリニックによっては痛み止めを使ってくれるところもあるので確かめてみましょう。

5.排卵期のホルモン検査と黄体期のホルモン検査

排卵期、黄体期に必要なホルモンがきちんと分泌されているのかを検査します。必要なホルモンが分泌されていないと、卵胞が育ったとしても着床までたどり着かないからです。初期のホルモン検査よりも正確な排卵日を測ることができるみたいです。

6.精液検査

精子の数や濃度、精子が元気かを検査します。男性側の検査となるため、旦那さんに検査に行ってもらうか自宅採取になります。が、自宅採取の場合は時間制限があったり、禁欲期間のもうけがあるので詳しい内容は病院やクリニックで確認しましょう。

7.その他の必要となる検査

ヒューナーテストや子宮がんテストなど、患者の症状や状態に合わせた検査になるため人によってさまざまです。心配な場合は自分で検査を申告することも可能ですが、主に医師との相談の上で決めることが多いようです。

最後に

始めにいった通り、これらの検査の流れは一部となります。病院やクリニックにより流れが変わったり、検査内容が変わったりするので、詳しい内容は各病院・クリニックに確認をしましょう。その際費用などを確認しておくと良いと思います。

不妊症検査は妊娠を希望するのであれば早めに行いましょう

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不妊検査は大きな費用とストレスがかかるため、安易な気持ちで行えないのが事実ですが、妊娠を希望するのであれば早めに行うことをおすすめします。高齢になるにつれ、そもそもの妊娠確率も下がっていきますし、体力を考えても難しくなっていきます。

不妊はデリケートな問題なだけに周りに相談できないという人も多く、悩んでいるのに長年検査に踏み込めない人もいます。しかし、どうしても子どもが欲しいと強い願いがあるなら夫婦できちんと話し合い不妊症検査をして治療をしましょう。

大切なのは諦めないこと。妊娠しやすい身体をつくること

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不妊症検査や不妊症治療をしてもなかなか妊娠へと繋がらないこともあります。しかし諦めてはいけません。そこで、不妊症検査や不妊症治療と合わせて行いたいのが「妊娠しやすい身体をつくること」です。

健康な卵巣や子宮、血液といった身体を作ることで妊娠の確率も上がりやすくなります。また規則正しい生活やパートナーとの適度な性行為も妊娠の確率を上げる鍵となっています。検査や治療だけでは妊娠に繋げることは難しいこともあるため、こうした日常の中でできることから始めてみても良いかもしれませんね。

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まとめ

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不妊症はとってもデリケートな問題です。周りに相談できないという人も多く、内にしまい込んで悩みの種として心に大きな負担を掛けてしまっている人も多いでしょう。しかし、諦めずにまずは前に進んでみることを選んでみませんか?

妊娠は授かりものです。大切な命をその身に宿せるように、できることから始めてみましょう。不妊症検査は恥ずかしいことではありません。妊娠できるように前に進んでいきましょうね。
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