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これってもしかして中耳炎?知っておくべき中耳炎の基礎知識

これってもしかして中耳炎?知っておくべき中耳炎の基礎知識

2017年1月20日 公開

小さい子供は頻繁に風邪をひきます。風邪が少し長引くと、なりがちな病気の一つが中耳炎。痛みがすごくても、赤ちゃんや幼児はその痛みを訴えることができません。予備知識があったら、いざという時に慌てずに対応できます。中耳炎について知っておきましょう。

中耳炎って?

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中耳炎は、のどや鼻から入った菌が、耳の奥にはいって起こる病気です。
耳からはいった菌によるものではないので、お風呂やプールの水が原因で起こるわけではありません。
大人も中耳炎になりますが、子供の発症がとても多く、特に2歳以下の小さな子供がよくかかる病気です。
なぜ子供のほうがかかりやすいかというと、耳のつくりが子供と大人では少し違うからです。耳と鼻を繋いでいる耳管というくだがあります。
大人の耳管は傾斜が高いのですが、子供の耳管は傾斜が少なく平らなので、鼻やのどからの菌が入って膿がたまりやすいのです。
中耳炎は発症からの時期によって名前が2種類あります。
中耳炎は子供に多いのが特徴で、小学校に入学するまでに60~70%くらいの子供が一度は中耳炎にかかるそうです

急性中耳炎〜初めの1週間

熱が出たり、強い痛みがあったり。急になるのも特徴です。
ピークは一週間くらい。痛みがなくなっても、耳の奥の膿は残っています。
薬や治療をやめてしまわずに、完治するまで続けることが大切です。

滲出性(しんしゅつせい)中耳炎〜初めの1週間の痛みのピークを過ぎて治るまでの期間

痛みがなくなっても、耳の奥の膿が全部なくなるまで、通院しましょう。
早ければ1ヶ月、場合によっては、数カ月かかることもありますが、膿が完全になくなり、耳の聞こえがはっきりと元に戻るまで根気よくがんばりましょう。

急性中耳炎をともわない滲出性中耳炎

痛みも発熱もないのに、耳の聞こえが悪いんじゃないかと疑って、耳鼻科に行くと「滲出性中耳炎」だとわかる場合もあるそうです。
この場合の症状としては、大声で呼ばないと反応しない、耳をよく触る、耳の中でガサガサと音がする、などが挙げられます。痛みはなくても中耳炎ですので、治療が必要です。

中耳炎になったら、どんな症状がでる?

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中耳炎には激しい痛みを伴うことがほとんど。
喋れるようになったら、子供は自分で不快を訴えますが、赤ちゃんは伝えることができません。
風邪をひいて、機嫌が悪く、手をやたら耳に持っていく、様子がおかしいと思ったら、中耳炎を疑ってみてください。
発熱や耳だれは、毎回起こるとは限らないので、注意が必要です。
私の子供は中耳炎になったときは、電車がトンネルの中に入ったり、エレベーターに乗っても、痛みを強く訴えて、とてもかわいそうでした。圧力がかかって痛くなるのです。

いつ耳鼻科に行くべき?

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子供が風邪をひくのはよくあることなので、高熱にならない限りは、風邪のたびに病院に行くことはないかもしれません。でも、風邪がなかなか治らずに、小児科に行くと、耳鼻科に行くように勧められることがあります。
鼻風邪が長びいて、鼻水がとまらず、しかも鼻水が緑がかってきたら、注意した方がいいので、耳鼻科に行くべきでしょう。
風邪で鼻が詰まって、子供が辛そうだったら、小児科ではなく、最初から耳鼻科に行くママも多いです。
中耳炎の痛みはかなりのもの。泣き方が普通ではない、痛みがありそうだ、と思ったら、耳鼻科に急ぎましょう。
軽症であれば、放っておいても治る場合もあります。ただし、抗生物質のない戦前までは急性中耳炎は死に至ることもある病気でした。急性中耳炎は早期に治療を行わないと鼓膜の内側に膿(うみ)が溜まり続けて、滲出性中耳炎に移行したり、鼓膜を破って耳だれが出つづけて、慢性の穿孔性中耳炎に移行することがあります。
稀に髄膜炎や脳症状(嘔吐・意識障害・痙攣)まで起こすことがあります。
そうならないためには、耳が痛くなったり、そして鼻風邪をひいた場合には耳鼻咽喉科を受診して頂き、しっかりと完治するまでは通院されることをおすすめします。

治療方法

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中耳炎の多くの場合は、抗生物質を飲んで、自然に治癒していきます。
場合によっては、鼓膜切開や鼓膜チューブ挿入が必要なこともあります。
鼓膜切開は、鼓膜に少しだけ穴を開けて、中に溜まっている膿や滲出液をだす治療です。こわいイメージがありますが、切開した鼓膜は3、4日で再生しますし、その後の聴力などに影響はありません。切開が数回行われるケースもあります。
鼓膜切開を繰り返しても、効果がなく、滲出性中耳炎が治らない場合は、切開した穴にシリコンやテフロン性のチューブを入れて空気の出し入れができるようにして、しばらく様子をみることになります。
いずれにしても、途中で自己判断して治療をやめてしまわないで、完治するまで通院することが大事です。

風邪から中耳炎になる?どんなことに気をつけたらいいの?

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喉と鼻から入ってきた細菌が耳に入ってしまうことによって起きるのが中耳炎。
鼻水をとってあげること、鼻の通りをすっきりさせてあげることが大事です。鼻はすすらないようにしましょう。
大人は自分で鼻を上手にかむことができますが、小さな子供はまだまだ鼻を上手にかむことができません。市販の鼻水吸引器をつかったりして、きれいにしてあげましょう。
お風呂やシャワーなどの水は外からの水なので、心配しすぎることはありませんが、中耳炎と診断されたらプールは休むべきでしょう。お医者さんの診断に従いましょう。

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家でできる応急措置

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急にかかるのが急性中耳炎。朝は元気でも夕方に急に痛みを訴えることもあります。
すぐに病院に行けない時、家でできる応急措置を紹介します。

解熱鎮痛剤をつかう

あくまで痛みを和らげるためで、中耳炎の根本的治療にはなりません。なるべく早く耳鼻科を受診しましょう。

身体の上体を起こしておく

夜寝ているときに、痛みを訴えることが多いのも中耳炎の特徴の一つです。横になって寝ていると、鼓膜が圧迫され、痛みが増すのです。夜でもなるべく椅子に座らせて寝せたり、上体を起こすと少し痛みが和らぎます。

冷やす

痛い方の耳のうしろを冷たい水で絞ったタオルや、保冷剤を使って冷やすと、痛みが緩和します。保冷剤はタオルで包むなどして、冷やし過ぎには注意しましょう。

耳だれや鼻水はきれいにとりのぞく

耳だれや鼻水が流れてくる場合は、ティッシュやガーゼで優しくきれいにしてあげましょう。無理に奥まできれいにしようとすると、逆に傷つけてしまう可能性もあるので、外側だけ、気をつけてきれいに保ってあげましょう。

癖になるって本当?

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「中耳炎はクセになるから」ということを聞いたことはありませんか?私の娘も数回繰り返しています。
きちんと完治するまで治療を続けなかったり、痛みがなくなったようだと勝手に判断して抗生物質を途中でやめるのは避けましょう。
実際には「クセになる」ということはなく、中耳炎になりやすい体質だったり、耳の管が短かったりすることも関連するようです。
とにかく、鼻かぜになったら鼻づまりにならないように注意してあげましょう。

まとめ

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【公式】「2歳までは中耳炎になりやすい!?」(10月18日放送)|テレビ西日本

子供がかかりやすい病気はたくさんありますが、なかでも、中耳炎は、比較的多くの子供が風邪を悪化させてかかってしまう病気の一つです。
早く気づいて、お薬を飲めば簡単に完治することが殆どですが、放っておくと悪化し痛みも増します。中耳炎の耳の痛みは大人でも我慢できないほどだと言われています。まだ十分に自分で痛みを訴えられない乳幼児が、そんな痛みに耐えているかと想像すると、とってもかわいそうになります。
大切なのは鼻をすすらずに、鼻風邪を悪化させないこと。
予備知識を持って、子供の変化を見逃さずに、お子さんにすばやく対応してあげてください。