暑い夏、水分補給で飲みたくなるのは、やっぱり麦茶！
クセがなく、さっぱりとしていて、麦茶を嫌いという人は滅多にいないくらい、みんなに親しまれていますよね。
「麦湯」とも呼ばれ、古くは平安時代の貴族が飲用していたそうです！
戦国武将にも親しまれ、江戸時代には、屋台の「麦湯売り」が流行したとのこと。
そして、昭和３０年代に冷蔵庫が普及し、麦茶を冷やして飲む習慣が生まれたのだそうです。
値段も手ごろで、作るのも簡単なので、冷蔵庫に麦茶が常備されているご家庭はとても多いです。
そんな身近な飲み物の麦茶ですが、「体に良い」というイメージはあまりないのでは？
ところが、麦茶はとても健康的な飲み物なんです。
どんなパワーがあるのか、さっそく見ていきましょう！

麦茶特有の香ばしい香りの元となっているのは、「アルキルピラジン」という成分。
この成分には、血液の流れを良くする効果があるとされています。
心筋梗塞や脳卒中は、血液がドロドロになり、血管内に血液の塊である血栓ができ、血管を塞いでしまうことで起こります。
予防として、血液をサラサラにしておくことが大切です。
麦茶にはこの効果が期待できるのです。

また、血圧を下げたり、塩分の排出をうながす効果のあるＧＡＢＡも含まれています。
高血圧や塩分過多の方にも嬉しい成分ですね！

血行がよくなるので、ホットで飲めば、冷え性の改善にも効果的です。

麦茶の原料の大麦には、体を冷やす効果があります。
火照った体を冷やす効果は夏の暑い日に嬉しいですね！
また、麦茶に含まれるカリウムは利尿作用がありますので、尿と一緒に体の熱が排出されやすくなります。
夏に麦茶を飲む習慣には、ちゃんとした理由があったのですね。
お子さんの水筒にも、水やジュースよりも、麦茶を入れてあげると熱射病予防になり、安心です。
ただ、氷を入れて冷たくしすぎた麦茶を飲みすぎると、体温を下げすぎてしまうことにもなります。
適度な冷たさで、適度な量を摂るように注意しましょう。

緑茶や紅茶、ウーロン茶などの原料は茶葉です。
茶葉にはカフェインが入っていますので、飲みすぎると胃を荒らしてしまいます。
一方、麦茶の原料の大麦には、胃を荒らすカフェインが入っていないため、胃に優しいのです。
ノンカフェインで、子供からお年寄り、妊婦さんまで、家族全員で安心して飲めるのが嬉しいですね。
しかも、麦の成分が、胃の炎症や粘膜の修復をしてくれるという研究結果が出たそうです。
特に、食前に飲んでから食事をすると、生活習慣病や胃炎にも効果を発揮してくれるようです。
ただ、食事中に飲むのは、胃液が薄まり消化不良になりやすいため、食前か食後に飲むようにしましょう。

麦茶に豊富に含まれるミネラル成分は、美肌作りにとても役立ちます。
亜鉛は、肌のターンオーバーを促進し、コラーゲンの生成にも良いとされています。
ケイ素にも、コラーゲンを強化する働きが期待でき、肌に弾力を与え、たるみの改善にも効果を発揮してくれるそうです。

そして、老化を引き起こす原因である活性酸素を抑えてくれる抗酸化成分が、麦茶には含まれているので、アンチエイジングにも期待できますよ♡

また、麦茶はカロリーがほぼゼロ。
利尿作用から老廃物の排泄が活発になりますので、デトックス効果もあるのです。
ダイエット中の飲み物としても最適ですね！