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いつ何を受ける?最低限知っておきたい予防接種の基礎知識を徹底解説!!

いつ何を受ける?最低限知っておきたい予防接種の基礎知識を徹底解説!!

2016年12月22日 公開

予防接種は、赤ちゃんの大切な命を守るために必要です。 国の制度もどんどん変わって、定期接種で受けれるワクチンが増えてきています。 パパやママは、生後2か月のワクチンデビューの前にしっかりと予防接種について勉強しておきましょう!!

命にかかわる怖い病気から赤ちゃんを守ろう!

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私たちの身の回りには、病気を起こすウイルスや細菌が多くいます。
生まれて間もない赤ちゃんは、そのウイルスたちから身を守る力が十分に備わっていません。
かかってしまうと後遺症が残ってしまう病気や命を落とす恐れのある怖い病気もあります。
なのでワクチンを接種して予防することが大切になります。
よく病気にかかった方が免疫力がついて強くなるなどと考えている人もいるようですが、ワクチンがある病気はそれだけかかると恐ろしい病気だということなので、しっかり予防接種を受けるようにしましょう。
かかってしまったときにどのようなリスクがあるのかをよく知って、赤ちゃんを怖い病気から守ってあげましょう。

予防接種の費用はいくらかかるの?

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予防接種には、「定期接種」と「任意接種」があります。
「定期接種」は、定められた期間内に受ければ国と自治体が費用を負担するので無料で受けることができます。
国や自治体が「受けるように努めていなければならない」とすすめているものになります。
小学校入学までで、MRや日本脳炎やB型肝炎、ヒブ、小児用肺炎球菌、四種混合、BCGなどのワクチンです。
いっぽう、「任意接種」の費用は自費になります。
希望する場合のみ個人負担で受けるものなので国からの補助金はありません。
乳幼児期が対象でロタウイルスやおたふくかぜやインフルエンザのワクチンです。

ワクチンの種類について

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ワクチンには、「生ワクチン」と「不活性ワクチン」がある。
ウイルスや細菌を弱毒化した生ワクチンは、1~2回の接種で長期間の免疫がつきます。
病原性を弱めたもので、自然感染とほぼ同じ免疫力がつきます。
接種後は、中27日以上あけて別の種類のワクチンを接種。
主なワクチンは、おたふくかぜ、MR、ロタウイルスなどです。
不活性ワクチンは、病原体を殺しているので生ワクチンほど免疫力が長続きしません。
3~4回以上の接種とその後の追加が必要になります。
中6日以上あけてまた別の種類のワクチンを接種。
主なワクチンは、インフルエンザ、B型肝炎、日本脳炎、四種混合、ヒブ、小児用肺炎球菌などです。

B型肝炎ワクチンが定期接種に変更されたの知っていますか?

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これまで任意接種だったB型肝炎のワクチンが2016年10月より定期接種になりました。
B型肝炎のワクチンは、生後2か月から9か月を標準的な接種期間として3回接種するものです。
定期接種となる対象者は、平成28年4月1日以降に生まれた、生後1歳未満の赤ちゃんです。
生後2か月、3か月、7~8か月の間に3回接種を想定。
1回目と2回目の間は27日以上あけるようにして1回目と3回目の間を139日以上あけること。
今まで個人負担の任意接種でしたが、無料でできる定期接種にかわったことで費用を気にすることなく赤ちゃんに予防接種を受けさせてあげることができるようになり、ママにとって嬉しいことです。
これからも国の制度が変わり、定期接種で受けれるワクチンが増えるといいですね!!

どんな予防接種の方法があるの?

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日本の赤ちゃんの予防接種の方法は、皮下注射とスタンプ式と経口の3つがあります。
赤ちゃんは、感染症の原因となるウイルスや細菌から作られたワクチンを体内に入れることで、感染症に対する免疫をつけることができます。

皮下注射とは?

皮膚に斜めに針を刺してワクチンを体内に注入します。
複数のワクチンを皮下注射する場合は、上腕外側と太ももの外側に接種することが多いです。
四種混合やヒブやおたふくかぜやインフルエンザ、日本脳炎などのワクチンです。

スタンプ式とは?

上腕の中央にスポイトに入れたワクチンを垂らし、その後9本の針がついている器具のつばの部分でワクチン部分を広げ、その後管針で2か所圧刺し、さらにつばの部分で広げる。
このスタンプ式は、BCGのワクチンです。

経口(口から飲ませる)とは?

直接赤ちゃんの口に入れて飲ませます。
接種前は、飲食を控えるようにしましょう。
この予防接種方法は、ロタウイルスのワクチンです。

副反応って怖いの?

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副反応とは、ワクチン接種後にまれにその病気を軽くした症状が出てしまったり、含まれている薬品によって健康被害が起きたりすることです。
接種部の腫れや発熱が主な症状でほとんどは、自然回復します。
しかし、100万人に1人くらい後遺症が残ってしまうような重い副反応が起きてしまうことがあります。
その場合には、国の救済制度が適用されます。
副反応が起こると怖いと思い、予防接種しないという考えはしないでください。
予防接種をせずに病気にかかる方が、リスクが高いので予防接種は、必ず受けましょう。

ワクチンで予防できる病気について紹介

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ワクチンで予防することができる病気は、かかると重症化したり後遺症が残ったりと時には、命にかかわることもあります。
どれかを選んで受ければいいわけではなく、すべてのワクチンを接種するようにした方が赤ちゃんの健康を守ることができると思います。
ワクチンで予防できる病気について紹介します。
◆ロタウイルス
主な症状は、下痢や嘔吐から脱水症状。
感染力が強く、5歳までにはほとんどの子どもがかかります。
感染すると下痢や嘔吐、発熱が起こり約1割が入院します。
赤ちゃんは脱水を起こして重症化しやすく、ワクチンの接種は、症状が重たくなる初回感染時の重症化を予防します。
遅く接種すると腸重積症の好発月齢となるので1回目はなるべく15週未満に接種しましょう。

◆インフルエンザ
38℃以上の発熱、頭痛、関節痛などの全身症状が現れる。
乳幼児は、まれに脳症や肺炎を併発することがあるので注意。
冬から春にかけて流行するので毎年10月~11月に2回予防接種を済ませておきましょう。
副反応で接種部位の腫れ、発熱、発疹が現れることがあります。
卵アレルギーを持っている子は、アレルギー症状が出たら受診するようにしましょう。

◆四種混合(百日咳、ジフテリア、ポリオ、破傷風)
いずれも感染すると命にかかわることが多い。
2012年の11月より、三種混合ワクチンにポリオワクチンが加わって四種混合ワクチンになりました。
0歳児は、百日咳にかかると重症化しやすいです。
副反応が起こると腕全般広範囲パンパンに腫れたり、腫れた部分を痛がったりします。
高熱や機嫌の悪さが続いたりしたら受診するように!!

◆MR(はしか、風疹、先天性風しん症候群)
高熱とともに発疹を伴うはしかは、約3割が合併症を起こします。
100人に一人は、肺炎や脳炎で死に至ることもあり怖いものです。
風疹は脳炎や血小板減少性紫斑病の心配があるほか、妊娠20週ごろまでにかかってしまうと赤ちゃんが先天性風しん症候群になる可能性もあります。
接種後1週間で2割が発熱、発疹が出るが、1~2日で治まります。
しかし、高熱、痙攣、嘔吐などあれば受診しましょう。

◆日本脳炎
蚊が媒介する病気です。
西日本に多いが、東日本にも例はあります。
感染すると100~1000人に1人程度ですが、日本脳炎や無菌性髄膜炎を発病します。
脳炎になると救済率は、20~40%で後遺症が45~70%に生じて重度の障害が残ってしまうこともあります。
接種後2日以内に接種部位が腫れたり、発熱することもあるが、心配ありません。
副反応でじんましんなどアレルギー反応が出ることもあります。

これらの病気の他にも、ヒブや水ぼうそう、おたふくかぜ、BCG、B型肝炎、小児用肺炎球菌などがあります。
生後2か月から予防接種はスタートしますので、予防接種スケジュールを考えて受けるようにしましょう。
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古着deワクチンって知っていますか?

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赤ちゃんは、すぐに成長して大きくなるので服や靴などがすぐに着られなくなります。
ママのマタニティー服やバッグなどもタンスにしまったままという状態になっていることが、多いと思います。
もう着ることがないだろうと思う服やバックなどがあれば「古着deワクチン」で送ってください。
古着をワクチンに変えていまだポリオの発症認められる、開発途上国の子どもたちに届けます。
日本の赤ちゃんは、産後すぐから様々な予防接種を受けることができます。
でも世界では、1日に4000人の子どもが5歳になる前に6大感染症(はしか、百日咳、ポリオ、結核、破傷風、ジフテリア)などのワクチンで予防可能な感染症で命を落としています。
そんな子どもたちの命を守るためにできた活動が「古着deワクチン」です。

古着deワクチンの流れ

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日本のママが古着を送ります。
赤ちゃんの小さくなった服やママの着れなくなった服やバッグをダンボールに入れ宅急便(着払い)で発送します。
そして現地のリサイクルショップにて販売されます。
日本から届く洋服は安価に輸出され、その収益の一部でポリオワクチンを提供することができます。
十分に着れる物ばかりで現地の人々から好評でたくさんの親子が買いに来られるそうです。
日本のポリオ予防接種は、不活性ワクチン注射ですが、「古着deワクチン」では、あえて経口の生ワクチンを届けています。
その方が、簡単に多くの子どもたちに飲ませてあげることができて予防できるからです。
自分の子どもだけではなく、世界の子どもたちのためにも私たちができることがあればしてあげましょう。
人の役にたてることは、とても素晴らしいことです。
育児中のママだけではなく、幅広い年代の人々からも支持されているようです。
こういった活動があることも知っておいてください!!

まとめ

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予防接種でワクチンを打つことは、個人だけではなく社会を守る役割があります。
免疫を得て感染症の発症や重症化を予防して怖い病気の流行そのものを防ぐことは大切だと思います。
予防接種は種類によって費用がかかったり、接種する期間が異なったりします。
自分の子どもの接種スケジュールを組むためにお子様の体調や周りでの感染症の進行状況など把握し、かかりつけ医ともよく相談しましょう。
病気になってしまうとお子さんにとっても保護者にとっても辛いことだと思います。
病気の予防にワクチンは、威力を発揮してくれるので副反応を恐れずにできれば、任意も定期接種も費用にかかわらずにすべて接種することをオススメします。

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