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教育資金を効率よく貯めるには?子育て中のママにおすすめの貯蓄方法4つをご紹介!

教育資金を効率よく貯めるには?子育て中のママにおすすめの貯蓄方法4つをご紹介!

2019年11月12日 公開

教育資金…まだ子育てが始まったばかりの小さい子どものいる家庭では、考えることも少ないかもしれませんが、将来必ずと言って必要になってくるお金。子どもが私立の学校に行きたいと言い出したら?留学したいと言い出したら?留年してしまったら…?いろいろ考えだすとキリがないですが、そんな予想外の進路にもできるだけ対応してあげたい場合、どのように貯めるのが賢い方法でしょうか。今回は子育て真っ最中のママにおすすめしたい、教育資金の貯蓄方法を4つご紹介します。

子育て中に必要な教育資金!昔と大きく違う点は?

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昔に比べ子ども一人当たりにかかる教育資金がUPしているのをご存じですか?

教育にかかるお金は年々アップ!?

今年は保育料の無償化が始まったり、来年4月からは私立高等学校授業料の実質無償化が始まる予定だったり、子育て世帯の負担の軽減策が目立ちますね。しかし、格差社会と言われる近年、子どもが成長しても保護者の給与は上がらない中、国公立大学の授業料は高騰(※1)しているのをご存じですか。

また、中学に入ると公立校の生徒でも塾に通うのが普通、なんて聞いたことはないでしょうか。学校外での教育支出が多い世帯ほど、正答率がアップしているという結果もあるためか(※2)、少子化が進む中、1人あたりにかける教育費は年々アップしているようです。

※1.文部科学省「図表1-1-11 大学授業料と消費者物価指数の推移」より
※2.文部科学省 お茶の水女子大委託研究「表2 学校外教育支出と学力の関係」

晩婚化!教育資金と同時に自分たちの老後資金の貯蓄も必要!

また、晩婚化も進んでいますよね。このことも教育資金の貯蓄に大きな影響を与えています。

例えば、20代で結婚し、子どもを産んで育てた場合、子どもが大学入学する頃にはまだ親は働き盛りの30代後半~40代。子どもの教育資金を支払い終えてから、夫婦の老後の資金について考える余裕があるでしょう。しかし、40歳前後での結婚、出産の場合、子どもが大学入学する頃は50代後半~60代を迎えます。教育資金とともに、自分の老後資金を貯めていかなければいけません。

また、子育て世代と言えば、マイホームなどの住宅資金も考える人が多いでしょう。教育資金+住宅資金+老後資金という支出が重なってしまうことを考えると、まだ子どもが赤ちゃんだからと先送りせず、早めの計画が大切です。

まずはいくら教育資金が必要か考えよう

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計画的に教育資金を貯めるにはどのような準備が必要でしょうか。

「いつまでに」「どのくらい」貯めるのかを明確に

まずは「いつまでに」教育資金を貯めるのか、「どのくらい」貯めるのかを明確にしてみましょう。これは各家庭によって子どもの人数も、想定する進学先も違うので異なりますね。例として、高校までは公立、大学は国公立へ(下宿)と考えている場合をあげましょう。

・中学卒業までに220万
(高校入学費用約20万+3年間の学費約130万+部活費用約70万+学習塾費用の足しに約20万)
・高校卒業までに580万
(大学受験費用約10万+大学入学費用約30万+4年間の学費約240万+4年間の下宿(大学寮など)費約300万)

あくまで例ですが、計700万ですね。

+100万はあったほうが安心!

また、上記で計算した費用+100万はあったほうが安心だと言われています。子どもが留学したいと言った、留年してしまった…という予想外の出来事も子育て中にはつきもの。ある程度対応したいと思うなら、+100万を目安に準備できるといいですね。

子育てママにおすすめの教育資金の貯め方4つ

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では、具体的にどのように貯めればいいでしょうか。今回はおすすめの教育資金の貯め方を4つご紹介します。

$1.子どもが幼いなら『学資保険・こども保険』

妊娠中、0歳の赤ちゃんである場合は、学資保険やこども保険といわれる教育資金の貯蓄を目的とした保険を検討しましょう。妊娠中は予定日の140日前頃から入れる保険もあります。学資保険やこども保険の選び方にはいくつかポイントがあります。

1.返戻率が100%を超えているか
返戻率とは「支払った保険料」と「受け取る保険金」の割合です。「支払った保険料」<「受け取る保険金」になるかどうかを必ずチェックしましょう。返戻率が高いほど、貯蓄性のある商品だと言えます。

2.満期保険金を受け取れる時期
ほとんどの学資保険やこども保険では、満期時に保険金を受け取れるようになっているようですが、まれに時間がかかるものもあるようです。大体、入学金等が必要になる高校3年生の10月~2月を満期とする人が多いのですが、入学金の納入時期に間に合わせたかったのに、受け取れるのが入学後だった!という失敗もあるとのこと。契約時に必ず確認したいですね。

$2.コツコツ派なら『財形貯蓄や定期積立』

財形貯蓄や定期積立は月に〇万円ずつ…とコツコツ貯金したい派におすすめの貯め方です。

・財形貯蓄
夫婦のどちらかが会社員であれば財形貯蓄を利用してみましょう。給与から引落という会社も多く、先取貯蓄が可能です。社員の財産構築を目的として設けられた制度で、高い貯蓄率と利子の非課税枠があるのも嬉しいポイントです。

・定期積立
定期積立は銀行などの商品です。給料日等に引落にするなどで貯めている人が多いようです。財形貯蓄に比べると貯蓄率はやや落ちますが、〇年後にはいくら貯まっているか予想もつけやすいのでおすすめです。

$3.チャレンジしたいなら『つみたてNISA』

より高い貯蓄率に期待したい、またお金や時間に余裕があるならつみたてNISAもおすすめです。つみたてNISAとは2018年からスタートした金融庁が推奨している資産運用方法で、金融庁が定めた基準を満たす積立型投資信託です。

年40万円×最長20年間の運用益が非課税、自動積立、手数料も安い、月100円から積立できるものもあるという、投資初心者にもメリットが多いのが特徴。教育資金の積み立て方法として注目されています。

$4.老後資金と一緒に貯める?!『低解約返戻金型終身保険』

低解約返戻金型終身保険は「解約返戻金」(いわゆる途中解約の際に返される金額)を低く抑える代わりに、払い込み満了以降に受け取れる保険金の返戻率が高いことが期待される保険です。そのため、保険料の払い込み満了期を子どもの学費が必要な時期に設定しておけば、払った保険料よりも多い返戻金を受け取り、教育資金にすることができます。もし子どもが進学しないという道を選んだ場合は、そのまま寝かせて置き、老後資金に回すことが出来ます。

つまり、自由度の高い貯蓄型の保険です。終身保険なので、被保険者が死亡したり高度障害になったときには保険金が受け取れます。(しかしその時点で契約は終了)

教育資金…足りない場合は?

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子どもの進路も予想外のことが起こりえますが、生活にもいろいろな予想外のことが起こりえるもの。思わぬ多額の出費があり、教育資金がどうしても貯まらなかった場合は、どうすればいいでしょうか。

・奨学金
・教育ローン


の2つに教育資金を借りるというのが一般的です。この2つの違いは、「誰が借りるか」という点にあります。奨学金は子ども本人が、教育ローンは親が借ります。

各家庭で考え方はさまざまですが、奨学金の場合、借りる前に子ども自身が「奨学金=ローン」という認識があまりなく、就職してから返すのに苦労している、住宅のローンの審査に影響が出てしまったなどで悩んでいる人も多いようです。借りる場合は子どもとよく話し、返済計画なども一緒に考えてあげるのがおすすめです。

また、奨学金が振り込まれるのは入学後ですので、入学金や前払いの学費には間に合わないことも知っておきましょう。

まとめ

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教育資金の準備は計画性がとても重要です。後で一気に貯めるというのは難しいので、早め早めに計画し、準備を進めていきましょう。

教育資金で悩むママパパはとても多いです。子どもが小さい今のうちに、不安を少しでも解消しておくのがおすすめです。