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ピルと妊娠の関係とは?「効果や副作用」について学んでみよう♪

ピルと妊娠の関係とは?「効果や副作用」について学んでみよう♪

2017年2月14日 公開

ピルは、名前は聞いたことがある、でもどんな薬なの?妊娠との関係は?本当に安全なの??と知られていない疑問が多い薬の1つではないでしょうか。ピルの妊娠を防ぐ効果や副作用はもちろん、入手方法から注意点まで詳しく説明します。ピルを適切に使うことで、予定外の妊娠を防ぎましょう。

ピルってどういった薬?

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ピルと聞いて、皆さんはどんなイメージが浮かびますか?
「よくわからない薬」
「身近ではなく、特別で怖い感じ」
「作用が強くて副作用がありそう」など。
漠然としているものの、不安のイメージを持つ方が多いかもしれません。

ピルって実際はどんな薬なのでしょうか。

ピルは、妊娠を防ぐために女性が飲む避妊薬です。
経口避妊薬とも呼ばれます。

日本ではまだまだ馴染みがありませんが、欧米諸国を中心に海外では一般的な避妊方法です。
コンドームなどと異なり、女性が主体となって予定外の妊娠を防ぐことができます。

ピルには2種類のホルモン:エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が含まれています。体内のホルモンの量を調整することで、排卵のタイミングをコントロールし、妊娠を防ぎます。

決して“怖い”“不安な”薬ではなく、適切に服用することで、女性の人生計画にとって大事な薬なのです。

ピルは100%避妊効果があるの?

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では、ピルを飲んだら、絶対に妊娠を防げるのでしょうか?
答えは、NOです。

ほぼ100%近い避妊効果があると言われるピル。
しかし、飲み方や体調・体質によっては、十分に避妊が出来ないことがあります。

ピルで避妊をするためには、
・自分にあったピルを
・1日1錠
・決まった時間に
・忘れずに
飲み続けることが不可欠です。

ピルは治療としても使われている

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ピルは、予定外の妊娠を防ぐ避妊のための薬ですが、実際には治療目的に処方されることも珍しくありません。子宮内膜症や、月経前症候群、生理痛を和らげる治療薬としても注目されています。

生理前の不快な症状や、重い生理痛、出血量が多く悩んでいる方は、気軽に婦人科で相談してみましょう。
重い生理痛に悩まされ、先生にお願いしてピルを出してもらいました。2年間服用し、痛みという感覚はなくなりました。
多嚢胞性卵巣症候群で3年ほどピルを服用しました。生理の周期で落ち着いて、昔のような酷い生理痛もなくなりました。体自体にリズムを作ることができたのかなと思います。

ピルに副作用はあるの?

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避妊薬、治療薬として注目されるピル。
ただ、ホルモンを調整するだけに、気になるのが副作用ですよね。

ピルは、1錠に含まれるホルモンの量のちがいによって、
・超低用量ピル
・低用量ピル
・中用量ピル
・高用量ピル
にわけられます。
現在、日本で用いられているほとんどが、低用量ピルか超低用量ピルです。
ホルモンの量が少ないので、副作用も少なくなります。

ただ、同じ低用量ピルの中でも種類があり、薬や体質体調によっては副作用が出ることがあります。頭痛や吐き気など短期的なものから、血栓症や婦人科系がんなど治療が必要なものまで副作用の症状も様々です。

薬を選ぶ際には、医師や薬剤師に詳しい説明を求め、わずかなリスクも認識した上で服用しましょう。

ピルは誰でも飲めるわけではない!それって本当?

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ピルは薬です。
他の薬と同じように、病歴や体質などによってはピルを飲めない人もいます。

副作用にある血栓症や癌のリスクを高めてしまうなどの理由から、以下の方は一般的に服用できない様です。

・血栓性静脈炎、肝塞栓またはその既住のある方
・脳血管、心血管系の異常のある方
・エストロゲン依存性腫瘍またはその疑い(乳ガン、内膜ガン等)
・肝機能障害
・高血圧
・糖尿病
・高脂血症
・妊娠、授乳中の女性
・大きい手術の予定のある方
・35歳以上で1日15本以上タバコを喫う方 など

あくまでも一般的な例です。
病気や体質は人によって様々。医師に相談してみましょう。
ピルを処方してもらおうと婦人科に行きましたが、かなり血圧が高く、まずは1ヶ月ほど血圧を計って様子見ということになりました。

ピルは薬局で売っているの?

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ピルを服用するには、医師の処方が必要です。
ですので、薬局やドラッグストアなどに行って購入することは本来は出来ません。
ピルが普及している海外でも、基本的に医師の処方がなければ手に入れることが出来ません。

ただ最近では、処方がなくても、インターネットで手に入る様です。
またアメリカのオレゴン州では、2016年に、医師の処方がなくても薬剤師に相談するだけで購入できる法律が出来ました。しかし、この法律に対して医療関係者は難色を示しています。

避妊が目的とはいえ、ピルは、あくまでも薬です。
種類も多く、自分にあったピルを選ばなければ、副作用に悩むこともあります。
簡単に手に入る時代ですが、医師に相談した上で、服用することを強くおススメします。

ピルをもらうのに理由は必要?

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婦人科に行ってピルを処方してもらう際、なぜ服用したいのか、出来れば言いたくないなと思う方もいるでしょう。未成年の場合は特に、恥ずかしくて言えないという人の方が多いかもしれません。

しかし、ピルは種類も使用目的も様々です。
避妊や治療目的だけでなく、避妊に失敗した際に飲む緊急避妊薬としてのピルもあります。
目的や状況、体質にあったピルを服用し、確実に避妊するためにも理由は必要です。

避妊は、恥ずかしいことではありません。
むしろ、女性が自分の体を守るために必要なことです。

最近では、ピル専門外来のある婦人科クリニックもあります。
たくさんの患者さんが、避妊を目的に受診しています。
恥ずかしがることなく、自分の目的を医療スタッフに伝えることで、適切な薬を処方してもらいましょう。

ピルに保険は適応するの?

ファイル:舞鶴赤十字病院・受付会計.jpg - Wikipedia (35922)

残念ながら、避妊は治療ではないので、保険は適用されず自費扱いになります。
しかし同じピルでも、子宮内膜症や月経困難症などの治療を目的とした場合、保険が適用されます。

生理前の月経前症候群や、生理痛などで悩んでいる女性は多いもの。
症状があれば、治療を目的としながらも、避妊出来るケースもあります。受診の際には必ず保険証を持っていきましょう。

「信頼出来るお医者さん」に処方してもらいましょう!

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コンドームがコンビニエンスストアで手に入る様に、ピルも気軽に!
…というわけにはいきません。

必ず医師に相談し処方してもらいましょう。
婦人科を受診することで、自分の体質にピッタリなピルを医師が選んでくれます。
正しい飲み方を知ることも出来ますし、何より不安や疑問、副作用が出た時にもすぐに相談、対応ができます。避妊に限らず、生理痛や婦人科系の病気についても相談できます。「婦人科系のかかりつけ医」がいることは、女性にとって大変に心強い存在ですね。

ピルは、飲み続ける薬です。
自宅や職場からの距離、ドクターとの相性など通院しやすいクリニックを選び、「何でも相談できる信頼できるホームドクター」を見つけましょう。

ただし、婦人科医の中でもピルの処方に慣れていない医師や、避妊薬としてピルを取り扱っていないクリニックもあります。まずはHPなどで確認してみて下さい。

まとめ

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100%に近い避妊薬、ピル。しかし適切に飲まなければ、効果は保障されません。
妊娠は女性の生き方に大きく影響します。望まない妊娠を避け、女性自身が自分の体を守るためにも、気になる方はまずは気軽に医師に相談してみましょう。
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