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頭が痛くても「ママ」は休めない!産後の頭痛対策はこれ!授乳中でも飲める薬って?

頭が痛くても「ママ」は休めない!産後の頭痛対策はこれ!授乳中でも飲める薬って?

2018年7月4日 公開

「頭痛持ち」という女性は多いと思いますが、産後のママは横になっていられないことも多いですよね。授乳中は薬を飲むのは不安ですが、産後ママも飲める頭痛薬もあることをご存知ですか?産後の頭痛と授乳中でも飲める頭痛薬についてご紹介していきます。

産後の頭痛・我慢しすぎは禁物!授乳中も薬は飲めるの?

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「頭痛持ち」という女性は少なくありません。私自身も時々ひどい頭痛に悩まされてしまう「頭痛持ち」です。ですが、ママになると頭が痛いからと一日横になっているわけにはいきません。子どものお世話やご飯の準備、赤ちゃんが元気に動き回っていれば、目を離すことで思わぬ事故につながる心配もありますよね。
頭痛が起きたら、頭痛薬を飲んでがんばるということも多いと思いますが、産後ママにとっては授乳中の薬は最大の心配のひとつ。
私の周りでは、胃薬や歯の麻酔の影響が心配で、一日授乳を控えたという話も聞きました。
頭痛は突然、人によっては頻繁にやってきます。ですが、頭痛薬を飲むために断乳するのはつらいですよね。
実は、授乳中でも、頭痛薬を飲むことができると言われています。この記事では、辛い産後の頭痛と、授乳中でも飲める頭痛薬のことについてご紹介していきます。

辛い産後の頭痛の原因って?

Adult Annoyed Blur · Free photo on Pixabay (121235)

頭痛には、肩こりや目の使い過ぎ、ストレスや気圧の変化などさまざまな原因がありますが、特に産後ならではの原因としてあげられるのは「睡眠不足」「骨盤のゆがみ」「授乳姿勢」「水分不足」などがあります。

☆睡眠不足

赤ちゃんが夜中に頻繁に起きたり、夜泣きなどで産後のママは慢性的な睡眠不足。そのことが頭痛の原因となることがあります。
対策のひとつは、こまめに睡眠をとること。赤ちゃんが寝ている時間は思い切って家事を休んで一緒に寝てしまいましょう。

☆骨盤のゆがみ

妊娠・出産を経て骨盤がゆるみ、ゆがんでしまうことがあります。これにより、からだのほかの部分にもゆがみが生じ、頭痛へつながってしまうのです。対策としては、骨盤ベルトやガードルを着用したり、自分でゆがみを直す体操をしたり、骨盤矯正に通うという手もいいと思います。

☆授乳姿勢

授乳のときに赤ちゃんを支えるために無理な力が入ったり、前かがみになり猫背になったり、それによって肩こり、そこから頭痛につながることもあります。
対策としては授乳クッションを使ったり、授乳する場所を工夫したり、授乳姿勢を見直すことが挙げられます。毎日長い時間のことなので、からだに負担をかけない方法を見つけてみてください。
Breastfeeding Mother Mother'S · Free photo on Pixabay (121244)

☆水分不足

授乳中は、気づかないうちに水分が不足してしまい、水分バランスの乱れが頭痛につながることもあります。意識して水分を摂るようにすることで、対策になることがありますよ。

授乳中でも飲める頭痛薬ってあるの?

Close-Up Drugs Medical · Free photo on Pixabay (121237)

「薬を飲むと母乳に成分が含まれて赤ちゃんに悪い影響がでるから、授乳中は薬を飲めない」と思っていませんか?
昔はそんなことが言われたこともあったようですが、現在では、授乳中に飲んでも赤ちゃんへの影響が少ない薬もあり、必ずしも「薬=絶対NG!」というわけではないと言われています。

ただ、そうは言ってもどれが安心な薬なのかがわからないと意味がありませんよね。
インターネットでは、授乳中の痛み止めについていろいろな情報が紹介されていて、どれを信じていいのか迷ってしまうというママも多いですよね。
そんなときにが参考になる情報を発信している国の機関があります。
ここでご紹介したいのは、国立成育医療研究センター内にある「妊娠と薬情報センター」です。厚生労働省の事業として2005年に設置され、妊娠中・授乳中のママのための相談や情報収集を行っています。
このセンターのホームページでは、授乳中に安全に使用できると思われる99種類の薬(痛み止めもあります)、授乳中の使用に適さないと判断される4種類の薬(抗がん剤などです)についての情報を知ることができますよ!

心配な赤ちゃんへの影響・・・専門家に相談できると安心!

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我慢せずに痛み止めの薬を飲んでもいいということがわかっても、赤ちゃんへの影響は目に見えないもの。不安なまま薬を飲むよりは、やはり医療の専門家に相談することがいちばんです。
さきほどご紹介した「妊娠と薬情報センター」では、ママが病気のときは我慢をしすぎず、医師などの専門家に相談することをすすめています。
授乳とお薬の服用については、自己判断せずに相談を
「お薬を飲むかどうか」を悩まれたときには、お薬のことだけでなく、お母さんの病気も考えなくてはなりません。我慢をしてお薬を飲まないと、お母さんの病気が悪くなって子育てが出来なくなってしまいます。お薬を飲んでお母さんの体調を安定させることが、赤ちゃんの健康にも役に立つことが実は多いからです。しかし一方で病気の具合によっては、数時間ごとに母乳をあげることがストレスとなって、かえってお母さんの体調を悪くすることもあります。
私たちは、おひとりおひとりについて医師と十分に相談して、個別に決めていくことが大切と考えています。
国立研究開発法人国立成育医療研究センター内の妊娠と薬情報センターのホームページでは、授乳期の薬の服用についてこのような説明がされています。
授乳中には、母乳を作って飲んでまた作る、というサイクルが絶え間なく起きています。薬を飲んだから、と授乳をストップしてしまうと、かえっておっぱいが張ったり、母乳の出が悪くなったりというトラブルが起きてしまうこともあります。
上手に薬を使うほうがいいのか、授乳を控えてからだを休めたほうがいいのか。自己判断で悩むよりは、専門家に相談したほうが安心して過ごすことができますね。

☆こちらのセンターには電話相談窓口もあります

こちらのセンターでは、授乳中の薬の服用について、電話相談できる窓口もあります。
出産した病院がお休みだったり、電話相談をできない産院だったりというときには心強い味方になってくれるかもしれません。
時間の目安としては10~15分程度(それ以上長くたくさんの相談をしたい場合はかかりつけ医などへの相談がおすすめだそうです)、ママの名前や住所、赤ちゃんの出生時の体重など詳しい情報を伝える必要があるので、母子手帳などの準備を整えゆっくり時間のとれるタイミングで電話をするのがおすすめです。

☆おススメはかかりつけ医・産婦人科・薬剤師への相談

先ほどご紹介した相談窓口は、電話が込み合ってしまうこともあるそうです。
ひとつの頭痛薬が安心とわかっても、ではそれがきかなかったときは?お悩みが続くことがありますね。できれば、もっと身近な専門家に相談できる方が安心だと思います。
たとえば、かかりつけの病院の医師や薬局の薬剤師さん。産後は産婦人科に通う機会が減ってしまいますが、電話相談ができる産院もあるようです。もともと頭痛持ちであれば、一ヶ月検診のときに心配ですと相談して、飲める薬を聞いておくのもいいと思います。
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病院へ行くのは大変・・・市販薬でも対策できる?

Aid Bandage Bottle · Free photo on Pixabay (121241)

専門家に相談できたらいいとわかってはいても、小さな赤ちゃんを抱えて病院を受診するのは本当に大変です。赤ちゃんを預けて受診するのも大変ですよね。
私自身も、元々頭痛持ちなのですが、赤ちゃんと一緒に夫の実家へ帰省しているときにひどい頭痛が起きたことがありました。いつもの病院にはかかれず困っていた時、薬局で薬剤師さんから勧められたのがこちらの頭痛薬です。

【第2類医薬品】タイレノールA 20錠

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タイレノールAは、胃に負担をかけにくく、空腹時にも飲みやすい頭痛薬です。
カロナールと同様に、鎮痛・解熱の成分としてアセトアミノフェンを含んでいる頭痛薬です。(価格はAmazonでの販売価格です。販売店舗や時期により変動する場合があります)。ドラッグストアでも販売しています。
私個人の話で申し訳ありません。できれば専門家に相談の上、薬を確認していただきたいのですが、私にはこちらの薬があっていて、頭痛をやわらげてくれるので愛用しています。

先ほどご紹介した「妊娠と薬情報センター」のホームページの中でも、アセトアミノフェンは、赤ちゃんへ影響を及ぼしにくい成分として紹介されていましたが、こちらの頭痛薬もその成分が入っています。同じ成分による痛み止めとしては「カロナール」という薬も有名です。カロナールはドラッグストアでは購入できないのでご注意を。

それでも心配!なママができる対策は?

Newborn Infant Baby · Free photo on Pixabay (121249)

赤ちゃんへの薬の影響をできるだけ減らしたい・・・そんなときは、ちょっとつらいですが、授乳を済ませてから薬を飲み、時間を置いた上で、少し搾乳してから赤ちゃんに飲ませてあげるとより安心です。
おっぱいを手で搾る方法もありますが、下のように手動のものや電動の搾乳機もあります。たびたび搾乳の必要がでてくるようであれば購入してみるのはどうですか?

ピジョン Pigeon さく乳器 母乳アシスト 手動 片手で赤ちゃんが飲むリズムを再現

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手動でOK。手軽に使える搾乳機です。
おっぱいに搾乳機をあて、レバーを引くだけ。赤ちゃんが吸うときのリズムに近い感覚で搾れるため、搾乳しやすいのが特長です。

産後のからだはケガ人のようなもの・・・無理は禁物!

Coffee Cup Mug · Free photo on Pixabay (121247)

妊娠・出産を経て、ママのからだには大きな負担がかかっています。元のからだに戻るまでには時間がかかりますが、赤ちゃんのお世話は待ったなし!
頭痛がしても寝ていられないことも多いですよね。ですが、特に産後すぐはできるだけ無理をせずからだを休める、極論すれば寝られるときは寝ることで、ママが元気に過ごせるようになり、赤ちゃん自身のためにもなります。
どうしてもがんばってしまうのがママですが、がんばりすぎないでくださいね。

まとめ

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私自身も、産後の頭痛に悩まされていました。授乳を終えた今でも時々頭痛はありますが、幸い頭痛薬を飲んでおさまることも多いです。特に赤ちゃんが小さい時期は、横になっていられないことが多いと思います。頭痛を我慢してしまう前に、安心して飲める薬がないかぜひ、確認してみてください。ママが笑顔で、元気に過ごせる日がたくさん増えますように。