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子供の鼻水や咳!小児科と耳鼻咽喉科どちらに行くのが正解なの?

子供の鼻水や咳!小児科と耳鼻咽喉科どちらに行くのが正解なの?

2016年12月10日 公開

突然やってくる鼻水や咳。小児科と耳鼻咽喉科があるけれど、どちらに行くのが正しいの?…その答えを知っている人は少ないかもしれません。こういう症状は小児科!こういう症状は耳鼻咽喉科!と使い分けていくのがベストです。では、その使い分け方はどうしたらいいのでしょうか?

子供の風邪!「耳鼻咽喉科」か「小児科」悩む人は多い!

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突然子供が鼻水がダラダラに!咳が急に出始めた!ということ、よくありますよね。
寒暖の差が激しいのは冬だけではありません。夏も外は暑いのに、室内はクーラーがガンガン効いてて冷やされる、という事態もあります。

鼻水や咳の症状が出た時、向かう先はいつも通り『小児科』?それとも『耳鼻咽喉科』?
そう悩んでいる方は少なくありません。

子供の鼻水、咳症状に「耳鼻咽喉科」を勧めるわけ

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子供の鼻水、咳の症状には、耳鼻咽喉科をオススメします!
小児科では、もちろん子供の病気を診る事に長けているのですが、その場で処置はしてくれないことがほとんど。投薬や家庭での様子を見る、という事が大半ですね。
しかし、耳鼻咽喉科だと、鼻水がダラダラ出ていると鼻吸いをしてくれたりします。
痰が絡んだような咳をしている時は、鼻が原因であることが多いって知っていましたか?痰は、鼻水が喉に降りていったもの。それを出そうと咳が出るんですね。咳は、体内に入った菌やウィルスを出すための大切な働きです。見ていてとても辛そうに思えますが、その働きを無理に止めるのはあまり良い手段ではないと言えるでしょう。
家庭で加湿・加温、こまめな水分補給などで喉の痛みを和らげてあげることも大切です!

また、投薬の点でも違う事があります。
小児科では、オールマイティーに診てもらえる分、軽めの薬が多く感じます。耳鼻咽喉科では、専門にしている分、重点的に効く薬を処方されるように感じます。抗生物質の使用なども多くなる鼻水・咳の症状に、小児科医・耳鼻咽喉科医にきちんと状況・症状説明を行い、正しい投薬をして貰いましょう。
そして、もしはしごする場合には処方された薬が分かるお薬手帳や、処方箋の控えなどを持参しましょう。同時に飲んではいけない薬や、同じ症状に効く似たような薬もたくさんあります。

子供に多い「耳・鼻」の病気とは?

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子供がかかる「耳・鼻」の病気でもっとも多い病気は「中耳炎」と言われています。特に5歳までの子供がかかりやすく、風邪や感染症から発症することもある病気。言葉が喋れるようになって、意思の疎通が上手に出来るようになるまでは気付きにくい病気かもしれませんね。
耳をしきりに触る・熱がある・機嫌が悪い・耳垂れがあるなどの症状がある時は中耳炎を疑っていいでしょう。
中耳炎は一度治っても再発することがあり、放っておいたら滲出性中耳炎に移行してしまう事もあります。

また、昨今「アレルギー性鼻炎」にかかる子供も増えてきたようです。カビ・ダニ・ハウスダスト・ペットの毛などでかかる事があり、また、花粉症もアレルギー性鼻炎の一種です。
くしゃみをずっとする・鼻水が止まらない・鼻をかみ過ぎて痛がるなどの症状があるはアレルギー性鼻炎を疑いましょう。
アレルギー性鼻炎には、季節性のものと通年性のものがあります。花粉症などが季節性のもの、ハウスダストなどで一年を通してかかっているものが通年性のものです。

病院に行くタイミングは?

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子供が鼻水を出していることは多く「またか…」と放置していませんか?赤ちゃんや子供は中耳をつなぐ耳管という器官が短く、風邪を引くとすぐに中耳炎にかかってしまう子供もいます。鼻水ひとつ取っても、色や粘度もさまざまです。
眠たい時に耳を触る子供もいますね。それでも、子供の『何かおかしい』『何となくいつもと違う』という事に気付けるのは親だけです。
では、どのタイミングで病院に行ったらいいのでしょうか?
・熱が高く、下がる様子が見られないとき 
・咳が重たい(ゴホッゴホッ)、ワンちゃんのような咳(ケンッケンッ)が出て、苦しそうにしているとき
・鼻水が黄色、緑色を帯びた状態が長く続くとき
・鼻詰まりが収まらず、おっぱいやミルクを飲みにくそうにしているとき
・鼻水だけでなく、目の周りに異変が見られるとき(目やに、充血など)
生後3ヵ月未満の子供は、熱が出たらすぐに病院に行った方が良いそうです。生まれてすぐは、免疫力もほとんどなく風邪などと戦う力がまだ備わっていません。
チェックシートではありませんので、鼻水の場合でこういった症状がある時の受診する目安にしてくださいね!
受診した方がいい場合は、夜中にぐっすり寝ている状態のときにも咳が出て眠れなかったり、咳が嘔吐するくらい咳込みがあったりする場合というのは受診した方がいいでしょう。通常の風邪の咳であれば2週間くらいで全ての症状が治まりますが、それを過ぎても咳がすっきりしない場合は風邪以外の原因がある場合もあるので、咳の頻度が「ときどき」くらいでも、念のため受診したほうがいいでしょう。

 また、今まで聞いたことがない咳(「こんこん」でも「ごほごほ」でもない、「きょんきょん」というような)をしていて、声がかれている場合は受診した方がいいでしょう。またこの状態で発熱があり、息を吐くときに「うー、うー」というような犬が低くうなるような音がする場合には、夜でも受診してもらえる病院を受診する必要があります。
咳の場合は、続く期間や咳の音、咳の頻度を目安にするようです。
子供が咳をした時、よく観察することが必要ですね。心配していると、長く・多く感じる時間や咳。きちんとメモに記しておいたら安心です!

ほっておくと大変なことになるかも…

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ちょっとのことだから…よくあることだから…と放置していると大変なことに!
鼻水を放置していると、中耳炎に繋がったり、副鼻腔炎(蓄膿症)に繋がったりします。中耳炎になっても放置し治療が遅れると、難聴になる原因になります。鼻水は子供の体調を見る大切なパラメーターです。しっかりと子供の様子を観察しましょう。
咳を放置していると、ただの風邪から肺炎・気管支炎に繋がったり、喘息に繋がったりします。空咳が2週間以上など長い期間続いていると、肺に穴が開いてしまい、即入院・即手術、なんて事態にもなり得ます。咳の出始めから病院に行くのが良いでしょう。

急な「咳」「鼻水」の対応法

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夜間や休日に突然出始めた鼻水や咳。症状を見る限り診療時間内に受診で良さそう…という場合、鼻水や咳を少しでも和らげてあげたい、と思うのが親心ですね。でも、薬のストックなんてないし、勝手に飲ませていいのかも分からない…そんな時、どう対処しますか?
急に鼻水が出始めた時、鼻をかめる子供なら鼻をかませ、鼻周辺の赤くなった所をクリームやオイル・ワセリンなどで保湿するようにしましょう。赤ちゃんの場合は自分で鼻をかめません。こまめに拭き取ったり、粘度があるなら綿棒で取ったり、くしゃみをさせてあげましょう。外気の温度や湿度に対応させるのも一つの手段です。
夜間や寝ている時に咳が急に出始めた時は、上体を起こしてあげましょう。クッションなどで前屈みの姿勢にさせてあげても◎!赤ちゃんの場合は縦抱きにし、背中をやさしくトントンしてあげましょう。
横になっていると、喉に鼻水が溜まりやすく咳が出ることが多いんです。寝ているから…と横にさせていたら、急に出始めた咳に対応できないこともあります。少し抱きかかえるようにして、子供を安心させてあげましょう。
また、乾燥していると咳が余計に出るので、加湿器を使用したり、濡らしたガーゼを入れたマスクなどを着用させることも効果的だと言われています。

【赤ちゃんの子育て】鼻づまりの解消法

この動画では、実際にどうやって鼻づまりを解消したらいいのか教えてくれます。
文字で見ていてもなかなか分かりづらいこともある対処法を目で確認し、実践しましょう。
母乳やミルクが飲めないほど鼻づまりが苦しそうなら、出来るだけ早く病院に受診しましょう!

【子供の咳】症状と対処法

この動画では、子供の咳に対する対処法を教えてくれています。
やはり、乾燥は鼻水・咳の大敵!
長く咳をしていると身体に負担がかかってくるので、早目の対処を心がけたいですね。

正しい鼻のかみ方を教えてあげましょう

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普段何気なく鼻をかませているけど、その方法は本当に正しいですか?
力任せに両方の鼻を同時にかむのは間違っているんです!もちろん鼻をすするのもNGです。
正しく鼻をかめていないと、ただの風邪が急性中耳炎や副鼻腔炎(蓄膿症)に繋がりやすくなります。では、どうやって鼻をかむのが正解なのでしょうか?
1.片方ずつかむ
 片方の鼻をきちんと押さえるようにします。

2.鼻をかむ時には、口から息を吸う
 鼻を押し出すために、空気をたっぷり取り入れます。

3.ゆっくり小刻みにかむ
 あわてず、あせらず、少しずつ、確実にかむことが大切です。

4.強くかみすぎない
 かみにくいときも、一度に力を入れず、少しずつかむようにします。
片方ずつかむよう子供に教えるのは難しいですよね。最初は、片方の鼻を押さえてティッシュを鼻息で飛ばす!というゲームからコツをつかませましょう!小児を診ている耳鼻咽喉科医オススメのコツです。遊びなら子供の集中や注意が向きますし、うってつけですよ。
また、乳幼児の場合は鼻吸い器を使って鼻水を吸ってあげましょう。

ママの必需品「鼻吸い器」はとても便利!

Ma sha Allah by Perle De La Salafiya | We Heart It (9061)

鼻吸い器は、その名の通り鼻水を吸うもの!どこの子供用品店にも売っていますし、一度は見たことがあるかもしれませんね。
昔はこういったものはなかったため、口で鼻水を吸っていました。しかしそうすると親の唾液から風邪のウィルスや虫歯の原因になるミュータンス菌を与えてしまう恐れも。
今ではこういった器具がいろんなメーカーから出ているし、高いものではないので、一つ持っておくと安心ですよ!

電動鼻水吸引器メルシーポット

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有名モデルママさんも大絶賛!パワフルな吸引力でお鼻スッキリ!電動鼻水吸引器メルシーポット
電動タイプの鼻吸い器。値段は電動で高性能である分高くなりますが、レビュー満足度はとても高い商品です。
鼻がとても弱く、すぐに鼻水が…と悩んでいるママ・子供には良いかもしれません♪
何度も何度も耳鼻科に通院しているよりは安く済みそうですね。

チュチュベビー 鼻水キュートル(1コ入)【チュチュベビー】

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チュチュベビー 鼻水キュートル
スポイトで鼻水を取るタイプの鼻吸い器です。親が風邪をもらいやすい方には、手動でも口で吸わないタイプのものがオススメです。
ノズルが細長く、赤ちゃんの鼻にも入るし奥の鼻水にピンポイントで届きます。ただ、この鼻吸い器を使う時に嫌がって暴れるなら鼻の粘膜が傷付いて危険かもしれません。

ママ鼻水トッテ ベビー用(1コ入)

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ママ鼻水トッテ ベビー用
鼻吸い器ならコレ!と使っているママも多いほど人気の「ママ鼻水トッテ」。実は我が家にあるのもこれです。
鼻に刺す方と口で吸う方のチューブが見て分かり、すべてを分解して洗えるため衛生的です。
鼻水の溜まるポットを含め、一つ一つのパーツが小さくコンパクトで持ち運びやすいのがポイント。しかしそのため、洗っている際に行方不明になることもあるので注意しましょう。

こういった場合は「耳鼻咽喉科」ではなく「小児科」へ!

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鼻水や咳といった症状で耳鼻咽喉科に受診することを勧めましたが、下記の症状もある場合は耳鼻咽喉科ではなく「小児科」に受診するようにしましょう!

・熱がある
・咳が長く続く

そして、子供が耳鼻咽喉科に通院し服薬をし続けるのも危険な場合があります。小児科では抗生物質を5日分なら5日分出して、効いてないようであれば他の薬、という処方の仕方をされますが、耳鼻咽喉科では同じ抗生物質をずっと処方されることがあります。
その抗生物質に『ピボキシル基』が含まれていたら、長期服用は絶対にやめましょう。長期服用していると、低カルチニン血症という症状が出て低血糖になることがあります。これは乳幼児に特にみられるものです。小児が低血糖になりやすいのは体内でカルチニンが作れないから。短期服用での発症はごく稀なので、心配いらないでしょう。

まとめ

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放っておくと取り返しのつかないことになりかねない「鼻水」と「咳」。大人からちょっとしたことでも、子供には一大事かもしれません。
耳鼻咽喉科と小児科をうまく使い分けて、早めに症状が抑えられるようにしてあげたいですね。

鼻水だけ、咳だけなら耳鼻咽喉科!他の症状もあったり長引くようなら小児科!と覚えておきましょう♪