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生理でレバー状の塊が出るのは異常?今更聞けない生理のトラブルについて

生理でレバー状の塊が出るのは異常?今更聞けない生理のトラブルについて

2018年1月23日 公開

生理のときにレバー状の塊が出た…なんてことはありませんか?普段とは違う生理だと「病気かな?」と心配になりますよね。今更人には聞けない生理のトラブルについて紹介します。レバー状の塊が多く出ると病気の可能性もあるので、その危険性についても知っておきましょう。

生理でレバー状の塊が出るのは異常?

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普段から生理のトラブルも少ないと今回も普通に過ぎていくだろう、なんて思いますよね。しかし急にドロッとレバー状の塊が出てくると「なんだろう」と心配になりますよね。実は生理でレバー状の塊が出るのは珍しいことではありません。
そもそも排卵日が近づいてくると子宮内膜が厚くなり、妊娠に備えようと身体が準備を始めます。しかし妊娠の可能性が無くなると、子宮内膜の必要性が無くなってしまうので、血液といっしょに剥がれて排出されます。この流れが生理です。通常であれば、子宮内膜は体内にある酵素の力で梳かされて、組織状になって血液といっしょに流れていきます。しかし酵素が足りなかったり、何らかの原因で子宮内膜が形を保ったまま排出されてしまうことがあります。これがレバーのような塊の正体です。
急にレバー状の塊が出ると心配になりますが、子宮内膜の残りと考えると少し不安も解消されますよね。ですが子宮内膜の残りといっても、塊が大きい、出る回数が多い、何日も続いて出てくるという場合には注意が必要です。

生理でレバー状の塊が出る原因は?

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どうして子宮内膜が体内で溶かされずに、レバー状の塊として出てしまうのでしょうか?これにはいくつか原因があります。これらの原因を解消することでレバー状の塊として出てこなくなりますが、中には病気の可能性もあるので、レバー状の塊が出た場合には①どのくらいの大きさか②どのくらいの量か、などをよく観察しておきましょう。

原因①女性ホルモンの乱れ

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生理前後は女性ホルモンの影響を受けやすい時期です。この女性ホルモンはエストロゲンとプロゲステロンから成り立っていますが、このエストロゲンの分泌量が何らかの原因で増えてしまうと、子宮内膜量が増えてしまい酵素で溶かしきれなくなってしまいます。エストロゲン量が安定している人であればレバー状の塊(溶け切らなかった子宮内膜)が出ることもありませんが、エストロゲン分泌が多いとレバー状の塊として排出されてしまうのです。健康な女性であっても、女性ホルモン量が増える20代~30代前半まではこの塊が出やすいといわれています。量も少なく、回数も1~2回程度であれば問題ない範囲でしょう。

原因②血液が固まっているだけ

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月経血が多い場合には子宮内で血が固まってしまい、それが塊として排出されることもあります。そのため子宮内膜の他にも、単に血が固まって排出されただけということもあります。通常血はフィブリンという繊維素が血同士を繋ぐことで固まりますが、月経血には血を溶かす酵素が含まれているので固まることなく流れて排出されます。しかし月経血量が多いと酵素の働きが悪くなってしまうので、子宮内で固まってしまいます。これがそのまま排出されることもありますし、子宮内膜の残りと合わさって排出されることもあります。子宮内膜の他にも、月経血が多いことも原因として考えられています。

原因③冷え性

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冷え性の人は血流が悪いです。これにより子宮内の血の巡りも悪くなってしまい、サラサラとした血液というよりもドロッとした血液になってしまいます。このドロッとした血液がそのまま排出されてしまい、レバー状の塊に見えることもあります。子宮の冷えは不妊や生理トラブルに直結しやすいので、過度なストレスや冷たいものの飲み過ぎなど気になる部分は改善していくようにしましょう。

こんな生理の場合には医師に相談を

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通常であればレバー状の塊が生理中に排出されたとしても、大きな問題はないといわれています。ただし以下のような症状や状態であれば病気の可能性もあるので一度婦人科で診てもらった方が良いでしょう。また毎回の生理でレバー状の塊が出る人も、ホルモンバランスが崩れている可能性があるので、こちらも時間があるときに一度検査してみましょう。

月経血量が多い

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多くの人は生理初日~3日目くらいは月経血量が多くて大型の夜用ナプキンを使う人もいるでしょう。しかしこれに加えて、昼間も夜用ナプキンをよく使う、1時間持たないというほど月経血量が多い場合には注意が必要です。レバー状の塊以外にも月経血が多いと過多月経といって経血が増えている以外にも子宮内膜量が増えている証拠です。子宮筋腫や子宮内膜症などの病気の可能性もあるので一度検査することをおすすめします。

レバー状の塊がたくさん出る、大きい

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健康な女性でもレバー状の塊が出ることはあります。しかしレバー状の塊が1回2回だけでなく、3回4回…と多く出る場合にも注意が必要です。子宮内膜量が増えてしまっている可能性があり、病気が潜んでいることがあります。特にナプキンを変えるたびに目にする場合にはすぐに医師に相談した方が良いでしょう。またレバー状の塊が出る回数が少なくても、レバー状の塊が梅干し大くらいの大きさを超える場合にも病気の可能性があります。回数だけでなく大きさにも気をつけましょう。

生理の期間が長い

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1回の生理は正常であれば3日~7日のサイクルです。しかし極端に生理が7日以上続く場合には病気の可能性があります。生理が7日以上続くことに加えて、痛みなどがある場合には子宮内膜炎など他とは違った病気も考えられます。過多月経だけでは済まないこともあるので、生理が長引く場合にも一度診察を受けることをおすすめします。特にここ何か月の間に生理期間が長引いたなどの場合には病気の可能性が最も高いので気をつけましょう。

レバー状の塊に潜む病気について

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健康な女性であってもレバー状の塊が出ることはありますが、これが頻繁に出たり大きかったりするなどの場合には病気が潜んでいる可能性が高いです。特に子宮筋腫や子宮内膜症などの病気の可能性が高いので、近いうちに診察してもらうことをおすすめします。
またレバー状の塊以外にも以下のような異常が見られないか合わせてチェックしておきましょう。

・酷い生理痛や腰痛
・性交痛
・月経血量が多い
・下腹部のしこり
・排便痛
・生理が7日~10日以上続く

など気になる症状がある場合にも医師に相談をしましょう。生理のトラブルは自分でしか気づけません。あれ?と気になることがあれば早めに解消するようにしましょう。特に病気の場合には妊娠にも影響を与えてしまいます。正常な状態で妊娠する、また健康でい続けるためにも異常には敏感になるようにしましょう。

生理で異常かな?と思ったら婦人科で相談を

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生理もそうですが、何か身体のことで気になることがあればすぐに医師に相談するようにしましょう。特に女性特有の病気は自分で気をつけていないとなかなか気づけないものが多いです。普段からおりものの状態や匂い、生理の状態、胸のしこりなどには十分注意しておきましょう。一見健康なように思えても、体の中では何が起こっているかは分かりません。大切な子どもや夫を守ることにも繋がるので、自分の身体の異常は特に敏感になっておきましょう。
気になることがあればその都度メモしておき、診察を受けたときに聞いておきましょう。他にも年に1度の健診も受けることをおすすめします。特に乳がんなどは年々発症率が上がってきています。若くして乳がんや子宮がんに罹ってしまう人もいるので、こうした病気に早く気づくためにも年1回は女性健診を受けるようにしてくださいね。

まとめ

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女性にとって生理は切れないものです。毎月決まって訪れる生理に異常が見られた場合には、そのままにせずに問題を解消するようにしましょう。生理サイクルは正常か、いつもと違うところはないかなど、気になることがある場合にはかかりつけ医に相談しましょう。生理についてはパートナーが気づくことはできません。自分で気をつけていないと気づけないことが多いので、今回も来たか…と思わずに体の異常がないか確認するようにしましょう。
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