昔から日本人に親しまれてきた温泉。世界屈指の温泉大国といわれるように、日本にある源泉数は2万7000本を超えていると言われています。全国各地に点在する温泉の中でも、子宝に恵まれると言われる「子宝の湯」「子授かりの湯」というのが存在します。

近年、子宝に効くパワースポットと同様、妊活中の夫婦に注目されている場所でもあるんです。実際、有名どころに訪れた人の中には、「赤ちゃんを授かれた」という声もあるんだそうです。日頃の疲れた体を癒し、温めることで、妊娠しやすい体を作ることに繋がっているのかもしれませんね。

子宝の湯の多くは、ぬるめのお湯で、長時間入っていても気持ちの良い温度に保たれている温泉が多いと聞きます。不妊症が完治するなどの明らかな効果はないと思いますが、体を温め、癒すことで女性が健康になり、子宝に恵まれる機会を増やす効果はあると思います。

具体的に、子宝の湯がもたらす効果・効能についてご紹介します。

女性の多くは、冷え性に悩まされているという方も多いのではないでしょうか。特に下半身の冷えは、不妊や婦人病など女性特有の病気の原因ともなります。そこで、おすすめなのが子宝の湯。子宝の湯は、通常の温泉に比べ、少しぬるめの温度になっていることが多く、体がポカポカ温まるくらいの気持ちよさを感じることが出来ます。ぬるめの温度なので、少し長く入っていても大丈夫というわけです。

温泉独自の成分にも、温熱効果の高い成分が含まれていることが多いため、更に血行が良くなり、冷え性改善へとつながるわけです。

不妊に悩む女性の多くは、心身共に疲れていることが多く、ストレスをため込んでしまっている方が多いですよね。過度なストレスもまた、不妊の原因にもなります。よく、何年も妊活に悩み、苦しんでいた人が、妊活を止めてスッキリと新しい人生を歩もう決めたときに、赤ちゃんを授かったという話を聞きますが、それもおそらく、過度なストレスからの解放が原因の1つと言えます。

温泉に入る・温泉旅行へ行くという行為だけでも、すでに日常生活から離れた場所へ行くので、リフレッシュ効果は高いのですが、それだけでなく、温泉の効能自体もリフレッシュ効果を高めてくれています。子宝の湯のように、37度～40度くらいのぬるま湯に浸かっていると、副交感神経が働くので、気持ちが静まり、リラックスすることが出来ます。

さらに「浮力効果」と言って、温泉に入ると、人の体重は通常の約10分の1に減少しますが、これにより浮遊感を感じ、筋肉の緊張が溶けやすくなるとも言われているんです。神経の1つである筋肉は、脳とも直結していますから、体がリラックスモードに入れば、脳も自然とリラックス状態になりやすいのです。

先にも述べたように、体がポカポカと温まると、徐々に体の緊張がほぐれ、リラックスしていきますよね。すると、自律神経も整えて、さらなるリラックス効果を高めてくれます。自律神経のバランスが崩れると、女性ホルモンへも影響しますので、妊活中の女性にとってはあまり良いことではありません。
日ごろの疲れを癒すためにも、温泉に浸かるメリットはたくさんあると言えそうですね。