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【高齢出産】第2弾◇何歳まで産める?リスクやデメリットを予防する方法はないの?

【高齢出産】第2弾◇何歳まで産める?リスクやデメリットを予防する方法はないの?

2017年7月23日 公開

高齢出産について第2弾です。高齢出産にはリスクやデメリットが伴います。絶対に予防できる、回避できるというものはないかもしれませんが、やれることはあります。妊娠出産が何歳までできるのかというお話にあわせて、高齢出産のデメリットとリスクとデメリットを予防・回避する方法をご紹介します。

高齢出産◇何歳まで産める?

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妊娠できる期間は、初潮を迎え月経がはじまります。その月経が続いている限り妊娠できる可能性があるとされます。つまり、理論上は初潮から閉経まで可能ということになります。
閉経の平均的な年齢は50歳ごろといわれているので、理論上妊娠可能ということですね。

ただし、あくまでも理論上ということです。高齢出産といわれる年齢になってくると、妊娠率は下がってきます。

日本生殖医学会によると、不妊の頻度は25~29歳では8.9%、30~34歳では14.6%、35~39歳では21.9%、40~44歳では28.9%と加齢とともに不妊の頻度が上がっていきます。

閉経していなくても、加齢に伴って卵子の質は低下し、数も減っていきます。理論上閉経まで妊娠は可能といっても、その通りにはいかないと考えた方がいいかもしれません。

高齢出産◇リスクとデメリット

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高齢出産となるとリスクやデメリットが伴うということは、ご存知の方も多いのではないでしょうか。そのことばかりを意識しすぎてしまうのはよくないことではありますが、しっかりと把握しておくべきことでもあります。
大きなリスクとしては妊娠率の低下や赤ちゃんの先天異常、妊娠中の疾患、流産・早産・難産の増加があげられます。

リスクとメリットについては第1弾でご紹介していますので下記のリンクを参考にしてみてください。この記事、第2弾ではデメリットを少し考えてみたいと思います。

高齢出産のデメリット①体力がない

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年齢を重ねることによって、体力は徐々に衰えていくというのはあることでしょう。出産のことでいえば、筋力の低下によってお産の力が弱くなることがいわれています。お産が長引くことで帝王切開となることもあるようです。
危険を回避するため、高齢出産の場合は帝王切開をすすめる産院もあるようですね。

産後でいえば、新生児期は最低3時間おきの授乳ですし、昼夜逆転の子も多く睡眠不足が続きます。自分で動くことができるようになった赤ちゃんのお世話も体力勝負なところもあります。
体力的につらいなと思う部分があるのも実際のところでしょう。

35歳で初産を迎えたわたしは、第2子を37歳で出産しました。体力的にはつらいです。どちらも男の子ということもあり、恥ずかしながらついていくのがやっとです。

高齢出産のデメリット②妊娠線ができやすい

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妊娠線ができる原因はおなかが大きくなることに皮膚の伸びが追いつかず、対応できないことでできるといわれています。もうひとつは、妊娠中は肌の弾力をもたらす細胞の生成をしてくれるホルモンが抑えられるのだそうです。そのため正常なターンオーバーができなくなり、薄く固くなった皮膚に亀裂が入ってしまうのだそうです。
年齢を重ねていると、ターンオーバーはゆっくりになりがちで弾力も減ってくることから、妊娠線はさらにできやすくなってしまうといわれています。

これは、個人差があるものです。ターンオーバーのことだけでなく乾燥などさまざまな要因も考えられます。
高齢出産だから、妊娠線は必ずできるというものでもなければ、若ければ妊娠線ができないということでもないということを付け加えておきます。

高齢出産のデメリット③頼りたい親も高齢に

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高齢出産といわれる年齢のころになると、妊娠・出産・育児と助けを借りたい親も年を重ねているということになります。

孫と関わることを喜んでくれるとでしょう。しかし、元気に動き回る小さなこどものお世話は高齢になった祖父母には大変なこととなるでしょう。
孫のお世話に協力したいという思いとは裏腹に、体調を崩してしまうなど、助けをお願いしにくくなってしまうということもありえるでしょう。

そして、一番大変なのは【子育てと同時に介護】ということになったときでしょう。高齢となった両親だとすると、突然の病気などで介護が必要になることは十分にありえます。
そのような状況になったときの負担は大きいものとなるでしょう。

高齢出産のリスクとデメリットの予防・回避する方法

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晩婚化といわれている現代です。高齢出産といわれる年齢となってから妊娠・出産を考える場合も少なくないわけです。第1弾でご紹介したリスク、この記事でご紹介しているデメリットを考えると不安んなことばかりかもしれません。

第1弾でご紹介しているようにメリットもあるわけですし、リスクやデメリットばかりを過剰に心配する必要はないのではないでしょうか。

なんとかリスクやデメリットを減らせる予防法はないのか、できることはコツコツやりたいと思いますよね。
もちろん、それをやったからといって、必ずリスクやデメリットを回避することができるというものではありません。
しかし、やってみる価値はあるのではないかと考えます。では、その予防についてご紹介していきます。

高齢出産のリスクとデメリットの予防と回避①健康管理

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まずは、健康管理が第一です。簡単なようで難しいことですが、規則正しい生活を心がけて食事もバランスよくとりましょう。
妊娠高血圧症候群などのリスクを減らすためにも、減塩を心がけた食事がおすすめです。妊娠中の急激な体重増加もリスクを高めてしまうので食べ過ぎないようにというのも重要ですね。
また、ストレスをため込まないように、上手に発散するようにしたいところです。

運動については、妊娠前から運動をよくしていた方なら無理のない程度に続けるといいでしょう。しかし、妊娠前にそれほど運動していなかったという方が妊娠してから無理をして運動すると却ってよくないそうなので、通っている産婦人科の医師などに相談してどの程度なら大丈夫か確認してからの方がいいかもしれません。

高齢出産のリスクとデメリットの予防と回避②葉酸の接種

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葉酸を摂取することがいいことというのは、見聞きしたことがあるという方は多いのではないでしょうか。葉酸は細胞分裂の異常を防いだり、細胞の増殖を助ける効果あるといわれています。

加齢による生殖機能の衰えをゆるやかにしてくれる作用、細胞の異常分裂が原因とされる先天異常のリスクを減らしてくれる作用、血管や臓器の細胞を元気にしてくるれるので、妊娠中の疾患などのリスクを減らす作用があるとされています。

葉酸の摂取は、ほうれん草やブロッコリー、いちごなど食べ物で摂取することができます。食事で摂取が難しい場合は、サプリメントを利用することが一番摂取しやすいかもしれません。

高齢出産のリスクとデメリットの予防と回避③嗜好品を控える

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たばこ・お酒・カフェインなどの嗜好品の影響は、よく見聞きすることでしょう。

たばこは、流産・早産・低体重児・常位胎盤早期剝離など赤ちゃんはもちろんママのカラダも危険にさらすものです。また、赤ちゃんに発達障害などの症状あらわれる確率も高くそうです。たばこはやめた方がいいです。

お酒に関しても、ママがアルコールを摂取することで赤ちゃんは【胎児性アルコール症候群】となります。
ママが肝臓でアルコールを分解するように、胎盤臍帯を通してアルコールを摂取してしまった赤ちゃんもアルコールを肝臓で分解することになりますが、赤ちゃんの肝臓はまだ未発達の状態です。分解されるまでの時間、アルコールがカラダに残ってしまうことになります。
それによって、低体重・低身長などの発達の遅れや、発達障害や行動障害などの症状があらわれる可能性も高くなるのだそうです。胎児性アルコール症候群は治療ができません。
ママがお酒を控えるしか方法はありません。
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コーヒーなどのカフェインは控える方がいいといわれますが、それは過剰に摂取することがよくないとされているのだそうでうす。
カフェインは血管を収縮させる作用があるため、胎盤を通して血流が少なくなってしまうために赤ちゃんに十分な酸素や栄養が送れなくなってしまうのだそうです。
発達障害や胎児死亡(最悪の場合)などが起こり得るとされています。
また、赤ちゃんは発達が未熟なため、カフェインを代謝することができません。できるだけ控えてあげるといいですよね。

妊婦さんが摂取してもよいとされているカフェインの量は1日に200mgとされています。コーヒー・紅茶・お茶をはじめカフェインが含まれているものはいろいろあります。
デカフェなどノンカフェインの飲み物に切り替えるなど、過剰に摂取しないように気を付けましょう。

高齢出産のリスクとデメリットの予防と回避④定期健診(妊婦健診)

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しっかりと健康管理することがリスクとデメリットを予防・回避するには必須事項ですよね。それに加えて、ママのカラダがどのような状態にあるか、または、おなかの赤ちゃんがどのような状態なのかチェックしてくこともとても重要です。

特に妊婦健診は、ママの状態のチェックだけでなく、赤ちゃんの状態もチェックします。妊娠の経過をしっかりと確認しておけば、さまざまなカラダの変化や異常を早期に発見することが可能です。
また、体調の管理についてもしっかりと指導を受けることができるので、安心もできることでしょう。

高齢出産のリスクとデメリットの予防と回避⑤必要な育児サービスを調べる

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デメリットの③にあげた頼りたい親に頼れないという場合は、高齢だという理由だけではありません。遠方に住んでいるなど頼りたくても頼れないという状況になることはあり得ます。

行政が行っている育児サービスに加え、さまざまな育児サービスがありますよね。妊娠中に利用できるもの、産後利用できるもの、仕事に復帰する際に利用したいものなど事前にどのようなものがあるのか調べておく必要はあるでしょう。

ママが無理をして、身動きが取れなくなったとき、困ってしまうのは赤ちゃんです。そのようなことがないように、無理をすることなく頼れるところには頼りましょう。

まとめ

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高齢出産のデメリット、それを予防回避する方法についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

高齢出産にはリスク・デメリットはつきものです。しかし、高齢出産だから絶対にリスクやデメリットが現実になるということではありません。メリットもあります。
「できることはやっておく!」と予防をしたから、絶対にリスクやデメリットを回避できるということでも、残念ながらないんですよね。
妊娠出産は、高齢出産に限らずなにが起こるかわからない、大変な大仕事です。どんなリスクやデメリットがあるのかしっかりと把握しておくことで、そのときに対応できるのではないでしょうか。

高齢出産を必要以上に怖がる必要はないと思うのです。でも、リスクやデメリットがあることは事実なのだから、それを理解し、受け入れておくことは大切なのだと思います。

わたし自身、2人の息子を35歳を超えてから出産しました。妊娠高血圧症候群や軟産道強靭、帝王切開を経験しました。
経験したからこそ、ご紹介したいと書いた記事が、読んでくださった方の助けになるといいなと思います。