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妊娠したら仕事はいつまで続けられる?気を付けたいことや利用できる制度も確認しよう

妊娠したら仕事はいつまで続けられる?気を付けたいことや利用できる制度も確認しよう

2019年9月26日 公開

妊娠が分かったら、お腹の中の赤ちゃんのことと一緒にこれまでやってきた仕事のことも考えていくことになります。仕事はいつまで続けられるのか、産後は仕事をどうするのか…悩ましいことではありますが、これからパパとなる旦那さんとよく話し合って決めていかなければなりません。妊娠中も仕事を続けるうえで、気を付けたいことや働くために利用できる制度を確認しておきましょう。これまでの体とは違うことを忘れず、無理なく働いてくださいね。

妊娠中はいつまで仕事を続けられるの?

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妊娠が分かった時、これまで仕事を頑張ってきたママなら、いつまで働けるのかということが気になりますよね。子どもが生まれるとどんどんお金がかかってくるし、責任のある仕事をされている方ならギリギリまで働きたいと思うこともあるでしょう。

法律上では産前6週間まで働ける(多胎妊娠では14週間)
出産予定日の6週間前までは働くことができます。ただし、本人の体調が良好でお医者さんから許可が出ている場合は、それ以降も仕事を続けても構いません。

逆に妊娠の経過に不安がある方の場合、産前6週より前の段階でも、産休を取得するように医師から言われることもあります。

妊娠中の体と仕事のペース配分について考えよう

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産前6週までは働くことができますが、妊娠中の体は今までとは違う変化を感じたり、体調不良を催すこともあります。無理は禁物!妊娠中も仕事を続けるためには大よその体の変化を把握し、仕事のペース配分も考慮しながら働きましょう。

妊娠初期の体

妊娠1ヶ月~4ヶ月
妊娠が発覚したこの時期、ママの体は内面も外見も少しずつ変化が現れます。つわりが始まる時期なので仕事中も気分が悪くなったり、食欲が落ちたりすることも。においに敏感になる方もいて、公共機関を使った通勤がキツイという妊婦さんもいるようです。眠くなったり体がだるくなったりするのもこの時期。一方で、体調にはほとんど変化はなかったという方もいます。

体型には大きな変化がないため、重いものを持ったり動き回ったりとつい無理をしてしまう方もいますが、お腹には大切な赤ちゃんがいます。無理は禁物、もし可能だったら体に負担がかかるような仕事は変わってもらいましょう。

職場への妊娠報告は安定期に入ってからという方も多いですが、つわりがひどい場合は早めに職場へ伝え、体調に合わせて働けるようにしてください。

妊娠中期の体

妊娠5ヶ月~7ヶ月
妊娠5ヶ月(16週)に入ると安定期​となります。安定期は妊娠初期に比べると流産のリスクが低くなる時期。だからといって仕事で無理をすると、切迫早産など思わぬトラブルにつながることも。これまで通り、体調には十分気を付けながら仕事を続けてください。お腹が張るようでしたらすぐにでも医師に相談を。

つわりの症状は落ち着いてくるため以前よりは働きやすくなってくる時期です。お腹が大きくなってくるので、腰痛や便秘などの別の症状が発生する方もいます。

妊娠後期の体

妊娠8ヶ月~妊娠10ヶ月
お腹がどんどん大きくなり、大分目立つようになる時期。いつ出産を迎えてもおかしくないので、この時期までには産休・退職に向けた仕事の手続きや引継ぎは済ませておきたいですね。

大きなお腹で体が思うように動かせず、食欲が減退したり、お腹が圧迫されて尿漏れなどのトラブルが起こることも。むくみや寝不足などに悩まされる方などもおり、これまで通りの仕事は難しくなってきます。辛いようなら、早めに産休に入ることも視野に入れてみてください。

妊娠中に仕事をする上で使える制度を知っておこう

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妊娠中に仕事を続けるために、知っておきたい制度があります。

通院休暇
妊娠したら定期的に健診を受けにいくことになりますが、そのための休暇を会社に申請できる制度です。

妊娠23週まで…4週間に1回
妊娠24週~35週まで…2週間に1回
妊娠36週~出産まで…1週間に1回
※なお、有給か無給かは会社の規定によって異なるので、確認しておきましょう。

母性健康管理指導事項連絡カード
妊婦さんが医師から通勤緩和休憩などの指導を受けた時、会社に適切にその内容を伝えるためのカードで、診断書のような役割を果たします。

なんらかの体調不良があった時、自分から会社に説明をするのはなかなか気を使うし難しいもの。母性健康管理指導事項連絡カードはインターネットでダウンロードしたり、自治体によっては母子手帳といっしょに配布してくれることもあります。活用してみましょう。

産後は仕事を続ける?辞める?

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法的には妊娠したら働けるのは、出産予定日の6週前までとはなっていますが、産後の仕事復帰のことも視野にいれておかなければなりません。

せっかく手に入れた仕事のスキル、子育てしていきながらでも磨いていきたいと思うかもしれませんし、子どものためにも少しでもお金を蓄えたいと思えば、やはり仕事は続けたいですよね。それに、仕事を辞めなければ育児休暇を取得でき、育児休業給付金出産手当金などの制度も利用できます。

育児休暇が明けるまでに、子どもの預け先などを見つけておく必要があります。
子どもがある程度大きくなるまで自分の手で育ててあげたいという方は、出産を期に退職するのも選択の1つ。また、妊娠中や産後の体調が思わしくなく、やむをえず退職するという方もいるかと思いますが、生まれた赤ちゃんとの時間を大切にし、まずは体調を整えることを考えてゆったり過ごすようにしてください。

いずれの選択も、これからパパになる旦那さんの協力が不可欠。よく話し合って決めましょう。

妊娠しても仕事を頑張りたいママへ

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妊娠しても仕事は続けることができます。ただし、これまでの体とは違うということは忘れないでくださいね。

大事なのはお腹の赤ちゃんとママの体です。周囲の協力も必要となるため、言いにくいこともあるかもしれませんが上司への伝達はなるべくしておき、理解が得られるようにしておくことも大切。

決して無理はせず、赤ちゃんに合えるその日まで頑張ってきましょう。