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中秋の名月って何か説明できる?親子で日本文化に触れてお月見を楽しもう♪

中秋の名月って何か説明できる?親子で日本文化に触れてお月見を楽しもう♪

2017年7月31日 公開

中秋の名月と聞いて思い浮かべるのは、「月見団子」と「ススキ」ではないでしょうか。ではなぜ「月見団子」と「ススキ」を飾るのか知っていますか?この二つは飾っているのではなくお供えしているものなんです!中秋の名月は、秋の収穫に感謝し来年以降の収穫をお祈りする行事です。そのため、月に対してお団子と稲穂に似ているススキをお供えするようになりました。また中秋の名月は満月になると言われていますが、実際には満月になりそうな状態がほとんどのようです。なぜ中秋の名月は旧暦8月15日になったのかなど中秋の名月についてご紹介します。

中秋の名月っていつ?

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中秋の名月は、「旧暦8月15日」です。ここで間違えてはいけないのは「カレンダーの8月15日」ではないことです。

現在と旧暦では1ヶ月~1ヶ月半ほどずれているので、毎年違う日に旧暦8月15日が該当しています。
ちなみにこの記事を書いている2017年は10月4日です。2018年は9月24日、2019年は9月13日、東京オリンピックがある2020年は10月1日だそうです。

ではなぜ旧暦8月15日が「中秋の名月」なのか…
諸説ありますが、1番説得力がある説をご紹介します。

もともと日本の四季の考え方としては、
「春」・・・1・2・3月
「夏」・・・4・5・6月
「秋」・・・7・8・9月
「冬」・・・10・11・12月
でした。

「仲秋の名月」と表記することもありますが「仲」は8月全体のことを指すそうです。
また、現在と旧暦とではうるう年のとらえ方が違い、旧暦では1ヶ月が29日か30日でした。
秋の真ん中である8月のさらに真ん中に当たる15日が「中秋の名月」として決まったようです。

また、太陰太陽暦では新月を1日として15日後には満月になると考えられていました。だから8月15日は、月が最も満月に近い形になると考えられたという説もあります。

中秋の名月=十五夜=月見?

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現在では、中秋の名月は十五夜であり、お月見として認識されています。
秋は空気が澄んでいて、月がきれいに見えることからも昔から、人々が慣れ親しんだ風習です。

太陰太陽暦では、15日ごろが満月か満月に一番近づくと考えられています。
そのため十五夜自体は毎月あったようです。
しかし、秋の月が一番きれいに見えることや、秋の味覚の収穫時期と重なることから、中秋の名月が今でも根付いているようです。

中秋の名月は別名芋名月とも言い、秋の収穫をお祈りしたり、祝う日でもあったようです。
その名残がお月見団子の形にあります。地域によっては、お団子の材料に里芋を混ぜるところもあるようです。

中秋の名月は必ず満月とは限らない?!

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太陰太陽暦では、15日は満月の日とされていますが、実際に満月だったことは少ないようです。
なぜかという説明は天文学でとても専門的な話になってしまうので、詳しい解説はここでは割愛させていただきます。

気になる方は、国立天文台のHPで詳しい解説をご覧になってくださいね。

ざっくり説明すると、新月から満月になるには13~16日ほどかかるようです。
だから、15日に必ずしも満月になることが少ないようで、後日満月にことが多いそうです。
しかし、15日も「満月に近い」月であることは間違えないようですし、日付が変わるぎりぎりの時間帯に満月になることもあるようです。

15日に満月は確率的に言うと奇跡に近いぐらい見たいなので、見ることができたら素晴らしい年になりそうですね♪

中秋の名月のお供え物

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お月見と聞くと、思い浮かべるものは「月見団子」と「ススキ」ではないでしょうか?
地域によって、団子が3色だったり、形が平べったかったりと様々なようですが、中秋の名月に団子をお供えする風習があるようです。

この月見団子やススキにはどんな意味があるのかご紹介します。

月見団子

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平安時代ごろに中国から伝わった中秋の名月ですが、お団子をお供えするようになったのは、江戸時代ごろだそうです。

中秋の名月は、お米などの作物を収穫する時期にもあたり、「豊作をありがとう」と「今後も豊作になりますように」と感謝とお祈りをする日でもあります。

そのため、米粉や地域によっては里芋を混ぜた団子を月にお供えするようになりました。
今では丸いお団子が一般的ですが、地域によっては、里芋を模した形のお団子をお供えするところもあります。

ススキ

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川原などで生えている姿を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
秋になると身近な場所に生えているススキですが、風にそよそよ揺れる姿が、何かに似ているとは思いませんか?

中秋の名月にススキを飾るきっかけとなったのは、風にそよぐ姿が「稲穂」に似ているからだそうです。
秋の収穫に感謝や祈りをささげる中秋の名月。
本来であれば、お団子と一緒に稲穂もお供えしたいのですが、江戸時代ではお米は年貢として殿様に納めなければいけませんでした。

とても貴重なお米をお供えすることができず、それに似ているススキをお供えするようになったそうです。
ただ、稲穂に似ているということなので、本物の稲穂を飾ることもあります。

中秋の名月にはお月見団子をみんなで作ろう♪

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中秋の名月のお供え物を親子で楽しく作ってみましょう♪
お団子自体の材料はとてもシンプルなので、火を使う場面以外は子どもが楽しくできそうな作業ばかりです!

食べるときの味付けのアレンジも親子で楽しむことができそうですね。

お月見団子のレシピ

お団子をお湯でゆでたり蒸したりするのではなく、レンジでチンするだけ!
これなら、火を使わずにできるので安心ですよね。

ただし、加熱後や熱湯(ぬるま湯)を使った後は、生地が熱くなっているのでやけどには注意してくださいね。

このレシピはお団子にきな粉をまぶしていますが、生地にかぼちゃやお豆腐を混ぜて作るママも多いようです。
かぼちゃを生地に入れると鮮やかになりますよ♪

また、上新粉とお湯だけというレシピが一般的ですが、白玉粉や団子粉などで作ることも可能です。砂糖についてもお好みで。

子どもと相談しながら作るのも楽しそうですよね♪

飾り方

作ったお団子はきれいに飾りましょう!

お団子の数には諸説あるようですが、中秋の名月は十五夜でもあるので、お団子も15個お供えをします。

お団子の飾り方ですが、
1段目・・・3x3=9個
2段目・・・2x2=4個
3段目・・・2個
の合計15個です。

きれいなピラミッドにしたい場合は、20個のお団子が必要になるそうです。
地域によってもお団子の飾り方は違うようなので、調べてみると面白いかもしれません。

中秋の名月の日は秋の味覚を楽しもう!

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中秋の名月の日には何を食べるのか。
中秋の名月にこれ!といった食べるものは決まっていないようです。

ご家庭によって、秋の味覚を楽しむのが一番良いかもしれません。
月見そばや月見うどん、栗ご飯や里芋の煮っころがしなど秋の味覚で食卓を飾りましょう♪

中秋の名月は秋の収穫に感謝をする日なので、様々なご家庭で秋の味覚を楽しんでいるようです。

中秋の名月は秋を存分に楽しもう♪

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日本文化は節目節目で、お祝いごとやお祭りが多いですよね。
中秋の名月もその一つです!
秋の収穫に感謝したり祈ったりする日です。

最近では、農家の方も減ってきて目的がわからないままなんとなくやっていたというママもいるかもしれません。
しかし、この記事を読んで少しでも中秋の名月について興味を持っていただけたら嬉しいと思います!

「食欲の秋!」というほど秋は、気候的にも過ごしやすくおいしいものもたくさんある季節ですよね。
中秋の名月の日には、思う存分秋の味覚を楽しんでくださいね♪
また、空気が澄んでいる季節でもあるので夜空がきれいに見えるかと思います。

風邪をひかないように、月の観察をしても面白いと思います。
満月は中秋の名月にちゃんと見ることができるのでしょうか?

見ることができるのは奇跡に近いくらいの確率のようです。
今年の月や来年の月など中秋の名月の月の形を比べてみるのも楽しそうですよね。