子どもの性格は親次第?【サイモンズ式分類】あなたはどのタイプ?
2017年2月4日 公開
子どもの性格って生まれつき?
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活発、やさしい、明るい、おとなしい、泣き虫、しっかりもの、あまえんぼ。子どもの性格はそれぞれに違って、それぞれよいところがあるのですが、こうした性格の違いはいつできると思いますか?もちろん、生まれつきの性格もありますよね。
生まれ持った性格も重要ですが、生まれてから育った環境がその後の子どもの性格形成に重要な影響を与えると言われています。
生まれ持った性格も重要ですが、生まれてから育った環境がその後の子どもの性格形成に重要な影響を与えると言われています。
サイモンズ式分類とは?
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その子どもの育つ環境の中でも、一番子どもの性格に影響を与えるのが親の態度。この子どもに対する親の態度が子どもの性格形成にどう影響するかを調べ、それに一定の法則を発見したものが「サイモンズ式分類」です。
3歳までの成長&育児が、決定的に重要な理由は、この時期に人格の根底部分が形成されてしまうと言う事実があるからです。
特に0歳~3歳まで、親がどういう風に子どもに接してきたかが、その後の子どもの性格を決める重要ポイントになると、考えられています。サイモンズ式分類にはいくつかのタイプがあります。
あなたの普段の子どもへの態度を思い出しながら、自分はどのタイプであるか確認してみましょう。どのタイプも極端に分類されているので、「どのタイプに一番自分の態度は近いかな?」という感覚でチェックすることをおすすめします。
あなたの普段の子どもへの態度を思い出しながら、自分はどのタイプであるか確認してみましょう。どのタイプも極端に分類されているので、「どのタイプに一番自分の態度は近いかな?」という感覚でチェックすることをおすすめします。
【サイモンズ式分類】支配型
まずは「支配型」というタイプ。子どもに命令したり、ものごとを強制したりするタイプです。子どものためを思い、「これをしなさい」「あれをしなさい」と親が命令すれば、その親の子どもは従順に育ちます。いわゆる、「いい子」「おりこうさん」な子どもに育つ子が多いでしょう。
しかし、親の顔色をうかがいながら行動したり、自分で考えて行動ができなかったり、消極的な性格に育ちがちです。
しかし、親の顔色をうかがいながら行動したり、自分で考えて行動ができなかったり、消極的な性格に育ちがちです。
【サイモンズ式分類】服従型
次は反対に「服従型」。親が子どもの顔色を見ながら、子どもの言うとおりに動くタイプの親のことです。何でも欲しいものを買い与えたり、遊ばせたいだけ遊ばせたり、子どもを自由にさせることです。
自由奔放な子どもに育ちますが、学校へ就学するような年齢になっても先生のいうことを聞けなかったり、落ち着きがない子どもに育つ可能性もあります。
自由奔放な子どもに育ちますが、学校へ就学するような年齢になっても先生のいうことを聞けなかったり、落ち着きがない子どもに育つ可能性もあります。
【サイモンズ式分類】保護型
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「保護型」はいわゆる過保護タイプです。大切に子どもを育て、転ばないよう、失敗しないように育てるタイプの親のこと。保護型の親に育てられた子どもは、「自分はいつも守られている」という安心感から精神的に安定しており、穏やかな子が多いでしょう。
しかし、失敗や危険を知らない子も多く、挫折に弱い子どもに育ったリ、親の見ていない場所への憧れを強めたり する子もいます。
しかし、失敗や危険を知らない子も多く、挫折に弱い子どもに育ったリ、親の見ていない場所への憧れを強めたり する子もいます。
【サイモンズ式分類】拒否型
先ほどの保護型とは逆で、親が子どもを無視したり拒否したりする態度をとるタイプを「拒否型」と言います。仕事や家事に追われ、子どものことを一番に考えられないタイプ。このタイプの親の元で育った子どもは、神経質になりやすいです。気持ちも不安定になりがちで、落ち着きがない子に育つことも。
親の気を引こうと乱暴をしたり、親の真似をして冷淡な態度をとる子どももいます。
親の気を引こうと乱暴をしたり、親の真似をして冷淡な態度をとる子どももいます。
【サイモンズ式分類】4つの複合型タイプ
サイモンズ式分類による親の態度の分類は、4つだけでなく、上記の4つが組み合わさった「複合型」の親もいると考えられています。
支配+保護
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子どもの世話を焼きすぎるタイプです。子どものためを思って、あれこれ指示や命令をしてしまうタイプ。子どもは親がいないところでは自分で考えて行動することができず、集団生活に馴染めない子に育つことがあります。
「将来のために~しなさい」など習い事や勉強、スポーツなどを強制するなど、子どもに自由が全くない状態にもなりえます。
「将来のために~しなさい」など習い事や勉強、スポーツなどを強制するなど、子どもに自由が全くない状態にもなりえます。
保護+服従
子どもにとても甘く、子どもになんでもしてあげるタイプの親です。親というより、子どもにとって親は召し使いのようなタイプの親。そういう態度ばかり取ると、子どもは自分一人では何もできない上、親が少しでも拒否をすると、ひどく反抗的になります。自己中心的なタイプの子どもに育ちやすいです。
服従+拒否
親が完全に子どもを無視している状態がこのタイプです。ものを与えておけば、テレビを見せていれば、静かにしてくれている、仕事や家事に集中できる・・・と考えるタイプ。子どもが話しかけてきても、適当にあしらうような態度も拒否ですが、拒否するときに少しの罪悪感からか、甘やかしてしまうことです。
子どもは警戒心が強くなり、寂しがり屋の子どもに育つ可能性があります。
子どもは警戒心が強くなり、寂しがり屋の子どもに育つ可能性があります。
拒否+支配
子どもを無視しながらも、支配的な状況に置いているタイプ。子どもの存在を否定するような発言をすることもこのタイプです。「お兄ちゃんなんだから~すべきなのに!」「お姉ちゃんはできたのに、あなたはどうしてできないの!」という意見を押し付け、子どもの存在価値を決めつけてしまうことはありませんか?
そういう態度で育てられた子どもは劣等感を持ちやすく、自尊心が低くなってしまう可能性があります。
そういう態度で育てられた子どもは劣等感を持ちやすく、自尊心が低くなってしまう可能性があります。
子どもの性格にいい影響を与えるヒント
上記のサイモンズ式分類で書いた例は、極端なパターンではありますが、それに似たような態度を子どもにとってしまうことがあるなぁと感じた方はいませんか?少し態度を改めることで、子どもにいい影響を与えられるかもしれませんよ。
もう3歳を過ぎ、「人格形成には間に合わない?」と思う方もいるかもしれませんね。心理学的には3歳がターニングポイントと言われますが、子育てはまだまだ続きます。今からでも態度を改めることによって、子どもにはいい影響を与えることはできますし、いい関係性を築くことはできますよ!
もう3歳を過ぎ、「人格形成には間に合わない?」と思う方もいるかもしれませんね。心理学的には3歳がターニングポイントと言われますが、子育てはまだまだ続きます。今からでも態度を改めることによって、子どもにはいい影響を与えることはできますし、いい関係性を築くことはできますよ!
サイモンズ式分類の反対側を目指してみる
分類の反対側というのは、例えば、
①支配型なら服従型へ
➁服従型なら支配型へ
③保護型なら拒否型へ
➃拒否型なら保護型へ
少し近づいてみるという方法です。
①支配型の方は少し子どもの意見を聞いてみる機会も必要です。
➁服従型は親としての威厳を少し持ち、 我慢をさせることを教えましょう。
③保護型は少し子どもから離れて、見守るという態度も必要です。
➃拒否型は子どもとべったりと向き合う時間を少しでも作りましょう。
①支配型なら服従型へ
➁服従型なら支配型へ
③保護型なら拒否型へ
➃拒否型なら保護型へ
少し近づいてみるという方法です。
①支配型の方は少し子どもの意見を聞いてみる機会も必要です。
➁服従型は親としての威厳を少し持ち、 我慢をさせることを教えましょう。
③保護型は少し子どもから離れて、見守るという態度も必要です。
➃拒否型は子どもとべったりと向き合う時間を少しでも作りましょう。
子どもにいい影響を与える5つの言葉がけ
子どもは誰しも、親から褒められること、期待されることを望んでいます。どんな性格の子どもでも親から愛されたいというのが本音です。でも、どう褒めていいのかわからない、ついつい叱ってしまう、甘やかしてしまう、注意することすら面倒と感じてしまう・・・などと言う方のために言葉がけのポイントを5つまとめました。
1.「よく~できたね!」・・・できたことはどんどん褒めてあげましょう。すぐに褒めるのがコツです。「やればできる!」と思うことで、自信を持てる子になりますよ。
2.「頑張ったね!」・・・失敗してもそれを責めず、努力したことを褒めるのがいいでしょう。「次も頑張ろう」と諦めない子になります。
3.「大丈夫だよ」・・・失敗して不安になっている子どもに対する声かけです。何があっても味方であることを伝え、安心させてあげましょう。
4.「こうすればいいよ」・・・具体的にアドバイスをあげるのも効果的です。子どもも親を信頼し、アドバイスを求めるようになってきます。
5.「ありがとう」・・・子どもにもきちんと感謝の気持ちは伝えましょう。そうすることで、「自分は感謝されるような、必要な存在なんだ!」と子どもの自己肯定感を高めます。
この5つの言葉がけをまずは1日、1週間から始めてみましょう。少しずつ、子どもも親も変わってきますよ。
1.「よく~できたね!」・・・できたことはどんどん褒めてあげましょう。すぐに褒めるのがコツです。「やればできる!」と思うことで、自信を持てる子になりますよ。
2.「頑張ったね!」・・・失敗してもそれを責めず、努力したことを褒めるのがいいでしょう。「次も頑張ろう」と諦めない子になります。
3.「大丈夫だよ」・・・失敗して不安になっている子どもに対する声かけです。何があっても味方であることを伝え、安心させてあげましょう。
4.「こうすればいいよ」・・・具体的にアドバイスをあげるのも効果的です。子どもも親を信頼し、アドバイスを求めるようになってきます。
5.「ありがとう」・・・子どもにもきちんと感謝の気持ちは伝えましょう。そうすることで、「自分は感謝されるような、必要な存在なんだ!」と子どもの自己肯定感を高めます。
この5つの言葉がけをまずは1日、1週間から始めてみましょう。少しずつ、子どもも親も変わってきますよ。
親の態度で子どもの性格は変わる!
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子どもに対する親の態度はなかなか改めるのは難しいですよね。親自身も、自分の親からされた態度を、自然と自分の子どもに対して取っていることも。だから自然と性格も親子で似てしまうのかもしれませんね。
子育てには正解はありません。だから、どういう態度で子どもに接すればいいのかは一言では言えませんが、いったん冷静になり、「こんな態度で、子どもはどういう気持ちになるかな?」と子ども側の立場で、自分の態度を見直してみることも大切です。
子どもの性格は親の子どもに対する態度によって変わることは、ほぼ明らかです。子どもの立場から自分の子育てを見直し、悪影響になると思うことは避けるようにするだけで、子どもとよい関係性を築けるはず。子育てを楽しむためにも、まずは自分の態度を認識することから始めてみませんか。
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子育てには正解はありません。だから、どういう態度で子どもに接すればいいのかは一言では言えませんが、いったん冷静になり、「こんな態度で、子どもはどういう気持ちになるかな?」と子ども側の立場で、自分の態度を見直してみることも大切です。
子どもの性格は親の子どもに対する態度によって変わることは、ほぼ明らかです。子どもの立場から自分の子育てを見直し、悪影響になると思うことは避けるようにするだけで、子どもとよい関係性を築けるはず。子育てを楽しむためにも、まずは自分の態度を認識することから始めてみませんか。