お餅は日本の伝統食!
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あなたは年間どのくらいお餅を食べていますか?上の図は全国餅工業協同組合による「お餅の消費量」を表したものです。この図を元に1世帯当たりのお餅の消費量を一般的に市販されている切り餅(1つ50g)の個数に換算すると、1番消費量の多い福井県で約80個、1番少ない鹿児島県で約24個。地方によってバラつきはあるものの、米どころと呼ばれる寒い地域は消費量が多い傾向があるようです。
餅の歴史の始まりには諸説あり、はっきりとした事はわかっていませんが、東南アジアから稲作が伝来した頃に一緒に伝わったと考えられています。平安時代になると、季節毎の行事を行うようになるのに合わせて、行事のお祝いの食べ物として貴族や天皇など身分の高い人の間で食べられるようになりました。江戸時代中期頃には田んぼが増えたり、米作りの技術が上がって沢山の米が収穫できるようになった為、庶民の間でも餅が食べられるようになったようです。
餅の歴史の始まりには諸説あり、はっきりとした事はわかっていませんが、東南アジアから稲作が伝来した頃に一緒に伝わったと考えられています。平安時代になると、季節毎の行事を行うようになるのに合わせて、行事のお祝いの食べ物として貴族や天皇など身分の高い人の間で食べられるようになりました。江戸時代中期頃には田んぼが増えたり、米作りの技術が上がって沢山の米が収穫できるようになった為、庶民の間でも餅が食べられるようになったようです。
地域によって食べているお餅の形が違うのはなぜ?
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平安時代、貴族たちの間ではついた餅を丸めて固めた「丸餅」が食べられていました。その為西日本では宮廷の伝統文化の名残があり、丸餅を食べる地域が多いようです。一方、武家が支配していた東日本では、「敵をのす」という縁起をかついだ「のし餅」が食べられていました。のし餅を四角く切り分けたものが現代では切り餅として主流になっていますね。
前述の通り江戸時代になって庶民の間でもお餅が食べられるようになると、のし餅にした方が手軽に切り分ける事が出来、重ねて保存出来る事から切り餅が一般的になっていったようです。
前述の通り江戸時代になって庶民の間でもお餅が食べられるようになると、のし餅にした方が手軽に切り分ける事が出来、重ねて保存出来る事から切り餅が一般的になっていったようです。
どんな行事でお餅を食べるの??
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お正月を始め、様々な行事に登場するお餅。下記でお餅を食べる代表的な行事を引用していますが、地方によって多少違いはあるものの、お餅を食べる機会は1年中あることがわかります。お餅が日本人にとって馴染み深い食べ物だという事がよく分かりますね。
1月 正月餅。草餅。3日、13日、23日は太子講の餅団子を作る。
2月 山の神の餅、かき餅
3月 節句餅(紅こ餅ともいう)。
4月 釈尊降誕日に白餅。八十八夜によもぎの葉を入れた草餅。
5月 柏餅(柏だけでなく笹を用いることもある)。
6月 ぼた餅。歪上り。
7月 さなぶり餅(田植の終わったあとの祝い餅)。
8月 14日盆のこわめし。
15日白餅(枝豆をゆでてつぶし、調味したものをつける)。
16日彼岸餅(白餅または枝豆、あずきをつける)。月見だんご。
10月 ぼた餅。米に芋などをまぜ、あん、納豆をつける芋ぼて。
11月 刈り上げの祝い。他の月よりたくさんの白餅。のし餅にした草餅。
12月 正月餅(白餅)の用意及び、年に一度の小米を用い枝豆を入れる。
知っておきたいお餅に秘められた栄養とパワー♡
お餅は消化が良くて腹持ちが良いスーパー食材!
お餅は普段食べている白いご飯“うるち米”とは異なる種類の“もち米”から出来ています。どちらのお米もでんぷんが75.8%を占め、水15.5%、たんぱく質6.8%、脂質1.3%、灰分0.6%の成分で出来ています。でんぷん多く含む食べ物は、人間が生きていく為のエネルギー源となる基本的栄養素です。
でんぷんの成分はアミロースとアミロペクチン。アミロースは1本の鎖状の小さな分子、アミロペクチンは枝分かれの多い大きな分子で出来ていて、アミロペクチンは水と一緒に加熱するとその枝分かれした分子が絡まりあう事で粘り気が出る性質を持っています。うるち米はアミロースが20%、アミロペクチンが80%なのに対し、もち米はアミロペクチンが100%なのでお餅特有の粘り気と弾力が生まれるわけです。
でんぷんの成分はアミロースとアミロペクチン。アミロースは1本の鎖状の小さな分子、アミロペクチンは枝分かれの多い大きな分子で出来ていて、アミロペクチンは水と一緒に加熱するとその枝分かれした分子が絡まりあう事で粘り気が出る性質を持っています。うるち米はアミロースが20%、アミロペクチンが80%なのに対し、もち米はアミロペクチンが100%なのでお餅特有の粘り気と弾力が生まれるわけです。
アミロペクチンのモチモチした食感が美味しく、満足感の得られるお餅。消化が良い事と腹持ちが良い事は一見相反する理論に見えますが、お餅はこの両方を兼ね備えたスーパー食材なんです。
【消化が良い理由】
お餅はもち米を精白して一晩水に浸し、蒸し上げてつきつぶし、固めたものを再び加熱して食べる為、お米のまま食べるよりも消化が良くなります。
【腹持ちが良い理由】
お餅の粘りの中には他の消化酵素がなかなか入り込めず、分解に時間がかかります。また餅には複合糖質と呼ばれる栄養素が含まれていて、果物、菓子類、ジュース類に多く含まれる単純糖質が体内に吸収されやすいのに対し、複合糖質は体内で消化されるのに時間がかかり、適度にゆっくり吸収されます。この2つの理由からお餅は「腹持ちが良い」と言われています。
【消化が良い理由】
お餅はもち米を精白して一晩水に浸し、蒸し上げてつきつぶし、固めたものを再び加熱して食べる為、お米のまま食べるよりも消化が良くなります。
【腹持ちが良い理由】
お餅の粘りの中には他の消化酵素がなかなか入り込めず、分解に時間がかかります。また餅には複合糖質と呼ばれる栄養素が含まれていて、果物、菓子類、ジュース類に多く含まれる単純糖質が体内に吸収されやすいのに対し、複合糖質は体内で消化されるのに時間がかかり、適度にゆっくり吸収されます。この2つの理由からお餅は「腹持ちが良い」と言われています。