ikumama

Top
おたふくかぜの予防接種の気になるあれこれ!すべてお答えします☆

おたふくかぜの予防接種の気になるあれこれ!すべてお答えします☆

2017年9月19日 公開

おたふくかぜの予防接種って受けるべき?費用は?時期はいつ?ママだからこそ気になるおたふくかぜの予防接種について詳しくご紹介します☆

そもそもおたふくかぜってどんな病気?

 (86704)

おたふくかぜは、ムンプスウイルスが原因となる感染症です。『流行性耳下腺炎』とも言われ、その名の通り唾液をつくる耳下腺や顎下腺が腫れて痛みを伴う症状が特徴です。

感染経路は主に接触感染や飛沫感染で、感染者と接触があったりくしゃみや咳などで体内にウイルスが入ってしまい、感染してしまうケースが多いようです。おたふくかぜの多くは子供の時期にかかりやすく、特に2~5歳の時期にかかると言われています。

おたふくかぜは、髄膜炎や脳炎、難聴や膵炎などの合併症も懸念され、恐ろしい病気になり得るため、予防接種で免疫を付ける必要があるのです。

みんな気になる!おたふくかぜの予防接種についてのQ&A

 (86705)

大切な我が子のために予防接種を受けさせよう!でもいつから受けていいの?費用は?などの気になるあれこれ…ここではそんなおたふくかぜの予防接種について、ご紹介していきたいと思います。

おたふくかぜのワクチンってどんなもの?副作用は?

おたふくかぜの予防接種に使われるワクチンは、ムンプスウイルスを弱毒化した生ワクチンです。その効果はおよそ80%と言われています。

いくら弱毒化したとはいっても毒性がないわけではないので、副作用が出る場合もあることを理解しておく必要があります。主な副反応としては軽度の耳下腺の腫れや、まれに無菌性髄膜炎を発症する恐れも。

しかし自然発症に比べると、これらの症状が起きる頻度は極めて低く、軽度で済む場合がほとんどです。このようなことからも、やはり予防接種は必要と言えるでしょう。

おたふくかぜの予防接種って定期or任意?費用はどれくらい?

おたふくかぜの予防接種は「任意接種」。つまり、受ける側に接種するかどうか判断を任せられるワクチンなのです。これは、無料(または少額負担)の定期接種ワクチンに比べて、健康保険が適用されないため自己負担となり、高額な費用がかかる場合があります。

予防接種にかかる費用は地域や病院により異なりますが、大体5,000円~7,000円です。ただし助成を行っている地域などもあるので、この金額より安く受けられる場合もあります。住んでいる市町村に確認してみるといいですね☆

おたふくかぜの予防接種を受ける時期はいつ頃?追加接種は?

おたふくかぜの予防接種が受けられるようになるのは1歳を過ぎてからです。おたふくかぜにかかりやすいとされる3~6歳までに接種することを考えると、タイミングとしてはMR(風疹麻疹)ワクチンや水ぼうそうの1回目、ヒブ・肺炎球菌の追加接種を終えたらできるだけ早期におたふくかぜの予防接種を受けることをお勧めします。

また、日本小児科学会は効果をより確実にするために2回接種を勧めています。2回目接種のタイミングは1回目を接種してから5年程間隔をあけてから接種した方がいいでしょう。

予防接種は打たないほうがいい!?あの噂って…ホント?

よく、『子供のうちにおたふくかぜにかかった方が一生分の免疫が付くから、予防接種は打たないほうがいい』などという噂を耳にしませんか?私の祖母もよくそんなことを言っていました。

確かに、おたふくかぜにかかると免疫が付き、それ以降はほとんどの人がおたふくかぜにかかる確率が低くなります。予防接種だって、ウイルスを弱毒化したものを体内にいれるのですから、おたふくかぜにかかったと同様なような気がしますよね。

しかし、このような考え方はとても安易で危険なもの!おたふくかぜの自然発症による合併症のリスクは、ほかの病気よりも高いため非常に恐ろしい病気です。未然に防ぐことや重症化を防ぐためにも、予防接種は受けたほうがよいと言えるでしょう。

予防接種は感染を防ぐだけでなく重症化を防ぐ目的として勧められています。よって、予防接種をすることでおたふくかぜにかかるリスクは低くなり、仮にかかってしまっても、重症化はほとんどの確率で避けられるでしょう。

おたふくかぜは重症化することで一生にかかわるような合併症を引き起こす可能性のある恐ろしい病気です。予防接種はそれを防ぐための大切な術なのです。大切な我が子の未来のためにも、予防接種をお勧めします。

もしおたふくかぜにかかったらどうする?

 (87274)

おたふくかぜに似た症状が出た場合、まずは病院を受診しましょう。しかし、明らかな耳下腺の腫れや高熱などの症状が必ずしも現れるわけではありません。症状が軽い場合、おたふくかぜと気が付かないケースもあるようです。

おたふくかぜは飛沫感染や接触感染により他人に移してしまう病気なので、自分でも気が付かないうちに移してしまっていることがあるのです。そのようなことを避けるためにも、異変を感じたり2、3週間以内におたふくかぜの人と接触があった場合には確認の意味でも病院を受診することをお勧めします。

感染力が強いおたふくかぜは、学校保健安全法により出席停止期間が定められています。その期間は耳下腺または顎下腺の腫れが始まった後5日を経過し、かつ全身状態が良好となるまでとされています。

これは5日ほど経過することで外へ排出されるウイルスがほとんどなくなるからだそうです。逆を言えば、その期間内はウイルスが排出されているという事なので、外出はもちろん、人との接触は極力控えたほうがよいでしょう。通っている園や学校によっては、医師の指示に任せる場合も多いので、自己判断せずに病院や園・学校の指示に従いましょう。

また、この期間内に無理をしてしまったり、外出することで起こり得るのが合併症です。これまでお話しした通り、おたふくかぜの合併症は一生にかかわる病気になってしまう恐れのあるものなので、無理をせず安静にすることが大切です。4日ほど経っても熱が下がらなかったり、悪化するようであれば病院を再受診した方がよいでしょう。合併症を患っている可能性があります。

少しの変化を見逃さずに、早急な対応をすることが大切です。

大人は重症化しやすい!おたふくかぜの怖さ

 (86706)

おたふくかぜは大人がかかると重症化しやすいため、特に注意が必要です。

おたふくかぜは耳下腺などの腫れの他に高熱を伴う症状もあります。子供の場合は38度以上の熱が出やすいのですが、大人の場合40度以上の高熱が出ることも少なくないようです。これは、子供に比べて体内の抵抗力が強く、ウイルスと闘おうとする力が強くなり高熱が出てしまったり、炎症がひどくなったりするそうです。また、子供に比べて大人の方が体に疾患を抱えている場合も多く、合併症を引き起こすケースが多いことも考えられます。

さらに成人男性の場合、恐ろしい合併症が『睾丸炎』です。これはおたふくかぜの原因菌であるムンプスウイルスにより起こるもので、成人男性のおたふくかぜ患者の1割~3割程度という、比較的高い確率でかかると言われています。これにより男性不妊の原因になってしまうこともあるので、注意が必要です。

大人がおたふくかぜにかかるのは、子供の頃に抗体を付ける機会(おたふくかぜにかかった又は予防接種を受けた)がなかったか、ごくわずかな割合で大人になってからもう一度かかってしまったなどという理由が考えられます。

もしパパやママになっている場合、子供がおたふくかぜにかかってしまった際にとても心配です。最悪な状況になる前に、きちんと抗体を付けておくと安心ですよね。おたふくかぜにかかったことがない、抗体があるかどうか分からないという方は、今からでも遅くないので、病院で予防接種を受けることをお勧めします。

大人の場合、抗体があるかどうかを調べる検査をしてから接種してもよいかと思います。費用などは病院によって異なるので、事前に確認しておくとよいでしょう。

おたふくかぜの予防接種は世界でも薦められている!

 (86707)

冒頭で『おたふくかぜの予防接種は任意接種』というお話をしましたが、実は海外へ目を向けると、多くの国が定期接種なのです。このことから分かることは、必要性のあるワクチンであり、かかると重症化または深刻な合併症になり得る病気だという事です。

例えばアメリカを例とすると、1977年からおたふくかぜの定期接種が始まり、1989年には2回接種が実施され、それにより大幅におたふくかぜの発症を抑えられたそうです。これほどまでに効果があるとするならば、予防接種を受けたほうが良いと私は思います。

予防接種で大切な我が子を守りましょう

 (86708)

おたふくかぜの予防接種についてお話していきました。おたふくかぜに限らず、様々な予防接種は、発症や重症化を防ぐことに大きく繋がります。親として副作用などが心配になる気持ちはよくわかります。しかし、打たなかったことで最悪の事態を招いてしまうことの方が心が痛むと思います。

私たち親にできることは、その最悪な事態を未然に防ぐために出来ることをしてあげることです。大切な我が子のために、しっかりと受ける予防接種を理解し、子供への接種をしていってほしいと思います。
]]>