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ノロウイルスの症状とは?家庭で出来る感染時の対処法&二次感染を防ぐための注意点を徹底解説!

ノロウイルスの症状とは?家庭で出来る感染時の対処法&二次感染を防ぐための注意点を徹底解説!

2018年10月17日 公開

激しい下痢や嘔吐などの症状を引き起こすノロウイルス。非常に感染力が強く、アルコール消毒でも予防出来ないと聞きます。そんなノロウイルス感染症とは一体どんな病気なのでしょうか?嘔吐や下痢以外の症状や感染経路についても詳しくご紹介します。 またノロウイルス感染症を予防する方法や万が一にかかってしまったときの対処法、さらに家庭内での二次感染を防ぐ為の対策とおすすめのグッズまでご紹介していきます。これを読めば、ノロウイルス対策が万全になる!症状や予防法の正しい知識を身につけることで、感染拡大を未然に防ぎましょう。

ノロウイルス感染症って?主な症状とは?

Virus Microscope Infection · Free image on Pixabay (130622)

ノロウイルスは、急性胃腸炎を引き起こすウイルスの一種で、人の体内に侵入し、腸管内で増殖することで激しい嘔吐や下痢などの症状が起こる病気です。主に11月頃から流行し始め、2月くらいにピークを迎えますが、基本的には年間通して発生しうるものです。

感染者も、乳幼児から高齢者まで年齢に関係なく感染し、非常に感染力が強いことから、幼稚園や学校、家庭内でも二次感染する恐れがあります。

症状①嘔吐、吐き気

ノロウイルス感染症にかかると、12~48時間の潜伏期間を経て突然、強烈な吐き気に見舞われます。そしてそれに伴い、激しい嘔吐を繰り返すようになります。

症状②激しい腹痛、下痢

吐き気や嘔吐だけでなく、強烈な上腹部の痛みを伴い、激しい下痢も繰り返します。おそらくトイレから出られないという状況が続くでしょう。時には夜も眠れないほど、下痢と嘔吐を繰り返すという人もいます。

症状③37~38度の熱

上記の症状に加え、まれに発熱が伴うこともあります。ただし、さほど高熱にはならず、37~38度くらいまでしか上がりません。高熱で苦しむというよりも、胃をひっくり返したような激しい下痢・嘔吐により苦しむというのがノロウイルスの特徴です。

これらは、大体1~2日くらいでおさまることがほとんどです。

ノロウイルスの感染経路は?

Question Marks Punctuation Symbol · Free image on Pixabay (130623)

ノロウイルスの主な感染経路は、ウイルスに汚染された二枚貝(牡蠣など)を食べたことによって感染します。

また、ノロウイルスそのものが非常に小さなウイルスなので、人から人へ感染しやすく、飛沫感染、接触感染を繰り返し、感染を拡大させていきます。特に、感染者の吐しゃ物や汚物から飛散してしまい、二次感染することが多いので、看病する人も気を付けなければなりません。

そしてノロウイルスは、非常に感染力が強いので、アルコール消毒では効果がないのが特徴です。

ノロウイルスの予防法は?

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非常に感染力が強く、あっという間に感染拡大をしてしまう恐れのあるノロウイルス。では、私たちは普段の生活において、どのような予防をすれば良いのでしょうか?以下にご紹介します。

◆手洗い・うがいの徹底

風邪やインフルエンザと同様に、普段の生活においては手洗い・うがいを徹底することが大切です。もちろん、感染力の強いノロウイルスは、これだけで完全に予防することは出来ないのですが、手の甲や爪、指の間などもしっかりと手洗いすることで多少は防ぐことが出来ると言われています。

日ごろから外出から帰った後の手洗い・うがいを習慣づけることが大切です。

◆マスクの着用

こちらもインフルエンザや風邪と同じく、外出時にはマスクを着用するよう心がけましょう。特に、電車や駅、ショッピングモールなど人混みの中に行くような場合は、マスクは必須アイテムです。

ウイルス感染防止以外にも、喉の乾燥などからも守ってくれますので、乾燥し始める秋から冬の時期にはマスクを常備しておきましょう。また、マスクも常に清潔なものを着けないと意味がありませんので、使い捨てを用意しておくこと・サイズの合ったものを用意しておくことが大切です。

◆流行時期は感染経路の二枚貝などの調理に気を付ける

魚介類、特に感染経路である牡蠣などの二枚貝を食べる場合は、必ず正しい調理法でおこない、十分に加熱処理を行うようにしましょう。生牡蠣などは特に注意が必要ですね。

小さなお子さんや高齢者の場合は、流行時期である11月~2月にこれらの食品を食べるのは控えておいた方が無難と言えます。

◆地域の情報をキャッチする

特に小さなお子さんがいる場合は、幼稚園や保育園、学校などで流行しているという情報をいち早くキャッチし、なるべく人混みを避ける、外出は必要最低限に抑えるなどの注意を払いましょう。

幼稚園や保育園などの場合は、いくら流行っているからと言って休むことは出来ませんが、事前に情報を知っておくことで、子供の体調の変化に早めに気が付くことが出来ます。そうすることで、「ただの風邪かな?」ではなく、「ノロウイルス感染症かも?」と疑ってかかることができ、相応の正しい対処をすることが出来ます。地域の情報はこまめにチェックしておきましょう。

ノロウイルスにかかってしまったときの対処法は?

Doctor Medical Medicine · Free photo on Pixabay (130625)

日ごろから予防していても、免疫力の低い子供や高齢者は感染してしまいがちです。もし万が一、自分や家族がノロウイルス感染症にかかってしまったらどうすれば良いのでしょうか?その対処法についてまとめましたのでご覧ください。

◆水分補給が重要!

ノロウイルス感染症にかかってしまったときに最も恐ろしいのが脱水症です。激しい嘔吐や下痢、さらには発熱により、著しく体力を消耗し、さらに食事がとれなくなるので、脱水症になってしまう恐れがあります。

激しい嘔吐や下痢の症状が少しでも落ち着いたら、少しずつで構いませんので水分だけでも補給するようにしましょう。最近では、効率よく水分を補給できる「経口補水液」が人気です。経口補水液は、スポーツドリンクに比べて脱水症状の際に不足しがちな電解質(ナトリウムなどの塩分)の濃度が高く、よりスピーディーに吸収するため、糖濃度が低くなっています

これらのことからも、スポーツドリンクやミネラルウォーターよりも経口補水液の方がおすすめです。この時期は何本か常備しておくと良いかもしれませんね。

◆まずは安静第一!症状がおさまらない場合は病院へ

ノロウイルス感染症の特効薬はありませんので、まずは安静に寝ていることが大切です。激しい嘔吐や下痢は、発症してから1~2日でおさまることがほとんどですので、こまめに水分補給をしながら、ウイルスが外に排出されるのを待ちましょう。

万が一、症状がおさまらない、水分もとれないほどの症状であると言った場合には、迷わず病院へ行きましょう。病院で点滴などをしてもらうことも可能です。
ノロウイルス感染症の治療としては、抗生物質は投与されません。あくまで整腸剤や吐き気止めなどを使った対処療法が中心となりますので覚えておきましょう。

二次感染を防ぐための対策とは?

Pills Medicine Medication · Free photo on Pixabay (130626)

ノロウイルス感染症で気を付けたいのが二次感染。感染力が強いため、感染者の吐しゃ物や汚物から感染する恐れがあります。
特に赤ちゃんの場合は、オムツ替えの際にも感染してしまうので注意しましょう。

では、二次感染を防ぐ為に家庭で出来る対策はどんなことがあるでしょうか?以下にご紹介いたします。

◆汚物処理には細心の注意を払うこと

家庭内での二次感染で最も多いのが、患者の吐しゃ物などを処理する際に接触感染および飛沫感染をしてしまうことです。もし、突然子供が吐いてしまった場合でも、汚物処理には細心の注意を払うようにしましょう。

【吐しゃ物の処理方法】

①まずは、嘔吐したものに新聞紙やキッチンペーパーをかけ、ウイルスが飛散しないようにする
(ウイルスに効果的な次亜塩素酸ナトリウムを振りかけるとさらに効果的)

②使い捨てマスク、手袋、エプロンなどを着用し、吐しゃ物をしっかりと拭き取り、新聞紙ごとビニール袋などの密閉できるものに入れ、しっかりと封をしてから廃棄する(2重にすると安心)

③汚れた床は再度、次亜塩素酸ナトリウムを浸した雑巾やタオルなどでしっかりと拭き取る
(塩素系のキッチンハイターなどでも代用可)

④見えないだけで他にも飛び散っている可能性があるため、床だけでなく、壁やドアノブなども同様にしっかりと拭き取る

⑤使用したマスクやエプロン、手袋などもビニール袋にしっかりと密閉し、廃棄する

これらの工程を速やかに行い、出来る限り、処理する人以外は近寄らないようにしましょう。もしカーペットが汚れてしまった場合は、スチームアイロンを使用します。全ての工程が終わったら、しっかりと手洗い、うがいを行いましょう。

◆部屋の換気を行う

ノロウイルスは、前述の通り、粒子が非常に小さいため、1回の嘔吐でリビングの隅々までウイルスが飛び散ってしまう可能性があります。吐しゃ物の処理が済んだら、必ず換気を行いましょう。

◆タオルは感染者と共有しない

感染者の手洗い後に使ったタオルは共有しないように気を付けましょう。たとえ症状が良くなってきたとしても、1~2週間ほどウイルスが体内から排出されることがあります。手洗いだけでなく、入浴後のタオルも共有しないように気を付けましょう。

◆トイレのフタを閉じる

感染者の便には1gあたりにつき1億個以上のウイルスが含まれていると言われています。ノロウイルス感染者の使用した後のトイレは、必ずフタを閉じてから流すようにしてください。ノロウイルスの場合は、数10個のウイルスでも感染力があると言われていますので、感染者が使用した後は、トイレの便座や壁、ドアノブなど塩素系の漂白剤で消毒するとより安心です。

また、先ほどもご紹介したように、症状が改善されてからも1~2週間はウイルスが体内から排出されます。トイレ・オムツ替えの際は十分に注意をしましょう。

常備しておきたい汚物処理に役立つグッズ6つ

First Aid Kit Help Association · Free photo on Pixabay (130633)

ノロウイルスの流行時期が近づいたら、是非常備しておきたいおすすめのグッズをご紹介します。これらは、汚物処理の際に非常に役立ちます!ドラッグストアや100円ショップでも手に入るものばかりですので、そろえておくと安心です。

①使い捨て手袋

使い捨て手袋 ニトリルグローブ ホワイト 粉なし(サイズ:M)100枚入り 病院採用商品

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よく伸びるから手にフィット。食品衛生法に適合の高品質ニトリルグローブ。伸縮性に優れ、手にぴったりフィット。パウダーフリータイプ。
汚物処理には欠かせないビニール手袋。接触感染を防ぐ為に必ず着用してから掃除をしましょう。赤ちゃんが感染した場合のオムツ替えも、出来れば直接手で触れるのではなく、手袋をした方が感染を予防することが出来ます。

②使い捨てマスク

アイリスオーヤマ マスク サージカル プリーツ ふつう 60枚入り SGK-60PM

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医療現場で使用されているマスクです。細菌やウィルスなどの飛沫・花粉を99%カットするフィルターを採用ています。口元空間をキープするので会話が楽に行えます。
特殊Vカット形状で頬とのすき間を低減し、長時間ぴったりフィットします。
使い捨てマスクもノロウイルスの汚物処理に必要です。それだけでなく、感染者を看病する際には着用しておいた方が飛沫感染を予防することが出来ますね。

ちょうどノロウイルスが流行る時期は、インフルエンザや風邪なども多い時期なので、常備しておくのが良いと思います。ただし、サイズが合っていなく、ピッタリとフィットしていないものはたとえマスクをしても意味がありませんので、気を付けましょう。
ワイヤー入り、プリーツマスクがおすすめです♡

③キッチンペーパー

スコッティ ファイン 3倍巻き キッチンタオル 150カット 4ロール

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コンパクトで、収納スペース軽減。
半分サイズにも切れるミシン目つきで、使用目的に合わせて長さが調節できます。
濡れた時に破れにくく、水も油もパワフル吸収。
汚物処理の際におすすめなのがキッチンペーパー。新聞紙でも代用できますが、最近は新聞をとっていないご家庭も多いので、キッチンペーパーの方が使い易いと思います。

吸水性抜群なので、雑巾やタオルなどで拭き取るよりも素早く汚物を処理することが出来ます。雑巾などの場合、余計に床に塗り広げてしまうこともあり、汚れた雑巾を洗う際に二次感染してしまうこともありますので、そのままビニール袋に入れて汚物と一緒に廃棄できるキッチンペーパーの方が便利です。

④ビニール袋

レジ袋30号 白 100枚入 RE30

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サイズ:幅25.5×奥行13.5×高さ48cm
本体重量:0.435kg
素材・材質:ポリエチレン(白)
近頃は、エコバッグを使用する家庭も多く、意外とスーパーやコンビニのレジ袋を常備している家庭が少ないのでこちらも事前に準備しておくと良いでしょう。

汚物を拭いた新聞紙やキッチンペーパーを入れたり、汚れたタオルや下着などを入れておくのにも使えます。

⑤使い捨てエプロン

ストリックスデザイン 使い捨てエプロン 襟元カバー付 白 43×75cm 3層構造 不織布 お食事に KN-947 30枚入

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気軽に使える、使い捨てタイプの不織布エプロンです。
・3層構造の不織布により、食べこぼしや水分が浸透させにくい特殊な構造となっています。
マスクや手袋、ビニール袋まではあっても、使い捨てエプロンまでは持っていない人も多いですよね。しかし、汚物を処理する際に、目に見えないだけで衣服に飛散したウイルスが付着してしまう恐れがあります。出来れば使い捨てエプロンを着用した上で処理をした方が、二次感染のリスクを減らすことが出来ます。

そんなに高額なものでもありませんので、持っておいても良いかもしれませんね。

⑥ノロウイルスに効果的な消毒液

ウィルバス500ml (200ppm)

1,296
ウィルバス次亜塩素酸ナトリウム食品添加物殺菌料です。希釈は必要ございませんので、商品到着後そのままご使用いただけます。
ノロウイルスは、通常のアルコール消毒では効果がありません。ノロウイルスに対しては、次亜塩素酸ナトリウムをによる消毒が有効ですので、市販のスプレーなどがあると大変便利です。

もし、家庭にない場合は、市販の「家庭用塩素系漂白剤」(ハイター)なども有効です。塩素系漂白剤を水で薄めて使用します。希釈方法は以下の通りです。

【家庭用塩素系漂白剤の希釈方法】

・吐しゃ物および便のウイルス感染を防ぐ場合…水1Lにキャップ1杯程度の漂白剤を入れる
・汚染箇所の拭き取りや衣服のつけ置きをする場合…水5Lにキャップ1杯程度の漂白剤を入れる

最近はこんな便利なキットもある!

らくらく汚物処理キット(ノロウイルス嘔吐処理キット)

4,720
・キット内容: エプロン、手袋、マスク 汚物吸収処理剤、使い捨てホウキ、チリトリ、ごみ袋、ペーパータオル、オキシヴィルシヴィルTb(殺菌スペクトルが広く、主な食中毒菌はもちろん、ウイルス・カビなどの除菌・洗浄が出来ます。)
こちらはこれまでご紹介したエプロンや手袋、マスク、ゴミ袋などが全てセットになったアイテム。1度に全て揃いますので、あれこれ用意するのが面倒な人は、こちらを購入するのもおすすめです。ノロウイルスに限らず、他のウイルスにも使えますから、持っていると役立ちそうですね。

まとめ

Cup Bed Flowers · Free photo on Pixabay (130648)

いかがでしたか?ノロウイルス感染症の症状や予防法など対策について理解出来ましたでしょうか?我が家も数年前に、娘が保育園でノロウイルスに感染し、オムツ替えや嘔吐の処理をしていた私まで感染してしまいました。その時はまだ、アルコール消毒が効かないことも、吐しゃ物からの飛沫感染があることも知らなかったので、二次感染してしまったのでしょう。

それからは毎年この時期は、今回ご紹介したおすすめグッズを常備し、万が一のときに備えています。知識や情報を得ることは非常に大切です。正しい知識を身につけて、家族の健康を守るように心がけましょう。

冬は、クリスマスやお正月などイベントもいっぱいです。楽しく元気に過ごすためにも、日ごろから手洗い・うがいなどの最低限の予防は習慣づけていきたいですね。