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「新生児の病気って?」新生児の病気について知っておこう!

「新生児の病気って?」新生児の病気について知っておこう!

2017年1月10日 公開

新生児の病気について。急な発熱や新生児が罹りやすい病気について紹介しています。少しの知識で慌てずに済みますので、知識を持つことは重要です。

新生児の病気について

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新生児は見た目も弱弱しく、すぐに病気に罹ってしまうのでは?と心配になると思いますが、実は新生児の赤ちゃんはママから抗体をもらって産まれてくるので、赤ちゃんによっては生後半年くらいまで風邪などの病気に罹りにくくなっています。

ですが、ママによっては病気の抗体を持っていないこともあるので、必ずしも病気に罹らないというわけではありませんし、抗体に関係ない病気には罹ってしまうこともあります。

新生児の病気は産まれてから罹ってしまう病気もあれば、産まれてくるときにすでに病気を持ってしまっている場合もあります。ここでは主に産まれてから罹る病気について詳しくご紹介していきますね。

新生児に多くみられる病気の種類

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病気というと大きな病気を思い浮かべてしまうかもしれませんが、ここでは主に風邪や湿疹など身近に起こってしまう病気をご紹介します。

乳児湿疹

赤ちゃんの肌はとても弱く薄いので、ミルクの飲みこぼしや汗などですぐにダメージを受けてしまい、赤くなってしまったり、痒みとして肌にあらわれてしまいます。乳児湿疹は主にどんな赤ちゃんにも表れやすい病気の一つで、皮膚が赤くなりニキビのような湿疹が出てしまうのが特徴です。

一時的に引き起こされるものではなく、長期的に長引くこともありますから、生後半年を超えても乳児湿疹がよくならない場合もあります。もしも湿疹が出始めてきたら、洗浄・保湿をしっかりと行い肌のケアをしてあげましょう。

正しく行えていれば2週間ほどで改善してきますが、長引く場合は小児科や皮膚科で診察を受けるようにしましょう。

風邪

新生児はママから抗体をもらっているので風邪に罹りにくいのですが、ウイルスをもらってしまうと風邪に罹ってしまいます。また寒いのに薄着をしていたり、温度調節がうまくできていないと風邪に罹りやすくなります。

熱や咳、鼻水といった症状が出て、ウイルスによっては下痢の症状があらわれることも。身体の中にウイルスに対する抗体が出来ると治りますが、熱などの症状が出ている時は水分補給を十分に行う必要があります。おおむね3日~4日で症状が回復しますが、長引く場合や高熱を出してしまったときは病院で診てもらいましょう。

新生児黄疸

約9割の赤ちゃんが発症するといわれていて、肌や白目が黄色くなるのが特徴です。体内の「ビルビリン」が増加してしまうことで引き起こされます。生後2日~5日の間に発症し、良くなる傾向がありますが、ビルビリンの値が下がらないと長引いてしまうこともあります。

生理的黄疸なら一時的にビルビリン値が上がってしまうものの、数日すればだんだんと値が下がってきますが、病的黄疸であれば核黄疸になる恐れがあるため治療が必要になります。治療法は光線治療がまず行われますが、光線治療でも数値が下がらない場合は全身の血をすべて置き替える「交換輸血」が行われます。

また生理的黄疸でも医師が治療が必要と判断した場合は光線治療を行うこともあります。私の娘も生後3日で生理的黄疸にかかり、約2日光線治療をしました。ほとんどの場合は生理的黄疸とのことなので、医師の説明を良く聞き、ママが思いつめずに赤ちゃんの回復のために母乳やミルクをちゃんと飲ませてあげることが大切です。

先天性の病気とは

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先天性の病気とは産まれてくるとき、または母体にいた時から何か疾患を患っている病気のことです。

例えば先天性異常や先天性心疾患、先天性代謝異常などがこれにあたります。しかし、先天性とは生まれつき備わっているものという意味ですが、後天的なもの(産まれてから発症する)も中にはあります。

ではどんな病気があるのか、主に発症の多い病気の中からをご紹介します。

先天性股関節脱臼

先天性の病気になりますが、産まれた後にも発症する可能性がある病気になります。主に女の子に多く、この病気の9割は後天的なものです。生後3~4か月に発見されることが多く、治療をすれば治ります。

股関節が外れたり、ズレてしまったり脱臼してしまう病気のことです。新生児からよく足をM字に曲げるようにと指導されると思いますが、このためです。赤ちゃんは自分の股関節が外れていたり、脱臼していても泣いて訴えることがありません。

一般的に左右の股間部分のシワの数や異常な音が鳴ったりすると発見に繋がります。両足を広げてみて開きが悪かったり、左右の足の長さが違う場合には先天性股関節脱臼を疑い病院で診てもらったほうが良いでしょう。

幽門狭窄症(ゆうもんきょうさくしょう)

性格には先天性肥厚性幽門狭窄症といいます。先天性の病気ではありますが、生後2~3週間の男児に多く見られる病気で、胃の出口にある幽門筋が肥厚してしまい、胃の出口が狭くなってしまいます。胃の出口が狭くなると飲んだミルクが十二指腸に運ばれなくなり、ミルクが胃の中に留まってしまいます。

胃の中がミルクでいっぱいになると赤ちゃんは噴水上にそのミルクを吐いてしまいますが、溜まっているミルクを吐き出してしまうだけなので一向に赤ちゃんは満腹状態にはなりません。この病気の発見・治療が遅れると、体重増加はもちろんのこと出生時の体重を下回ってしまうこともあります。

飲んだミルクを大量に吐いてしまう場合や噴水上に激しく嘔吐する場合はこの病気が考えられますので早急に病院で受診をしましょう。

先天性代謝異常

産まれたばかりの赤ちゃんに対し、病院で検査を行ってくれているので早期発見ができる病気ですが、この病気は生まれつきある特定の「酵素」が欠けていて、代謝の働きが阻害されているため起こってしまう病気のことをいいます。

症状としては欠けてしまっている酵素の種類によって変わってしまいます。しかし、共通する症状としては、代謝が出来ないことにより、身体に悪い物質が溜まってしまい脳に影響を及ぼしてしまうので、知的障害や痙攣などが引き起こされてしまいます。

また先天性代謝異常は1種類だけでなく、酵素以外にアミノ酸を代謝できない場合には「先天性アミノ酸代謝異常症」、糖質を代謝できない場合には「先天性糖質代謝異常症」などがあります。

新生児の様子が変?! 熱を出したり吐いてしまったときの対処法

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急に赤ちゃんが熱を出したり吐いてしまったり、具合が悪そうだと心配になりますよね。中にはどうしたら良いのか分からずに慌ててしまう人も。病院に行くのが一番ですが、まず初めの対処はお家ですると思います。

では、赤ちゃんが熱を出したり吐いてしまったときはどう対処すればいいのでしょう?

熱があるとき

生後3ヶ月までは37.5℃以上の熱がある場合は急いで病院へ行きましょう。発熱の他に痙攣や嘔吐、ぐったりとしている場合は注意が必要です。発熱だけの時は一度かかりつけの小児科へ電話して相談してみても良いと思います。

発熱がある場合の対処法はなるべく早くに病院で受診することです。生後3ヶ月までの赤ちゃんは母乳を介してママから抗体をもらってはいるものの、急速な変化がみられる場合があります。汗がひどいようなら着替えをきちんとしてあげて、身体を冷やさないようにして病院へ行きましょう。

吐いてしまったとき

おっぱいやミルクをあげてから1~2回吐いたあと元気にしているようなら問題ありません。気を付けなければいけないのは、噴水上に勢いよく吐いてしまったときや大量に何回も吐いてしまったときです。このような場合は幽門狭窄症などが考えられるためすぐに病院へ行きましょう。

発熱やぐったりとしていて元気がない場合も病院へ。吐いたものが喉に詰まらないように気を付け、顔を真上ではなく横向きにしてあげましょう。喉に吐いたものが詰まると窒息の恐れがあります。また吐いたものが逆戻りしないようにすぐに拭いてあげましょう。

鼻が詰まっているとき

フガフガと鼻がいっていると息苦しいのかと心配になりますよね。鼻づまりだけで発熱などがなく、比較的元気であれば鼻づまりを解消してあげるだけで大丈夫です。どうしてもお家で取り切れない時や、発熱や嘔吐を伴うとき、ぐったりとしていて元気がないときは病院へ行きましょう。

鼻づまりだけならば、鼻の上部を火傷に気を付けながら蒸しタオルなどで温めてあげたり、湯気を嗅がせたりしましょう。またわきの下に何か挟んであげると交感神経が刺激されて鼻が通りやすくなります。市販の吸引器でもいいですが、乱用のし過ぎは鼻の粘膜を傷つけてしまうので、最後の手段とした方が良いと思います。

様子がいつもと違ったり、痙攣などを起こしているときは

元気がなくぐったりとしている、痙攣がみられる、いつもと様子が違うといったことがあれば急いで病院へ行きましょう。赤ちゃんは免疫力が低いためいつ病気に罹るか分かりません。新生児であれば予防接種もまだ始まってはいないので尚更様子がおかしいと感じたら病院へ。

どうしたら良いのか分からない時や、判断がつかないときは近くの保健所へ電話したり、市区町村でも相談窓口があるので、もしもの時のために相談窓口を調べておきましょう。また小児救急でんわ相談窓口でも相談に乗ってくれます。

新生児の急な病気 夜間や休日などで、どう対処したらいいか分からないときは

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日中であれば病院に電話をしたり、受診をすることができますが、夜間や休日であれば病院が休みの場合が多いのでどう対処すればいいのか迷うことがあると思います。

そんなときに助かるのが小児救急でんわ相談(#8000)です。小さなこどもはいつ病気に罹るか分からないものですし、初めての育児であれば尚更対処法や病院にかかったほうがよいのか分からないことが多いですよね。

小児救急でんわ相談では看護師や小児科医師へ電話で相談が出来るので、夜間や休日で判断に迷ったり、どう対処していいのか分からないときは電話してみましょう。番号は全国共通の短縮番号になっていて、お住いの都道府県の相談窓口に自動転送されるようになっています。