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つわりに悩むあなたに知ってほしい!つわりの基本的な知識

つわりに悩むあなたに知ってほしい!つわりの基本的な知識

2016年11月4日 公開

妊娠すると最初の試練のように感じるつわり。なんでこんなに辛いんだろう。と思うママは多いと思います。妊娠が分かってすぐの頃から症状が出るママもいるので、嬉しさと辛さが一緒に来ることもあります。つわりってよく耳にする言葉だけれど、実は知らないことがたくさんあるのです。つわりに悩むママ、そしてまわりの人に知っていてほしいつわりの基本的な知識をまとめました。

つわりの症状を正しく知っていますか?

AYAのつわりブログ (2102)

つわりという言葉はとても身近で、妊娠したらつわりがあるもの。
と考えている人は多いのではないでしょうか。
実際につわりは50~80%のママが経験すると言われています。
そのためほとんどのママが程度の差はあれ、つわりを経験していることになります。

では、実際につわりの症状をいくつ知っていますか?
テレビや漫画の影響もあり、
つわりは吐き気、嘔吐のことだけだと思っているママも多いのではないでしょうか。

つわりは
「妊娠によって起こる悪心・嘔吐など消化器系の症状を中心とする症候のことである」(参考図書:病気がみえる 産科)と言われており、その症状は多く、個人差があります。

一般的に言われている症状

・悪心(吐き気)
・嘔吐
・唾液量の増加
・全身倦怠感(だるさ)
・頭痛
・眠気
・食欲不振
・嗜好の変化



普段より眠い、だるいといった症状もありますが、これがつわりの症状だと知らなければ、怠けているだけと思ってしまったり、思われてしまったりすることもあります。
だるさや眠気はつわりの症状なので無理せず休息をとるようにしましょう。

よく聞く『○○つわり』って何だろう。

三人の子供の母 (2104)

良くつわりの種類で『○○つわり』という言葉を聞いたことありませんか?
つわりの中でもよくある症状に合わせて、

・吐きつわり
・食べつわり
・よだれつわり
・においつわり
・眠りつわり
・後期つわり

と呼ばれているものがあります。
実はこれらの名称は正式名称ではなく、医学書などには載っていません。
特徴的なつわり症状がこのような名前で呼ばれています。
ふだんから良く聞く名前から、これはどんな症状だろうというものもあると思いますが、
このように名前が付くほどこの症状で悩むママは多いということです。

つわりはいつからいつまであるの?

WELQ [ウェルク] (2107)

つわりは妊娠5~6週頃から始まり、12~16週までに自然に消失すると言われています。
胎盤がしっかりと作られる安定期には症状が落ち着くママが多いそうです。
しかし、この時期を超えても症状が残るママもいます。
体調がすぐれないときはつわりの時期と関係なく、無理せずに休むようにしましょう。

つわり症状は妊娠8~11週につわりのピークを迎えるママが多いですが、個人差があります。
つわりはママにとってとても辛い時期ですが、必ず治まってくるので安心してくださいね。

また、妊娠後期には大きくなった子宮が胃やその他の臓器を圧迫して吐き気や動悸が起こる
後期つわりと呼ばれるものもあります。
初期のつわりと比べると比較的症状は軽いことが多く、原因も分かっています。
後期つわりも個人差があり、ママの体の大きさや赤ちゃんの大きさも関係します。
全てのママが必ずなるわけではありませんが、
食べ過ぎに注意したり、分割食で少量ずつ食べていけるといいですね。

つわりの原因ってなんだろう。

cotree(コトリー) (2110)

実はつわりの起こる原因は明確に分かっていません。
しかし妊娠に伴う変化が関係しているのではないかと言われています。
つわりと関係するのではないかと言われているものは大きくわけて3つあります。

【内分泌学的変化】

これは体の中のホルモンによって起こる変化のことです。
妊娠初期から急激に増加するhCGというホルモンが関係するのではないかと言われています。このホルモンは妊娠初期に多く分泌され、妊娠中期にかけて分泌が少なくなっていきます。そのため、このホルモンの増減に伴い、つわりの症状が変化すると言われています。

【精神的変化】

妊娠すると体の中のタンパク質代謝が変化し、それによるビタミンB群が不足するため、つわりが起きるのではないかとも言われています。

【代謝性変化】

妊娠すると体の中のタンパク質代謝が変化し、それによるビタミンB群が不足するため、つわりが起きるのではないかとも言われています。




これらは一般的に原因として考えられているものです。しかし明確につわりとの関連性が分かっているわけではないのでこれが原因だ!と決めつけることはできません。

つわりの対策は無理をしないこと

こそだてハック (2115)

つわりの症状を軽くするために日常生活や食事の工夫を行うことが望ましいです。

【つわり対策】

・空腹時につわり症状は起きやすいため、朝起きたときにすぐに食べれるよう枕元に軽食(クッキーなど)を用意する。
・食べたいものを食べたいときに食べる。
・分割食にする。
・水分を多めにとる。
・安静にする。趣味など気分転換や集中できるものを見つける。
・外出時は空腹を避け、飴やお菓子で糖質補給を心がける。
・家事・仕事は無理をしない。
・冷めたものは匂いがないことが多いため、食べ物は冷まして食べる。
・氷など冷たいものを食べる。
・果物など水分を含むものを食べる。
・ビタミンB6が欠乏することがつわりと関係すると言われているため、トマト、豚肉などビタミンB6が含まれているものを食べる。

などが一般的に言われています。

気をつけたい『妊娠悪阻』という病気

ニンアカ (2120)

「妊娠悪阻」という言葉を知っていますか?
つわりの症状が悪化し、治療が必要になるものを「妊娠悪阻」と言います。
「重症妊娠悪阻」と呼ばれることもあります。

妊娠悪阻の特徴

・妊婦の1~2%に起こる
・1日中続く頻回の嘔吐
・食事が全く摂れない
・妊娠前から5%以上の体重減少
・脱水・飢餓状態 ←尿検査にて調べることが多いです。
・治療が必要になります。

何度も嘔吐することにより脱水・栄養障害がおき、重症になると意識障害などがおきます。
栄養や水分は点滴でも補給ができますので安心してください。
医師の指示のもと、ビタミンの補給や薬を使用することもあります。

実は妊娠悪阻とつわりを明確に区別する基準はありません。
つわりが長く続いたり、食事や水分が全くとれないなど、
症状の悪化がみられるときは「妊娠悪阻」となり、治療が必要になる場合もあります。
症状が辛いときには無理せず早めに医師の診察を受けましょう。

つわりの赤ちゃんへの影響は?

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妊娠初期のお腹の赤ちゃんはまだ小さいため、
ママがもともと持っている栄養で十分に成長できる時期です。

そのためお腹の赤ちゃんへの影響は心配しなくても大丈夫です。
ママは無理せず、ゆっくりと休んでください。

つわりの原因でも述べましたが、ママの気持ちがつわりの症状の悪化につながることもあります。
妊娠初期は心配なことも多くあると思います。
つわり症状があると特にふさぎ込んでしまうことが多くあると思いますが、1人で悩まないでください。
ママの悩みは医師や助産師、看護師、市の保健師、
また友人や家族に相談しながら過ごしていけるといいですね。

まとめ

All About (2944)

いかがでしたか。つわりの基本的な知識をお伝えしました。つわりは個人差があります。私たちの性格や顔がみんな違うようにつわりの症状や程度もみんな違うので、まわりと比べて悩む必要はありません。
そしてつわりは必ず終わりがきますので安心してくださいね。
この時期は妊娠期間中でもっとも辛い時期になります。パパやまわりのサポートを受けながら無理せずゆったり過ごすようにしましょう。
ぜひ、つわりの時期はママの体を休める時間にしてくださいね。
妊娠は女性の一生の中で奇跡に近いできごとです。辛いときは一人で悩まず必ず誰かに相談しましょう。
そしてまわりの協力を得ながら、無理のない妊娠生活が送っていけるといいですね。

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