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「私立小学校」に通わせるメリットは?子供の将来を考えた進路とは

「私立小学校」に通わせるメリットは?子供の将来を考えた進路とは

2016年12月29日 公開

公立の小学校に通わせるか将来のことを考えて私立の小学校に通わせるか悩むママは多いはず。では公立と私立の違いってなんだろう?私立に通わせるメリットは?などの疑問にお答えします。

小学区選び「私立」か「公立」か悩む親は多い

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公立小学校と私立小学校の壁で悩むママは多いですね。小学校以降の受験を考えると小学校から受験をさせておいた方が良いとか、公立と私立では教育方針や教育の差が違い過ぎるから…など。

では実際にどういった悩みをママたちは抱えているのでしょうか?
中学校で受験する可能性があるなら推薦で入れる附属小学校にいれておいたほうが良いのでしょうか。。。でも、公立の小学校と比べると授業料が高いのもネックです。
負担できない金額ではありませんが、まだ家も購入していないしできるだけ節約したいと思っています。子供の学費で節約ってだめでしょうか…?!
公立で「地元の友達を作る・社会勉強で色々な人に触れる」メリットと、私立で「いい刺激の中で効率よく勉強し、小さいうちこそ塾なんかじゃなく自由に時間を使う」メリットを天秤にかけて、どっちが子供のためなのかわからない、という状態です。
公立に行けば普通に感じなくても良い家庭環境の差を、娘が私立小学校で感じていくのではないかと思うのです。
皆さん大きな邸宅ばかりで、お友達同士で遊ぶようになると嫌でも娘は気づくと思います。
夫婦間での意見の違いや家庭の年収などママにとっては悩みの種。また子供の性格も左右される要因となるので親の気持ちだけで私立を選らぶことは出来ないのが現実ですね。

公立か私立か悩むべき点は家庭によってさまざま。これからの受験を考えたり、途中で編入の場合には派閥が…など受験を考えるだけでも問題は多いようです。

「私立小学校」と「公立小学校」の違いとは?

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公立小学校の特徴

私立と公立ではかかるお金が違うだけでなく、教育方針やその学校独特の特色があります。では具体的に私立と公立ではどんな違いがあるのでしょうか?
公立小学校といえば住んでいる自治体によって通う小学校が決まっていますね。また校長や教頭の教育方針資質によってその質が変わってしまう事があります。本来そういう事があってはいけないのですが、昨今のニュースを見るように学校の教育の質が問われることが多くなっています。

また年毎に教師やクラスが変わるのも公立の特徴です。年度が替わるとクラス替えがありますが私立ではエスカレーター式になるのでクラス替えがない小学校がほとんどです。

私立小学校の特徴

まず教育の質の差が公立の小学校と違います。私立小学校は大学付属の学校が多いので勉強や授業のレベルが高いです。またその分宿題の数も多くなります。私立小学校は地域にとらわれずどんなに自宅から遠くても、この学校に入学したいという強い希望があれば入試試験を受けることができ、合格したら入学が出来ます。

また公立と違いエスカレーター式なので高校受験や大学受験は内部試験を受けるだけで上がれるのです。なので辛い受験時期を経験することがない分、小学校受験さえ合格してしまえばゆったりとした時間の中で個性を伸ばしてあげることができます。

「私立小学校」を選ぶメリットとは?

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私立小学校を選ぶ最大のメリットは何といっても内部進学。小学校の受験さえクリアーしてしまえば、そのあとの中学校や高校、大学は内部試験を受けるだけで進学が出来るのです。

高校、大学といった辛い受験生活を経験せずに済むので、こどもが自分の趣味に没頭したりスポーツを楽しんだりと伸び伸びとした時間の中で成長出来ます。

また小学校受験さえ合格してしまえばあとはエスカレーター式なので同じ友達と長い付き合いが出来ることもメリットの一つです。公立の小学校では中学、高校と進学によっては散り散りになってしまう交友関係ですが、私立の場合は長い間いっしょに学問を学べるのです。

今の時代は高校、大学進学で自分を追い詰めてしまって悲しい事件に繋がることもある時代ですので、それだけ受験というのはこどもにとってつらく重たいものです。しかし小学校で成功してしまえば一番つらい時期を経験せずに済むのです。

「私立小学校」にはデメリットもある

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ですが私立小学校にはメリットばかりではありません。私立小学校のデメリットとしてはとにかくお金がかかることです。受験費用もそうですが、受験のための幼児教室のレッスン料、それに学費といったお金が効率と比べて数十倍もかかることもあります。

また子供がじっとしていられない子だったり、遊ぶのが好きな子だと勉強をさせないといけないというストレスを親が強く感じたり、こどもにとってのストレスになったりします。まだ幼い子供に勉強を強いるというのはなかなか困難な事です。

「私立小学校」「公立小学校」学費の違いとは?

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公立小学校の学費について

公立の授業料は0円(無料)です。しかしこれ以外に学用品代や教育費、学校外活動費を含むと1年間で32万弱かかります(文部科学省「子どもの学習費調査2014年度」より)。

学校外活動費とは塾に通わせたり習い事にかかる費用のことなので、家庭によってはここをもっと抑えることができます。6年間公立に通わせた場合にかかる費用を単純計算してみると、
32×6=192万円 になります。

ただし年度によっては金額に差がでます。2年生、3年生は若干金額が下がるものの、5年生や6年生で修学旅行などの活動費が増えるためです。

私立小学校の学費について

公立に比べて私立小学校へと進学する子は少ないのが現状ですが、私立小学校の学費をみてみると初年度だけで153万弱かかります(文部科学省「子どもの学習費調査2014年度」より)。教育費だけでも88万円弱かかるのでそれだけ家計にとっては大ダメージになります。

学校活動費をいくら抑えたとしても100万円はおおよそかかってしまうでしょう。6年間私立に通わせた場合にかかる費用を単純計算すると
153×6=918万円 になります。

年度によっては多少誤差があるものの、修学旅行などの活動費を考えると小学校だけでも1,000万円は必要と考えた方が良さそうです。

「私立小学校」選ぶ際に重視したい点!

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あなたが私立小学校を選ぶとしたらどんな点に気を付けて小学校を選びますか?各家庭それぞれこんな学校が良いという希望はあると思いますが、一般的にはどんなことを重視して選ぶのでしょうか?

教育方針や校風、雰囲気について

その学校がどんなことを重視して教育を進めていくのかという教育方針はとても大事なことです。私立小学校ならどこでも良いなんて考えてはいませんよね?自分の子供が通う小学校ですから、こんなことをさせたいなどの親の希望もあるはず。できれば自分たちの考えや教育に合った学校を選ばなければ、入学させたとしても後々疑問などが浮かんでしまいます。

また学校の校風や雰囲気もしっかりと見ておきましょう。自分の子供が馴染めるかどうか、何か危ないような雰囲気や感じはないかと少し神経質になるくらい見ておいて損はないと思います。学校にいる間は私たちは子供の傍にいるわけではないので、危険な場所などがないか確認しておきましょう。

通学にかかる時間や距離

例えば

①自宅から約1時間かかる私立小学校(とくに行かせたい希望はなし)
②自宅から約2時間かかる私立小学校(絶対に行かせたい小学校)

ならどちらに通わせますか?親の希望としては②だと思いますが、子供の安全を考えると①の方が良いですよね?あまりにも通学時間や距離が長いとそれだけ危険を伴いますし、子供にとっても負担が大きくなってしまいます。

教育方針も大事ですが、まずは実質問題子供がそこまで通えるのか?だと思います。どうしても自宅から遠い小学校に通わせるのであれば、緊急時にはどうしたら良いかなどきちんと子供に教えておく必要がありますし、親も連絡がつきやすいようにしなければいけないでしょう。

入試方法について

その小学校が「ペーパーテスト」重視の学校なのかそうでないのかも大事なポイントです。ペーパーテストを重視する学校であるならそれに対するだけの勉強が必要ですし、そうでないなら子供の「しつけ」などを観察される可能性があるため子供に対するしつけを見直さなければいけません。

例え小学校であろうと学力だけでなく、面接や行動も大事な試験材料となるので、希望する学校に合わせた勉強方法やしつけが必要になります。

子供に合っているかも大事

その学校が自分の子供の性格に合っているかも大事なポイントです。学校と子供の相性が悪いと子供にとってただの負担となり学校に行きたくなくなります。

学校の方針や学費、どれだけ有名な大学付属なのかなども大切な重視すべき点ですが、やはり一番は子供にとって楽しい学校生活を送れるのかという点だと思います。
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「私立小学校」入学条件などはあるの?

私立小学校の入学条件は各学校によってさまざまですが、満6歳のこどもであれば試験を受けることができます。学校によっては通学時間を60分程度までと定めていたり、指定の学区に居住していることを条件にしている学校もあります。

また宗教教育をしている学校などは本人または両親がその学校を運営する宗教法人に入信していることを条件としている学校もあるので、詳しい入学条件などは希望する学校に問い合わせをしましょう。また入学条件をクリアーしたとしても次は試験があります。

学費を払い続けていけるかどうかも大切な条件となりますので最低でも親の年収が1000万円近くないと通わせ続けることが難しいでしょう。文部科学省「平成26年度子供の学習費調査書」によると小学校受験を選ぶ家庭の61.2%は年収が1000万超えです。

入試試験さえ「合格」すれば後は「安心」なの?

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試験を無事合格したから安心…なんて考えていませんか?確かに受験をクリアーすることは大事ですが、一番大事なのは合格をした後だと思います。いくら面接や学校見学をしたからといって学校の環境にこどもが慣れるには時間がかかりますし、問題が起こる可能性はいくらだってあります。

また学費をいつまでも払い続けていける保障はあるのでしょうか?いつ自分たち親が事故に遭いお金を稼げなくなるかもわかりません。入学さえできれば何も心配がないと思うことは危険な考えといえるでしょう。

入学すれば子供にとっても親にとっても大変な日々が続きます。勉強や運動についていけるかどうか、学校の環境に慣れるかどうか。友達と上手くやっていけるかどうか…。心配は次から次へと私たちの身にやってくるでしょう。

「私立小学校入学」は子供と親の二人三脚

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私立小学校受験は親だけの気持ちで受けさせるものではないと私は思います。こどものやる気もないと勉強に身が入らなかったり、もし入学をしたとしてもすぐに挫折してしまう子も中には出てきてしまうからです。しかし、親子共に協力しフォローし合うことこそが大事だといえます。

入学前も入学後も子供にとっては親のフォロー無くしては不安になり学校へ行くのを嫌がってしまうこともあるでしょう。試験も受けるのさえ嫌がり、親の言う事を聞いてくれないばかりに親の私たちがイライラしてしまい怒鳴る日々が続いてしまう…。

大事なことは親の理想を子供に押し付けすぎないこと。子供のやる気を引き出してあげるのも親の務めです。良い小学校受験をするためにも受験には親子二人三脚で打ち込むようにしたいものですね。

まとめ

小学校受験はどの親御さんも悩む壁だと思います。幼い頃に受験をクリアーしてしまえばこれからの辛い時期を経験せずに済むけど、幼い子に受験を強いるのも酷というもの。

また学費が公立と違い金額が大きいので払っていけるかも実際問題厳しい…と家庭によっては答えがなかなか出ないこともあるでしょう。しかし、一番は子供の将来のため。子供が受けたいというのであれば叶えてあげたいですし、乗り気でないなら説得や諦めも必要になるでしょう。

一番大切なことは自分たちにとって何なのかを忘れずに小学校受験を考えられるといいですね。