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共働き家庭に話題の「家事シェア」に迫る!上手にシェアするための3つコツとは

共働き家庭に話題の「家事シェア」に迫る!上手にシェアするための3つコツとは

2019年1月30日 公開

「家事シェア」という言葉を聞いたことはありますか? 家事シェアとは、その名の通り家庭内で家事をみんなでシェアして、「みんなで家事をすること」が家事シェアです。 特に夫婦ともに忙しい共働き家庭にとって、家事シェアは最近のブームとなっています。 しかし、急に家事シェアをしようとしても、すぐに始められるものではありません。 家事シェアには3つのコツがあり、そのコツをまず家庭に取り入れることで、ぐっと家事シェアが行いやすくなりますよ! 今回はそんな家事シェアの3つのコツと、上手にシェアするためのアイデアをご紹介します。

共働き家庭の家事の分担率は?

Washing Machine Laundry Tumble · Free photo on Pixabay (137597)

働くママにとって、仕事と家事、育児との両立は大きな課題ですよね。
核家族が増える中、夫婦での協力は必須です。

しかし、実際の分担率はかなり偏っていることが分かっています。

働くママは家事に仕事に育児にワンオペ状態?!

株式会社マクロミル調査を元に作成 (139249)

via 株式会社マクロミル調査を元に作成
上の表はマクロミルがインターネットで夫婦ともにフルタイムで働いている20~40代の既婚男女1,000名にリサーチをした家事の分担率の結果をもとに作成した表です。(『2018年 共働き夫婦の家事分担調査(インタビュー調査編)』の第二弾を元に作成)

この表を見ると、家事は「妻が主だが夫も少しになっている」「妻がほとんど担う」という、妻の負担が大きい解答が過半数以上を占めています。
夫婦ともにフルタイムで働いていても、妻が家事の主となっている家庭が多いようです。

プラス、母親になると家事以外にも育児を担うことが増えます。
育休の取得率も女性の方が多い現状としては、家事も育児も妻の負担が多いとい家庭が多いのではないでしょうか。

そんな状況だからこそ注目されはじめたのが、「家事シェア」という、家事の担い方なのです。

分担ではなく、シェアすること!

ところで、家事の分担、という言葉は昔からありますが、分担とシェアは何が違うのでしょうか。

≪家事の分担≫
「洗濯はパパ、料理はママ」などと担う家事を人で分けること。
得意不得意や使える時間によって、家事の担当を分けるというのが今までは一般的でした。

しかし、その結果、先ほどの結果のように女性の方の負担が重くなりがちという現状がありました。
また、どちらかが残業だったり、病気で動けなくなったりした時には、自分の担当以外の家事をするときに戸惑うことも。

そして完全に分担してしまうと、「自分はきちんとしているのに、あなたはどうして自分の役割をやってくれないの?」という感情を抱いてしまいがちになるのです。

≪家事シェア≫
その点、家事シェアとはだれがどの家事を、というわけではなく、みんなが全ての家事を担うことができ、その全ての家事を協力しながらやることです。
一緒に同じ家事をやるのもあり、曜日別や日別に分けるのもあり。

緊急時も家事の要領が分かっているため、対応しやすいというメリットがあります。

しかし、忙しい毎日だからこそ、ある日突然「みんなで家事をシェアしましょう!」というのはなかなか難しいもの。
上手く夫婦で家事をシェアするには、まずは3つのコツをチェックしてみましょう。

家族で「家事シェア」するための3つのコツ

Tap Black Faucet · Free photo on Pixabay (137603)

家族で「家事シェア」をするコツ。そのコツとは、
1.ムダをなくす
2.ムリをなくす
3.ムラをなくす

の3つです。

それぞれ、どのようなコツなのか見てみましょう。

1.ムダをなくすー必要のない行動やものをなくす

まずは、家事の”ムダ”がないか考えてみましょう。

よく言われるのが、家事をするのに無駄なモノが多すぎること。モノが多すぎると、
・必要な時に必要なものが見つかりにくい
・片付けが面倒

という状況が多くなります。

家事をするためにモノを探す、片付けをする時間がかかるのは、家事を行うのにとても”ムダ”なことなんです。

今まで家事をやってきた人は、それが無駄だと思っていなくても、新たに家事を覚える人にとってはとても大変で、無駄に感じてしまうかも。
家事シェアを始めたいと思うなら、この際、ムダなモノや行動をきっぱり断捨離してみましょう。

2.ムリをなくすー効率の悪い家事は時短できないか見直す

2つ目は”ムリ”をなくすことです。
家事は生活を送るうえで欠かせない作業ではありますが、それが負担になってしまうと「面倒」、「やりたくない」という感情が芽生えてしまいます。

そこで、家事をする家族みんなでムリせずできる方法を考えてみましょう。もっと時短できる家事はないでしょうか。

例えば、掃除機かけをロボット掃除機に頼る食器洗いを食洗機に、など文明の機器に頼るのもいいでしょう。
男性は家電が好きな方も多いですしね。

3.ムラをなくすー家事のルールややり方を統一

3つ目のコツは、”ムラ”を取り去ること。

夫婦は違う家庭で育ってきたり、それまでの家事経験が違いますので、家事のルールややり方の考え方も違うもの。
そのため、それぞれが自分の中のルールややり方で家事をやってしまっては、お互いのイライラの元になりかねません。

そこでおすすめなのは家族で話し合い、家事のやり方のムラをなくして、誰でも同じようにできるようにすること。

誰でも同じようにすることをルール化すれば、
「そのやり方違うじゃん」
「こうすれば効率がいいんだよ!」

なんて言い合いすることもなくなりますよ。

家事分担の見える化で意識の改革をしよう

Checklist Check List · Free photo on Pixabay (137601)

3つのコツをつかみ、家事のムダ、ムリ、ムラを見直したら、次は具体的にシェアする方法を考えてみましょう。
一番効果的なのは、家事シェアを見える化することです。

家事シェア見える化シートを作成する

まず、家事シェアの見える化シートを作成してみましょう。
参考に、全国的にも共働き率の高い福井市の「家事・育児シェア見える化シート」をご紹介します。
こちらのシートを参考に、夫婦や家族で家事シェアについて話し合ってみましょう。
できれば夫婦で半分半分、シェアできるのが理想ですね。

TO DO LISTを作成しておくのもいいでしょう。
その日1日のやる家事が明確になっており、できていない家事をぱっと見ることができれば、

「子どもが熱を出しちゃって・・・病院へ連れて行くから、残りの朝の家事をお願いできる?」
「今日はまだ、この家事が終わっていないんだね。なら代わりにやっておくよ。」


などと、緊急時にも家事のやり残しも分かりやすく、スムーズにシェアできるようになります。

また、曜日や日によって担当を替えるのもあり。
交代しながら家事を担当したり、夫婦一緒でやる家事を作ったり、さまざま話し合ってみてください。

そしてシェアのルールや方法も併せて見える化し、みんなが見やすいところに貼っておきましょう。

家事シェア時の注意点は?

Garbage Trash Litter · Free photo on Pixabay (137600)

家事シェアをするときにも注意点があります。
まず、家事シェアの目的は家族みんなで家事をシェアすること。

その家事を巡って、「どちらかの負担が大きい」「やり方が気に入らない」などと夫婦喧嘩が起こるようなら、その家事シェア方法は今の家庭の状況に合っていないのでしょう。

そのため、
・定期的にシェアの方法を話し合うこと
・家事シェアの感想も言い合うこと
・シェア率を見える化してみること

をおすすめします。

何より、お互いがいないと生活が成り立たないことに感謝の気持ちを持ちながら、進めていくことが大切です。

まとめ*まずは夫婦で、いつかは家族で家事シェアしよう

ぱくたそ-フリー素材 (138260)

いかがでしたか?
家事も育児も協力するのは大切なこと。
ただ、役割分担をするのではなく、夫婦どちらも何でも同じできるようにしておくことが、とても大切なんです。

家事が負担だと思わず、一緒に気持ちよく生活するために、ムダムリムラをなくし、シェアしていけたらいいですね。

最初は夫婦だけでやっていた家事も、子どもが大きくなると子どもたちも一緒にシェアできるようになります。
家族で家事をシェアすることで、子どもたちも家事の大切さも学ぶことができ、家族の一員として生活していくことの楽しさを実感しやすくなるはずですよ!