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『掛け捨て』と『貯蓄型』を徹底比較!私に必要なのはどっち?

『掛け捨て』と『貯蓄型』を徹底比較!私に必要なのはどっち?

2016年12月16日 公開

生命保険を選ぶとき、大きな枠組みとして「掛け捨て」か「貯蓄型」があり、まずそこで分かれ道となります。 私にはどちらが良いのだろう?

「掛け捨て」

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掛け捨て型は、保健機関を決めて契約する期間が限定された「定期保険」です。約終了時には返戻金がありません。もし、その後も保障が必要な場合は契約を更新するか、改めて入り直す必要があります。

特徴としては、①保険料が安い ②若いうちは特に安い ③更新ごとに保険料が上がるが、保険の見直しがしやすい などがあげられます。

メリットは、
●低い保険料で大きな保障を準備することができる
デメリットは
●保障が期間限定で終わってしまい尚且つお金が貯まらない
と、言えます。

「貯蓄型」

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貯蓄型は、一生涯の保証が確保できる保険のことで、その名の通り貯蓄性がある「終身保険」です。解約するとお金が戻ってくるのですが、途中解約すると大損をする可能性が高いので、支払期間満了までは保険料を払い続けることが前提になると思って加入しましょう。

特徴としては、①保険料が高い ②保険料がずっと変わらない ③解約時に返戻金がある などです。

メリットは、
●将来のお金を貯めることができる
デメリットは
●保険料が高い
と、言えます。

なぜ保険料が違うの?

それではなぜ、「掛け捨て」と「貯蓄型」は保険料に差があるのでしょうか。
これは、2つの持つ目的が違うからだと言えます。

まず、「掛け捨て」は、保険本来の目的である「保障」に対してのみの値段であるということ。
それに対し、「貯蓄型」は、「保障」とともに「貯蓄」も含めた値段であるということ。

つまり、解約時に「返戻金」として戻ってくるのは「貯蓄」部分なのです。「保障」部分は、お金を払って「保障」という安心を買ったのですから、その代金分は戻ってこないのです。
比較

比較

比較してみましょう

それでは、A社の生命保険で「掛け捨て」と「貯蓄型」を比較してみましょう。

例えば、30歳男性・死亡保険金額1000万円・保険料払い込み期間を60歳までとします。

●掛け捨て(定期保険)          ●貯蓄型(終身保険)
保険期間:60歳まで            保険期間:終身
保険料:2,810円(月払)          保険料:18,380円(月払)
比較②

比較②

掛け捨て型は月々の保険料が2810円で60歳まで支払う総額が約101万円ほどになります。
対して、貯蓄型は月々の保険料は18,380円と高額なため、60歳まで支払う総額は約661万円となっています。同じ保障でも6倍以上の保険料の差が出ているのです。

この額だけを見ると、貯蓄型はとても損をしている気持ちになりますが、60歳まで保険料をしっかりと支払うことができれば、解約時に返戻金があります。30歳から30年加入した場合だと保険料支払い総額が661万円なのに対して、解約返戻金が808万円なので、147万円増えていることになります。これは、貯蓄部分を保険会社に運用を任せているためです。その結果、解約返戻金は色がついて戻ってくるわけですが、貯蓄だけなら銀行でもいいし、リスクを許容できるなら株や投資信託などさまざまな投資や資産運用の方法があります。

ただし、保険料払込期間である60歳までに解約をしてしまうと減らされてしまいますので、貯蓄型は解約しないことを前提に加入するべきものだといえます。

結局どちらがいいの?

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結局、どちらを選べばよいのでしょうか。

そもそも生命保険は、人の生命や怪我、病気に係わる損失を補償することを目的とした保険のことで、保険契約者が死亡するなどの保険約款に定められた条件のもと、保険者から受取人に保険金を支払うことを約束するというものです。(学資保険や個人年金保険、養老保険なども生命保険の一種とされています。)
少額のお金を納めることで、もしもの時にまとまったお金を用意することが目的です。

その目的を大前提にして、『自分は何に不安を感じているのか』を考えてみます。


① 自分は誰に残したいのか = 金額を決める目安

生命保険の保険金が支払われるのは基本的に被保険者が死亡した時になります。その相手が両親なのか、子供なのか、妻なのか、相手によってどの程度の金額を用意するのか変わってきます。そこから金額の目安を定めるのも1つです。
●子どもへ :学生を終えるまで、成人するまで、親元を離れるまで
●妻へ   :妻が年金をもらえる年齢になるまで
一定期間の保障を確保、または補強したい場合、期間を定める掛け捨て型が向いているでしょう。

●遺族へ  :保険金を確実に残したい
●遺族に  :死亡整理金(葬式費用など)や相続対策として使ってほしい
と考える人は、返戻金が入ってくる貯蓄型の方が安心です。


② 自分で貯蓄ができるか = 貯蓄型が必要かどうか

貯金が苦手で老後に不安があるなら、半強制的に貯金が出来る生命保険(貯蓄型)は便利と言えます。
また、0.1%にも満たない利率の銀行に比べ生命保険の「終身保険」ならば、保険会社によって金利に差はあるものの1%以上のものが多く、最終的には銀行よりも多くのお金が戻っくるという利点があります。

貯蓄型のメリットは将来のお金を貯められることです。自分でお金を貯められる人はわざわざ保険で貯める必要はありませんが、お金を貯められない人は強制的にお金を貯めるのは大きなメリットとなります。

しかし、同じ保障を準備するのに必要な保険料が掛け捨て型に比べて6倍~10倍してしまいます。生命保険の本来の目的は万が一の時の保障であり、不幸が起きたときに残されたご家族の生活を守ることです。だとすると、必要な保障を準備するのに無理に高い保険料を払い続けるのは本末転倒かもしれません。

まとめ

いかがでしたか。


ご自身が生命保険を選ぶ「目的」を明確にし、それに付随した「貯蓄」は必要か。
誰かに勧められたから、みんなやっているから。そんな理由で選ぶのではなく、自身の意思で考えてみるのはいかがでしょうか。

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