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これだけは知っておきたい!夏に流行る子供の感染症7つ!

これだけは知っておきたい!夏に流行る子供の感染症7つ!

2016年9月30日 公開

子育てをしていると子どもの病気に敏感になりますよね。 よく、今はこれが流行っているんだよ。と教えてもらっても聞き慣れない病気だと不安になりますよね。 できれば我が子はかからないでほしいと思っていても集団生活の中でかかってしまうことがあります。 ママにとっては子どもの辛そうな姿を見るのは辛いですよね。ママの不安や心配を少なくするために、夏に流行る感染症について症状、治療法、家庭での看病のポイントをまとめました。

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夏の3大感染症①~手足口病~

手足口病のお話

手足口病のお話

原因となるウイルスは十数種類あるため、1度感染しても何度も感染することがあります。5歳以下が感染しやすく、大人も感染します。3~5日の潜伏期間後、口内、手、足に2~3ミリの水疱性発疹が出て、数日間で自然に治ります。発熱は約3割にみられますが微熱で終わることが多いです。

ごく希に髄膜炎などの中枢神経系の合併症が起こるので注意が必要です。感染経路は飛沫感染、接触感染です。便の中にもウイルスがいるため、オムツの取り扱いに気をつけましょう。ワクチンはなく、予防するには手洗い、うがい、咳エチケットが必要です。口の中に発疹ができると痛みを伴うことが多いため、刺激の少ない食事、のどごしが良く柔らかいものを食べるなど工夫が必要です。水分補給が難しい場合には病院で点滴してもらうこともできますので、安心してくださいね。

夏の3大感染症②~ヘルパンギーナ~

ヘルパンギーナは子供の感染症?原因と症状は?薬や食事も...

ヘルパンギーナは子供の感染症?原因と症状は?薬や食事も気になる!

手足口病と似た種類のウイルスが原因で感染するため症状が似ています。手足口病との1番の違いは、ヘルパンギーナは感染すると高熱が出ることです。5歳以下が感染しやすく大人も感染します。2~7日の潜伏期間後、39~40℃発熱し2~4日で解熱します。喉が赤く充血し、のどちんこのまわりを中心に喉に水疱ができます。高熱が出るため、熱性けいれんなどに注意が必要です。

また発熱が5日以上続くようなら、合併症を起こしている危険性もあるため、再度病院を受診しましょう。感染経路は飛沫感染と接触感染です。便の中にもウイルスがいるため、オムツの取り扱いに気をつけましょう。予防は手洗いうがい、咳エチケットをしっかりすることです。治療は特効薬はないため、対症療法になります。家庭では栄養と水分を積極的に摂るようにしましょう。しかし喉の水疱が破れると痛みを伴うため、手足口病と同様、刺激物は避け、食べるものに工夫が必要です。水分補給が難しい場合には無理せず病院へ相談しましょう。

夏の3大感染症③~プール熱~

健康情報を更新しました 「アデノウイルス感染とプール熱」 | 豊川市薬剤師会 (983)

プール熱は咽頭結膜熱を指し、5歳以下が感染しやすいです。アデノウイルスが原因で感染します。潜伏期間は5~7日で39~40℃の発熱で発症し、目に結膜炎、喉の奥に咽頭炎が起きますが、これらすべての症状が必ず出てくるわけではありません。症状は3~5日続きます。アデノウイルスには抗生物質は効かないため、対症療法を行います。

十分に水分、栄養を摂ることが大切ですが、プール熱も喉に炎症が起きるため、痛みを伴うことが多いです。そのため手足口病などと同様食べるものを工夫していけるといいですね。感染経路は接触感染、飛沫感染です。予防は手洗いうがいを行うこと、目の粘膜からも感染するのでタオルの共用は避けましょう。学校保健法で症状消失後2日までは出席停止となります。症状によって異なることがあるため出席については医師に相談しましょう。

1年中感染する溶連菌、夏には皮膚症状が出やすい

溶連菌感染症の詳しい説明と写真|写真で見る「子どもの病気」 - 町医者の家庭の医学 (990)

溶連菌は幼児期から青年期に感染しやすく、大人も感染します。溶連菌は種類が豊富であるため、一度感染してもまた感染します。1年中感染する危険性があり、夏に感染すると皮膚症状が出やすいと言われています。潜伏期間は2~5日で発熱、口内や舌に小さい発疹ができ、顔や全身にかゆみを伴う小さな発疹ができます。

これらの症状が治まると皮がむけてくることがありますが異常ではありません。感染経路は飛沫感染で感染することが多いですが、実は溶連菌の症状に咳やくしゃみはありません。日常生活の中の何気ない咳やくしゃみで感染する危険性があります。そのため2次感染を防ぐために感染したらマスクをするなど咳エチケットを意識できるといいですね。

予防は手洗いうがい、栄養のあるものを食べ免疫力を高めることです。溶連菌は抗生物質が効く病気なので早めに受診し診断治療をしていけるといいですね。また口内の発疹ができるため、他の感染症と同様、食べるものに工夫をしていきましょう。
補足

水いぼは少ないときが治療しやすい

伝染性軟属腫 - Wikipedia (996)

水いぼは伝播性軟属腫ウイルスにより皮膚のバリア機能が未熟な7歳以下に感染しやすいです。水っぽい光沢があり、いぼのように張っているため水いぼと言います。中身はウイルスと皮膚組織からで来ているため、ひっかくと他の場所にもできます。時間が経つといぼは落ちてきますが、それが他の場所に付着するとうつります。治療はいぼを取ることですが痛みを伴うため数が少ないうちに治療するようにしましょう。健康な子どもは6ヶ月から3年で自然治癒すると言われていますが個人差があります。

自然治癒を待つのも良いですが、プールには入れない、他の子に感染する、見た目が良くないなどの問題もあるので治療することが望ましいです。予防は皮膚のバリア機能を保つことになるため保湿剤によるスキンケア、アトピーなどの湿疹の治療をしっかりと行いましょう。プールでは感染しませんが、タオルやビート板などを介して感染することがあるため、共用しないよう気をつけましょう。早期発見が早期治療につながるためにお風呂や着替えのときに、脇など普段見えない部位の皮膚をチェックしていけるといいですね。

虫に刺されたらとびひに気をつけよう

知らないと怖い子供のとびひ! | lovemo(ラブモ):ママ&プレママ向け情報メディア (1002)

とびひは伝播性膿痂疹といいます。細菌が原因で感染し、原因となる菌の種類によって皮膚の状態が異なります。基本的にはあせもや虫刺され、湿疹を掻いたり、擦り傷が化膿して起こります。治療は抗菌薬を塗ることです。4~5日で完治すると言われていますが、ときに抗菌薬が効かないこともあり、他の薬を内服することもあります。予防は手洗いをすること、爪を短く切り、掻いたり傷つけたりしないようにすること。皮膚を清潔にすることです。

感染したら、入浴は家族の一番最後にして家族内感染を予防しましょう。またとびひの部分は優しく洗うようにしましょう。浸出液が他のところに付着しないよう入浴後はガーゼなどで保護するのがおすすめです。とびひは出席停止ではありませんが学校保健法に定められている感染症の1つであり、プールは入れません。学校に出席する際には他の子に感染しないよう、とびひの部分はガーゼなどで保護しましょう。

風邪症状が出たらりんご病かもしれない

りんご病が密かに流行中。かわいい病名と裏腹の恐ろしい症... | 治療ノートコラム (1007)

りんご病は伝染性紅斑といい、ヒトパルボウイルスB19が原因で起こります。夏に流行し5~9歳が感染しやすいですが、大人も感染します。りんご病のウイルスは一度感染すると免疫ができるので二度感染することはありません。潜伏期間は10~20日で微熱、咳、鼻水などの風邪症状から始まります。7~10日後に顔、特に頬に紅斑が出現し、続いて全身に紅斑ができます。特にお腹やおしり、太ももにできやすいです。1週間程度で消失しますが、3~4週間は紅斑が出たり消えたりすることもあります。

逆に全く紅斑が出ない人もいます。りんご病にワクチンはなく、対症療法になります。飛沫感染で感染し、風邪症状が出ているときが感染力が強いと言われています。紅斑が出る頃には感染力はほとんどないと言われているため、風邪症状が出たらりんご病を疑い、2次感染を予防していきましょう。りんご病については妊娠中に感染すると胎児に母子感染し、命に関わる危険があるため、妊娠中の方は特に注意しましょう。

感染症はまず予防を心がけよう

保育士が教える!子どもの手洗いのコツ~嫌がらずに習慣に~ | ヘルスケア大学 (1013)

感染症は家族内で2次感染させないことが大切です。一緒に生活している以上、完全に予防するのは難しいかもしれませんが、意識しているだけでも効果はありますので、ぜひ感染予防を心がけてください。
【予防のポイント】

手洗いうがいを心がけること。
咳やくしゃみが出るときは子どもも、家族もマスクをする。
体に発疹ができている際にはこすらず、引っ掻かない。
家族内でタオル、バスタオルは共有しない。
お風呂の順番も感染している子を一番最後にする、または同じ湯船につからないようお湯を入れ替える。
免疫力をつけるために普段からバランスの良い食事と規則正しい生活を心がける。

また、発疹やいぼなどはできるだけ早期に発見できるように入浴時や着替えの時に脇の下など発疹ができやすく、普段は見えない部位を観察していけるといいですね。

※赤ちゃんはマスクをすると窒息の危険があるため、マスクは使用せず、水分を摂る、加湿器をつけるなどのどを加湿したり、手洗いを心がける、他の子どもとのおもちゃの貸し借りなどに注意していけるといいですね。

のど・口の中を痛がるときの食事のポイント

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夏の感染症はのど・体に発疹ができるものが多いです。のどに発疹ができると痛みを伴うことが多く、十分な栄養が摂れない可能性があります。そんなときぜひ知っていてほしいおすすめの食事、避けた方が良いものをまとめました。
【おすすめの食べ物、食べ方】

ぬるめのものを食べる。ミルクもぬるめにする。
アイスや冷たいお茶などひんやりとしているものを食べる。ひんやりとしているものは痛みが少ないのでおすすめです。
プリンやゼリー、冷や奴、ヨーグルト、おかゆや野菜をやわらかく煮てつぶしたものを食べる。のどごしが良く噛まずに食べられるものは食べやすいです。
【避けた方がいいもの】

熱いものは避ける。熱いものはのどを刺激して痛みを伴ったり、喉の炎症が悪化してしまうことがあります。
固いものは避ける。飲み込むときに引っかかったり、炎症の部分に当たると痛みがあります。
酸っぱいものは炎症にしみるので控えましょう。
味のこいものもしみるので控えましょう。
のどの痛みが強い場合にはぜひ参考にしてみてください。栄養や水分が摂れないときは点滴などもできるため、早めに受診して相談してみてください。夏の感染症はのど・体に発疹ができるものが多いです。のどに発疹ができると痛みを伴うことが多く、十分な栄養が摂れない可能性があります。そんなときぜひ知っていてほしいおすすめの食事、避けた方が良いものをまとめました。

気になる症状があれば受診しましょう。

子供の夏風邪、症状と治し方は?高熱・腹痛・下痢は病院へ行くべき? - こそだてハック (1028)

自治体によって様々ですが、乳幼児期は医療費を自治体が負担してくれるところが多いです。感染症が流行する時期は特に原因の早期発見、対応が大切なことがあります。気になる症状があれば早めに受診するようにしましょう。
また、一度受診した後でも、

高熱が続く。
熱性けいれんが起きる。
水分や栄養がとれない、おしっこが出ない。
ぐったりしている。
顔色がどんどん悪くなる。
嘔吐がみられる。
頭を痛がる。
視線が合わない。

など明らかにおかしいと思うようなことがあればすぐに受診してください。それが取り越し苦労に終わることがあったとしても、ママ一人で大丈夫かな。と悩んでしまうより、専門家である医師に診察してもらうことはママの安心にもつながると思います。また病院に行くのに悩んでしまうというママは、窓口に電話相談してみるのもいいと思います。夜間などかかりつけ医が開いていない時間帯には「小児救急電話事業」「こどもの救急」という厚生労働省の取り組みがありますのでぜひ活用してみてください。

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まとめ

いかかですか?
夏に流行しやすい感染症はたくさんあります。
症状が似ている病気も多くあるので、気になる症状があれば早めに受診し、治療や休息を取っていくようにしましょう。
また大人も感染するものが多いので、家庭の中でも感染予防対策を意識していきましょう。
できるだけ予防を心がけていけるといいですが、子どもの年齢によっては予防するのが難しいこともありますよね。
子どもは感染しながら免疫をつけていくとも言われています。

意識がしっかりしていれば心配しすぎる必要はありませんので、ママも子どもと共にゆっくりと休息をとる時間にしてみましょう。
夏の感染症は症状としてのどの痛みを伴うことが多いので、ママにとっては治るまで辛いかもしれませんが、刺激のあるものを避け、のどごしが良いもの、冷たいものなど少しの工夫をしていけるといいですね。
栄養や水分がとれないときは一人で悩まず、医師に相談してみてくださいね。