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妊娠の確率を上げるには?「排卵日」を予測する4つの方法とは?知っておきたい妊活の基礎知識

妊娠の確率を上げるには?「排卵日」を予測する4つの方法とは?知っておきたい妊活の基礎知識

2018年5月23日 公開

誰もが結婚して夫婦生活をしていれば、いつか必ず妊娠するものだと思っていたら大間違い!年齢や生活習慣の乱れにより、妊娠の確率が低下していることもあるんです。赤ちゃんが欲しいと思ったら、まず知っておきたいのが妊娠確率と排卵日の関係。今回は排卵日を予測し、効率よく妊娠確率をUPさせる方法をご紹介します。

妊娠の確率と「排卵日」の関係

Pregnant Pregnancy Mom · Free photo on Pixabay (118234)

妊娠は、卵子と精子が受精することで成立するため、タイミングが合致していなければ、なかなか妊娠することが出来ません。

そこで重要なのが「排卵日」。排卵日とは、成熟した卵胞から卵子が排出される日のことを言い、卵子が精子と出会うためには、卵子が排出される「排卵日」前に性交を行うことが最も大切なことなのです。

妊娠確率が上がるのは排卵日の2日前!

Paper Composition Business · Free photo on Pixabay (118235)

最も妊娠の確率が上がるのは、排卵日当日ではなく排卵日の2日前~前日と言われています。それは何故かというと、卵子と精子の寿命に関係があるのです。

卵子の寿命は排卵後24時間、精子の寿命は射精後5日程度なので、精子の方が卵子に比べて寿命が長いと言えます。そのため、卵管内で精子が卵子の「出待ち」状態を作る必要があるのです。

さらに、卵子は排卵後、約6時間後に老化していくとも言われています。精子も射精してから卵子のもとにたどり着くまで時間がかかるので、排卵当日に性交をしたとしても、精子が卵子のもとにたどり着くころには卵子の寿命が尽きてしまうのです。

このような理由により、排卵日当日に性交するよりも、排卵日の2日前~前日に性交をした方が妊娠の確率が格段にUPするというわけです。

「排卵日」っていつなの?

Question Mark Why Problem · Free photo on Pixabay (118236)

妊娠の確率を左右する重要な「排卵日」。一体いつのことなのか気になりますよね。生理周期が一般的な28日周期の人の場合、排卵日は生理開始日のおよそ14日前に訪れると言われています。

基礎体温を付けていると分かりやすいのですが、一般的に、低温期から高温期に切り替わる時が排卵日とされています。基礎体温のグラフ上で言うと、低温期が続いた後に、ガクンと体温が下がり、翌日にグンと体温が上昇し、高温期へ突入すると思いますが、このガクンと体温が下がった日が「排卵日」と言われています。

排卵日を予測する4つの方法

Bird Nature Wing · Free photo on Pixabay (118237)

不妊治療の初期段階でも用いられる「タイミング法」。このタイミング法とは、前述したように排卵日の2日前~前日に性交を行い、妊娠の確率を高める方法のことを言います。このタイミング法を実施するにあたって、最も重要なのが「排卵日」を予測すること。

排卵日の予測は、以下の4つの方法で行うことが出来ます。以下のうち、2~3種類の方法を併用することで、より正確な排卵日を知ることが出来ます。赤ちゃんが欲しいという方は、まずこのあたりから実践してみてくださいね。

①基礎体温表から排卵日を予測する方法

Fever Thermometer Digital · Free image on Pixabay (118238)

最もポピュラーなのが、基礎体温を毎日計測し、それをグラフ化することで自分の身体の状態を把握する手法です。不妊治療を行う際にも、必ずといっていいほど、基礎体温を付けることを指導されますので、日ごろから計測しておくと良いでしょう。

基礎体温は、体温が低めの「低温期」と高めの「高温期」の2層に分かれており、次の生理予定日や排卵日などを知ることが出来ます。

正常な基礎体温グラフでは、生理開始日を第1日目としたら、そこから14日程「低温期」が続き、ガクンと体温が低くなった日が「排卵日」、その後「高温期」が14日程続いて生理がまた始まるといった流れになります。

このようにしてグラフ化することで、自分の生理周期が明確になり、おおよその排卵日が予測しやすくなるのです。

しかし、ガタガタな基礎体温表で、2層に分かれていなかったり、分かれていても高温期の体温が低かったりする場合は、ホルモンバランスが崩れている可能性も考えられるため、注意が必要です。

②オギノ式計算で排卵日を予測する方法

Calendar Wall Days · Free photo on Pixabay (118239)

オギノ式とは、過去半年の生理周期のデータをもとに、平均的な生理周期を計算し、生理開始予定日から12~19日間を「妊娠しやすい日」と捉え、性交のタイミングをはかるという方法です。
産婦人科学者の「荻野久作」という人が発見した方法なので「オギノ式」と呼ぶそうですよ。

昔の人の妊活は、このオギノ式を用いたそうですが、生理不順の人の場合は、排卵日が予測しにくく、正確さに欠けるとも言われています。以下にオギノ式計算が自動で出来るサイトをご紹介しますので、参考程度にやってみてくださいね。

基礎体温表などと併用しながら、排卵日を予測すると良いと思います。

③排卵検査薬から予測する方法

【第1類医薬品】ドゥーテストLHa排卵日予測検査薬 12本

3,853
「ドゥーテストLH 排卵日予測検査薬」は尿中のLHの変化を捉え、

最も妊娠しやすい時期である排卵日を約1日前に予測する検査薬です。

排卵後の卵子の生存期間、女性の体内での精子の生存期間を考えると、最も妊娠しやすいタイミングは“排卵の前または直後”です。
基礎体温表やオギノ式だと、生理不順の女性はなかなか排卵日が予測しにくいものですが、そんな時におすすめなのが「排卵検査薬」。排卵検査薬は、排卵日直前になると一気に分泌量が増す黄体形成ホルモン(LH)を検知し、一定量を超えると陽性を示す仕組みになっているものです。

この黄体形成ホルモンが大量に分泌された後に排卵日が訪れると言われていますので、事前に排卵予測をすることが可能です。

基礎体温表と併用することで、より精度の高い情報を得ることが出来ますね。排卵検査薬は、薬局で簡単に手に入れることが出来ますので、本格的な不妊治療を始める前に自分たちでタイミング法をトライしてみたいというご夫婦におすすめです。

④おりものから排卵日を予測する方法

Bathroom Bad Toilet · Free photo on Pixabay (118244)

排卵日が近づくと、精子が子宮内に入りやすくなるように頸管粘液が盛んに出るようになります。おりものがいつもより多く、粘り気があるな…と感じたら排卵日が近いかもしれません。

指でつまんでみて、7cm以上糸を引くように伸びるようなら排卵日が近い証拠ですので、タイミングをとってみましょう。基礎体温表などを見ながら、排卵日が近くなってきたな…という時期に、毎日チェックすることで変化の特徴をつかむことができます。

妊娠確率と年齢は関係があるの?

Belly Heart Intestine · Free photo on Pixabay (118257)

最近は、晩婚化が進み、初産の母親の年齢が上昇傾向にありますよね。高齢妊娠や出産は、母体へのリスクも高く、先天性疾患を持った赤ちゃんが産まれる確率も高くなっていきます。

正常な妊娠をするには、健康な卵子と精子が必要です。しかし、年齢を重ねるとともに、卵子が老化していき、自然妊娠の確率がどんどん低下していってしまうのです。

・25歳~30代前半…25~30%
・35歳以上…18%
・40歳…5%
・45歳以上…1%

上記で分かる通り、.30代に入ってから徐々に妊娠率は下がり始め、35歳以上になるとガクンと低下します。そして40歳以上になると、たったの5%以下にまで妊娠率が下がるので、確率だけで考えれば、自然に妊娠をするというのは非常に困難であるということですね。

◆男性の場合は?年齢と妊娠率は関係あるの?

男性の場合は、卵子と違って日々新しい精子が作られます。このため、これまでは卵子のように精子が老化していくとは考えられていませんでした。しかし、近年の研究結果では、男性も35歳以上を境に徐々に精子が劣化することが判ってきたようです。

また、夫が高齢だった場合に産まれる子供が、精神疾患や発達障害になる確率が高くなるというデータもあるのだそうです。妊活は、女性だけのものではなく、男性にとっても密接な関係があると言えると思います。

妊娠確率を少しでも上げるために!今から出来る生活習慣とは?

Women Female Sun · Free photo on Pixabay (118258)

妊娠する確率は、年齢とともに下がっていく事実は、どうにも止められることではありません。排卵日を予測し、妊娠しやすい時期に性交をすることも重要ですが、それだけでなく普段からの生活を整え、正常な排卵・受精・着床が起こるようにすることも必要です。

ストレスは、ホルモンバランスの乱れと関係しています。少しでも妊娠の確率を高めるために、生活習慣の見直しを考えてみてはいかがでしょうか。以下に気を付けたいポイントをご紹介します。

①規則正しい食生活を心掛ける

Vegetables Vegetarian Tomatoes · Free photo on Pixabay (118259)

ダイエットなどで過度な食事制限をしたり、ストレス解消に暴飲暴食をしたり、深夜にドカ食いをするなど、食生活の乱れも不妊の原因となります。

1日3食、バランスの取れた食事をし、新しい生命を宿す体そのものの健康を維持するようにしましょう。仕事で帰りが遅い、忙しくて食事がまともに摂れないという方も、栄養が偏らないように工夫し、妊活に効果的な栄養素を積極的に摂るように意識してくださいね。

②体を冷やさない

Coffee Hot Drink · Free photo on Pixabay (118261)

普段から冷え性が気になる人はもちろんですが、自分では気が付かない隠れ冷え性の人も注意が必要です。冷えは万病のもとと言われますが、特に女性の場合は、血流が滞ったり、ホルモンバランスが崩れたりするなど良くないことばかりです。

夏の暑い日でも、冷たい物を摂りすぎない・靴下やストッキングを履くなど、なるべく体を冷やさないよう気を付けるようにしましょう。

③適度なストレス解消を!

Engagement Couple Romance · Free photo on Pixabay (118264)

ストレスが全くないという生活はまず無理ですが、ストレスは妊活中の女性にとって大敵です!この時期は、なかなか頑張っても妊娠しないなど悩みやストレスが付き物ですが、神経質になりすぎると妊娠の確率を下げてしまうと言われています。

妊活に行き詰まったら、たまには夫婦で旅行に出かけてみたり、美味しいディナーを食べに行くなど、適度にストレス発散をすることが大切ですよ。

④適度な運動も必要!

Yoga Fitness Exercise · Free photo on Pixabay (118263)

痩せすぎ・太りすぎは、妊娠の確率を下げてしまうと言われています。妊娠しやすい身体を作るには、日ごろから適度な運動をし、体力を付け、健康的な体でいることです。

お風呂上りに軽くストレッチをしたり、起床後に自宅近くをウォーキングしたり、簡単に出来るような運動で良いので、習慣づけてみてはいかがでしょうか。

運動が苦手な人でも、このくらいであれば出来そうですよね!適度な運動は、血行を良くし、ホルモンバランスを整え、ストレス発散にもなるのでおすすめです♡

⑤喫煙・飲酒の習慣を見直す

Cigarette Tobacco Smoke · Free photo on Pixabay (118240)

喫煙は、「100害あって一利なし」と言われているほど、体にとって悪いものです。当然、妊娠の確率を低下させてしまう要因にもなります。

妊娠を強く希望するのであれば、これを機に禁煙するのがおすすめです。妊娠が発覚した後も、赤ちゃんのために禁煙をしなければなりませんから、今からきっぱりと止めておくと安心ですね。その際は、ご主人も一緒に禁煙するようにしましょう。

また、アルコールも、摂取量が増えると妊娠しづらくなるという研究結果も出ていますので、飲み過ぎには充分注意しましょう。

まとめ

Love Couple Two · Free photo on Pixabay (118269)

いかがでしたか?今回は、妊娠の確率と排卵日について詳しくご紹介させていただきました。

赤ちゃんが欲しいと思ったら、まず排卵予測をし、タイミング法を実践することから始めましょう。ご夫婦の年齢にもよりますが、数回試してみてなかなか妊娠に至らない様なら、1度病院を受診すると良いかもしれません。なにか他の原因が考えられることもあります。

排卵日は、その時の体調や精神状態によってもズレが生じてしまいます。妊活そのものがストレスになってしまうと、妊娠率を下げてしまうことにもなりかねないので、気分転換をしながら自分のペースで妊活を進めていくようにしましょう。

正しい知識を身につけて、夫婦で足並み揃えて妊活に臨んでくださいね!