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避妊リングとは?女性にできる避妊を知って、明るい家族計画を!

避妊リングとは?女性にできる避妊を知って、明るい家族計画を!

2017年1月13日 公開

女性主体で避妊ができて、高確率で避妊できる避妊リング。耳にしたことはあっても、実際はどんなものなの?知りたい!と思っている方も少なくないのではないでしょうか?避妊リングっていったいなんなのか、効果や費用などをご紹介します。

避妊リングとは

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【避妊リング】とは、子宮の中に器具を挿入して避妊するという女性側ができる避妊方法です。

一般的には、男性側任せになりがちな避妊を女性自らが行うことができるし、男性側任せのコンドームよりも避妊率も高い方法です。

子供はこれ以上いらないなど、望まない妊娠を避けるためにも重要なことだと思います。
これを書いているわたしの産婦人科主治医のお話では【帝王切開後、妊娠まで時間をあけないといけないのに妊娠しちゃった、子育てがある程度落ち着いて年齢が上がってしまった段階で妊娠してしまったなどの理由で堕胎を選択する女性も少なくない】のだそうです。

そのような悲しい選択をしなくて済むように、しっかりした家族計画を立てる必要があるのではないでしょうか。そのためにも、女性が自ら避妊できる方法は知っておきたいことですよね。
では、避妊リングについて掘り下げていきましょう。

避妊リングの種類と特徴

避妊リングにはいくつか種類があります。その中でも代表的なものは2種類です。それぞれ受精卵を着床させないようにする方法が違うので確認していきましょう。

子宮内避妊用具(銅付加IUD)

その他の避妊法 | ピル外来 | 診療・治療メニュー | アヴェニューウィメンズクリニック (19493)

【子宮内避妊用具(銅付加IUD)】とは、子宮内に小さな器具を挿入するのですが、その器具に銅線が巻き付いています。その銅の子宮内の環境を変えてしまいます。この子宮内の環境の変化で受精卵の着床を防ぐ方法のことです。
また、銅イオンの作用で、精子の運動も抑えるので、卵子と受精することも防ぐことができるのだそうです。

IUDには銅ではなく、薬剤が付加されているタイプもあるそうですが、銅が付加されているタイプの方が効果が高いといわれているのだそうです。

子宮内避妊システム(IUS)

その他の避妊法 | ピル外来 | 診療・治療メニュー | アヴェニューウィメンズクリニック (19494)

【子宮内避妊システム(IUS)】とは子宮内に挿入した小さな器具から黄体ホルモンを持続的に放出させて、子宮内膜が厚くなるのを防ぎ、受精卵が着床するのを防ぎます。
また、子宮口の粘液を変化させて精子が子宮へ入ることを妨げる作用もあるそうです。
IUDよりもIUSの方がさらに避妊成功率が高くなるそうです。

代表的なIUSは【ミレーナ】です。【ミレーナ】は月経過多や月経痛の治療にも使われているそうです。

避妊リングを使うには

問診のイラスト(女医・女性患者) | かわいいフリー素材集 いらすとや (19547)

避妊リングは、コンドームとは違い薬局やネットで購入というわけにはいきません。
病院を受診し、避妊リングを装着することに適しているかの診断を受けてから、医師による装着が必要になります。また、器具を取り外す際も医師による取り外しが必要です。

病院によっては、産婦人科・婦人科であっても避妊リングを取り扱っていないところもあるようなので、受診する前には確認をしておく必要があるでしょう。

コンドームのように手軽にしようできるものではないので手間ですが、避妊リングを検討中の方はしっかり受診しましょう。

避妊リングのメリット

カップル -  GAHAG | 著作権フリー写真・イラスト素材集 (19731)

避妊リング【IUD】と【IUS】共通のいちばんのメリットといえば、器具を一度挿入すると2年~5年程度そのままの状態で効果が持続するということです。
コンドームのようにその都度という手間はないですし、ピルのように毎日飲むという制限もありません。その点は大きなメリットといえますね。

一度器具を挿入してしまったら、もう妊娠できないのかといったらそうではありません。器具を取り外せば妊娠は可能になります。妊娠したいと思ったときは病院を受診して取り外してもらいましょう。

【IUD】は授乳中でも使用が可能だそうなので、産後すぐで授乳中であっても安心して使用できますね。
【IUS】は黄体ホルモンを持続的に放出していますので、生理の量が減ったり生理痛を緩和することができるそうです。
黄体ホルモンを持続的に放出していても、全身へのホルモンの影響が少ないとされています。

避妊リングは女性自ら避妊することができる避妊です。これも大きなメリットいえるのではないでしょうか。2年~5年に一度病院を受診する、その手間はあるかもしれません。しかし装着している間避妊の心配をしなくてもいいというのはありがたいですよね。

また、避妊リングは性感を損なわないので、安心して仲良くできるのではないでしょうか。

避妊リングのデメリット

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【IUD】と【IUS】共通していえるデメリットといえば、装着にも取り外しにも病院を受診しなければならないということでしょうか。
コンドームのように薬局でパパッと購入するとか、ネットでポチッとするというわけにはいかないので、手軽さには欠けます。その点はデメリットとなるでしょうか。

装着後、脱落することがまれにあるそうです。脱落する場合は装着後最初の月経のあと数か月の間におこるそうです。
これはごくまれなことだそうですが、脱落が起きた場合はもう一度装着することとなり、その費用負担はデメリットですね。
装着後、問題なく6ヶ月過ごすことができれば、その後は交換時期まで問題ないといわれています。

【IUD】のデメリットとしては、装着後生理の量が増えることがあるそうです。【IUS】のデメリットには、生理とは別の出血が続くことがあるようです。

避妊リングができない場合もある

検索結果:    悩む -  GAHAG | 著作権フリー写真・イラスト素材集 (19734)

避妊リングは残念ながら誰でも使用できるというものではないようです。病院を受診しなければならないのは装着や取り外しだけではなく、避妊リングを使用するにあたり適正であるかの検査もする必要があるようです。
では、避妊リングを使用するのに適しているのはどんな女性なのでしょうか。

*避妊リング【IUD】と【IUS】共通して適している女性*
・出産経験がある方
・次の妊娠までに間隔をあけたい方
・長期間の避妊をしたい方

この3点が【IUD】と【IUS】に共通の適している女性です。
では、それぞれの適している女性をあげてみます。

*避妊リング【IUD】に適している女性*
・中高年の方(ピルを服用するのに不向きな方)

*避妊リング【IUS】に適している女性*
・子宮内膜症の既往症をもっていて避妊をしたい方
・月経困難症の既往症をもっていて避妊したい方
・子宮内膜増殖症の方

次に、避妊リングを使用することに適さない女性についてです。

*避妊リングに適さない女性*

・出産経験がない方
・月経量が多い方
・子宮腔に変形がある方
・性器になんらかの炎症がある方
・子宮がんや卵巣がんの疑いがある方
・銅アレルギーや銅代謝異常がある方
・授乳をしている方(IUSの場合)

このように見ていくと、避妊リングを使用するのに適しているのは、【出産経験があって、子宮に問題がなく、長期間妊娠を望まない女性】ということになるでしょうか。
ここに書いていること以外にも、避妊リングを使用するにあたって適しているかどうかの判断材料はあると思います。
病院を受診し、しっかりと相談し、判断してもらいましょう。

避妊リングの費用

検索結果:    お金 -  GAHAG | 著作権フリー写真・イラスト素材集 (19736)

ここまでで、避妊リングを使用したいと思った方もいるかもしれませんね。でも、それにはどれくらいの費用がかかるのかは気になるところですよね。では、その気になる費用についてみていきましょう。

避妊目的の場合、基本的には保険適用外の自費診療ということになります。費用はだいたい2万円~7万円というところです。
避妊リングの種類や、病院によって費用にバラつきがあるようです。

【IUS】に関しては、治療目的で処方すれば保険が適用されることになり、低価格で使用できるようになっているようです。

これを書いているわたしの産婦人科主治医から受けた【家族計画】のお話の際に聞いたところによりますと、保険適用で薬剤(IUSのこと)が価格が下がってきたので、自費診療の場合もそれほど高くはなくなってきているとのことでした。
わたしが通っている産婦人科は市の総合病院です。そこでは、保険適用で1万円程度、自費診療で4万円程度だと教えていただきました。

ピルの服用をするとして、毎月3千円かかるとします。年間で3万6千円かかります。それが避妊リングの交換まで最長5年とすると18万円にもなります。
この費用が避妊リングを使用することでずいぶんとかかる費用を抑えることができると考えることもできますよね。
一度に2万円~7万円払うのと、毎月少額なら少額を選ぶという方もいるかもしれませんし、これは一概にはいえませんから、それぞれの価値観にあった選択をするといいでしょう。

また、取り外しや交換の際にも費用がかかりますから考慮しておく方がいいでしょう。

まずは、かかりつけ産婦人科に避妊リングの取り扱いがあるか、費用はどれくらいか問い合わせてみて検討してみることをおすすめします。

避妊リングには副作用がある?

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子宮の中に器具を挿入するとなれば、気になるのが副作用ではないでしょうか。
【IUD】に関しては、経血の量が増えたり、生理痛が重くなるといった副作用があるようです。下腹部に痛みを感じることもあるようです。
【IUS】に関しては、生理とは別の出血が続くことがあるようです。避妊目的の場合は3ヶ月、治療目的の場合でも6ヶ月程度で、その出血は治まってくるそうです。

どちらにしても、ご自身のカラダです。なんかいつもと違う、これはどういうこと?と感じることがあれば、迷わず受診してください。放っておいて大事になってからでは遅いですから受診をおすすめします。

まとめ

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かわいいわが子を胸に抱くことの喜びをしっているママだからこそ、望まない妊娠は避けたいという思いは強いのではないでしょうか。
子供は授かりもの。ですが、授かり育てていくには限度があるのが現実ですよね。パパとママでしっかりと話あい、子供を授かる人数、授かるペースを決めて家族計画を立てておくのもよいのではないでしょうか。
よく話し合いをして、かかりつけの産婦人科、自身が信頼できる医師に相談し適切に使えば避妊リングは忙しいママの味方になってくれるのではないかと思います。
避妊の失敗率は正しく使用した場合、0.1%~0.8%というデータもあります。ひとつの方法として、検討してみてはいかがでしょうか?