皆さんは、クリスマスパーティーやお正月など、大人数が集まったときの遊びと言えば、何を思い浮かべますか？
大手通信教育会社が「お正月、家族で一緒に楽しむ遊びは何ですか？」と言ったアンケートを行ったところ、以下のような結果が出たそうです。

トランプ…22％
かるた…17％
テレビゲーム…12％
百人一首…10％
オセロなど…6％
その他…33％

やはり、トランプやかるたは、比較的小さな子供でも簡単なルールで遊べることから、人気が高いようですね。昔ながらの遊びなので、おじいちゃん・おばあちゃんも一緒に楽しめることが人気の秘密のようです。

最近は、核家族化や少子化が進んでいますので、子供1人でも楽しめるテレビゲームや携帯ゲームが普及しています。1人で遊ぶゲームだと、誰かと会話したり、一緒に協力したり、競い合うことも少ないので、コミュニケーション力不足の子が育ってしまうのです。

一方、大勢で遊べる「かるた」や「トランプ」などのゲームは、一緒にいる人と会話しながら、勝ったり負けたり競い合って、その喜びを分かち合うなど、大勢だからこその楽しさがあるのです。特に、お正月は家族や親戚が一同に集まる数少ない機会でもあります。普段、なかなか交流できない人たちとも一緒に遊ぶことで、親交を深めることもできますよね。遊びを通して自然と会話が弾むので、無理なくコミュニケーション能力を育むことが出来るでしょう。

大勢で遊ぶ人気の遊びの中で特に子供の教育に良いのが「かるた」です。シンプルなルールで、小さな子供にもわかりやすいため、2、3歳の子供からでも十分楽しむことが出来ます。一体、どんなメリットがあるのか、ご紹介しましょう。

かるた遊びは、読み手が読んだ言葉のカードを取るゲームなので、自然と語彙力が高まります。まだ文字が読めない子でも、パパやママが読んだ言葉と、それに見合ったイラストのカードを取ることが出来ますので、繰り返し遊んでいるうちに、単語や文字を覚えることが出来るのです。

これは、日本語に限ったことではありません。最近は、英語のかるたなどもありますから、遊びながら英単語まで覚えてしまうのです！子供は繰り返しを厭わないので、日ごろからよく遊んでいると、文字の勉強にもなって良いですよ。

読み手の言葉を一言一句聞き逃さずにしなければ、場のカードを取ることが出来ませんから、それだけ集中して聞く力が養われます。これは、人とのコミュニケーション力にも通じるので、上手に相手の話を聞き、言葉のキャッチボールをする力の基礎となります。
小さな子は、特にこの聞く力や集中力が苦手なことが多いので、これらを鍛えてくれる最適な遊びと言えますね。

かるたは、お手付きをするとペナルティが課せられますよね。そのため、1枚1枚のカードをよく見るという「見る力」「注意力」が養われます。さらに、トランプの神経衰弱と同様で「記憶力」も養われます。たくさん並べられたカードの中から、読まれたカードに一致するカードはどこだっけ…？と記憶していないと、すぐにサッと取ることが出来ませんよね。

遊びながら脳を刺激して、脳を活発に動かすことはとても良いことです。小さい子ほど、意外とこの「見る力」や「記憶力」に長けていることが多いので、その長所を伸ばしてあげると良いでしょう。